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飲め?
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『いってきます』と言ってないんだから、当然だが『ただいま』を誰にも言っていない。
帰宅した俺は、現在真っすぐ寝室へと連行されている最中だ。
先導するマチルダに続き、ドワーフメイド衆に前後左右をがっちりと固められて連行される俺。
しんと静まり返り、ただ足音だけが響く廊下で、何故か監獄に収監される犯罪者の気分になってしまったのは、俺のただの錯覚なんだろうか?
いや、違う! これは、もはや収監どころではない。
そう…これは、死刑執行の為の部屋へと続く廊下だ!
って、そんな廊下は見た事無いんだけど…何というか、雰囲気がそう感じさせるのだよ。
そして、たどり着く、俺の寝室へと通ずる扉の前。
今から俺は、全てを吸い尽くされる…な~んてね。
実は、これは俺の思い通りの状況なのだよ!
いや、酒池肉林が俺の思い通りの状況じゃないぞ? そこは、間違えるなよ?
未だに誰も聞いてこないけど、俺がずっと小脇に抱えている小箱。
例の薬というかナノマシン? が入っている分けだが、これをどうやって飲ませようかと、結構考えてたのだ。
どうやったって、俺が飲ませる時には、管理局に情報が入ってしまうだろう。
俺からの思考は歪められたとしても、もしも俺の周囲までも監視しているとしたら、嫁ーずの思考はクリアーに伝わるはず。
そうなると、俺が嫁ーずに何かを飲ませた、そしてその直後から思考が何故か正しく読めないって事になって、思いっきり不自然さが際立つだろう。
出来る限り自然に、ばれにくい様に飲ませねばならない。
何にカムフラージュするか…それは、嫁ーずが魔族さんに造らせている、あの超強力な媚薬? 精力剤? に混ぜて飲ませるのが一番自然な形だろう。
何せ、自ら口にするのだから、不自然さなど無い…はず…。
あの精力剤って、男しか飲まないって事はないよな? 女も飲むよね?
………ま、まあ…成り行きに任せるるとしよう…。
そうこうしている内に、音もなく開かれる寝室の扉。
マチルダが振り返り、無言で俺へと入室を促す。
すると、さささっと俺の後ろへと下がり、少しだけ顔を伏せて控えるドワーフメイド衆。
元より覚悟を決めていた俺は、マチルダの横を無言で通り、薄暗いその部屋へと足を踏み入れた。
俺の入室を確認したマチルダは、自分も部屋へと入ると、そっと後ろ手で扉を閉めたのだった。
まあ、予想通りではあるが、ベッドの上ではミレーラとイネスがスケスケのネグリジェで俺を待ち構えていた。
日本であれば間違いなくアイドルグループのセンターを張れる美少女と、鍛え上げられたアスリート美女の様なイネス。
世の男共であれば、それを目にした途端、飢えた狼さんに変わる事間違いなしだ。
だが、俺は違うのだ!
あ、別に見慣れたからとかではないぞ?
今日は、とても重要な目的があるから、スケベな事など考えている余裕がないだけなのだ。
俺が黙って二人を見下ろすかのように立っていたからだろうか、背後からマチルダがそっと近づき、俺をベッドへ軽く押し出した。
実際の所、不意に背後から押されたからといって、マチルダの力程度であれば、踏ん張らずとも普通はベッドに倒れ込む事などないのだが、今夜はバランスを崩して2人が待ち構えているベッドへと倒れ込んでしまった。
原因は、小脇に抱えた例のブツ。
決して美少女と美女に見惚れてたからじゃないぞ。
2人に向かって俺が倒れ込むと、嬉しそうに微笑んで俺を受け止めてくれる2人。
そして、背後から俺の背にしな垂れかかるマチルダは、右手に小さな小瓶を握りしめていた。
…それ、あの強精剤だよね? やっぱ男だけが飲む物なの?
振り返り、皆は飲まないのかと目で訴えるも、華麗にスルーされた。
むむむ…いきなり『こっそり薬を飲ませる』計画が頓挫してしまった。
薬って、ちょっと聞こえが悪いな…。
いや、そんな事はどうでも良い! このままでは、なし崩しにまたピンク色の夜になってしまう!
考えろ考えろ考えるろ、閃け閃け今こそ閃け、俺の頭脳よ!
無言だったからだろうか、そっと正面から俺を抱きしめていたミレーラが、優しく口づけをしてきた。
最初は軽く俺の唇を啄むように、やがて俺の唇をなぞっていたミレーラの舌先が口中に侵入し、舌を絡めて深く侵入して…。
あっ、これだ!
この3人の中では…う~ん…ミレーラが一番狙い目かな? いや、誰でもいい!
兎に角、3人中2人はマット…もとい、ベッドに沈めねば!
最後に残った1人が俺のターゲットだ!
ん? 精力剤を飲め? おっけーおおっけー!
