942 / 1,466
待て!
しおりを挟む
その日の夜は、ドワーフさん達による和食もどきが大々的に振る舞われ、騎士や兵士の皆さんに大いに喜ばれた。
特に主食である米飯は、つやつやぴかぴかに炊き上げられ素晴らしい味であることに加え、味噌や醤油を使った料理は、その味だけでなく、それらが炙られ焦げた香りまでが大好評であった。
よく異世界転移とか転生物などで日本食を求めてやまない人たちがいるが、俺の世界には普通に存在していたので助かる。
俺、味噌も醤油も造り方なんて知らんもん。
知識チートだとかで、色んな物を造り出してる奴が小説とかに出てくるけど、そもそもそんな知識を一般人が持ってるか?
何か発酵させて酒を造ったとかって話を読んだことあるけど、俺の周囲に造り方知ってる奴なんていねーぞ?
宝石…特にダイヤモンドをブリリアントカットしたとか、板ガラスを造ったとか言うのももた事あるけど、そんな知識や方法を知ってる奴が都合よく異世界転移とか転生するって変じゃね?
俺だって、社会見学で行ったところで見た海水からお塩を造る方法とか、趣味でばらしたりしてたバイクや車なんかは、ある程度は知識はある。
けど、例えばこれも小説で見たんだけど、石鹸作るのに塩析するって…知らんかったわ。
その小説の世界設定なんて地球の中世ヨーロッパ…いわゆるナーロッパだぜ?
ダイヤモンドのカットだって、どうやってやってるんだ? 確か高速回転してるダイヤモンドの粉末がついた砥石っぽい円盤で削ってたはずだけど、それを書いてた小説を読んでもそんな説明一切書いてなかった。
ただ、削って一番美しく光るカットをしたって…ありえんだろ! ナーロッパでどうやってカットしたかが重要なんだよ!
地球にだって遥かな昔からダイヤモンドって色々なカットがされたし研究されたけど、滅茶苦茶高度な技術だったんだぞ?
輝きを求めたカットの試行錯誤の末、やっとこさ17世紀ぐらいにブリリアントカットとそのカットの為の技術が誕生したんだ!
そんあ大層な技術を持った奴が、普通に日本に住んでるか? いないだろ!?
あ、ちょっと熱くなってしまった…。
とにかく、俺は苦労もせずに和食というか日本食というか、それに必要な物は手に入れる事が出来たって事。
大した知識も無いので、ドワーフさん達が頑張って稲作や大豆を栽培できる様に、森の樹々を切り拓き、農地開拓のために補助金をばんばん出すぐらいしか出来ないのだ。
以前、父さんが連れて来た小隊がこの砂浜で訓練した時も、やっぱ好評だったこの和食。
今回も、騎士や兵士さん達が喜んで食べてくれるのであれば、王都で売り出しても良いかもしれないな。
うん、一度母さんに相談してみよう。
随分、話しが逸れてしまったけど、大好評のBBQ大会は、結構夜遅くまで続いた。
どうも、日本酒っぽい例の米酒をドワーフさんが持ち込んだ様で、それが騎士や兵士さんにも振る舞われたせいかもしれない。
今夜ぐらいは、大いに食って呑んで羽目を外してくれて結構毛だらけ猫灰だらけ。
明日の予定としては、朝食後に砂浜で訓練の予定らしいので、二日酔いでダウンしなければ好きにおし。
俺と嫁ーず、妖精達は、飲めや歌えの砂浜をそっと後にして、ホワイト・オルター号へと戻った。
ちなみに、ドワーフさん達も、いつの間にか居なくなっていた。
あ、そうそう。
人魚さん達には、今は手出しをするのを禁止するのも忘れない。
いきなり捕食しようとしたら、獲物が森の中に逃げるかもしれない。
地上で走って逃げる獲物を追いかけるのは、人魚さん達は苦手。
だから、逃げ場のない崖のあの宿泊施設に追い込むまで、『待て!』させた。。
全員、涎ダラダラではあったが、いう事は聞いてくれた。
ついでに、当日までに精の付く魚介類を獲りまくってくると、砂浜に熱い視線を送りつつも、海へと潜っていった。
ぱっと見た感じ、数百人は居た気が…。
まあ、気にするのは止めよう…。
特に主食である米飯は、つやつやぴかぴかに炊き上げられ素晴らしい味であることに加え、味噌や醤油を使った料理は、その味だけでなく、それらが炙られ焦げた香りまでが大好評であった。
よく異世界転移とか転生物などで日本食を求めてやまない人たちがいるが、俺の世界には普通に存在していたので助かる。
俺、味噌も醤油も造り方なんて知らんもん。
知識チートだとかで、色んな物を造り出してる奴が小説とかに出てくるけど、そもそもそんな知識を一般人が持ってるか?
