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エネルギーって魔力?
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『何でしょうか?』
お、繋がった。
えっと、ナディア達の意識が戻らないんだよ。
『怪我ですか? それとも毒?』
『あ…』
いや、そのどちらでも無い。ミレーラがその類に関しては全て治癒済みだ。
もしかすると、生きる気力というか生命エネルギーが不足もしくは損耗が激しいんじゃないかって考えてるんだけど。
『なる程…。それで私に相談とは?』
『い…』
いや、もしもそれが正解だとして、どうやってエネルギー補給したらいいのかなって考えて…。
『ああ、そういう事ですか』
『う…』
まさか口から補充って事は無いでしょ?
『そうですね。別に口からする必要はございません』
『え…』
かと言って、頭に直接エネルギーを送り込むのも違うと思うし…。
『はい、頭にエネルギーを注ぎ込むのはお勧めしません。脳に損傷を受ける可能性があります』
『お…』
やっぱ身体にだよねえ…心臓とかに直接だと、眠ってる4人の胸を触る事になるんだけど…それもちょっと…。
『まあ、それでもいいのですが、もっと簡単に手を繋いで注ぎ込めば良いのでは?』
『お、お前ら…』
ああ、そうか! 確かにそれが一番問題が起き無さそうだな!
『胸をまさぐっても、彼女達であれば怒る事は無いと思いますけどね』
『私を無視すんなやーーーーー!』
ん? サラ、どうした?
『いきなり何ですか、サラ』
『だから、私を無視すんなっつってんだろーが! 私がエロだけってどういう意味なんだよ!』
そのまんまの意味で、エロだけだからだけど?
『サラからエロを取ったら、何も残らないじゃないでしょう?』
『お、お前ら…わ、私を一体…何だと思ってるんだーーーーーー!』
エロ大魔神。
『エロスの権化』
『…………』
あ、静かになった。
ま、何かリリアさんとの念話の最中にサラが乱入してきたりもしたが、とにかくエネルギー注入法は分った。
そうだよ、冷静になって落ち着いて考えたら分かる事だよな。
手を握ってエネルギーを注ぎ込めば良いだけじゃん。
注ぎ込むって表現は、ちょっとエロい気もするが…そこは、気にしない方向で。
童話の眠り姫の様に眠っているナディアの右手をそっと俺は両手で包みこんんだ。
こんなにナディアの手って小さかったんだなあ。
その肌は白く透明感があり、女性らしいしなやかに伸びる指は、ミレーラのおかげで傷1つない。
うん、ではエネルギーを注入しますかね。
まずは、本当に少しずつ…魔石に注入する要領で…って、そもそも俺ってどうしてエネルギーの注入って出来るんだろう。
子供の頃から、何となく創りだした物にエネルギーを込めたり、モフリーナから手渡される水晶っぽいのにエネルギーを入れたりしてたけど、このエネルギーって結局何なんだろう?
小説とか漫画とかアニメとかだったら、魔力とか言われる物とは、何か違う気がするんだけど、どう違うのか分からない。
そもそもこの世界の魔法って、魔素を感じる所から始めるとか昔に本で見たけど、魔素を感じる事が出来る人ってのが、世界中を探しても極わずかしかいない。
例外的に魔族さん達は生まれつき魔法が使えるって事だけど、その能力とか属性ってのは属人的な技能であって、全員が同じ魔法を使えるわけじゃないらしいし、魔素を感じている分けでも無い。
んじゃ魔素って何ぞや? って事になるんだけど、それも良く分からん。
どうにも俺のエネルギーに触れた魔素ってのは、精霊さんに進化しちゃったらしくて、俺が魔素を感じる事が出来たのも、子供の頃ぐらいだ。
変身したコルネちゃんとか嫁ーずは、何となく感じているらしいんだけど、結局誰にも答えは分からなかった。
もしかして、このエネルギーってのは、魔力的な物なんだろうか。
精霊さんに働いてもらう代わりに、俺がエネルギーをあげてた分けなんだけど、それって他人から見たら俺が魔法を使ってる様に見えるんだから、やっぱこのエネルギーって魔力?
魔力を何かの過程を経て変換・具現化し、魔法が発現する。
つまり、俺のエネルギー → 精霊さんが変換 → 魔法が発動 って事だと、基本的なプロセスは同じな気がする。
まあ、あんま深く考えても仕方ない。
知ってそうな奴も居るには居るんだが、教えてくれそうも無いしな。
いまは、ナディア達が傷つかない様、細心の注意を払ってエネルギーを注ぐ事に集中集中!
俺は、両手でナディアのすべすべお肌の手を包み込み、少しずつエネルギーを注いでいく。
それはそれは慎重に、まるで水道の蛇口を少しずつ捻って、細い糸のような水を出す様に。
俺のエネルギーは莫大で、言ってみればオリンピックで使う様な50mプールをひっくり返して、小さな水風船にその水を注ぎ込むような物。
溢れさせても破裂させても駄目だ。あれ? 溢れるのは良いのか?
いやいや、やっぱ駄目駄目! 溢れて何か起きたりしたら大変だ!
慎重に慎重に…焦らずゆっくりと少しずつ…ナディアの全身に、ありとあらゆる血管の先、全ての細胞を壊してしまわぬ様、身体の隅々までエネルギーが行き渡る様に、少しずつ少しずつ…丁寧に丁寧に…。
目を閉じて深く集中し、俺は細心の注意を払って、エネルギー注入の作業を続けていた。
やがて額に汗が滲んで来るのを感じはしたが、作業を中断してそれを拭う事など出来るはずも無い。
それでも瞼の裏でナディアの体中にエネルギーが行き渡る様子を想像しながら作業を続けていると、両手で包みこんでいたナディアの右手の指先が、ピクッと動くのを感じた。
お、繋がった。
えっと、ナディア達の意識が戻らないんだよ。
『怪我ですか? それとも毒?』
『あ…』
いや、そのどちらでも無い。ミレーラがその類に関しては全て治癒済みだ。
もしかすると、生きる気力というか生命エネルギーが不足もしくは損耗が激しいんじゃないかって考えてるんだけど。
『なる程…。それで私に相談とは?』
『い…』
いや、もしもそれが正解だとして、どうやってエネルギー補給したらいいのかなって考えて…。
『ああ、そういう事ですか』
『う…』
まさか口から補充って事は無いでしょ?
