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俺は一般人だぞ!
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「まず最初に言っておくが、その妙ちくりんなヘアピンでは、管理局の監視の目を欺く事は出来んぞ」
ボーディからの衝撃的、真事実が告げられた!
「いや、ちょっと考えたらわかろう? 管理局の管理下のこの世界で、お主如きがいくら足掻こうとも、監視の目からは逃れられんぞ? まさか、そのヘアピンで管理課から逃れられるとでも思っておったのかや?」
「……思ってました」
ボーディの問いかけに、素直に答えたのだが…結果は、とても残念な子を見る様な目のダンジョンマスターズの出来上がり。
「はあ。お主はどこまで愚かなのじゃ…」
「面目次第もございません」
愚かって…愚かって言われたよ…。
あれ?
「でも…、だったら、この会話はどうなんだ? 筒抜けになってんじゃないの、管理局に?」
そうだよ、何か違和感あると思ってたけど、こいつらってさっきから管理局に反抗的な事ばっか言ってるよな?
特に管理局に聞かれたら不味いような事も、かなり言ってた気がするんだけど…?
「漸くそれに気付きましたか。愚かとまでは言いませんが、もう少し色々と警戒された方がよろしいですよ」
も、モフリーナに、お説教された!
巨乳ネコ耳お姉さんのお説教とか、ご褒美では無いでしょうか?
しかも、ぷくっと頬を膨らませながら、メッ! ってされたよ!
「有難うございます!」
あ、口に出しちゃった。
「お主、怒られてるという事が分かっておるのかや? 何故に礼を言う?」
「…キモイ…」
ボーディさん、十分わかってますとも! それでも、お礼を言わねば気が済まんのですたい!
ってか、モフレンダさん…キモイって酷いと思うの…。
「話を戻しますが、今この場では管理局の監視からは逃れておりますから、ご安心ください」
膨らましてた頬を戻し、モフリーナが優しく教えてくれたけど…どうやって?
「あちらの3人をご覧ください」
そう言って、ピンと伸ばした白魚の様な美しい右手が指し示しているのは、ディー・アーナ、ヘーリ・オース、テーラ・マテールの3人の教王…だよね?
「簡単に説明するとじゃな、あ奴らは、先程からずっと管理局に偽情報を送り続けておるのじゃ。この会談で話した内容を、単なるパンゲア大陸の統治に関する相談の場の様に、ずっと会話内容を改変して送り付けておるのじゃよ」
「え、それってすごくね!?」
偽情報を送りつけるって、凄くね? ってか、リアルタイムで会話内容を変えてるって、凄すぎるだろ。
「ああ、もの凄く大変じゃ。じゃから、さっきからずっと黙っておるのじゃよ」
「なる程…」
ボーディの説明には、メッチャ納得。
確かに、最初に挨拶した以外、3人の教王は姿勢よくソファーに座り、ずっと目を閉じて黙ったままだった。
あれは、この場の色々な事柄の改変に集中していたからなのか。
「ん? 会話はそれで良いとして、ヘアピンが意味ないんだったら、俺の思考とかはどうなるの?」
そうだ、たっちゃんは思考漏洩を遮断するために造ったんだ。
もしかして、思考だけは管理局に? いや、それだと改変された会話内容と大きく食い違いが出ないだろうか?
「うむ、それは大丈夫じゃ。ここは最初の部屋では無い。すでに妾達はとある場所に移動しておるでな」
「とある場所?」
って、どこだ?
「それは、私のダンジョンの最上階のボスである、黒竜の胃の中です」
「いぃっ!?」
「…ナイス…リアクション…」
いや、モフリーナさん、待っておくんなせぇ! ドラゴンの胃の中!?
ってか、モフレンダさん、どこに感心してんすか!
「そう、あの黒竜の胃の中の空間です」
俺は辺りを思わずキョロキョロと見渡した。
「ダンジョンの最上階は、特別な部屋になっております。最上階の大ボスである巨大な黒竜は、存在するだけで、周囲に非常に大きな圧を掛けてしまいます。それこそグーダイド王国の王と辺りまでは、その威圧感で気絶する人も出るかもしれません」
モフリーナが説明してくれるけど…
「でも嫁ーずとかユズユズとか、うちの家族は怖がってた程度だけど…?」
何度か対面した事あるけど、気絶まではしてなかった様な記憶が。
「ああ、その時は単に黒竜の威圧を無理やり私が抑えていただけです。具体的な方法は秘密ですけれども」
あら、モフリーナさんが抑えてくださってたと? それはそれは、ご苦労様です。
「普段はその巨大な威圧感がこの部屋から漏れない様に、部屋の壁は何重にも次元断層を重ねております」
また、理解でき無い様な難しい説明始めたな?
「詳しく説明しても理解は難しいと思いますので省略しますが」
あ、そうなんですね、ちょっと安心しました。
「管理局も、黒竜ほどのプレッシャーを監視など出来ません。監視しているシステムが圧で壊れてしまいますからね。その黒竜の中の私達など、管理局には全く感知は出来ないのです。ですが、完全にこの世界から私達が気配を断ってしまうと、それこそ不審に思われるでしょう。ですから、あの3人が改変した情報を、黒竜の脳を通して部屋の中にある特殊なうんたらかんたらうんぬんかんぬん………」
はい、全然分りませんでした。
ってか、俺は一般人だぞ! そんな小難しい説明なんて理解できるか!