何か発酵させて酒を造ったとかって話を読んだことあるけど、俺の周囲に造り方知ってる奴なんていねーぞ?
宝石…特にダイヤモンドをブリリアントカットしたとか、板ガラスを造ったとか言うのももた事あるけど、そんな知識や方法を知ってる奴が都合よく異世界転移とか転生するって変じゃね?
俺だって、社会見学で行ったところで見た海水からお塩を造る方法とか、趣味でばらしたりしてたバイクや車なんかは、ある程度は知識はある。
けど、例えばこれも小説で見たんだけど、石鹸作るのに塩析するって…知らんかったわ。
その小説の世界設定なんて地球の中世ヨーロッパ…いわゆるナーロッパだぜ?
ダイヤモンドのカットだって、どうやってやってるんだ? 確か高速回転してるダイヤモンドの粉末がついた砥石っぽい円盤で削ってたはずだけど、それを書いてた小説を読んでもそんな説明一切書いてなかった。
ただ、削って一番美しく光るカットをしたって…ありえんだろ! ナーロッパでどうやってカットしたかが重要なんだよ!
地球にだって遥かな昔からダイヤモンドって色々なカットがされたし研究されたけど、滅茶苦茶高度な技術だったんだぞ?
輝きを求めたカットの試行錯誤の末、やっとこさ17世紀ぐらいにブリリアントカットとそのカットの為の技術が誕生したんだ!
そんあ大層な技術を持った奴が、普通に日本に住んでるか? いないだろ!?
あ、ちょっと熱くなってしまった…。
とにかく、俺は苦労もせずに和食というか日本食というか、それに必要な物は手に入れる事が出来たって事。
大した知識も無いので、ドワーフさん達が頑張って稲作や大豆を栽培できる様に、森の樹々を切り拓き、農地開拓のために補助金をばんばん出すぐらいしか出来ないのだ。
以前、父さんが連れて来た小隊がこの砂浜で訓練した時も、やっぱ好評だったこの和食。
今回も、騎士や兵士さん達が喜んで食べてくれるのであれば、王都で売り出しても良いかもしれないな。
うん、一度母さんに相談してみよう。
随分、話しが逸れてしまったけど、大好評のBBQ大会は、結構夜遅くまで続いた。
どうも、日本酒っぽい例の米酒をドワーフさんが持ち込んだ様で、それが騎士や兵士さんにも振る舞われたせいかもしれない。
今夜ぐらいは、大いに食って呑んで羽目を外してくれて結構毛だらけ猫灰だらけ。
明日の予定としては、朝食後に砂浜で訓練の予定らしいので、二日酔いでダウンしなければ好きにおし。
俺と嫁ーず、妖精達は、飲めや歌えの砂浜をそっと後にして、ホワイト・オルター号へと戻った。
ちなみに、ドワーフさん達も、いつの間にか居なくなっていた。
あ、そうそう。
人魚さん達には、今は手出しをするのを禁止するのも忘れない。
いきなり捕食しようとしたら、獲物が森の中に逃げるかもしれない。
地上で走って逃げる獲物を追いかけるのは、人魚さん達は苦手。
だから、逃げ場のない崖のあの宿泊施設に追い込むまで、『待て!』させた。。
全員、涎ダラダラではあったが、いう事は聞いてくれた。
ついでに、当日までに精の付く魚介類を獲りまくってくると、砂浜に熱い視線を送りつつも、海へと潜っていった。
ぱっと見た感じ、数百人は居た気が…。
まあ、気にするのは止めよう…。
0
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる