936 / 1,466
何しに来たの?
しおりを挟む
俺のイメージ図を元にした、人魚さん達の凶…狂…恐…饗宴…どの漢字が正しいんだろう? まあ、どれも間違いじゃない気がするから、それはいい。
とにかく、崖の宿泊施設の建設は、急ピッチで進められた。
何より、あのイメージ図を見た人魚さん達が、強力に推進する様に俺に迫って来たのだ。
毎日の仕事なんて全部片づけるから、さっさと会場というか施設の建設をしろと、強引に俺をホワイト・オルター号に乗せて送り出したのだ。
当たり前かもしれないが、嫁ーずもユズユズ夫婦も、母さんにコルネちゃんにユリアちゃんもついて来た。
あ、ついでにサラとリリアさんもくっ付いて来ていた。
とは言っても、建設は全て精霊さん達にお願いする事になっている。
イメージ図を見せて、エネルギーをたんまりとあげたら、俺はする事ナッシング。
工事に興味津々な人魚さん達がわらわら集まってくるので、例の図を見せると感激して、工事の様子を海から見るとか。
遠くに見える半島では、時たま大きな音や土煙が見えたりしていたが、精霊さん達が頑張ってくれているのだろう。
人魚の女王様も、たっぷりの魚介類を持参でお礼に来ていた。
ちなみに、女王様のお腹は膨らんでいる…妊娠したのね、あなた…。
嫁ーずも妹ずも、最近ネス湖の湖畔の遊泳場で流行の水着を着て、砂浜で全力で遊んでいた。
ドワーフさん達の村からほど近い浜辺で、例の小型バギーの改良版で遊んだり、BBQをしたりと。
えっと、君達…何しに来たの?
ちなみに、サラは木陰でずっと寝てるし、リリアさんは薄い本を読んでいる。
ユズユズ夫妻は、木陰で2人でラブラブ中。
ちなみに、ユズカと母さんはラフな服装で、ユズキはハーフパンツタイプのピンクの水着…誰のチョイスだ、それ?
しかし、本当に君達…何しにここに来たの?
父さんの領地や神聖国での移民者様に地下都市を造った経験があったからなのか、単に精霊さん達が張り切ったからなのかは不明だが、翌日には宿泊室は完成したらしい。
精霊建設の親方達は、やり切ったという顔で俺に報告に来た。
ホワイト・オルター号で近くまで行き、じっくり完成した宿泊施設を全員で観察。
出来は上々なのだが、まだ窓とか内装は何も出来ていない。
ここから、ドワーフさん達が細部にまで手を入れてくれる事になっている。
ドワーフさん達の秘密のガラス(っぽいもの)で窓を造ったり、筋肉エルフさんが倒した獣の毛皮を敷いたりと、もうちょっと内装工事が必要。
人魚さん達も総出で海上の荷運びを手伝ってくれるとか。
どう手伝うのかと思ってたら、手漕ぎボートみたいなのをドワーフさんに用意させ、それの動力となり引っ張るとの事。
大勢の人魚さん達がボートを引っ張ているのを見ていると、何故か雪の上を走る犬ぞりを思い出してしまった。
さて、細かい内装に関しては、皆さんにお任せする事にして、俺達はまた日常へと戻るべく、邸へと帰る事に。
ほんの数日ではあったが、コルネちゃんやユリアちゃんだけでなく、母さんに嫁ーずは存分にリゾート気分を満喫した様だ。
寒暖差が少ないこの星では、ほぼ年中海水浴は可能ではあるのだが、それでもちょっと水温が低くなる時もある。
どうやら今は地球でいえば初夏ぐらいの水温で、十分に遊泳可能だったらしい。
らしいというのは、俺自身は泳いでないので、みんなに聞いた感想。
嫁ーずの大胆な水着姿を間近で堪能したかったのだが、ちょっとやる事があったので、途中で一時離れていたんだ。
そのやる事とは…。
「トールヴァルド様の仰った場所に関しての調査は、全て完了いたしました」
