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人数、多くね?
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まだ陽も山間から、おはよう~! っと、ばかりに顔を覗かせ始めた朝早く。
王城横にある練兵場の定位置に、ホワイト・オルター号は着陸した。
現在多数の騎士さんや兵士さん達、えっと…200名ぐらいは居るだろうか? 飛行船を取り囲む様に集まっているんだが、別に彼等が攻撃しようとしているわけでは無いみたい。
何か、遠巻きにこの飛行船を…観察してる? 見つめてるのかな? ちょっと熱っぽい目で見つめられてる様な気がするが、これはもしやザ・ビー〇ルズが羽田空港に降り立った時の様に、タラップを降りる俺とメリルを歓迎している…のかな?
やあ、僕がこの王国のアイドル、トールヴァルド君だよ!
握手は限定10名、サインは有料で販売するよ?
さあ、欲しい人は並んで並んで!
とか言ってやろうと思ったが、どうも皆さんの熱い視線は飛行船に注がれている。
ふむ…まあ、こんだけデカいんだからワクワクするのも仕方がない事だな。
見るだけならタダだから、じっくり見たまえ!
ついでにトール君も見るだけならタダだよ?
だけど…人数、多くね?
さて、今回俺が登城した目的は、例の試作品の献上の為。
騎士さん達はその運搬の為に集まってくれているのだが、単にシールド近寄れないだけなのだ。
そんな騎士さん達の中には、俺が登城する理由を説明していたので、当然の様に父さんにがいる。
そう、全部知っている父さんだ。
先だって連絡していたのでここに居るのは、まあ当然と言えば当然なのだが…今回持って来た品って、10人もいたら運べると思うんだけど…多すぎるだろ?
俺、ちゃんと父さんに説明したよね?
新商品として世に送り出そうと考え、陛下への献上品としたのは、蒸気機関搭載の小型バギーと人生遊戯盤だぞ?
何なら、小型のバギーの牽引トレーラーに積めば人生遊戯盤なんて運べちゃうんだぞ? 精々、運搬は数人で大丈夫なはずなのに、何でこんなに居るの?
「はっはっはっは! お前が来るって言うから、騎士団に教えておいたのだ! そしたら、聖なるネス様の使徒であるトールヴァルドと神具ホワイト・オルター号を是非一目見たいと、比較的若い世代が集まったのだよ! ここにいるのは新人だからなぁ~見た事ないんだとさ! わーはっはっは!」
父さん、何を吹聴してんだよ!
でも、俺よりもホワイト・オルター号に熱い視線が集中してるけど…。
というか、あんたがあちこちで俺の登城を喋りまくったから、こうなったんだろうが!
はっきり言って、くっそほど迷惑だよ! と、本当は言いたいのだが…新人さん達であれば、あまり邪険にする訳にもいかない。
だって、俺の横にはこの国の元王女様、現俺の嫁であるメリルが居るのだから。
王家への忠誠を誓った騎士さん達に、下手な姿は見せられないしな。
ここはグッと我慢して…。
「そうですか、了解いたしました、アルテアン侯爵様。 ……集まって頂いた騎士や兵士の皆様、ご苦労様です。私がトールヴァルド・デ・アルテアンです。そして私の隣にいるのが…」
「グーダイド王国の国王であるサンデル・ラ・グーダイド陛下の娘で、メリル・ラ・グーダイド元第四王女です。現在は、この聖なるネス様の使徒にして、伯爵であられるトールヴァルド・デ・アルテアン様の妻でございます」
うん、丁寧な説明有難う。
黙って聞いていた騎士さんや兵士さん、さすがに王女殿下の登場に、慌てて膝を付きそうになったが…、
「皆さん、私に膝を付く必要はございませぬ。私はトールヴァルド伯爵に嫁いだ身です。皆さんのその忠誠は国王陛下に。夫であるトールヴァルド伯爵へは敬意を。そして聖なるネス様には感謝と敬愛を」
メリルが何か演説してる…けど、何か王女オーラ全開なんだけど…。
騎士さんとか兵士さん達…めっちゃ目が潤んでるよ。
えっと…もしかして、皆メリルの演説に感動したの?
だったら、ここは俺も流れに乗った方が良いのだろうか?
メリルの言葉が嘘…だとは誰も思って無いようだけど、より信憑性が増す様に。
えっと、ここは地上だからフィギュアは止めて、ネスの像でもお空に投影しよっかな。
久々だからどうすんだったか…思い出せ、俺の頭脳! 働け、脳細胞! うぉぉぉぉぉぉ…お? あ、思い出した。
確か、こうしてこうして、んで喋る内容は…お、これでOKだな。
んじゃま、一丁やりますか。
「皆さま、只今ネス様よりおお言葉が届きました。この地に顕現なされるとの事ですので、どうか姿勢を正してお待ちください。あ、膝ま付いたり頭を下げなくとも構いません。我が主神、聖なる女神ネス様は、皆様のお顔を見たいとの事ですので、どうかそのままでお待ちください」
俺が大きな声でそう宣言すると、何故か父さんを先頭に、きちんと整列してくれた。
大体、横40名の5列かな…綺麗に並んでる…新人君でも練度が高いのか?
あ、あそこ、小さく横に倣え! ってしてる。
小学校とかの運動会で、アレよくやったなあ…。
さて、みんなちゃんと並んだ事だし、んじゃ始めましょうかね。
おい出ませ~ネス様~!
