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良い分けあるか!
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母さんに逆らうなどと言う選択肢など、俺には無いわけで。
つまりは、母さんの妙に力の籠った演説でノリノリな嫁ーずと妹ずに、俺も乗っちゃったわけで。
結局、どういう事かというと、いつもの女性上位の我が家は健在だという事なのです。
ここに父さんがいてくれたら…いや、居ても結果は同じだな、うん。
まぁ、亭主関白とかよりもは良いのかもしれない。
かかあ天下の方が家庭は安定するとか聞いた事もあるしね。
要所要所で、きちんと俺と父さんが締めればいいわけだ。
実際には締めれてないかもしれないけど、そこは気分の問題。
俺や父さんだって、やる時はやるって見せれば大丈夫なはずだ! 大丈夫だよね?
アルテアン家は、基本的に女性が強い。
これは、父さんから続く伝統…って程、歴史がある分けじゃないけど、まあ伝統みたいなもんだ。
王都の父さんの邸でも、男性は父さんと執事さん数名。
その他は大量の女性の使用人さん達で、男性は肩身が狭いらしい。
元々はそこに母さんと妹ずも居た分けで、そこで亭主関白とかで偉そうにしたら…怖くて考えられない…。
そう言えば、知り合いの大病院の内科医の部長先生(男性)が、こう言ってた。
『絶対に看護師(女性)に嫌われては駄目だ!』っと。
何でも、看護師さんに嫌われると、病院での立場がなくなり、仕事が出来なくなるんだとか。
一度看護師さん達に嫌われてしまうと、周囲の医師達から仲が良いと思われたく無いからか、一斉にハブられちゃうとか。
確かに病院って、お医者さんの何倍もの看護師さんが居る、女性だらけの職場だもんな。
その話を聞いた時、職場の女性にだけは嫌われない様にしようと、心に誓ったもんだ。
今は…家の中の女性陣に嫌われない様に、細心の注意を払ってるわけだけど。
なので、女だらけのこの母さんの部屋の中で、俺とユズキはとっても肩身が狭いのだ。
妻であるユズカが身重であるユズキは、特に尻に敷かれっぱなしだ。
まあ、それでもラブラブな2人なので、問題は何も無いんだろうけど。
母さんも出産間近だけど、出来たら弟がいいなあ。
前は、弟なんて絶対に却下! 妹しか認めない! なんて言ってたけど、ここまで男性比率が低いと、仲間が欲しい。
そうだ、ユズユズ夫妻のところも、是非とも男の子を生んで欲しい!
いや、今更お腹の赤ちゃんの性別は変えられないんだけど、それでも母さんにユズカ、頼むから男の子を生んでくれ!
男の子だったら、俺が幼い時から空手道をみっちり仕込んで、いじめっ子なんて返り討ちに出来るように育ててやるからね。
俺がどんな顔していたのかは、全くわからない。
だが、何故か嫁ーずが、妙に張り切っていた気がする。
「トール様…。そんなにお義母様やユズカのお腹を見つめて…」
え、俺ってそんなに見つめてた、メリルさん?
「やっぱり、私達が頑張らないと…」
いえ、今でも頑張りすぎです、ミルシェさん。
「…子供が欲しいんですね…トール様…」
まあ、欲しいか欲しくないかでいえば、欲しいかな…ミレーラ。
「私達が頑張って世継ぎを産まなければ」
なるほど、確かに(現在)俺以外は妹しか居ないし、侯爵家の事も考えると世継ぎは必要だと思うよ、マチルダ。
「バンバン産むぞー!」
…イネス、もちょっと言葉を選ぼうよ。
どうやら、この場の女性全員の証言では、俺が母さんとユズカのお腹を見て、とっても優し気な眼差しだったとか。
心の中で、『男産まれろ~!』とか念を送ってたなんて、言える雰囲気じゃないんで、一言だけ言っておいた。
「うむ。子は宝だからな」
俺の言葉を着た、嫁ーずは感極まって涙を流していた。
ちなみに、ナディア達は、とても嬉しそうだった。
なぜ?
母さんのあの変な演説というか激で、どうにも俺の思考も明後日の方に向いてしまったが、ここらでちゃんと方向修正。
「ところで、現在はダンジョンマスター達による調査結果を待っているわけだが、母さんの言った様に明確に我が家の敵であると認める事が出来た場合は、確かに全員の力を借りたい」
これには全員が頷いた。
「とはいえ、あの3人のダンジョンマスターが居て、問題の場所を領域化したとすると、ほぼ俺達の出番はないと思われる」
これには何故か全員からブーイングが…。
お前等、暴れたいだけなんじゃね?
「ま、まあ…領域化したからと言って、ダンジョンマスターが無敵って事でもないと思う。母さんやミルシェなら知ってると思うけど、モフリーナのダンジョンで起きたスタンピードを」
この2人は当事者だから、昔の事だって覚えてるだろう。
「確かに、あの時はあの人とトールちゃんが…」「モンスターが溢れて村を襲ってきましたね…」
うん、しっかりと覚えてくれてる様だ。
「あの時は、モフリーナが抑えきれなかったモンスターを、俺と父さんとブレンダーで一掃したわけだが、斯様にハプニングは起き得るという事だけは、憶えておいてほしい」
お、母さんも含めて全員が頷いたな?
「今は、その心積もりだけしてくれればいい。いざという時に備えた、心積もりをね」
『はいっ!』
全員が大きな声で、そう返事をした。
ちょっと待て、何で母さんもユズカも返事した?
あんたら、もしかして暴れるつもりなのか? 出産前だから、絶対にダメだぞ?
