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ふん、フン、糞?
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さて、この先色々と楽しくなりそうだな…むふふふふふふ…。
「って、あいつは考えてるみたいだけど…。やっぱ馬鹿?」
そう呟いたのは、真っ白な空間に鎮座する、昭和の東京の下町で寺内石〇店やを営む親父が、度々ひっくり返す事で有名な卓袱台の前に座る、ぼんやりと光り輪郭すらはっきりしない何者かだ。
「まあまあ、そう言いなさんなって。あれでも君の魂の一部を切り取って肉体を授けた分体じゃないか。まあ、君の一部を分け与えたにしては、ちょ~っとオツムが弱い様にも見えるけどね」
そして、読売ジ〇イアンツの星となった男の父親もひっくり返していたという、伝説の卓袱台の反対側には、これまたぼんやりと光る怪しい何者かが座っていた。
「馬鹿は言い過ぎか。あれは、どちらかというと…考えが浅い、もしくは理解が出来てないって感じかな? あのパワードスーツだっけ? のヘッドギアを付けたら脳波が遮断されるとか、本気で考えてるってのは、ちょっと笑えるが…あはははは…」
最初呟いた何者かが、そう言って乾いた笑い声を上げると、
「まあ、それは確かにね。確かアレの事はバトルスーツとか言ってたけど、そもそもアレの創造時に認可を出したのは僕だからねぇ。あんなヘッドギア程度で完全に脳波が遮断できるとか考えてる方が甘いよね。そんな事は想定済みで認可してるのにね」
トールがこっそり考えた作戦は、じつは最初から失敗だった様である。
「それで作ろうとしたのがあれか…まあ、そもそも一度はほとんど答えまでたどり着いてたんだから、もうほっとくか?」
「それでも良いけど、ちょっと予定より早くないかい?」
白くぼんやり光る物体が、どうも腕を組んでいる様にも見える…本当のところは分からないが。
「ま、あのトールヴァルドという個体は、どう転んでも正解にたどり着くと思うぞ? なら、いっその事、ほっといて成り行きを見るのも面白くないか?」
「ん~それもそうかもね…ま、完全な正解にたどり着くまで、まだ現地時間で10年はかかると思うけど…」
「はんっ! そんな時間、俺達が本気で先を見ようと思えば今すぐにでも見れるぞ? だけど、それじゃ面白くないんだろ?」
どこか馬鹿にした様な事を言う相方? に、
「そうだねえ…どうせ時間なんて概念を超越しちゃった僕達なんだから、ここは一つゆっくり楽しもうじゃないか」
「ま、それも一興か」
真っ白な空間に鎮座するちゃぶ台の上…一般的な日本家屋であれば、蛍光灯がぶら下がっているであろう場所には、トールヴァルドが映し出された水晶のような物が、ふわふわと浮かんでいた。
「そうだ…またちょっと悪戯でも仕掛けてみようかな…」
それはどちらの言葉だったのだろう?
真っ白な空間に妙に響いたその声に返事は無く、やがて真っ白な空間に声だけでなく全てが溶け込んで消えてしまった。
「奈良〇春日野 青芝に~♪ 腰をおろ〇ば~ 鹿のフン〇♪ フンフ〇フ~ン、 黒豆や~♪」
何とな~く、俺が書類を片付けながら、良い気分で鼻歌で吉永の小百〇さんの迷曲を歌っていると、
「トールさま…随分とご機嫌ですけれども…何か良い事でもありましたか?」
横で書類整理を手伝ってくれていたメリルが不思議そうな顔で訊ねて来た。
「ん? ん~そうだなあ、今日は何だか気分が良いんだよ」
ちょっと前から考えていはいたが、ずっと手付かずだった一件が、順調に進展したので、ちょと気分が高揚したみたいだ。
俺が執務室で意識を失ったあの時、ユズキから手渡されたメモの一言、『モークシャマールガ』。
あの言葉は、俺が前世で愛読していた、日本の某月刊オカルト情報誌『ム〇』にも少しだけ出て来た言葉。
これはジャイナ教で解脱を意味する言葉であり、輪廻からの完全なる解放を意味する。
つまりこの言葉は、俺にここから何かを連想しろという、俺が俺自身にあてたメッセージ。
このメモを見て読めるのは、ユズユズとサラとリリアさんぐらいだろう。
何てったって、カタカナで書かれていたのだから、嫁ーずが読めるはずも無い。
つまりは、出来るだけこの世界の人に分からない様にと配慮して、過去の俺が未来の俺へとあてたメモである事は明白。
その解明の為の第一歩が始まったんだから、気分が高揚しないわけが無いのだが、そんな事は口に出すわけには行かない。
もちろん、この考えも管理局にチェックされているかもしれないが、この程度までならば問題無さそうで、何もお咎めは無い。
なので、ここから先、例のブツが出来てから…ぐふふふふふふふふふふ…。
「何がおかしいのですか、トール様?」
おっと、俺の笑い声が漏れていた様だ。
「ん? ああ、ユズカ発案の例のアクティビティーの想定利益が、かなりとんでもない額になりそうで、笑いが止まらんのだよ」
「へ~! それは凄いですね! 私も近くに出来たら、ぜひ行ってみたいと思ってたんですよ!」
うん、ちょうどその資料が目の前に合って助かった。
メリルも上手く誤魔化せたようだ。
下手に家族を巻き込みたくないし、危険な事は俺だけでこっそりやろうかねぇ。
「って、あいつは考えてるみたいだけど…。やっぱ馬鹿?」
そう呟いたのは、真っ白な空間に鎮座する、昭和の東京の下町で寺内石〇店やを営む親父が、度々ひっくり返す事で有名な卓袱台の前に座る、ぼんやりと光り輪郭すらはっきりしない何者かだ。
「まあまあ、そう言いなさんなって。あれでも君の魂の一部を切り取って肉体を授けた分体じゃないか。まあ、君の一部を分け与えたにしては、ちょ~っとオツムが弱い様にも見えるけどね」
そして、読売ジ〇イアンツの星となった男の父親もひっくり返していたという、伝説の卓袱台の反対側には、これまたぼんやりと光る怪しい何者かが座っていた。
「馬鹿は言い過ぎか。あれは、どちらかというと…考えが浅い、もしくは理解が出来てないって感じかな? あのパワードスーツだっけ? のヘッドギアを付けたら脳波が遮断されるとか、本気で考えてるってのは、ちょっと笑えるが…あはははは…」
最初呟いた何者かが、そう言って乾いた笑い声を上げると、
「まあ、それは確かにね。確かアレの事はバトルスーツとか言ってたけど、そもそもアレの創造時に認可を出したのは僕だからねぇ。あんなヘッドギア程度で完全に脳波が遮断できるとか考えてる方が甘いよね。そんな事は想定済みで認可してるのにね」
トールがこっそり考えた作戦は、じつは最初から失敗だった様である。
「それで作ろうとしたのがあれか…まあ、そもそも一度はほとんど答えまでたどり着いてたんだから、もうほっとくか?」
「それでも良いけど、ちょっと予定より早くないかい?」
白くぼんやり光る物体が、どうも腕を組んでいる様にも見える…本当のところは分からないが。
「ま、あのトールヴァルドという個体は、どう転んでも正解にたどり着くと思うぞ? なら、いっその事、ほっといて成り行きを見るのも面白くないか?」
「ん~それもそうかもね…ま、完全な正解にたどり着くまで、まだ現地時間で10年はかかると思うけど…」
「はんっ! そんな時間、俺達が本気で先を見ようと思えば今すぐにでも見れるぞ? だけど、それじゃ面白くないんだろ?」
どこか馬鹿にした様な事を言う相方? に、
「そうだねえ…どうせ時間なんて概念を超越しちゃった僕達なんだから、ここは一つゆっくり楽しもうじゃないか」
「ま、それも一興か」
真っ白な空間に鎮座するちゃぶ台の上…一般的な日本家屋であれば、蛍光灯がぶら下がっているであろう場所には、トールヴァルドが映し出された水晶のような物が、ふわふわと浮かんでいた。
「そうだ…またちょっと悪戯でも仕掛けてみようかな…」
それはどちらの言葉だったのだろう?
真っ白な空間に妙に響いたその声に返事は無く、やがて真っ白な空間に声だけでなく全てが溶け込んで消えてしまった。
「奈良〇春日野 青芝に~♪ 腰をおろ〇ば~ 鹿のフン〇♪ フンフ〇フ~ン、 黒豆や~♪」
何とな~く、俺が書類を片付けながら、良い気分で鼻歌で吉永の小百〇さんの迷曲を歌っていると、
「トールさま…随分とご機嫌ですけれども…何か良い事でもありましたか?」
横で書類整理を手伝ってくれていたメリルが不思議そうな顔で訊ねて来た。
「ん? ん~そうだなあ、今日は何だか気分が良いんだよ」
ちょっと前から考えていはいたが、ずっと手付かずだった一件が、順調に進展したので、ちょと気分が高揚したみたいだ。
俺が執務室で意識を失ったあの時、ユズキから手渡されたメモの一言、『モークシャマールガ』。
あの言葉は、俺が前世で愛読していた、日本の某月刊オカルト情報誌『ム〇』にも少しだけ出て来た言葉。
これはジャイナ教で解脱を意味する言葉であり、輪廻からの完全なる解放を意味する。
つまりこの言葉は、俺にここから何かを連想しろという、俺が俺自身にあてたメッセージ。
このメモを見て読めるのは、ユズユズとサラとリリアさんぐらいだろう。
何てったって、カタカナで書かれていたのだから、嫁ーずが読めるはずも無い。
つまりは、出来るだけこの世界の人に分からない様にと配慮して、過去の俺が未来の俺へとあてたメモである事は明白。
その解明の為の第一歩が始まったんだから、気分が高揚しないわけが無いのだが、そんな事は口に出すわけには行かない。
もちろん、この考えも管理局にチェックされているかもしれないが、この程度までならば問題無さそうで、何もお咎めは無い。
なので、ここから先、例のブツが出来てから…ぐふふふふふふふふふふ…。
「何がおかしいのですか、トール様?」
おっと、俺の笑い声が漏れていた様だ。
「ん? ああ、ユズカ発案の例のアクティビティーの想定利益が、かなりとんでもない額になりそうで、笑いが止まらんのだよ」
「へ~! それは凄いですね! 私も近くに出来たら、ぜひ行ってみたいと思ってたんですよ!」
うん、ちょうどその資料が目の前に合って助かった。
メリルも上手く誤魔化せたようだ。
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