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善き哉、善き哉
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俺…まだ生きてます。
何だか、頬に十字の刀傷のある流浪人の『限界はあるものでなく、自分で決めるものでござるよ』って言葉が頭を過った気がする。
うむ、確かに限界を超えた先を、俺は見た気がする。
昨日も目にしたが、満足した顔で安らかに眠る、すっぽんぽんの嫁ーずのあられもない寝姿。
ふっ…限界を超えた先に有ったものは、もはや修行で到達することが出来る無我の境地かもしれない。
まあ、今後も俺の暴れん棒は無我の境地には至らないかもしれないが。
うん、何言ってんだろうね、俺は。
取り合えず、昨晩の恐ろしいまでに貪欲な嫁ーずの猛攻は、全て受けきったぞ。
一度で満足などしてくれない女性陣を、全員ノックアウトするのは、本当に…本当に苦行だった…。
今後は、ちゃんとローテーションでも考えてもらわねば。
せめて2人まででお願いしたいところだ。
そう言えば、前世で学生の頃に確か妊娠しやすい日の計算とかあったよなぁ…荻野目洋子?
ちゃうちゃう、オギノ式だったっけ? 詳しく知らないけど、サラかリリアさんにでも聞けば教えてくれるかな? 今度、嫁ーずに教示するように言っておこう。
そうすれば、少なくとも無駄な修行をせずとも良くなるはずだ。
ま、まあ…夫婦仲が悪くなるようなことにならない様に、ほどほどに夜の夫婦生活はするとして、目的が妊娠なんだから、その方が確実なはずだ。
地球の人間とこの世界の人族って、そんなに差は無いはずだからな。
ってか、ちょっと待てよ…? 確か結婚した時って、全員でナニするのって嫌がってなかったっけ?
ハネムーンの時なんて、全員が別々でオールナイト・フィーバーだったはずなのに…。
いつの頃からだろうか…嫁ーずが俺を襲う様になったのって…?
もしかしたら、羞恥心よりも欲望の方が強くなったのか? 女って怖いなぁ…。
本当、何であんなに異世界物の主人公は平気でハーレムとか築けるんだろう?
まさか、強壮チートとか持ってるんだろうか?
魂のエネルギーが無茶苦茶にでっかい俺だけど、体は一般ぴーぽぉー並みだから、ハーレムとか無理!
そもそも、そこまで性欲が強いわけでもないしな…嫌いなわけじゃないけどさ…。
さて、そんな羞恥心がどこかに家出してしまった嫁ーずは寝かせておくとして、俺は何やかんやで汚れてしまった身体を、ちょっと熱めのシャワーで洗い流した。
俺が身体を拭いていると、丁度嫁達も起き出したので、シャワーを浴びるように言って、俺は毎朝の鍛錬に向かった。
身支度を整えていつもの如く裏庭に出ると、そこには洗濯物を干すサラとリリアさんの姿が。
正確には、逃走防止用の首輪を嵌められたサラと、手綱を握り強制的に働かせているリリアさんが、そこには居た。
「えっと…何してんの?」
何をしているのかなんて一目瞭然なのだが、俺の口から出た言葉はそれだった。
「もちろん、サラを働かせているのです」
そう言うと、リリアさんは何処からともなく鞭を取り出した。
インディのジョーンズさんが持ってるような、革ひもを束ねて編み込んだ、ブル・ウィップって奴だ。
いつもの乗馬用鞭はどうした?
ヒュンヒュンと風切り音を鳴らし時折パシンッとクラッキングさせて鞭を振りまわすリリアさんを驚愕しつつ眺めていると、
「これがナニしてるように見えるんですか!」
涙目のサラが何か叫んでいた。
「あなた様は、こんな人目が有る様な場所で、私がナニをしているとでも?」
同じくリリアさんが俺に向かってそう尋ねるが、ナニって…言葉のニュアンスおかしいからな?
「しっかりサラを調教してくれたまえ」
そう告げると、俺は2人が見えなくなる場所まで、庭を移動した。
たまには違う場所での鍛錬も良いよね。
うん、君子危うきに近寄らず…な、だけなんだが…。
少し遅れて、イネスの叫び声がいつもの鍛錬場所ぐらいから聞こえてきた気もするが、無視しよっと。
どうせ、あの状態の二人を見て叫んだだけだろうから。
さ、では張り切って鍛錬に勤しみましょうか。
『ひどいじゃないですか、大河さん! 何で助けてくれないんですか!』
頭の中で誰かの声が聞こえるが、気のせいだろう。
うん、空耳空耳。
『んなわけねーだろーが! 念話なんだからクリアーに聞こえてるはずだ!』
今日の空耳はしつこいなあ。
『空耳じゃねーわ!』
『いえ、空耳です。どうかお気になさらず』
サラの叫びに被せるように、リリアさんそう言った。
『やっぱ聞こえてんじゃ……』
『サラ、煩いです。もう一度この鞭でしばかれたいんですか?』
『や…やでちゅ…のーせんきゅーでちゅ…おちごとちまちゅ…』
うん、しっかりとリリアさんはサラを調教してくれてるみたいだな。
サラは微妙に幼児化してる気がしないでもないけど、どうでも良いか。
これで屋敷も静かになるってもんだよ。
善き哉、善き哉。
何だか、頬に十字の刀傷のある流浪人の『限界はあるものでなく、自分で決めるものでござるよ』って言葉が頭を過った気がする。
うむ、確かに限界を超えた先を、俺は見た気がする。
昨日も目にしたが、満足した顔で安らかに眠る、すっぽんぽんの嫁ーずのあられもない寝姿。
ふっ…限界を超えた先に有ったものは、もはや修行で到達することが出来る無我の境地かもしれない。
まあ、今後も俺の暴れん棒は無我の境地には至らないかもしれないが。
うん、何言ってんだろうね、俺は。
取り合えず、昨晩の恐ろしいまでに貪欲な嫁ーずの猛攻は、全て受けきったぞ。
一度で満足などしてくれない女性陣を、全員ノックアウトするのは、本当に…本当に苦行だった…。
今後は、ちゃんとローテーションでも考えてもらわねば。
せめて2人まででお願いしたいところだ。
そう言えば、前世で学生の頃に確か妊娠しやすい日の計算とかあったよなぁ…荻野目洋子?
