システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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れっつらごー!

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 父さんの屋敷では、メイドさん達が母さん、コルネちゃん、ユリアちゃんの荷物をせっせと蒸気自動車に積み込んでくれた。
 ナディアの荷物はカバン1つだけだが、これには理由がある。

 ナディアだけでなく、アーデ、アーム、アーフェンも、いや全て妖精に言える事なのだが、そもそも妖精は汗も排泄物も無い。
 つまり、普通の人がだと汗かいたりおし〇こやう○ちしたりするのに対し、ナディアはそれが無い。
 故に、下着などほとんど変える必要が無いし、服だって何かの切っ掛けで汚れたり痛んだりしない限り、着替えも不要。
 つまり、汚れたりしないのだ。
 代謝をしていないわけではないのだが、基本的に体内に取り込んだ物は、漏れなく活動エネルギーに変換できる。
 もちろん、エネルギーを直接吸収し、それを自らの活動エネルギーとする事が基本。
 この方式であれば、直接エネルギーを吸収し、そのままそっくり活動エネルギーにロス無く回せるそうだ。
 これであれば、理論上は無限の寿命となりそうな感じだけど、そうじゃない。
 肉体そのものは代謝をしているのだから、やがて細胞分裂の限界も訪れる。
 その時が、彼女達の寿命だ。
 最近、リリアさんが検証したところ、普通に生活している分には、ざっと数百年近くは生きる事が出来るそうだ。
 その上で妖精達は、俺達に合わせて食事もお茶も愉しめるという、ある意味すごいボディーを持っているのだ。

 さて、この妖精の肉体だが、何故かサラやリリアさんとかなり似通っている性能である。
 しかし、サラ達の肉体には、そもそも管理局による仕様で、ボディーに耐用年数があるのだ。
 これは根本的に、細胞の質にあるそうだ。
 リリアさんの説明ではよく理解できなかったのだが、どうやら俺達人種やナディア達妖精種と違い、細胞自体がナノマシンという認識で大体あってるそうだ。
 つまり、管理局謹製の疑似生命体。
 対して俺達やナディア達は普通に細胞分裂する生体構造を持っているのが違いだそうだ。

 あ、そう言えば、ダンジョンマスターとその眷属達は、寿命という概念そのものが無いらしい。
 モフリーナはダンジョンマスターではあるが、それはダンジョンの神が造り出した眷属なんだとか。
 そもそもダンジョン自体は使い回しらしく、どっかの星が終焉を迎えると、他の星にダンジョンを移動させているとか。
 神様って管理局の局員だよな? ま、まあ、それは良いんだけど。
 んで、ダンジョンマスターってのは、その肉体は常時分解・再構成されているそうだ。
 これはダンジョンマスターにとっての最大の秘密らしく、ダンジョンの本体はそもそもダンジョンコア。
 このコアがエネルギーを使って造りだしているのが、ダンジョンマスターなんだと。
 もう、色々と複雑すぎて理解できなかったが、モフリーナによると、いつまでも同じ姿らしい。
 もしかして、ダンジョン内を自由に移動できるダンジョンマスターだけど、その時に一旦分解されて再構築されてる?
 うぅむ…謎が多い。
 ま、いつまでも若いままで、あの巨乳ネコ耳美人ってのだけは分かったから、細かい事はどうでもいっか。

 俺たちがお茶を愉しんでいる間に、メイドさん達が全ての荷物を蒸気自動車に積み込み終わったらしい。
 ちょっと汗ばんだ顔で、メイドさん達がそう報告して来てくれた。
 うむ…なんだかエロいな…この巨乳メイド達…。
 さて、移動の準備が出来たんで、それでは早速改装した我が家へご招待しましょうかね。
 よっし、全員乗ったね? それでは、れっつらごー!
 
 しゅぽしゅぽと牧歌的な音をさせ乍ら、のんびり街中を走る蒸気自動車。
 時速にしたら、多分ママチャリでのんびり走るぐらいかな?
 すれ違う人々が俺達に気付くと、とても良い笑顔で手を振ってくれる。
 俺の顔や母さんの顔は、このアルテアン領では有名だからね。 
 そうこうしている内に、街門へとたどり着き、衛士さんが俺達の顔を確認すると、緊張した顔で門を通してくれた。
 衛士さん、母さんが怖いんだろうか…いや、一応この領地の領主の奥方だから、それも当然か。
 さて、それでは街道に出たんで、ちょっとスピードあげようかね。




※ こっそり新作投稿しています。
  【姫様はおかたいのがお好き】
  不定期更新ですが、( `・∀・´)ノヨロシクオネガイシマス!


※ 第15回ファンタジー小説大賞 に参加させて頂いてます。
  もしも気に入って頂けましたら、是非ぽちっとして頂けますよう、 
  よろしく <(_ _)> お願いします By 大国 鹿児  
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