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お任せください!
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「て、敵が分かったのですか!?」
おう、このミレーラの驚き様には、俺の方がびっくりだ。
「うむ。ダンジョンマスター達が手を尽くしてくれてな」
「そうですか…では…いつ…向かいますか?」
ん?
「いつ…何時って事か。どこに行くの?」
「え、それは勿論、敵を叩き潰しにですけど? 奇襲ですか? それとも正面から堂々と乗り込みますか?」
い、何時になく、饒舌ですね…ミレーラさん。
めっちゃ乗り気じゃないですか? もしかして、隠れ戦闘狂ですか?
俺でも、ちょっと引くわぁ。
でも、せっかく乗って来たんだから、ここは川の流れの様に、この身を任せるのが吉だろう。
「いや、それはまだ先の事だ。それよりも先に、やっておかなくてはならない事がある」
「戦の準備ですね!?」
だから、何で君はそんなに戦おうとするのさ?
…だけど、っこで違うと言ってやる気を削ぐのも違う気がするな。
「う、うむ。戦の準備と言えば準備…いや、その前段階だな」
「ふんす! 戦の準備の前段階ですね! 武器と防具の準備に…あ、毒の用意も必要ですね!」
あ、めっちゃヤル気っすね。
「あ、ああ…それも必要だが、その前に話をだな…」
「作戦会議ですね!?」
いや、もしもし、ミレーラさん? ちょっと性格変わってませんか?
「今はメリルさんとミルシェさんが戦いに参加できない状態ですから、第3夫人の私が頑張らないと! ふんすふんす!」
あ、そゆことね。
確かにメリルとミルシェは妊娠初期だから、戦なんて連れて行くわけにはいかないから、それを察したミレーラが頑張ってる…と。
「あ~、ミレーラの気持ちはとてもありがたく思う。2人を気遣ってくれてありがとう」
「あ、いえ…当然の…事です…」
元のミレーラに戻った。
「そんなミレーラに頼みたい事があって、ここに来て貰ったんだ」
「頼み…ですか?」
やっと、落ち着いて話が出来るかな。
「ああ、実はな…」
話ってのは、嘘の中に真実を少し混ぜるのがコツだってのを、俺は管理局の今までの手口で知った。
だから、それをちょこっと利用させてもらおう。
「実は、すでにこの邸の中に敵の魔の手が伸びているんだ」
「この邸の中に!」
「魔の手にかかった者…それはサラとリリアさんだ」
「まさか…あの2人が…敵」
おお、驚いてる驚いてる…って、決めつけ良くない!
「いや、彼女達が完全な敵になったのでは無い。敵が何らかの手段を用いて、あの2人からこちらの情報を抜いているんだ。多分、思考を読まれていると、ダンジョンマスター達の調査で判明した」
「なるほど…!」
おお、信じたみたいだな。
「そこで、ダンジョンマスター達が立てた手段…いや、対抗するために造り出した物、それがあの薬だ」
「あの、長く甘い口づけを交わして、 トール様が私の口中を味わい尽くし深く果てしなく続くかと思われた口づけ最中に、舌で私の喉の奥に押し込まれた、あの薬が…」
ちょっと生々しいんですけど、その表現は…。
しかも、セリフの途中に、どっかで聞いた事のある歌詞が入ってる気がするんですけど? ど!
「あ、ああ、うん、その通りだ。あの薬は、俺達の特定の思考情報を捻じ曲げて伝える効果がある。なので、あの薬を飲んだ俺とミレーラだけで話す必要があったんだ」
「では、まだ誰もあの薬…を?」
「まだ、飲ませてない」
「…ゃた!」
え、何でちょっと嬉しそうなんだ、ミレーラ?
「俺達の思考情報は、離れていても読まれてしまう。とは言っても、基本的に俺の思考を集中的に呼んでいる様なので、まだミレーラ達はほぼ対象外だ。なので、ミレーラにこの作戦を遂行して欲しいんだ」
「はいっ! お任せください!」
よし、よし、ーーーし!
「では、作戦を伝える。まずあの薬をサラとリリアさん以外の全員に飲ませるんだ」
「はいっ!」
「妊娠中でも薬によって胎児に影響は出ない事は保証されているから、メリルとミルシェにも飲ませる様に」
「はいっ!」
「あと、もしかしなくてもドワーフさん達が何人も入れ替わってるらしいから、そっちも任せる」
「任されました!」
「あと、薬の隠し場所は、寝室のベッドの下だ!」
「あのエッチな本と、同じ隠し場所ですね…」
えっと、そこは知らなかった事にして欲しいなあ…。
おう、このミレーラの驚き様には、俺の方がびっくりだ。
「うむ。ダンジョンマスター達が手を尽くしてくれてな」
「そうですか…では…いつ…向かいますか?」
ん?