モフリーナが表情を変えずに、俺の目の前に紙の束を差し出した。
「これが、調査結果?」
束と言っても、レポート用紙4枚ほどの量なので、パラパラと内容を流し読む。
だが、困った事に、各所に『不明』の文字が並んでいる。
「うむ、完了はした。しかし、結果として詳細は不明なままじゃ」
ボーディも腕を組み難しい顔でそう言う。
「………」
モフレンダは無言っと。
「ナディアさん達が捕まり転送された陣ですが、どう接触しようとも領域化出来ませんでした。また、さらに北方にあるという湖も、人工的に造られた物、もしくは出来てしまった物としか分かりませんでした」
モフリーナが申し訳なさそうにそう言う。
ダンジョンマスターでも、結局は分からなかったという事か…。
ここは、第9番ダンジョンの地下にある、ダンジョン管理室兼モフリーナの部屋。
精霊さんに建設をお願いし、少ししたところでモフリーナから通信が入ったのだ。
調査が完了したと。
だが、結果として何も分からなかったそうだ。
「例のひよこも複数発見しましたが、一体何なのかさっぱりわかりませんでした」
モフリーナによると、やはりひよこは複数いるようだ。
「ナディア達の話では、どうやらアホ毛か角の様な物が頭にあるひよこが、居るとか居ないとか聞いたが?」
ひよこに関して聞いていた事を3人に確認してみたが、
「それは妾達も確認済みなのじゃ。じゃがのぉ…同じ場所におるひよこの頭に、角? が急に出たり消えたりしておってのぉ…本当に同一個体なのかすら確定できぬのじゃよ。じゃから方向書には不明と記載しておる」
ボーディ曰く、ひよこの角が出たり消えたりしているとの事。
その所為で、同一個体であるという確証が持てないとか。
う~~む…何だろうなぁ、そのひよこって…。
あと、巨大な魔法陣っぽい物と、人工物っぽい湖も気になる。
そうなると、やはり直接行ってみなければならないって事になるな。
う~~む…急ぎはしないが、あんまりゆっくりしても居られないかな?
とにかく、崖の宿泊施設の建設は、急ピッチで進められた。
何より、あのイメージ図を見た人魚さん達が、強力に推進する様に俺に迫って来たのだ。
毎日の仕事なんて全部片づけるから、さっさと会場というか施設の建設をしろと、強引に俺をホワイト・オルター号に乗せて送り出したのだ。
当たり前かもしれないが、嫁ーずもユズユズ夫婦も、母さんにコルネちゃんにユリアちゃんもついて来た。
あ、ついでにサラとリリアさんもくっ付いて来ていた。
とは言っても、建設は全て精霊さん達にお願いする事になっている。
イメージ図を見せて、エネルギーをたんまりとあげたら、俺はする事ナッシング。
工事に興味津々な人魚さん達がわらわら集まってくるので、例の図を見せると感激して、工事の様子を海から見るとか。
遠くに見える半島では、時たま大きな音や土煙が見えたりしていたが、精霊さん達が頑張ってくれているのだろう。
人魚の女王様も、たっぷりの魚介類を持参でお礼に来ていた。
ちなみに、女王様のお腹は膨らんでいる…妊娠したのね、あなた…。
嫁ーずも妹ずも、最近ネス湖の湖畔の遊泳場で流行の水着を着て、砂浜で全力で遊んでいた。
ドワーフさん達の村からほど近い浜辺で、例の小型バギーの改良版で遊んだり、BBQをしたりと。
えっと、君達…何しに来たの?
ちなみに、サラは木陰でずっと寝てるし、リリアさんは薄い本を読んでいる。
ユズユズ夫妻は、木陰で2人でラブラブ中。
ちなみに、ユズカと母さんはラフな服装で、ユズキはハーフパンツタイプのピンクの水着…誰のチョイスだ、それ?
しかし、本当に君達…何しにここに来たの?