王城横にある練兵場の定位置に、ホワイト・オルター号は着陸した。
現在多数の騎士さんや兵士さん達、えっと…200名ぐらいは居るだろうか? 飛行船を取り囲む様に集まっているんだが、別に彼等が攻撃しようとしているわけでは無いみたい。
何か、遠巻きにこの飛行船を…観察してる? 見つめてるのかな? ちょっと熱っぽい目で見つめられてる様な気がするが、これはもしやザ・ビー〇ルズが羽田空港に降り立った時の様に、タラップを降りる俺とメリルを歓迎している…のかな?
やあ、僕がこの王国のアイドル、トールヴァルド君だよ!
握手は限定10名、サインは有料で販売するよ?
さあ、欲しい人は並んで並んで!
とか言ってやろうと思ったが、どうも皆さんの熱い視線は飛行船に注がれている。
ふむ…まあ、こんだけデカいんだからワクワクするのも仕方がない事だな。
見るだけならタダだから、じっくり見たまえ!
ついでにトール君も見るだけならタダだよ?
だけど…人数、多くね?
さて、今回俺が登城した目的は、例の試作品の献上の為。
騎士さん達はその運搬の為に集まってくれているのだが、単にシールド近寄れないだけなのだ。
そんな騎士さん達の中には、俺が登城する理由を説明していたので、当然の様に父さんにがいる。
そう、全部知っている父さんだ。
先だって連絡していたのでここに居るのは、まあ当然と言えば当然なのだが…今回持って来た品って、10人もいたら運べると思うんだけど…多すぎるだろ?
俺、ちゃんと父さんに説明したよね?
新商品として世に送り出そうと考え、陛下への献上品としたのは、蒸気機関搭載の小型バギーと人生遊戯盤だぞ?
何なら、小型のバギーの牽引トレーラーに積めば人生遊戯盤なんて運べちゃうんだぞ? 精々、運搬は数人で大丈夫なはずなのに、何でこんなに居るの?
「はっはっはっは! お前が来るって言うから、騎士団に教えておいたのだ! そしたら、聖なるネス様の使徒であるトールヴァルドと神具ホワイト・オルター号を是非一目見たいと、比較的若い世代が集まったのだよ! ここにいるのは新人だからなぁ~見た事ないんだとさ! わーはっはっは!」
父さん、何を吹聴してんだよ!
でも、俺よりもホワイト・オルター号に熱い視線が集中してるけど…。
というか、あんたがあちこちで俺の登城を喋りまくったから、こうなったんだろうが!
はっきり言って、くっそほど迷惑だよ! と、本当は言いたいのだが…新人さん達であれば、あまり邪険にする訳にもいかない。
だって、俺の横にはこの国の元王女様、現俺の嫁であるメリルが居るのだから。
王家への忠誠を誓った騎士さん達に、下手な姿は見せられないしな。
ここはグッと我慢して…。
「そうですか、了解いたしました、アルテアン侯爵様。 ……集まって頂いた騎士や兵士の皆様、ご苦労様です。私がトールヴァルド・デ・アルテアンです。そして私の隣にいるのが…」
「グーダイド王国の国王であるサンデル・ラ・グーダイド陛下の娘で、メリル・ラ・グーダイド元第四王女です。現在は、この聖なるネス様の使徒にして、伯爵であられるトールヴァルド・デ・アルテアン様の妻でございます」
うん、丁寧な説明有難う。
黙って聞いていた騎士さんや兵士さん、さすがに王女殿下の登場に、慌てて膝を付きそうになったが…、
「皆さん、私に膝を付く必要はございませぬ。私はトールヴァルド伯爵に嫁いだ身です。皆さんのその忠誠は国王陛下に。夫であるトールヴァルド伯爵へは敬意を。そして聖なるネス様には感謝と敬愛を」
メリルが何か演説してる…けど、何か王女オーラ全開なんだけど…。
騎士さんとか兵士さん達…めっちゃ目が潤んでるよ。
えっと…もしかして、皆メリルの演説に感動したの?
だったら、ここは俺も流れに乗った方が良いのだろうか?
メリルの言葉が嘘…だとは誰も思って無いようだけど、より信憑性が増す様に。
えっと、ここは地上だからフィギュアは止めて、ネスの像でもお空に投影しよっかな。
久々だからどうすんだったか…思い出せ、俺の頭脳! 働け、脳細胞! うぉぉぉぉぉぉ…お? あ、思い出した。
確か、こうしてこうして、んで喋る内容は…お、これでOKだな。
んじゃま、一丁やりますか。
「皆さま、只今ネス様よりおお言葉が届きました。この地に顕現なされるとの事ですので、どうか姿勢を正してお待ちください。あ、膝ま付いたり頭を下げなくとも構いません。我が主神、聖なる女神ネス様は、皆様のお顔を見たいとの事ですので、どうかそのままでお待ちください」
俺が大きな声でそう宣言すると、何故か父さんを先頭に、きちんと整列してくれた。
大体、横40名の5列かな…綺麗に並んでる…新人君でも練度が高いのか?
あ、あそこ、小さく横に倣え! ってしてる。
小学校とかの運動会で、アレよくやったなあ…。
さて、みんなちゃんと並んだ事だし、んじゃ始めましょうかね。
おい出ませ~ネス様~!
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