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目的と手段
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大双六大会は、結構な盛り上がりをもって終了した。
そう、盛り上がってしまったのだ。
なので、ゲーム終了と同時に、我が家の母上様より、厳命が下った。
「このゲームを是非とも商品化しなさい。さいころは…無くしちゃったら困るから、無くさない様なのを作ること。あとは…罰ゲームは嫌がる人もいるだろうから、もっと軽い気持ちで参加できるような内容のマス目に変更する事。いいわね、トールちゃん?」
母上様の命令に逆らうなど出来ようか? いや、出来ようはずがない。
「い、イエス マム!」
何故か、こんな物を商品化する羽目になった。
双六作った目的は、確かサイコロを自然に我が家の面々に触れさせること。
そして、もしも輪廻転生監理局から何らかのマインドコントロールを受けていた場合、その呪縛から解き放つこと…だったはずなんだが、何でこうなった?
目的と手段が完全に逆転してしまった…とほほ…。
双六を商品化するならば、確かに母さんの言う様にサイコロは無くしやすい。
前世で友人が外国製のボードゲームを持って来た事が有った。
その中には正12面体のサイコロが2個あったのだが、いつの間にか1個無くなってて、仕方が無いので普通のサイコロ2個を代用していたんだが…サイコロの出た目の合計2が無くなってしまった。
12面体と6面体2個なので、最少数が3なのだから、ゲームが成立するはずもなく、そのボードゲームは棚の奥で埃をかぶってしまったとか言ってたのを思い出す。
子供が誤飲する可能性も有るから、コマも材質や形状を考慮すべきかもしれない。
商品化したとして、大人も子供も楽しく遊べる物にしたい。
事故は出来る限り減らす努力をしないとな。
でも…真面目に考えれば考えるほど、人生〇ームっぽい形になりそうなんだけど…大丈夫か?
ちなみに双六の結果、誰からも何の変化も異状も見られなかった。
これはマインドコントロールが無かったと考えてもいいんじゃないだろうか。
サラとリリアさんの様子を見るに、どうやら俺の思考も読まれてない感じだったしな。
うむ、これからはこの脳波遮断装置・たっちゃんと、サイコロの解放君は、時々使用するとしよう。
さ、サイコロも、きっと何かの役に立つ時が来る! 来るよね? 来たらいいなぁ…。
ところで、サラとリリアさんは、一切罰ゲームのマスに止まらなかったわけだが、何か特別な能力でも使ったのか?
『大河さん、全宇宙No.1の美少女トップドルであるサラちゃんに、あんなクソ罰ゲームをしろと?』
って事は、お前ら何かズルしたって事か?
『貴方様、それは誤解です』
誤解って、どう誤解なんだよ。
罰ゲーム完全回避って、どう考えてもおかしいだろ!?
『『はぁ…』』
え、おかしくないの?
『貴方様、サイコロはその握り方、投げ方、力加減で、出る目をコントロールできるのですよ?』
ま、マジか!? って事は、サイコロ博打なんてしようものなら…。
『大河さんに、勝ち目はないですねぇ』
げげ! リリアさんだけでなく、サラまでも出来るのかよ!
『サラにまでって、微妙に馬鹿にしてますね?』
だってサラだし…。
『まあ、私たちの身体は、超高性能に出来ておりますので、頭脳で計算した持ち方や投じる時の角度、速度を正確に実行する事ぐらい、ごく簡単な事ですから』
言われてみれば、確かに2人のボディーは高性能だったな…。
でも、サラのボディーだけは性能悪いと思てったんだけどなあ。
『何でですか! 私のボディーは超高品質で超高性能です!』
サラよ…ボディーに関しては高性能なのは、よ~く分かった。
『ふんっ! 分かればいいんです、分かれば』
『そうですねえ…。確かに貴方様の仰る通り、サラのボディーに関して高性能です』
リリアさんもそう思うか?
『ん? 何か引っかかる物を感じますねえ』
ボディーは高品質で高性能かもしれないが、
『中身が低品質で低性能!』
『んな!? 2人してナニ言ってんですかーー! サラちゃんは中身も高品質で高性能なんですーーー!』
でもなあ…ボディーの胸の大きさを1ミリでも変えたら、お前の精神体? だっけ、確かは居る事出来ないんだよな?
って事は、やっぱ中身がダメダメの低品質なんじゃね?