『そうですね。別に口からする必要はございません』
『え…』
かと言って、頭に直接エネルギーを送り込むのも違うと思うし…。
『はい、頭にエネルギーを注ぎ込むのはお勧めしません。脳に損傷を受ける可能性があります』
『お…』
やっぱ身体にだよねえ…心臓とかに直接だと、眠ってる4人の胸を触る事になるんだけど…それもちょっと…。
『まあ、それでもいいのですが、もっと簡単に手を繋いで注ぎ込めば良いのでは?』
『お、お前ら…』
ああ、そうか! 確かにそれが一番問題が起き無さそうだな!
『胸をまさぐっても、彼女達であれば怒る事は無いと思いますけどね』
『私を無視すんなやーーーーー!』
ん? サラ、どうした?
『いきなり何ですか、サラ』
『だから、私を無視すんなっつってんだろーが! 私がエロだけってどういう意味なんだよ!』
そのまんまの意味で、エロだけだからだけど?
『サラからエロを取ったら、何も残らないじゃないでしょう?』
『お、お前ら…わ、私を一体…何だと思ってるんだーーーーーー!』
エロ大魔神。
『エロスの権化』
『…………』
あ、静かになった。
ま、何かリリアさんとの念話の最中にサラが乱入してきたりもしたが、とにかくエネルギー注入法は分った。
そうだよ、冷静になって落ち着いて考えたら分かる事だよな。
手を握ってエネルギーを注ぎ込めば良いだけじゃん。
注ぎ込むって表現は、ちょっとエロい気もするが…そこは、気にしない方向で。
童話の眠り姫の様に眠っているナディアの右手をそっと俺は両手で包みこんんだ。
こんなにナディアの手って小さかったんだなあ。
その肌は白く透明感があり、女性らしいしなやかに伸びる指は、ミレーラのおかげで傷1つない。
うん、ではエネルギーを注入しますかね。
まずは、本当に少しずつ…魔石に注入する要領で…って、そもそも俺ってどうしてエネルギーの注入って出来るんだろう。
子供の頃から、何となく創りだした物にエネルギーを込めたり、モフリーナから手渡される水晶っぽいのにエネルギーを入れたりしてたけど、このエネルギーって結局何なんだろう?
小説とか漫画とかアニメとかだったら、魔力とか言われる物とは、何か違う気がするんだけど、どう違うのか分からない。
そもそもこの世界の魔法って、魔素を感じる所から始めるとか昔に本で見たけど、魔素を感じる事が出来る人ってのが、世界中を探しても極わずかしかいない。
例外的に魔族さん達は生まれつき魔法が使えるって事だけど、その能力とか属性ってのは属人的な技能であって、全員が同じ魔法を使えるわけじゃないらしいし、魔素を感じている分けでも無い。
んじゃ魔素って何ぞや? って事になるんだけど、それも良く分からん。
どうにも俺のエネルギーに触れた魔素ってのは、精霊さんに進化しちゃったらしくて、俺が魔素を感じる事が出来たのも、子供の頃ぐらいだ。
変身したコルネちゃんとか嫁ーずは、何となく感じているらしいんだけど、結局誰にも答えは分からなかった。
もしかして、このエネルギーってのは、魔力的な物なんだろうか。
精霊さんに働いてもらう代わりに、俺がエネルギーをあげてた分けなんだけど、それって他人から見たら俺が魔法を使ってる様に見えるんだから、やっぱこのエネルギーって魔力?
魔力を何かの過程を経て変換・具現化し、魔法が発現する。
つまり、俺のエネルギー → 精霊さんが変換 → 魔法が発動 って事だと、基本的なプロセスは同じな気がする。
まあ、あんま深く考えても仕方ない。
知ってそうな奴も居るには居るんだが、教えてくれそうも無いしな。
いまは、ナディア達が傷つかない様、細心の注意を払ってエネルギーを注ぐ事に集中集中!
俺は、両手でナディアのすべすべお肌の手を包み込み、少しずつエネルギーを注いでいく。
それはそれは慎重に、まるで水道の蛇口を少しずつ捻って、細い糸のような水を出す様に。
俺のエネルギーは莫大で、言ってみればオリンピックで使う様な50mプールをひっくり返して、小さな水風船にその水を注ぎ込むような物。
溢れさせても破裂させても駄目だ。あれ? 溢れるのは良いのか?
いやいや、やっぱ駄目駄目! 溢れて何か起きたりしたら大変だ!
慎重に慎重に…焦らずゆっくりと少しずつ…ナディアの全身に、ありとあらゆる血管の先、全ての細胞を壊してしまわぬ様、身体の隅々までエネルギーが行き渡る様に、少しずつ少しずつ…丁寧に丁寧に…。
目を閉じて深く集中し、俺は細心の注意を払って、エネルギー注入の作業を続けていた。
やがて額に汗が滲んで来るのを感じはしたが、作業を中断してそれを拭う事など出来るはずも無い。
それでも瞼の裏でナディアの体中にエネルギーが行き渡る様子を想像しながら作業を続けていると、両手で包みこんでいたナディアの右手の指先が、ピクッと動くのを感じた。
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