俺の計画の一助となるのだから、喜んで飲んでやろうとも!
帰宅した俺は、現在真っすぐ寝室へと連行されている最中だ。
先導するマチルダに続き、ドワーフメイド衆に前後左右をがっちりと固められて連行される俺。
しんと静まり返り、ただ足音だけが響く廊下で、何故か監獄に収監される犯罪者の気分になってしまったのは、俺のただの錯覚なんだろうか?
いや、違う! これは、もはや収監どころではない。
そう…これは、死刑執行の為の部屋へと続く廊下だ!
って、そんな廊下は見た事無いんだけど…何というか、雰囲気がそう感じさせるのだよ。
そして、たどり着く、俺の寝室へと通ずる扉の前。
今から俺は、全てを吸い尽くされる…な~んてね。
実は、これは俺の思い通りの状況なのだよ!
いや、酒池肉林が俺の思い通りの状況じゃないぞ? そこは、間違えるなよ?
未だに誰も聞いてこないけど、俺がずっと小脇に抱えている小箱。
例の薬というかナノマシン? が入っている分けだが、これをどうやって飲ませようかと、結構考えてたのだ。
どうやったって、俺が飲ませる時には、管理局に情報が入ってしまうだろう。
俺からの思考は歪められたとしても、もしも俺の周囲までも監視しているとしたら、嫁ーずの思考はクリアーに伝わるはず。
そうなると、俺が嫁ーずに何かを飲ませた、そしてその直後から思考が何故か正しく読めないって事になって、思いっきり不自然さが際立つだろう。
出来る限り自然に、ばれにくい様に飲ませねばならない。
何にカムフラージュするか…それは、嫁ーずが魔族さんに造らせている、あの超強力な媚薬? 精力剤? に混ぜて飲ませるのが一番自然な形だろう。
何せ、自ら口にするのだから、不自然さなど無い…はず…。
あの精力剤って、男しか飲まないって事はないよな? 女も飲むよね?
………ま、まあ…成り行きに任せるるとしよう…。
そうこうしている内に、音もなく開かれる寝室の扉。
マチルダが振り返り、無言で俺へと入室を促す。
すると、さささっと俺の後ろへと下がり、少しだけ顔を伏せて控えるドワーフメイド衆。
元より覚悟を決めていた俺は、マチルダの横を無言で通り、薄暗いその部屋へと足を踏み入れた。
俺の入室を確認したマチルダは、自分も部屋へと入ると、そっと後ろ手で扉を閉めたのだった。
まあ、予想通りではあるが、ベッドの上ではミレーラとイネスがスケスケのネグリジェで俺を待ち構えていた。
日本であれば間違いなくアイドルグループのセンターを張れる美少女と、鍛え上げられたアスリート美女の様なイネス。
世の男共であれば、それを目にした途端、飢えた狼さんに変わる事間違いなしだ。
だが、俺は違うのだ!
あ、別に見慣れたからとかではないぞ?
今日は、とても重要な目的があるから、スケベな事など考えている余裕がないだけなのだ。
俺が黙って二人を見下ろすかのように立っていたからだろうか、背後からマチルダがそっと近づき、俺をベッドへ軽く押し出した。
実際の所、不意に背後から押されたからといって、マチルダの力程度であれば、踏ん張らずとも普通はベッドに倒れ込む事などないのだが、今夜はバランスを崩して2人が待ち構えているベッドへと倒れ込んでしまった。
原因は、小脇に抱えた例のブツ。
決して美少女と美女に見惚れてたからじゃないぞ。
2人に向かって俺が倒れ込むと、嬉しそうに微笑んで俺を受け止めてくれる2人。
そして、背後から俺の背にしな垂れかかるマチルダは、右手に小さな小瓶を握りしめていた。
…それ、あの強精剤だよね? やっぱ男だけが飲む物なの?
振り返り、皆は飲まないのかと目で訴えるも、華麗にスルーされた。
むむむ…いきなり『こっそり薬を飲ませる』計画が頓挫してしまった。
薬って、ちょっと聞こえが悪いな…。
いや、そんな事はどうでも良い! このままでは、なし崩しにまたピンク色の夜になってしまう!
考えろ考えろ考えるろ、閃け閃け今こそ閃け、俺の頭脳よ!
無言だったからだろうか、そっと正面から俺を抱きしめていたミレーラが、優しく口づけをしてきた。
最初は軽く俺の唇を啄むように、やがて俺の唇をなぞっていたミレーラの舌先が口中に侵入し、舌を絡めて深く侵入して…。
あっ、これだ!
この3人の中では…う~ん…ミレーラが一番狙い目かな? いや、誰でもいい!
兎に角、3人中2人はマット…もとい、ベッドに沈めねば!
最後に残った1人が俺のターゲットだ!
ん? 精力剤を飲め? おっけーおおっけー!
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