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ああ、素晴らしき計画
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「何事ですかーーー!」
静かなこの飛行船に響き渡った絶叫に、いの一番に反応して俺の部屋に飛び込んできたのはイネス。
「ど、どうなされましたか!?」
その後、続々と嫁ーずが終結し、ほぼ同時にナディアもやって来た。
やや遅れて母さんとコルネちゃんも顔を出す。
ちなみに、コルネちゃん曰く、ユリアちゃんはすやすやと熟睡中だそうだ。
良い子は寝る時間だからね…。
いや、それはどうでもいい事だ。
「トールちゃん、こんな夜中に叫んだりして、一体何事ですか?」
うん、母さんのその透けそうなネグリジェは、どこで手に入れたんでしょうか?
流石に息子の前に出てくる服装ではないと思います。
「な~に? 貴方はその歳になっても、私のおっぱいが欲しいの?」
にちゃ~っと嫌らしい笑みを浮かべた母さんが、腕を組んで胸を隠しているが、
「な、何言ってんだよ、母さん!」
思わず怒鳴ってしまった。
いや、流石に母親のおっぱいは3~4歳が限界なんじゃね?
「そうよね、トールちゃん。5人分も自由に出来る若いおっぱいが有るんだから、今更母さんみたいな年増のおっぱいなんて見たくもないわよね…よよょ…」
また、変な方に話を持って行こうとする母さん…ってか、そのウソ泣きは止めれ!
ってか、自由に出来る若いおっぱいって何だよ!
確かにその通りだけど…ほら見ろ! コルネちゃんとナディアの凍てつく様な冷たい目を!
こんな事、領民の前とかで言われたら、俺、社会的に死ぬぞ!
「まあ、冗談はおいといて。何が有ったのかしら?」
冗談…質の悪い冗談だな…。
「お兄さま、おっ…お胸の話は今は置いておいて、何が有ったのです?」
コルネちゃん…まだ視線が突き刺さりそうな程に尖がってるんですけど…。
「トールさま、何が有ったというのですか?」
メリルの視線は…微妙に嬉しそうなんだが、何でだ?
「あ、ああ…例の大陸からの緊急連絡がモフリーナから入ったんだが…」
何となく場が落ち着いた感じになったので、先程の絶叫の原因を話したわけなのだが、
「「「「「「「「 緊急連絡!? 」」」」」」」」
全員、ハモったな…。
「そ、それでトールちゃん、何が起きたの!?」
さっきまで俺を揶揄ってた母さんとは表情が一変し、急に真面目な顔でそう訊ねてきた。
「ああ、うん…3人の教王による良からぬ企みを、モフリーナが俺に報告してきたんだよ」
うん、嘘は言ってないよ?
「あの…その良からぬ企みとは、一体どの様な…?」
今まで黙って居たナディアからの問いかけだ。
これは答えねばなるまい。
「あ、ああ…実は、あのパンゲア大陸に………………」
俺が奴らの悪しき計画を、集まって来た皆に向かって報告すると、
「「「「「「「「 はぁ~~~~~~~~~!? 」」」」」」」」
今度は女性陣の絶叫はホワイト・オルター号の中に響き渡った。
その後少し話をしたが、誰もが、
『その計画は続行で!』
と、彼奴らの計画の支持表明をして、さっさと各自へと引き上げていった。
母さんたちが引き上げようとした時、ユリアちゃんが、
「おねえちゃん、おしっこぉ…」
と、起き出してきたのはご愛敬。
お兄ちゃんが連れてってあげようかというと、コルちゃんが俺をキッ! と睨んで、ユリアちゃんのおててを引いてトイレに連れて行ってしまった。
ってか、自室にトイレ有ったはずなんだが…?
さて、また一人になったので、落ち着いてモフリーナからの報告を思い出してみる。
母さんを筆頭に、嫁ーずだけでなくコルネちゃんやナディアまでもが賛成し支持表明をした、3人の教王による悪しき計画。
確かに俺に対して…いや、俺が住むこの大陸に影響はほとんど無いはずである。
だが、それでいいのか?
本当にこっちの大陸に影響がないからと言って、パンゲア大陸で行われようとしているこの悪事を見過ごしていいのか?
俺は…俺は…。
『何をウジウジ言ってるんですか?』
ナディアか? いや、例の計画を本当に黙認して良いのかと自問していたところだ。
『いえ、全然かまわないのでは? むしろ計画そのものを進めて欲しいところですけど』
な、何だと! 計画を進めて欲しいだと!?
『まあ、マスターの眷属としましては当然の事かと』
ま、マジか!?
『そりゃ、あの大陸にネスや3人の女神達の像を造るんですから、ネス様の眷属たるマスターの像も同時に造るのは当然でしょう?』
………。
『ああ、素晴らしき計画かな! 出来る事ならば、我々が住むこの大陸にも…そうです! ここはメリル様に相談すれば!』
や、やめてくれ!
『早速深夜では有りますが、嫁ーず会議を…いえ、アルテアン家の女会議を臨時開催せねば!』
マジでヤメローーーーー!
『では、また後程!』
聞いちゃいねえし!
おい、お前は俺の眷属なんだよな、おい、おいってば!
おーーーい、ナディアさんや~~~い!
あいつ、無視してやがる…。
※ こっそり新作投稿しています。
【姫様はおかたいのがお好き】
不定期更新ですが、( `・∀・´)ノヨロシクオネガイシマス!
