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君達って…
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「ところでユズカよ、どんなアクティビティを考えた…いや、造ったんだ?」
樹海の中を疾走する虎バスの中、ユズキとのイチャコラを俺に邪魔されてぶー垂れていたユズカ。
しかし俺のこの質問には、もの凄い勢いで喰いついて来た。
「良くぞ聞いてくれました! この先の浜辺に、ドワーフさんとエルフさんと協力をして、金を出しても遊びたくなる最高のアクティビティを造ったんです!」
うん、全然わからん。
「最高のアクティビティって、何ぞや?」
分からない事は、即座に聞くに限る!
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥…とも言うしな。
すると、メッチャ得意げに鼻の穴を全開にしたユズカが、盛大に鼻息と共に高らかに宣言する。
「ふんすっ! それは着いてからのお愉しみです!」
分かるかボケ!
この俺の一時の恥を返せ!
俺とユズかのやり取りを見ていた我が家の面々は、この結果を予想していたのかどうかは知らないが、全員が苦笑いしていた。
虎バスは、樹海の中のエルフの村の前で一旦停車し、乗っていたエルフさんを降ろして、またすぐに出発。
保護地区に入ってからここまで、なんと脅威の約10分。
俺の領地の南側に広がる未開の森は、上空写真で見たらビックリの大樹海。
広さ的には東京24区近いこの樹海の中には、エルフさんの村が何か所か、そしてドワーフさんの村も何か所かある。
元々は、エルフさんもドワーフさんも、どちらも小さな集落を造って住んでいた。
俺の領地にある、樹海という野生の中で暮らして来たエルフとドワーフは、王国の歴史でも絶滅した幻の種族と思われていたぐらいだ。
確かに最初出会った時は、村も小さく人数も少なかったので、放っておけば間違いなく近い将来絶滅していただろう。
しかし、俺と出会ってからは、この二つの種族は大きく様変わりした。
そうやってかは知らないが、この大陸中にこっそり隠れ住んでいたエルフとドワーフが、俺の保護地区を目指して人目につかない様にこっそりと大移動して来た。
それはもう、結構な人数だった。
人が増えれば、村も増える。
人も村も増えれば、当然だが食料や様々な物資が必要になる。
だが、そんな心配がないからこそ、多くのエルフやドワーフがこの地に集まった。
何故心配がないのか?
それは、俺がこの地区を結界で覆って外敵からの脅威を無くした事も要因ではあるが、何よりも人族と盛んに交易を始めた事で、生活が安定したのである。
正確には、俺と俺の領地を通して安全に交易が出来た…であるが。
交易が進めば、収入は勿論だが、様々な物資を安定して手に入れる事が出来る。
そうなると、収入も増え、生活も安定する…つまり将来に希望が見え来るってもんだ。
今まで独身だった若人達は、生活が安定した事により、婚活が盛んになった。
安定しない生活だったら、なかなか沢山の子供を作ろうとは考えないとか。
なので、最近のエルフとドワーフさんは、どんどん子供も増えた大家族化が進んでいるとか。
いや、種族の繁栄は悪い事じゃないから構わないんだけど…君達って幻の種族じゃ無かったっけ?
まぁ、別に良いんだけど…。
ちなみに人魚さんも、各地から続々と集まってるらしい。
ただ、その人魚さんの国は海の中にあるので、現在の正確な人数は俺には分からないし、分かりたくも無い。
だって、女だらけの人魚さん達だよ? 繁殖の為にあの手この手で多種族の男を狙う、あの人魚さんだよ?
あの魔のサバト…いや、お見合い大会の開催要求書の山を見たら…そりゃ、ね…。
少なくとも数百人は集まってるのは間違いなさそうだ…恐ろしい…。
さて、そんなエルフさんの村…いや、保護地区に最初から有ったエルフさんの集落と言うべきかな? の前にあるバス停でエルフさんを降ろした虎バスは、次はドワーフさんの村を目指す。
もちろん、こっちも保護地区で最初に俺が出合ったドワーフさん達の集落の前にバス停はある。
車窓をすごいスピードで流れてゆく黒と白の風景。
木漏れ日漏れる森の中の光景が、飛ぶように流れていく光景は、なかなか見ていて楽しい物がある。
時折、虎バスが大木すれすれを走り抜けたりする時なんか、外を見ていた皆が『キャーキャー』と騒ぐが、それはまるで前世のジェットコースターとか乗ってるお客さんみたいだ。
事故など起きる事も無く、無事にドワーフさんの村の前のバス停に付き、ドワーフさんを降ろして、最後の停車地である俺の領地にある保護地区最南端、海に向かって虎バスは出発した。
ドワーフさんの村から、目と鼻の先。
しかも猛スピードで森を駆け抜ける虎バスであれば、本当に一瞬の事。
あっという間に、虎バスは浜辺近くにある、ヤシの木っぽい並木の中にあるバス停の前に停まった。
このバスは1時間ほどで、保護地区とこの浜辺を往復するので、俺達がバスに乗ってから実質30分程でここまで来た。
ぞろぞろとバスを降りた俺達は、ユズカ先導で白い砂浜を目指し歩いたのだった。
※こっそり新作投稿しています。
姫様はおかたいのがお好き
不定期更新ですが、( `・∀・´)ノヨロシクオネガイシマス!
