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全て却下です
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「メリルさん、ミルシェさん、ミレーラさん、マチルダさん、イネスさん」
困惑している俺を無視して、母さんは嫁ーずに声を掛ける。
あと、優しい声色だけど目が笑ってない母さん、怖いんですけど。
「「「「「はい、お義母様!」」」」」
声が揃ってるな。
確かにあの状態の母さんに逆らうのは、俺でも怖い…。
「貴方達の使命は、トールの子を成す事です。貴民となり伯爵位を賜ったトールですが、伯爵家としては初代にあたります。将来を考えると、間違いなくヴァルナルの後を継ぎ侯爵位を授かるでしょう。で、あれば…です。アルテアン家の派閥を強化する意味も込めて、分家を増やさねばなりません。この意味は理解できますね?」
「「「「「Of course, ma'am!」」」」」
あれ…英語に聞こえた気がするけど?
「産むのはトールの後を継げる男子が好ましいですが、女子でも問題ありません。男女どちらでも構いませんから、子を成す事をまずは目指すのです」
「「「「「I undersand!」」」」」
完全に英語だよな…嫁ーず…
「そして、ナディア、アーデ、アーム、アーフェンの4人も、妖精族を率いる者として、ネス様の眷属としてその教えを広め護るためにも子を成しなさい。そして将来の分家の守護者となる妖精を増やすのです」
「「「「承知致しました」」」」
母さん、結構凄い事言ってる様な気が?
ってか、ナディア達、承知しちゃうんだ…。
「コルネリア…。貴女が誰と結ばれるのかは分かりませんが、貴女が嫁入りしようとも入り婿を迎える事になろうとも、アルテアン家の派閥に入る事だけは覚えておきなさい」
「はい、お母さま」
コルネちゃんが結婚…いや、俺は認めん…認めんぞ!
「まあ、ユリアちゃんには、まだまだ早い話ですが…」
そう言って、母さんはコルネちゃんにもたれ掛かって眠ってしまったユリアちゃんの頭をそっと撫ぜる。
「コルネリアは、自分でしっかりと結婚相手を考えなさい。勿論、好きでも無い相手と結ばれる必要はありません。相談は幾らでも受けますから、どんどん相談なさい。よほどの事が無い限り、反対しませんからね」
「都度相談しますね、お母さま」
コルネちゃんの返事に満足そうに頷く母さん。
「では、私からの話は以上です」
そう母さんが言うと、俺と母さんとユリアちゃん以外の全員が一斉に立ち上がり、バッ! と音がするぐらいの勢いで腰を折った。
…ここって、軍隊なのか?
おっと、そうそう、俺の意見も言わねば!
黙って流れに流されてたら、とんでもない方向に話が流れてしまう。
ここは、ちょっと遅い気もするが、断固俺の意見も主張せねば!
「いやいや、ちょっと待って!」
何か、母さんが上手く最期を絞めた感じで全員がにこやかにお茶会に戻ろうとしていた所に、俺が待ったを掛ける。
「トールちゃん、どうかしたの?」
何故に不思議そうな顔で俺を見るのですか、母さん?
「いや、何で勝手に色々決めちゃってるのさ! 俺の意見も言わせてくれ…いや、聞いてくれよ!」
嫁ーずは仕方ないとしても、ナディア達に関しては拒否…は可哀想だから辞退という形にして、コルネちゃんの結婚には断固反対せねば。
「トールちゃんの意見? 何で」
いや、だから何でそんな不思議そうな顔してんの、母さんは?
「俺に関する話しをしてるんだから、当然だろ!?」
ここは強く行かねば!
「却下です」
え?
「いや、まだ何も言ってないけど…」
「トールちゃんの意見は、全て却下です」
何ですと!?
「トールちゃん、。貴方…意見を言って聞いてもらえるとでも? 周りを見て御覧なさい」
そう母さんに言われて、俺は座っている女性陣に視線を向けた。
俺が見たのは、もの凄く憐れみを帯びた表情の女性陣達…。
特にコルネちゃんは冷たい目で…お兄ちゃん、ぞくぞくしちゃう!
じゃなくて、どしてそんな目で見とるん?
「全員の顔を見ましたね? この状態であなたの意見が通るとでも?」
……俺、一応この家の主だよね?
「貴方は、黙って子供作りに専念しなさい。最低でも貴方は5人の子を成さねばなりません。そして分家を設立するのです。将来的には、例の大陸にも分家をおく事も視野に入れるのです」
「俺のする事が増えた!?」
「今や貴方はネス様の使徒としてだけでは無く、王国の危機を救った英雄であり、王女を娶った王族の累計でもあり、多くの先進的な道具を生み出し世界をリードする商会のトップという立場であり、裏ではダンジョンマスターと友好的な関係を持ち大陸1つを手中に収め裏の世界の王です」
お、俺の立ち位置って、そんな凄い事になっとんの?