※ 第15回ファンタジー小説大賞 に参加させて頂いてます。
もしも気に入って頂けましたら、是非ぽちっとして頂けますよう、
よろしく <(_ _)> お願いします By 大国 鹿児
静かなこの飛行船に響き渡った絶叫に、いの一番に反応して俺の部屋に飛び込んできたのはイネス。
「ど、どうなされましたか!?」
その後、続々と嫁ーずが終結し、ほぼ同時にナディアもやって来た。
やや遅れて母さんとコルネちゃんも顔を出す。
ちなみに、コルネちゃん曰く、ユリアちゃんはすやすやと熟睡中だそうだ。
良い子は寝る時間だからね…。
いや、それはどうでもいい事だ。
「トールちゃん、こんな夜中に叫んだりして、一体何事ですか?」
うん、母さんのその透けそうなネグリジェは、どこで手に入れたんでしょうか?
流石に息子の前に出てくる服装ではないと思います。
「な~に? 貴方はその歳になっても、私のおっぱいが欲しいの?」
にちゃ~っと嫌らしい笑みを浮かべた母さんが、腕を組んで胸を隠しているが、
「な、何言ってんだよ、母さん!」
思わず怒鳴ってしまった。
いや、流石に母親のおっぱいは3~4歳が限界なんじゃね?
「そうよね、トールちゃん。5人分も自由に出来る若いおっぱいが有るんだから、今更母さんみたいな年増のおっぱいなんて見たくもないわよね…よよょ…」
また、変な方に話を持って行こうとする母さん…ってか、そのウソ泣きは止めれ!
ってか、自由に出来る若いおっぱいって何だよ!
確かにその通りだけど…ほら見ろ! コルネちゃんとナディアの凍てつく様な冷たい目を!
こんな事、領民の前とかで言われたら、俺、社会的に死ぬぞ!
「まあ、冗談はおいといて。何が有ったのかしら?」
冗談…質の悪い冗談だな…。
「お兄さま、おっ…お胸の話は今は置いておいて、何が有ったのです?」
コルネちゃん…まだ視線が突き刺さりそうな程に尖がってるんですけど…。
「トールさま、何が有ったというのですか?」
メリルの視線は…微妙に嬉しそうなんだが、何でだ?
「あ、ああ…例の大陸からの緊急連絡がモフリーナから入ったんだが…」
何となく場が落ち着いた感じになったので、先程の絶叫の原因を話したわけなのだが、
「「「「「「「「 緊急連絡!? 」」」」」」」」
全員、ハモったな…。
「そ、それでトールちゃん、何が起きたの!?」
さっきまで俺を揶揄ってた母さんとは表情が一変し、急に真面目な顔でそう訊ねてきた。
「ああ、うん…3人の教王による良からぬ企みを、モフリーナが俺に報告してきたんだよ」
うん、嘘は言ってないよ?
「あの…その良からぬ企みとは、一体どの様な…?」
今まで黙って居たナディアからの問いかけだ。
これは答えねばなるまい。
「あ、ああ…実は、あのパンゲア大陸に………………」
俺が奴らの悪しき計画を、集まって来た皆に向かって報告すると、
「「「「「「「「 はぁ~~~~~~~~~!? 」」」」」」」」
今度は女性陣の絶叫はホワイト・オルター号の中に響き渡った。
その後少し話をしたが、誰もが、
『その計画は続行で!』
と、彼奴らの計画の支持表明をして、さっさと各自へと引き上げていった。
母さんたちが引き上げようとした時、ユリアちゃんが、
「おねえちゃん、おしっこぉ…」
と、起き出してきたのはご愛敬。
お兄ちゃんが連れてってあげようかというと、コルちゃんが俺をキッ! と睨んで、ユリアちゃんのおててを引いてトイレに連れて行ってしまった。
ってか、自室にトイレ有ったはずなんだが…?
さて、また一人になったので、落ち着いてモフリーナからの報告を思い出してみる。
母さんを筆頭に、嫁ーずだけでなくコルネちゃんやナディアまでもが賛成し支持表明をした、3人の教王による悪しき計画。
確かに俺に対して…いや、俺が住むこの大陸に影響はほとんど無いはずである。
だが、それでいいのか?
本当にこっちの大陸に影響がないからと言って、パンゲア大陸で行われようとしているこの悪事を見過ごしていいのか?
俺は…俺は…。
『何をウジウジ言ってるんですか?』
ナディアか? いや、例の計画を本当に黙認して良いのかと自問していたところだ。
『いえ、全然かまわないのでは? むしろ計画そのものを進めて欲しいところですけど』
な、何だと! 計画を進めて欲しいだと!?
『まあ、マスターの眷属としましては当然の事かと』
ま、マジか!?
『そりゃ、あの大陸にネスや3人の女神達の像を造るんですから、ネス様の眷属たるマスターの像も同時に造るのは当然でしょう?』
………。
『ああ、素晴らしき計画かな! 出来る事ならば、我々が住むこの大陸にも…そうです! ここはメリル様に相談すれば!』
や、やめてくれ!
『早速深夜では有りますが、嫁ーず会議を…いえ、アルテアン家の女会議を臨時開催せねば!』
マジでヤメローーーーー!
『では、また後程!』
聞いちゃいねえし!
おい、お前は俺の眷属なんだよな、おい、おいってば!
おーーーい、ナディアさんや~~~い!
あいつ、無視してやがる…。
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