「いつ…何時って事か。どこに行くの?」
「え、それは勿論、敵を叩き潰しにですけど? 奇襲ですか? それとも正面から堂々と乗り込みますか?」
い、何時になく、饒舌ですね…ミレーラさん。
めっちゃ乗り気じゃないですか? もしかして、隠れ戦闘狂ですか?
俺でも、ちょっと引くわぁ。
でも、せっかく乗って来たんだから、ここは川の流れの様に、この身を任せるのが吉だろう。
「いや、それはまだ先の事だ。それよりも先に、やっておかなくてはならない事がある」
「戦の準備ですね!?」
だから、何で君はそんなに戦おうとするのさ?
…だけど、っこで違うと言ってやる気を削ぐのも違う気がするな。
「う、うむ。戦の準備と言えば準備…いや、その前段階だな」
「ふんす! 戦の準備の前段階ですね! 武器と防具の準備に…あ、毒の用意も必要ですね!」
あ、めっちゃヤル気っすね。
「あ、ああ…それも必要だが、その前に話をだな…」
「作戦会議ですね!?」
いや、もしもし、ミレーラさん? ちょっと性格変わってませんか?
「今はメリルさんとミルシェさんが戦いに参加できない状態ですから、第3夫人の私が頑張らないと! ふんすふんす!」
あ、そゆことね。
確かにメリルとミルシェは妊娠初期だから、戦なんて連れて行くわけにはいかないから、それを察したミレーラが頑張ってる…と。
「あ~、ミレーラの気持ちはとてもありがたく思う。2人を気遣ってくれてありがとう」
「あ、いえ…当然の…事です…」
元のミレーラに戻った。
「そんなミレーラに頼みたい事があって、ここに来て貰ったんだ」
「頼み…ですか?」
やっと、落ち着いて話が出来るかな。
「ああ、実はな…」
話ってのは、嘘の中に真実を少し混ぜるのがコツだってのを、俺は管理局の今までの手口で知った。
だから、それをちょこっと利用させてもらおう。
「実は、すでにこの邸の中に敵の魔の手が伸びているんだ」
「この邸の中に!」
「魔の手にかかった者…それはサラとリリアさんだ」
「まさか…あの2人が…敵」
おお、驚いてる驚いてる…って、決めつけ良くない!
「いや、彼女達が完全な敵になったのでは無い。敵が何らかの手段を用いて、あの2人からこちらの情報を抜いているんだ。多分、思考を読まれていると、ダンジョンマスター達の調査で判明した」
「なるほど…!」
おお、信じたみたいだな。
「そこで、ダンジョンマスター達が立てた手段…いや、対抗するために造り出した物、それがあの薬だ」
「あの、長く甘い口づけを交わして、 トール様が私の口中を味わい尽くし深く果てしなく続くかと思われた口づけ最中に、舌で私の喉の奥に押し込まれた、あの薬が…」
ちょっと生々しいんですけど、その表現は…。
しかも、セリフの途中に、どっかで聞いた事のある歌詞が入ってる気がするんですけど? ど!
「あ、ああ、うん、その通りだ。あの薬は、俺達の特定の思考情報を捻じ曲げて伝える効果がある。なので、あの薬を飲んだ俺とミレーラだけで話す必要があったんだ」
「では、まだ誰もあの薬…を?」
「まだ、飲ませてない」
「…ゃた!」
え、何でちょっと嬉しそうなんだ、ミレーラ?
「俺達の思考情報は、離れていても読まれてしまう。とは言っても、基本的に俺の思考を集中的に呼んでいる様なので、まだミレーラ達はほぼ対象外だ。なので、ミレーラにこの作戦を遂行して欲しいんだ」
「はいっ! お任せください!」
よし、よし、ーーーし!
「では、作戦を伝える。まずあの薬をサラとリリアさん以外の全員に飲ませるんだ」
「はいっ!」
「妊娠中でも薬によって胎児に影響は出ない事は保証されているから、メリルとミルシェにも飲ませる様に」
「はいっ!」
「あと、もしかしなくてもドワーフさん達が何人も入れ替わってるらしいから、そっちも任せる」
「任されました!」
「あと、薬の隠し場所は、寝室のベッドの下だ!」
「あのエッチな本と、同じ隠し場所ですね…」
えっと、そこは知らなかった事にして欲しいなあ…。
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