システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

文字の大きさ
上 下
992 / 1,466

今日の日は~♪

しおりを挟む
「それで…お話って…何でしょうか?」

 場所を俺の執務室に移し、ミレーラと俺はソファーで向かい合って座っていた。
 さっきは家族達がいたのであまり詳しい事は話せなかった。
 では無いな…管理局とサラやリリアさんに察知される可能性が高いから話せなかったんだ。
 今は、昨夜のごにょごにょの最中に、なし崩し的に例の薬を飲ませたミレーラだけしか居ないので、遠慮なく話が出来る。
 勿論、この場で全てを打ち明けて…何て事はしない。
 出来ればサラとリリアさん以外の全員に薬を飲ませた後、前世の事から何から話したいと思うんだ。
 だから、まずはミレーラにその手伝いをして貰うため、ここに呼び出したって訳だ。
 俺の嫁ーずの中で、最も俺に従順(だと思う)彼女であれば、詳しい事情を話さずとも、俺の言葉に従ってくれるはずだ。

「実は…昨夜の事、憶えてるか?」
「昨夜?」
 俺の言葉をおうむ返ししたミレーラだったが、その内容に思い至ったのか、急に顔を真っ赤にし手で顔を覆って俯いてしまった。
「は…恥ずかしいです…」
 いや、まさかごにょごにょを思い出してたの?
 そうじゃなくて!
「…トールさまったら…私が止めてって言っても、何度も何度も…」
「ちょ、ストップストップ!!」
 何言い出しちゃってんのかな!?
「え? だって…昨夜の事って…私、気持ち良すぎて意識が飛んで…」
「いや、だからストップだって! そうじゃ無くて!」
 まさか…暴走?
「そうじゃ無い…?」
「そうそう、そうじゃ無くて…」
 例の薬の事だよ!
「ああ!」
 思い出したのか、ハッとした顔で俺へと顔を向けたミレーラ。
「うんうん、思い出したか!?」
「…マチルダさんとイネスさんに…あんな体位で…何度も何度も…羨ましい…」
「ちょっとそっち方面から離れなさい! って、羨ましいのか!?」
「はい!」
 めっちゃ返事良いな…そんなに羨ましいなら今度…いやいや、何で俺まで脱線してんだよ。
「そうじゃ無い。昨夜、俺がミレーラに何かを飲ませたのって、憶えてるか?」
「え、でも…あれって…トール様が…飲めって…」
 おお、やっと思い出したか。
「そう、それ!」
 ふ~。やっと話を進められるよ。
「…でも、やはり子種は…お口では…」
「だーーー! それは忘れろ! ってか、そっちから離れなさいってーーーーの!」 
 ミレーラの暴走が止まらねえよ! 
 俺のA.T.フィ〇ルドをガリガリ侵蝕してくるよ!
 はっ! まさかミレーラに飲ませたあの薬は、スーパー〇レノイド機関だったのか!?
 だから、ミレーラは無限の暴走時間を得てしまったのか?
 ここは、何としても止めねば! 早く暴走中のミレーラを凍結せねば!
「だって…飲めって…あんな濃い物を…何度も果ててたはずなのに…トール様…凄かったです…」
「止まれーーーーーーー!」
 今日の日は~♪ 違う! 
「そうじゃ無い! ちょっと止まってくれ!」
「あ、はい…」
 また~会〇~日まで~♪
 いや、こんな話はもうしないけどな…恥ずかしいから…。

「…そう言えば…何か飲んだ様な…」
「お、思い出してくれたか!」
 良かった、本当に良かった。
「ええ…あの…激しい口づけの最中…確かに・・」
「だから、エッチぃ部分は思い出さなくてよろしい!」
 あの最中に飲ませたのは失敗だったか?
 いや、でも何も言わずにあの薬を飲ますには、あのタイミングしか無かったし…。
 うん、俺の恥ずかしい夜の夫婦生活に関するモロモロが表に出たのには目を瞑ろう。
「えっと…」
「あの飲ませた物に関する話を今からしたいんだ。ちょっと夜の性活に関しては、一旦忘れてくれ」
「あ、はい…」
 ふぅ…ここまで長い道のりだった…。

「実は、まだあの飲ませた物に関して、詳しい話は出来ない」
 ここまで引っ張っておいて、この言い方もどうかと思うけど。
「何か…秘密が?」
 うむ、ここからが本番だ。
 え、本番は昨夜さんざんやっただろうって? それとはちゃうわ!
 腕の見せ所って意味だよ。
「うむ…、ミレーラはナディア達が絶体絶命のピンチに陥ったのは、当然覚えてるよな?」
 最近色々と会ったが、まだまだ記憶に新しい出来事だろう。
「はい、それは…もちろん…」
 うむ、想定通りの回答だ。
「実は、その原因となった敵を、終にダンジョンマスター達が突き止めたのだ」
「!!」
 さあ、畳みかけるぞ!
しおりを挟む
感想 725

あなたにおすすめの小説

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』

ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。 誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

スローライフとは何なのか? のんびり建国記

久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。 ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。 だけどまあ、そんな事は夢の夢。 現実は、そんな考えを許してくれなかった。 三日と置かず、騒動は降ってくる。 基本は、いちゃこらファンタジーの予定。 そんな感じで、進みます。

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?

後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。 目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。 日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。 そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。 さて、新しい人生はどんな人生になるのかな? ※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします! ◇◇◇◇◇◇◇◇ お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。 執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。 ◇◇◇◇◇◇◇◇ 9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます! 9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

処理中です...