父さんの領地や神聖国での移民者様に地下都市を造った経験があったからなのか、単に精霊さん達が張り切ったからなのかは不明だが、翌日には宿泊室は完成したらしい。
精霊建設の親方達は、やり切ったという顔で俺に報告に来た。
ホワイト・オルター号で近くまで行き、じっくり完成した宿泊施設を全員で観察。
出来は上々なのだが、まだ窓とか内装は何も出来ていない。
ここから、ドワーフさん達が細部にまで手を入れてくれる事になっている。
ドワーフさん達の秘密のガラス(っぽいもの)で窓を造ったり、筋肉エルフさんが倒した獣の毛皮を敷いたりと、もうちょっと内装工事が必要。
人魚さん達も総出で海上の荷運びを手伝ってくれるとか。
どう手伝うのかと思ってたら、手漕ぎボートみたいなのをドワーフさんに用意させ、それの動力となり引っ張るとの事。
大勢の人魚さん達がボートを引っ張ているのを見ていると、何故か雪の上を走る犬ぞりを思い出してしまった。
さて、細かい内装に関しては、皆さんにお任せする事にして、俺達はまた日常へと戻るべく、邸へと帰る事に。
ほんの数日ではあったが、コルネちゃんやユリアちゃんだけでなく、母さんに嫁ーずは存分にリゾート気分を満喫した様だ。
寒暖差が少ないこの星では、ほぼ年中海水浴は可能ではあるのだが、それでもちょっと水温が低くなる時もある。
どうやら今は地球でいえば初夏ぐらいの水温で、十分に遊泳可能だったらしい。
らしいというのは、俺自身は泳いでないので、みんなに聞いた感想。
嫁ーずの大胆な水着姿を間近で堪能したかったのだが、ちょっとやる事があったので、途中で一時離れていたんだ。
そのやる事とは…。
「トールヴァルド様の仰った場所に関しての調査は、全て完了いたしました」
モフリーナが表情を変えずに、俺の目の前に紙の束を差し出した。
「これが、調査結果?」
束と言っても、レポート用紙4枚ほどの量なので、パラパラと内容を流し読む。
だが、困った事に、各所に『不明』の文字が並んでいる。
「うむ、完了はした。しかし、結果として詳細は不明なままじゃ」
ボーディも腕を組み難しい顔でそう言う。
「………」
モフレンダは無言っと。
「ナディアさん達が捕まり転送された陣ですが、どう接触しようとも領域化出来ませんでした。また、さらに北方にあるという湖も、人工的に造られた物、もしくは出来てしまった物としか分かりませんでした」
モフリーナが申し訳なさそうにそう言う。
ダンジョンマスターでも、結局は分からなかったという事か…。
ここは、第9番ダンジョンの地下にある、ダンジョン管理室兼モフリーナの部屋。
精霊さんに建設をお願いし、少ししたところでモフリーナから通信が入ったのだ。
調査が完了したと。
だが、結果として何も分からなかったそうだ。
「例のひよこも複数発見しましたが、一体何なのかさっぱりわかりませんでした」
モフリーナによると、やはりひよこは複数いるようだ。
「ナディア達の話では、どうやらアホ毛か角の様な物が頭にあるひよこが、居るとか居ないとか聞いたが?」
ひよこに関して聞いていた事を3人に確認してみたが、
「それは妾達も確認済みなのじゃ。じゃがのぉ…同じ場所におるひよこの頭に、角? が急に出たり消えたりしておってのぉ…本当に同一個体なのかすら確定できぬのじゃよ。じゃから方向書には不明と記載しておる」
ボーディ曰く、ひよこの角が出たり消えたりしているとの事。
その所為で、同一個体であるという確証が持てないとか。
う~~む…何だろうなぁ、そのひよこって…。
あと、巨大な魔法陣っぽい物と、人工物っぽい湖も気になる。
そうなると、やはり直接行ってみなければならないって事になるな。
う~~む…急ぎはしないが、あんまりゆっくりしても居られないかな?
0
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

スローライフとは何なのか? のんびり建国記
久遠 れんり
ファンタジー
突然の異世界転移。
ちょっとした事故により、もう世界の命運は、一緒に来た勇者くんに任せることにして、いきなり告白された彼女と、日本へ帰る事を少し思いながら、どこでもキャンプのできる異世界で、のんびり暮らそうと密かに心に決める。
だけどまあ、そんな事は夢の夢。
現実は、そんな考えを許してくれなかった。
三日と置かず、騒動は降ってくる。
基本は、いちゃこらファンタジーの予定。
そんな感じで、進みます。

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる