システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

ゲーム開始だ！

「トールヴァルド家、全員参加の双六大会を開催する事をここに宣言します！」
『おーーーーー！』『パチパチパチ！』
　このホールに集まった、我が家の全メンバーが、俺の宣言に声をあげ、拍手で迎えた。

　ここは３階まで吹き抜けとなっている、ただ広いだけの玄関ホール。
　普段は特に何も無いホールだけど、今日は違う。
　俺が作成した、大双六がどどーんと真ん中に鎮座しているのだ！
　巨大な双六を、現在我が家にいるメンバーが取り囲んでいる。
　では、メンバーを紹介しましょう。
　
　まずは、アルテアンの名を持つ者達をご紹介。
　アルテアン家最恐…もとい、最上位の存在である、そろそろお腹が結構大きくなって来た、ウルリーカ・デ・アルテアン。
　次に、超絶美少女にして女神ネスの巫女である、コルネリア・デ・アルテアンちゃん。
　同じく、超絶美少女にして我が家のアイドル。そして女神ネスの神子である、次女、ユリアーネ・デ・アルテアンちゃん。
　元グーダイド王国の第三王女にして、俺の嫁序列一位である、メリル・デ・アルテアン。
　俺の幼馴染であり元使用人。現在は俺の嫁序列第二位のミルシェ・デ・アルテアン。
　旧隣国の巫女姫という過去を持ち、遠い他国から嫁になるためやって来た、序列三位のミレーラ・デ・アルテアン。
　母さんの実の姉の娘にして明敏な知性を持つ大商会の長女。嫁序列四位である、マチルダ・デ・アルテアン。
　元々はメリルの護衛として王都からやって来た、ちょっと脳筋嫁。序列第五位のイネス・デ・アルテアン。
　アルテアンの名を持つ女性だけで８人…多くね？
　次は使用人の紹介。
　一番古くから付き合っている、エロ全開の管理局職員でもある、どこも一切成長しないＪＣ風メイドのサラ。
　サラのボディー管理の為に管理局からやって来た、頭脳明晰にしてドＳ変態という意味不明のメイドのリリア。
　俺の前世と同じ世界から、高校入学前この星に転移されてきた、世話好きで苦労人のシラセ・ユズキ。
　同じくユズキと共に転移して来た旧姓セオ・ユズカは、現在はユズキと結婚し、妊娠中。
　基本的に俺達の屋敷の家事一切だけでなく、たまに仕事も手伝ってくれている、合法ロリのドワーフメイド衆。
　ドワーフメイドは四つ子の様にそっくりで見わけも付かず、何故か名前も教えてくれないんだけど…まぁ、真面目だからいっか。
　次に、第9番ダンジョンのモフリーナから連絡用にと預かった、普段はずっと食っちゃ寝している猫又のノワール君。
　ここまでのメンバー（？）は、もしかしたら思考誘導されてるかも…という疑惑がある一同。
　
　次は俺が創りだしたり関係している眷属達だ。
　まずは、創りだした最初のペットにして相棒。最近はする事も無く昼寝ばっかりの、蒼い毛皮の狼、ブレンダー。
　同じく俺の創りだした、超有能な蜂の女王であるクイーンと、何匹いるのか正確には分からない配下の蜂達。
　ちなみに配下の巣はファクトリーと言います。
　元はコルネちゃんの相棒として命を与えたはずなのに、最近はポンコツ気味。妖精族を束ねるリーダーのナディア。
　メリル、ミルシェ、ミレーラの護衛として命を与えた妖精族の亜種である、アーデ、アーム、アーフェンの天鬼族3人娘。
　父さんのリーカの屋敷の裏に創造した、巨大な新樹から生み出された、お人形さんのような美しい妖精達。
　同じく新樹から生み出された…妖精なんだろうか…結構表情豊かなもっち君達。

　これが我が家の全メンバーである。
　うん…女性比率が高すぎる…俺とユズキは確定だけど、ブレンダーももっち君も性別不明。
　蜂達は…オスだかメスだかわからんし。
　まあ、それは今更だから良いんだけど…。
　改めて我が家の女性比率の高さに戦慄したが、それはそれ。

　ホールには妊婦である母さんとユズカにはきちんとソファーが用意され、座ってもらっている。
　吹き抜けなので冷えたら大変という事で、しっかりとブランケットを掛けておいた。
　もちろん、ホールの床には何枚ものカーペットを敷いてはいるのだが、妊婦さんは大事にしなきゃね。
　そんな玄関ホールの床にどどーんと広げられた、俺製の巨大双六を、紹介したメンバーが取り囲んでいる。
　ナディアに天鬼族、大樹から生み出された妖精達＆もっち君達と、そしてノワール以外は全員参加。
　ちなみに、ブレンダーとクイーン、配下の蜂達はお手伝いで参加です。

　四畳半ほどもある双六の四辺には、紹介したメンバーが何人かずつ座っているが、これは事前にくじ引きで決めた席順。
「それじゃ、サイコロを順番に回すからねえ～！　振ったら出た目だけ独楽を進めてね。コマを進める役目は、蜂君達にお願いします。サイコロを次の人に届けるのは、ブレンダーとクイーンがお願い。妖精さん達ともっち君は、このホールの護衛をお願いね」
　全員を見回しながら、俺がそう言うと、誰もが小さく頷いた。

　よーーーし！　んじゃ、ゲーム開始だ！