『ですねえ。この馬鹿サラの中身は、管理局でも暇さえあれば食っちゃ寝して、ぼーりぼーりケツ掻いてるダメ局員ですし』
ああ、やっぱそうか。
『う、な、お、お、お前らーーーーー!』
その後、ひたすらサラが騒いでいたのだが、俺もリリアさんも、完全スルーをしてやったら、やがて静かになった。
リリアさん曰く、地下室の暗がりで、1人膝を抱えてしくしく泣きながら、『いつか巨乳になってやる…』と繰り返し呟いているとか何とか。
ま、この先数千年かけても、巨乳になれるとは思えないけどな。
そう、盛り上がってしまったのだ。
なので、ゲーム終了と同時に、我が家の母上様より、厳命が下った。
「このゲームを是非とも商品化しなさい。さいころは…無くしちゃったら困るから、無くさない様なのを作ること。あとは…罰ゲームは嫌がる人もいるだろうから、もっと軽い気持ちで参加できるような内容のマス目に変更する事。いいわね、トールちゃん?」
母上様の命令に逆らうなど出来ようか? いや、出来ようはずがない。
「い、イエス マム!」
何故か、こんな物を商品化する羽目になった。
双六作った目的は、確かサイコロを自然に我が家の面々に触れさせること。
そして、もしも輪廻転生監理局から何らかのマインドコントロールを受けていた場合、その呪縛から解き放つこと…だったはずなんだが、何でこうなった?
目的と手段が完全に逆転してしまった…とほほ…。
双六を商品化するならば、確かに母さんの言う様にサイコロは無くしやすい。
前世で友人が外国製のボードゲームを持って来た事が有った。
その中には正12面体のサイコロが2個あったのだが、いつの間にか1個無くなってて、仕方が無いので普通のサイコロ2個を代用していたんだが…サイコロの出た目の合計2が無くなってしまった。
12面体と6面体2個なので、最少数が3なのだから、ゲームが成立するはずもなく、そのボードゲームは棚の奥で埃をかぶってしまったとか言ってたのを思い出す。
子供が誤飲する可能性も有るから、コマも材質や形状を考慮すべきかもしれない。
商品化したとして、大人も子供も楽しく遊べる物にしたい。
事故は出来る限り減らす努力をしないとな。
でも…真面目に考えれば考えるほど、人生〇ームっぽい形になりそうなんだけど…大丈夫か?
ちなみに双六の結果、誰からも何の変化も異状も見られなかった。
これはマインドコントロールが無かったと考えてもいいんじゃないだろうか。
サラとリリアさんの様子を見るに、どうやら俺の思考も読まれてない感じだったしな。
うむ、これからはこの脳波遮断装置・たっちゃんと、サイコロの解放君は、時々使用するとしよう。
さ、サイコロも、きっと何かの役に立つ時が来る! 来るよね? 来たらいいなぁ…。
ところで、サラとリリアさんは、一切罰ゲームのマスに止まらなかったわけだが、何か特別な能力でも使ったのか?
『大河さん、全宇宙No.1の美少女トップドルであるサラちゃんに、あんなクソ罰ゲームをしろと?』
って事は、お前ら何かズルしたって事か?
『貴方様、それは誤解です』
誤解って、どう誤解なんだよ。
罰ゲーム完全回避って、どう考えてもおかしいだろ!?
『『はぁ…』』
え、おかしくないの?
『貴方様、サイコロはその握り方、投げ方、力加減で、出る目をコントロールできるのですよ?』
ま、マジか!? って事は、サイコロ博打なんてしようものなら…。
『大河さんに、勝ち目はないですねぇ』
げげ! リリアさんだけでなく、サラまでも出来るのかよ!
『サラにまでって、微妙に馬鹿にしてますね?』
だってサラだし…。
『まあ、私たちの身体は、超高性能に出来ておりますので、頭脳で計算した持ち方や投じる時の角度、速度を正確に実行する事ぐらい、ごく簡単な事ですから』
言われてみれば、確かに2人のボディーは高性能だったな…。
でも、サラのボディーだけは性能悪いと思てったんだけどなあ。
『何でですか! 私のボディーは超高品質で超高性能です!』
サラよ…ボディーに関しては高性能なのは、よ~く分かった。
『ふんっ! 分かればいいんです、分かれば』
『そうですねえ…。確かに貴方様の仰る通り、サラのボディーに関して高性能です』
リリアさんもそう思うか?
『ん? 何か引っかかる物を感じますねえ』
ボディーは高品質で高性能かもしれないが、
『中身が低品質で低性能!』
『んな!? 2人してナニ言ってんですかーー! サラちゃんは中身も高品質で高性能なんですーーー!』
でもなあ…ボディーの胸の大きさを1ミリでも変えたら、お前の精神体? だっけ、確かは居る事出来ないんだよな?
って事は、やっぱ中身がダメダメの低品質なんじゃね?
『ですねえ。この馬鹿サラの中身は、管理局でも暇さえあれば食っちゃ寝して、ぼーりぼーりケツ掻いてるダメ局員ですし』
ああ、やっぱそうか。
『う、な、お、お、お前らーーーーー!』
その後、ひたすらサラが騒いでいたのだが、俺もリリアさんも、完全スルーをしてやったら、やがて静かになった。
リリアさん曰く、地下室の暗がりで、1人膝を抱えてしくしく泣きながら、『いつか巨乳になってやる…』と繰り返し呟いているとか何とか。
ま、この先数千年かけても、巨乳になれるとは思えないけどな。
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