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ロリちゃうわ!
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ドワーフメイド衆の方言は、ちょっと何言ってるのか、俺には良くわからなかった。
俺が困っている見たのか、メリルが事情説明をしてくれる事となった。
いやいや、最初っから、君達が説明してくれたら良かったんじゃね?
俺がドワーフメイド衆が何か違うと言ったときに、呆れた顔をしてないでさぁ。
どうやら俺が知らない事情も、しっかりと把握している様だし。
ってか、俺以外は、全員知ってるんだよな?
もしかして、ハブられてるのか? 泣くぞ? 俺、泣いちゃうぞ?
「何時トール様が気が付くか、全員で賭けをしてました」
おいっ、メリル!
「実はですね、彼女たちはすでに何度も入れ替わってますよ」
「入れ替わって…何度も!?」
メリルの説明を受け、俺は改めてドワーフメイド衆をまじまじと見た。
「ずっとお気付きになられなかった様で」
なぜに、ぷぷぷっと笑うんだ、メリルよ。
んな! 全員が笑いこらえてる…だと?
「ええ、すでに何度も。つい最近では、御義母様とユズカの出産に際して、経験豊富なドワーフの奥様方が駆けつけてくださいました」
「孫たじぃさぁ、任せておけにゃきいねぇ」
メリルの話が終わるや否や、ドワーフのメイドさんの1人がそう言った。
え、まご? 孫の事なのか?
って事は、あそこでちょこんと子供用の椅子に座ってご飯を食べてるドワーフのメイドさんは、おばあちゃんなのか!?
え、マジ?
どこをどう見てもお子様にしか見えないんですけど!
お肌もツルツルで皴なんて全然無いぞ?
髪の毛だって白髪なんて一本も見えないし…染めてんのか?
俺のそんな心情を読み取ったのかどうかは知らないが、メリルが説明をしてくれた。
「彼女達…いいえ、ドワーフさん達は、種族的に老化が遅いそうですよ。エルフさん、人魚さん、魔族さんも同じらしくて、最も活動に適した肉体年齢で数十年固定されるそうです。寿命は我々人族よりも長く、大体150年程度と言ってました。見た目老けるのは130歳を超えたぐらいからだとか」
マジっすか!?
え、ってことは、本当におばあちゃんなの?
俺がドワーフメイド衆を見つめていると、
「めぐせだばねじゃか~!」「心は10代じゃし~」「まだまだ、イケてらだびょん?」「惚れただな?」
何を言ってるのか分からないが、何が言いたいのかは理解できた気がする。
だが…心は10代って何だよ! それに、惚れてねーし!
「…やはり…ロリ…」
うぉー-い! 何言ってくれちゃってんだよ、ユズカ!
「ロリちゃうわ!」
「というか、伯爵様って、彼女たちの名前を知らないでしょう?」
俺の叫びと同時に、ユズカが真面目な顔でそう言ったけど…そういや、名前知らんな。
今までも、ドワーフさんとかドワーフメイドさんとかしか呼んでない。
そもそも、名前を何故か教えてくれなかったんだが?
「伯爵様が、何時まで経っても入れ替わりに気付かないから、あえて彼女達は名乗ってなかったとか」
…もしかして……ドワーフのメイドさんにまで弄ばれてたのか、俺?
「でも、またこっそり入れ替わるので、まだトール様には名前は内緒らしいですよ」
ミルシェの追加情報に、俺はがっくりと肩を落とした。
もう、好きにして…。
結局、ドワーフメイド衆は誰も名前を教えてくれなかった。
どうせ教えてもらっても、すぐに忘れるだろうって? 記憶力皆無だろうって? 母さんそれはちょっと失礼じゃないか?
いつの日か、また俺に内緒でこっそりと誰かと入れ替わるのだろうが、次はすぐに見つけてやるんだ!
え? どうせ見分けすらつかないだろうって? う、煩いわユズキ!
ちゃんと見分けぐらいつくぞ!
え、さっきとドワーフメイド衆の並びが変わってるけど、どう変わったか分かるかって?
んっと…あのメイドさんがあっちからこっちにきて、さっきはこっちのメイドさんがあそこに座ってた…どうだ、正解だろう!?
違う? 間違い? 並びなんて変わってない? だ、騙したな、ユズキ!
やっぱり見分けついてないじゃないかって?
そ、そですね…。
うん、大きな事言って、ごめんなさい…。
「あ、そうだ。ちょっと仕事で内密の話があるんで、ミレーラだけこの後執務室に来てくれないかな」
食後のお茶を愉しんでいる最中、俺はメリル達と和やかに談笑していたミレーラに声を掛けた。
「あ、はい…あの…内密と言うと…もしかして祖国の事…でしょうか?」
俺の言葉の中の内密にという部分で、何かを感じたのか、ミレーラがそんな事を俺に向かって訊ねて来た。
「あぁ~…ちょっと内密な話なんで、ここでは内容まではちょっと…」
俺の奥歯に奥歯に物が挟まった様な俺の言葉に、嫁ーずも何か察した様だ。
無論用事はミレーラの祖国である、アーテリオス神国に関する事などでは無いのだが、俺の家族であればそう考えるだろう。
遠い隣国の出身のミレーラに内密の話と言われれば、ミレーラの過去を知る家族であれば尚更だ。
この場に居る家族全員が、内密の意味をそう取るように暗に俺が匂わせた結果なのだが。
「はい…では後程…」
何を言われるのか不安そうなミレーラ。
ふっふっふ。
別に難しい事を言う訳じゃないよ。
管理局…サラとリリアさんにも感知されずに、色々な話を出来るのが、現在はミレーラだけだって事だけなんだよ。
さてと…ではこの後、ゆっくりと本題に入ろうかね。
俺が困っている見たのか、メリルが事情説明をしてくれる事となった。
いやいや、最初っから、君達が説明してくれたら良かったんじゃね?