え、出産後なら良いだろう? 良い分けあるか!
つまりは、母さんの妙に力の籠った演説でノリノリな嫁ーずと妹ずに、俺も乗っちゃったわけで。
結局、どういう事かというと、いつもの女性上位の我が家は健在だという事なのです。
ここに父さんがいてくれたら…いや、居ても結果は同じだな、うん。
まぁ、亭主関白とかよりもは良いのかもしれない。
かかあ天下の方が家庭は安定するとか聞いた事もあるしね。
要所要所で、きちんと俺と父さんが締めればいいわけだ。
実際には締めれてないかもしれないけど、そこは気分の問題。
俺や父さんだって、やる時はやるって見せれば大丈夫なはずだ! 大丈夫だよね?
アルテアン家は、基本的に女性が強い。
これは、父さんから続く伝統…って程、歴史がある分けじゃないけど、まあ伝統みたいなもんだ。
王都の父さんの邸でも、男性は父さんと執事さん数名。
その他は大量の女性の使用人さん達で、男性は肩身が狭いらしい。
元々はそこに母さんと妹ずも居た分けで、そこで亭主関白とかで偉そうにしたら…怖くて考えられない…。
そう言えば、知り合いの大病院の内科医の部長先生(男性)が、こう言ってた。
『絶対に看護師(女性)に嫌われては駄目だ!』っと。
何でも、看護師さんに嫌われると、病院での立場がなくなり、仕事が出来なくなるんだとか。
一度看護師さん達に嫌われてしまうと、周囲の医師達から仲が良いと思われたく無いからか、一斉にハブられちゃうとか。
確かに病院って、お医者さんの何倍もの看護師さんが居る、女性だらけの職場だもんな。
その話を聞いた時、職場の女性にだけは嫌われない様にしようと、心に誓ったもんだ。
今は…家の中の女性陣に嫌われない様に、細心の注意を払ってるわけだけど。
なので、女だらけのこの母さんの部屋の中で、俺とユズキはとっても肩身が狭いのだ。
妻であるユズカが身重であるユズキは、特に尻に敷かれっぱなしだ。
まあ、それでもラブラブな2人なので、問題は何も無いんだろうけど。
母さんも出産間近だけど、出来たら弟がいいなあ。
前は、弟なんて絶対に却下! 妹しか認めない! なんて言ってたけど、ここまで男性比率が低いと、仲間が欲しい。
そうだ、ユズユズ夫妻のところも、是非とも男の子を生んで欲しい!
いや、今更お腹の赤ちゃんの性別は変えられないんだけど、それでも母さんにユズカ、頼むから男の子を生んでくれ!
男の子だったら、俺が幼い時から空手道をみっちり仕込んで、いじめっ子なんて返り討ちに出来るように育ててやるからね。
俺がどんな顔していたのかは、全くわからない。
だが、何故か嫁ーずが、妙に張り切っていた気がする。
「トール様…。そんなにお義母様やユズカのお腹を見つめて…」
え、俺ってそんなに見つめてた、メリルさん?
「やっぱり、私達が頑張らないと…」
いえ、今でも頑張りすぎです、ミルシェさん。
「…子供が欲しいんですね…トール様…」
まあ、欲しいか欲しくないかでいえば、欲しいかな…ミレーラ。
「私達が頑張って世継ぎを産まなければ」
なるほど、確かに(現在)俺以外は妹しか居ないし、侯爵家の事も考えると世継ぎは必要だと思うよ、マチルダ。
「バンバン産むぞー!」
…イネス、もちょっと言葉を選ぼうよ。
どうやら、この場の女性全員の証言では、俺が母さんとユズカのお腹を見て、とっても優し気な眼差しだったとか。
心の中で、『男産まれろ~!』とか念を送ってたなんて、言える雰囲気じゃないんで、一言だけ言っておいた。
「うむ。子は宝だからな」
俺の言葉を着た、嫁ーずは感極まって涙を流していた。
ちなみに、ナディア達は、とても嬉しそうだった。
なぜ?
母さんのあの変な演説というか激で、どうにも俺の思考も明後日の方に向いてしまったが、ここらでちゃんと方向修正。
「ところで、現在はダンジョンマスター達による調査結果を待っているわけだが、母さんの言った様に明確に我が家の敵であると認める事が出来た場合は、確かに全員の力を借りたい」
これには全員が頷いた。
「とはいえ、あの3人のダンジョンマスターが居て、問題の場所を領域化したとすると、ほぼ俺達の出番はないと思われる」
これには何故か全員からブーイングが…。
お前等、暴れたいだけなんじゃね?
「ま、まあ…領域化したからと言って、ダンジョンマスターが無敵って事でもないと思う。母さんやミルシェなら知ってると思うけど、モフリーナのダンジョンで起きたスタンピードを」
この2人は当事者だから、昔の事だって覚えてるだろう。
「確かに、あの時はあの人とトールちゃんが…」「モンスターが溢れて村を襲ってきましたね…」
うん、しっかりと覚えてくれてる様だ。
「あの時は、モフリーナが抑えきれなかったモンスターを、俺と父さんとブレンダーで一掃したわけだが、斯様にハプニングは起き得るという事だけは、憶えておいてほしい」
お、母さんも含めて全員が頷いたな?
「今は、その心積もりだけしてくれればいい。いざという時に備えた、心積もりをね」
『はいっ!』
全員が大きな声で、そう返事をした。
ちょっと待て、何で母さんもユズカも返事した?
あんたら、もしかして暴れるつもりなのか? 出産前だから、絶対にダメだぞ?
え、出産後なら良いだろう? 良い分けあるか!
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