ボーディからの衝撃的、真事実が告げられた!
「いや、ちょっと考えたらわかろう? 管理局の管理下のこの世界で、お主如きがいくら足掻こうとも、監視の目からは逃れられんぞ? まさか、そのヘアピンで管理課から逃れられるとでも思っておったのかや?」
「……思ってました」
ボーディの問いかけに、素直に答えたのだが…結果は、とても残念な子を見る様な目のダンジョンマスターズの出来上がり。
「はあ。お主はどこまで愚かなのじゃ…」
「面目次第もございません」
愚かって…愚かって言われたよ…。
あれ?
「でも…、だったら、この会話はどうなんだ? 筒抜けになってんじゃないの、管理局に?」
そうだよ、何か違和感あると思ってたけど、こいつらってさっきから管理局に反抗的な事ばっか言ってるよな?
特に管理局に聞かれたら不味いような事も、かなり言ってた気がするんだけど…?
「漸くそれに気付きましたか。愚かとまでは言いませんが、もう少し色々と警戒された方がよろしいですよ」
も、モフリーナに、お説教された!
巨乳ネコ耳お姉さんのお説教とか、ご褒美では無いでしょうか?
しかも、ぷくっと頬を膨らませながら、メッ! ってされたよ!
「有難うございます!」
あ、口に出しちゃった。
「お主、怒られてるという事が分かっておるのかや? 何故に礼を言う?」
「…キモイ…」
ボーディさん、十分わかってますとも! それでも、お礼を言わねば気が済まんのですたい!
ってか、モフレンダさん…キモイって酷いと思うの…。
「話を戻しますが、今この場では管理局の監視からは逃れておりますから、ご安心ください」
膨らましてた頬を戻し、モフリーナが優しく教えてくれたけど…どうやって?
「あちらの3人をご覧ください」
そう言って、ピンと伸ばした白魚の様な美しい右手が指し示しているのは、ディー・アーナ、ヘーリ・オース、テーラ・マテールの3人の教王…だよね?
「簡単に説明するとじゃな、あ奴らは、先程からずっと管理局に偽情報を送り続けておるのじゃ。この会談で話した内容を、単なるパンゲア大陸の統治に関する相談の場の様に、ずっと会話内容を改変して送り付けておるのじゃよ」
「え、それってすごくね!?」
偽情報を送りつけるって、凄くね? ってか、リアルタイムで会話内容を変えてるって、凄すぎるだろ。
「ああ、もの凄く大変じゃ。じゃから、さっきからずっと黙っておるのじゃよ」
「なる程…」
ボーディの説明には、メッチャ納得。
確かに、最初に挨拶した以外、3人の教王は姿勢よくソファーに座り、ずっと目を閉じて黙ったままだった。
あれは、この場の色々な事柄の改変に集中していたからなのか。
「ん? 会話はそれで良いとして、ヘアピンが意味ないんだったら、俺の思考とかはどうなるの?」
そうだ、たっちゃんは思考漏洩を遮断するために造ったんだ。
もしかして、思考だけは管理局に? いや、それだと改変された会話内容と大きく食い違いが出ないだろうか?
「うむ、それは大丈夫じゃ。ここは最初の部屋では無い。すでに妾達はとある場所に移動しておるでな」
「とある場所?」
って、どこだ?
「それは、私のダンジョンの最上階のボスである、黒竜の胃の中です」
「いぃっ!?」
「…ナイス…リアクション…」
いや、モフリーナさん、待っておくんなせぇ! ドラゴンの胃の中!?
ってか、モフレンダさん、どこに感心してんすか!
「そう、あの黒竜の胃の中の空間です」
俺は辺りを思わずキョロキョロと見渡した。
「ダンジョンの最上階は、特別な部屋になっております。最上階の大ボスである巨大な黒竜は、存在するだけで、周囲に非常に大きな圧を掛けてしまいます。それこそグーダイド王国の王と辺りまでは、その威圧感で気絶する人も出るかもしれません」
モフリーナが説明してくれるけど…
「でも嫁ーずとかユズユズとか、うちの家族は怖がってた程度だけど…?」
何度か対面した事あるけど、気絶まではしてなかった様な記憶が。
「ああ、その時は単に黒竜の威圧を無理やり私が抑えていただけです。具体的な方法は秘密ですけれども」
あら、モフリーナさんが抑えてくださってたと? それはそれは、ご苦労様です。
「普段はその巨大な威圧感がこの部屋から漏れない様に、部屋の壁は何重にも次元断層を重ねております」
また、理解でき無い様な難しい説明始めたな?
「詳しく説明しても理解は難しいと思いますので省略しますが」
あ、そうなんですね、ちょっと安心しました。
「管理局も、黒竜ほどのプレッシャーを監視など出来ません。監視しているシステムが圧で壊れてしまいますからね。その黒竜の中の私達など、管理局には全く感知は出来ないのです。ですが、完全にこの世界から私達が気配を断ってしまうと、それこそ不審に思われるでしょう。ですから、あの3人が改変した情報を、黒竜の脳を通して部屋の中にある特殊なうんたらかんたらうんぬんかんぬん………」
はい、全然分りませんでした。
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