俺がドワーフメイド衆が何か違うと言ったときに、呆れた顔をしてないでさぁ。
どうやら俺が知らない事情も、しっかりと把握している様だし。
ってか、俺以外は、全員知ってるんだよな?
もしかして、ハブられてるのか? 泣くぞ? 俺、泣いちゃうぞ?
「何時トール様が気が付くか、全員で賭けをしてました」
おいっ、メリル!
「実はですね、彼女たちはすでに何度も入れ替わってますよ」
「入れ替わって…何度も!?」
メリルの説明を受け、俺は改めてドワーフメイド衆をまじまじと見た。
「ずっとお気付きになられなかった様で」
なぜに、ぷぷぷっと笑うんだ、メリルよ。
んな! 全員が笑いこらえてる…だと?
「ええ、すでに何度も。つい最近では、御義母様とユズカの出産に際して、経験豊富なドワーフの奥様方が駆けつけてくださいました」
「孫たじぃさぁ、任せておけにゃきいねぇ」
メリルの話が終わるや否や、ドワーフのメイドさんの1人がそう言った。
え、まご? 孫の事なのか?
って事は、あそこでちょこんと子供用の椅子に座ってご飯を食べてるドワーフのメイドさんは、おばあちゃんなのか!?
え、マジ?
どこをどう見てもお子様にしか見えないんですけど!
お肌もツルツルで皴なんて全然無いぞ?
髪の毛だって白髪なんて一本も見えないし…染めてんのか?
俺のそんな心情を読み取ったのかどうかは知らないが、メリルが説明をしてくれた。
「彼女達…いいえ、ドワーフさん達は、種族的に老化が遅いそうですよ。エルフさん、人魚さん、魔族さんも同じらしくて、最も活動に適した肉体年齢で数十年固定されるそうです。寿命は我々人族よりも長く、大体150年程度と言ってました。見た目老けるのは130歳を超えたぐらいからだとか」
マジっすか!?
え、ってことは、本当におばあちゃんなの?
俺がドワーフメイド衆を見つめていると、
「めぐせだばねじゃか~!」「心は10代じゃし~」「まだまだ、イケてらだびょん?」「惚れただな?」
何を言ってるのか分からないが、何が言いたいのかは理解できた気がする。
だが…心は10代って何だよ! それに、惚れてねーし!
「…やはり…ロリ…」
うぉー-い! 何言ってくれちゃってんだよ、ユズカ!
「ロリちゃうわ!」
「というか、伯爵様って、彼女たちの名前を知らないでしょう?」
俺の叫びと同時に、ユズカが真面目な顔でそう言ったけど…そういや、名前知らんな。
今までも、ドワーフさんとかドワーフメイドさんとかしか呼んでない。
そもそも、名前を何故か教えてくれなかったんだが?
「伯爵様が、何時まで経っても入れ替わりに気付かないから、あえて彼女達は名乗ってなかったとか」
…もしかして……ドワーフのメイドさんにまで弄ばれてたのか、俺?
「でも、またこっそり入れ替わるので、まだトール様には名前は内緒らしいですよ」
ミルシェの追加情報に、俺はがっくりと肩を落とした。
もう、好きにして…。
結局、ドワーフメイド衆は誰も名前を教えてくれなかった。
どうせ教えてもらっても、すぐに忘れるだろうって? 記憶力皆無だろうって? 母さんそれはちょっと失礼じゃないか?
いつの日か、また俺に内緒でこっそりと誰かと入れ替わるのだろうが、次はすぐに見つけてやるんだ!
え? どうせ見分けすらつかないだろうって? う、煩いわユズキ!
ちゃんと見分けぐらいつくぞ!
え、さっきとドワーフメイド衆の並びが変わってるけど、どう変わったか分かるかって?
んっと…あのメイドさんがあっちからこっちにきて、さっきはこっちのメイドさんがあそこに座ってた…どうだ、正解だろう!?
違う? 間違い? 並びなんて変わってない? だ、騙したな、ユズキ!
やっぱり見分けついてないじゃないかって?
そ、そですね…。
うん、大きな事言って、ごめんなさい…。
「あ、そうだ。ちょっと仕事で内密の話があるんで、ミレーラだけこの後執務室に来てくれないかな」
食後のお茶を愉しんでいる最中、俺はメリル達と和やかに談笑していたミレーラに声を掛けた。
「あ、はい…あの…内密と言うと…もしかして祖国の事…でしょうか?」
俺の言葉の中の内密にという部分で、何かを感じたのか、ミレーラがそんな事を俺に向かって訊ねて来た。
「あぁ~…ちょっと内密な話なんで、ここでは内容まではちょっと…」
俺の奥歯に奥歯に物が挟まった様な俺の言葉に、嫁ーずも何か察した様だ。
無論用事はミレーラの祖国である、アーテリオス神国に関する事などでは無いのだが、俺の家族であればそう考えるだろう。
遠い隣国の出身のミレーラに内密の話と言われれば、ミレーラの過去を知る家族であれば尚更だ。
この場に居る家族全員が、内密の意味をそう取るように暗に俺が匂わせた結果なのだが。
「はい…では後程…」
何を言われるのか不安そうなミレーラ。
ふっふっふ。
別に難しい事を言う訳じゃないよ。
管理局…サラとリリアさんにも感知されずに、色々な話を出来るのが、現在はミレーラだけだって事だけなんだよ。
さてと…ではこの後、ゆっくりと本題に入ろうかね。
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