いや、そう言われてみれば、確かにその通りな気もするけど…。
「それだけでなく、近い将来、貴方は4人兄弟の長兄として、次代のアルテアン家を背負う事になるのです」
そ、そうだ…母さんは俺の妹か弟か妹を妊娠してるんだった。
「なので、今の貴方の立場は、子種製造工場としての使命を果たしなさい」
「何でだよ!」
困惑している俺を無視して、母さんは嫁ーずに声を掛ける。
あと、優しい声色だけど目が笑ってない母さん、怖いんですけど。
「「「「「はい、お義母様!」」」」」
声が揃ってるな。
確かにあの状態の母さんに逆らうのは、俺でも怖い…。
「貴方達の使命は、トールの子を成す事です。貴民となり伯爵位を賜ったトールですが、伯爵家としては初代にあたります。将来を考えると、間違いなくヴァルナルの後を継ぎ侯爵位を授かるでしょう。で、あれば…です。アルテアン家の派閥を強化する意味も込めて、分家を増やさねばなりません。この意味は理解できますね?」
「「「「「Of course, ma'am!」」」」」
あれ…英語に聞こえた気がするけど?
「産むのはトールの後を継げる男子が好ましいですが、女子でも問題ありません。男女どちらでも構いませんから、子を成す事をまずは目指すのです」
「「「「「I undersand!」」」」」
完全に英語だよな…嫁ーず…
「そして、ナディア、アーデ、アーム、アーフェンの4人も、妖精族を率いる者として、ネス様の眷属としてその教えを広め護るためにも子を成しなさい。そして将来の分家の守護者となる妖精を増やすのです」
「「「「承知致しました」」」」
母さん、結構凄い事言ってる様な気が?
ってか、ナディア達、承知しちゃうんだ…。
「コルネリア…。貴女が誰と結ばれるのかは分かりませんが、貴女が嫁入りしようとも入り婿を迎える事になろうとも、アルテアン家の派閥に入る事だけは覚えておきなさい」
「はい、お母さま」
コルネちゃんが結婚…いや、俺は認めん…認めんぞ!
「まあ、ユリアちゃんには、まだまだ早い話ですが…」
そう言って、母さんはコルネちゃんにもたれ掛かって眠ってしまったユリアちゃんの頭をそっと撫ぜる。
「コルネリアは、自分でしっかりと結婚相手を考えなさい。勿論、好きでも無い相手と結ばれる必要はありません。相談は幾らでも受けますから、どんどん相談なさい。よほどの事が無い限り、反対しませんからね」
「都度相談しますね、お母さま」
コルネちゃんの返事に満足そうに頷く母さん。
「では、私からの話は以上です」
そう母さんが言うと、俺と母さんとユリアちゃん以外の全員が一斉に立ち上がり、バッ! と音がするぐらいの勢いで腰を折った。
…ここって、軍隊なのか?
おっと、そうそう、俺の意見も言わねば!
黙って流れに流されてたら、とんでもない方向に話が流れてしまう。
ここは、ちょっと遅い気もするが、断固俺の意見も主張せねば!
「いやいや、ちょっと待って!」
何か、母さんが上手く最期を絞めた感じで全員がにこやかにお茶会に戻ろうとしていた所に、俺が待ったを掛ける。
「トールちゃん、どうかしたの?」
何故に不思議そうな顔で俺を見るのですか、母さん?
「いや、何で勝手に色々決めちゃってるのさ! 俺の意見も言わせてくれ…いや、聞いてくれよ!」
嫁ーずは仕方ないとしても、ナディア達に関しては拒否…は可哀想だから辞退という形にして、コルネちゃんの結婚には断固反対せねば。
「トールちゃんの意見? 何で」
いや、だから何でそんな不思議そうな顔してんの、母さんは?
「俺に関する話しをしてるんだから、当然だろ!?」
ここは強く行かねば!
「却下です」
え?
「いや、まだ何も言ってないけど…」
「トールちゃんの意見は、全て却下です」
何ですと!?
「トールちゃん、。貴方…意見を言って聞いてもらえるとでも? 周りを見て御覧なさい」
そう母さんに言われて、俺は座っている女性陣に視線を向けた。
俺が見たのは、もの凄く憐れみを帯びた表情の女性陣達…。
特にコルネちゃんは冷たい目で…お兄ちゃん、ぞくぞくしちゃう!
じゃなくて、どしてそんな目で見とるん?
「全員の顔を見ましたね? この状態であなたの意見が通るとでも?」
……俺、一応この家の主だよね?
「貴方は、黙って子供作りに専念しなさい。最低でも貴方は5人の子を成さねばなりません。そして分家を設立するのです。将来的には、例の大陸にも分家をおく事も視野に入れるのです」
「俺のする事が増えた!?」
「今や貴方はネス様の使徒としてだけでは無く、王国の危機を救った英雄であり、王女を娶った王族の累計でもあり、多くの先進的な道具を生み出し世界をリードする商会のトップという立場であり、裏ではダンジョンマスターと友好的な関係を持ち大陸1つを手中に収め裏の世界の王です」
お、俺の立ち位置って、そんな凄い事になっとんの?
いや、そう言われてみれば、確かにその通りな気もするけど…。
「それだけでなく、近い将来、貴方は4人兄弟の長兄として、次代のアルテアン家を背負う事になるのです」
そ、そうだ…母さんは俺の妹か弟か妹を妊娠してるんだった。
「なので、今の貴方の立場は、子種製造工場としての使命を果たしなさい」
「何でだよ!」
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