樹海の中を疾走する虎バスの中、ユズキとのイチャコラを俺に邪魔されてぶー垂れていたユズカ。
しかし俺のこの質問には、もの凄い勢いで喰いついて来た。
「良くぞ聞いてくれました! この先の浜辺に、ドワーフさんとエルフさんと協力をして、金を出しても遊びたくなる最高のアクティビティを造ったんです!」
うん、全然わからん。
「最高のアクティビティって、何ぞや?」
分からない事は、即座に聞くに限る!
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥…とも言うしな。
すると、メッチャ得意げに鼻の穴を全開にしたユズカが、盛大に鼻息と共に高らかに宣言する。
「ふんすっ! それは着いてからのお愉しみです!」
分かるかボケ!
この俺の一時の恥を返せ!
俺とユズかのやり取りを見ていた我が家の面々は、この結果を予想していたのかどうかは知らないが、全員が苦笑いしていた。
虎バスは、樹海の中のエルフの村の前で一旦停車し、乗っていたエルフさんを降ろして、またすぐに出発。
保護地区に入ってからここまで、なんと脅威の約10分。
俺の領地の南側に広がる未開の森は、上空写真で見たらビックリの大樹海。
広さ的には東京24区近いこの樹海の中には、エルフさんの村が何か所か、そしてドワーフさんの村も何か所かある。
元々は、エルフさんもドワーフさんも、どちらも小さな集落を造って住んでいた。
俺の領地にある、樹海という野生の中で暮らして来たエルフとドワーフは、王国の歴史でも絶滅した幻の種族と思われていたぐらいだ。
確かに最初出会った時は、村も小さく人数も少なかったので、放っておけば間違いなく近い将来絶滅していただろう。
しかし、俺と出会ってからは、この二つの種族は大きく様変わりした。
そうやってかは知らないが、この大陸中にこっそり隠れ住んでいたエルフとドワーフが、俺の保護地区を目指して人目につかない様にこっそりと大移動して来た。
それはもう、結構な人数だった。
人が増えれば、村も増える。
人も村も増えれば、当然だが食料や様々な物資が必要になる。
だが、そんな心配がないからこそ、多くのエルフやドワーフがこの地に集まった。
何故心配がないのか?
それは、俺がこの地区を結界で覆って外敵からの脅威を無くした事も要因ではあるが、何よりも人族と盛んに交易を始めた事で、生活が安定したのである。
正確には、俺と俺の領地を通して安全に交易が出来た…であるが。
交易が進めば、収入は勿論だが、様々な物資を安定して手に入れる事が出来る。
そうなると、収入も増え、生活も安定する…つまり将来に希望が見え来るってもんだ。
今まで独身だった若人達は、生活が安定した事により、婚活が盛んになった。
安定しない生活だったら、なかなか沢山の子供を作ろうとは考えないとか。
なので、最近のエルフとドワーフさんは、どんどん子供も増えた大家族化が進んでいるとか。
いや、種族の繁栄は悪い事じゃないから構わないんだけど…君達って幻の種族じゃ無かったっけ?
まぁ、別に良いんだけど…。
ちなみに人魚さんも、各地から続々と集まってるらしい。
ただ、その人魚さんの国は海の中にあるので、現在の正確な人数は俺には分からないし、分かりたくも無い。
だって、女だらけの人魚さん達だよ? 繁殖の為にあの手この手で多種族の男を狙う、あの人魚さんだよ?
あの魔のサバト…いや、お見合い大会の開催要求書の山を見たら…そりゃ、ね…。
少なくとも数百人は集まってるのは間違いなさそうだ…恐ろしい…。
さて、そんなエルフさんの村…いや、保護地区に最初から有ったエルフさんの集落と言うべきかな? の前にあるバス停でエルフさんを降ろした虎バスは、次はドワーフさんの村を目指す。
もちろん、こっちも保護地区で最初に俺が出合ったドワーフさん達の集落の前にバス停はある。
車窓をすごいスピードで流れてゆく黒と白の風景。
木漏れ日漏れる森の中の光景が、飛ぶように流れていく光景は、なかなか見ていて楽しい物がある。
時折、虎バスが大木すれすれを走り抜けたりする時なんか、外を見ていた皆が『キャーキャー』と騒ぐが、それはまるで前世のジェットコースターとか乗ってるお客さんみたいだ。
事故など起きる事も無く、無事にドワーフさんの村の前のバス停に付き、ドワーフさんを降ろして、最後の停車地である俺の領地にある保護地区最南端、海に向かって虎バスは出発した。
ドワーフさんの村から、目と鼻の先。
しかも猛スピードで森を駆け抜ける虎バスであれば、本当に一瞬の事。
あっという間に、虎バスは浜辺近くにある、ヤシの木っぽい並木の中にあるバス停の前に停まった。
このバスは1時間ほどで、保護地区とこの浜辺を往復するので、俺達がバスに乗ってから実質30分程でここまで来た。
ぞろぞろとバスを降りた俺達は、ユズカ先導で白い砂浜を目指し歩いたのだった。
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