ちゃうちゃう、オギノ式だったっけ? 詳しく知らないけど、サラかリリアさんにでも聞けば教えてくれるかな? 今度、嫁ーずに教示するように言っておこう。
そうすれば、少なくとも無駄な修行をせずとも良くなるはずだ。
ま、まあ…夫婦仲が悪くなるようなことにならない様に、ほどほどに夜の夫婦生活はするとして、目的が妊娠なんだから、その方が確実なはずだ。
地球の人間とこの世界の人族って、そんなに差は無いはずだからな。
ってか、ちょっと待てよ…? 確か結婚した時って、全員でナニするのって嫌がってなかったっけ?
ハネムーンの時なんて、全員が別々でオールナイト・フィーバーだったはずなのに…。
いつの頃からだろうか…嫁ーずが俺を襲う様になったのって…?
もしかしたら、羞恥心よりも欲望の方が強くなったのか? 女って怖いなぁ…。
本当、何であんなに異世界物の主人公は平気でハーレムとか築けるんだろう?
まさか、強壮チートとか持ってるんだろうか?
魂のエネルギーが無茶苦茶にでっかい俺だけど、体は一般ぴーぽぉー並みだから、ハーレムとか無理!
そもそも、そこまで性欲が強いわけでもないしな…嫌いなわけじゃないけどさ…。
さて、そんな羞恥心がどこかに家出してしまった嫁ーずは寝かせておくとして、俺は何やかんやで汚れてしまった身体を、ちょっと熱めのシャワーで洗い流した。
俺が身体を拭いていると、丁度嫁達も起き出したので、シャワーを浴びるように言って、俺は毎朝の鍛錬に向かった。
身支度を整えていつもの如く裏庭に出ると、そこには洗濯物を干すサラとリリアさんの姿が。
正確には、逃走防止用の首輪を嵌められたサラと、手綱を握り強制的に働かせているリリアさんが、そこには居た。
「えっと…何してんの?」
何をしているのかなんて一目瞭然なのだが、俺の口から出た言葉はそれだった。
「もちろん、サラを働かせているのです」
そう言うと、リリアさんは何処からともなく鞭を取り出した。
インディのジョーンズさんが持ってるような、革ひもを束ねて編み込んだ、ブル・ウィップって奴だ。
いつもの乗馬用鞭はどうした?
ヒュンヒュンと風切り音を鳴らし時折パシンッとクラッキングさせて鞭を振りまわすリリアさんを驚愕しつつ眺めていると、
「これがナニしてるように見えるんですか!」
涙目のサラが何か叫んでいた。
「あなた様は、こんな人目が有る様な場所で、私がナニをしているとでも?」
同じくリリアさんが俺に向かってそう尋ねるが、ナニって…言葉のニュアンスおかしいからな?
「しっかりサラを調教してくれたまえ」
そう告げると、俺は2人が見えなくなる場所まで、庭を移動した。
たまには違う場所での鍛錬も良いよね。
うん、君子危うきに近寄らず…な、だけなんだが…。
少し遅れて、イネスの叫び声がいつもの鍛錬場所ぐらいから聞こえてきた気もするが、無視しよっと。
どうせ、あの状態の二人を見て叫んだだけだろうから。
さ、では張り切って鍛錬に勤しみましょうか。
『ひどいじゃないですか、大河さん! 何で助けてくれないんですか!』
頭の中で誰かの声が聞こえるが、気のせいだろう。
うん、空耳空耳。
『んなわけねーだろーが! 念話なんだからクリアーに聞こえてるはずだ!』
今日の空耳はしつこいなあ。
『空耳じゃねーわ!』
『いえ、空耳です。どうかお気になさらず』
サラの叫びに被せるように、リリアさんそう言った。
『やっぱ聞こえてんじゃ……』
『サラ、煩いです。もう一度この鞭でしばかれたいんですか?』
『や…やでちゅ…のーせんきゅーでちゅ…おちごとちまちゅ…』
うん、しっかりとリリアさんはサラを調教してくれてるみたいだな。
サラは微妙に幼児化してる気がしないでもないけど、どうでも良いか。
これで屋敷も静かになるってもんだよ。
善き哉、善き哉。
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