767 / 1,398
最重要かつ最優先事項
しおりを挟む
管理局の秘密というか裏というか闇というか…輪廻転生システムの秘密へと1歩近づいた手ごたえを感じた俺は、それでも日々変わらぬ生活を続けていた。
それは管理局の目を欺くためという事もあったが、そもそも輪廻転生システムの秘密を知った所で、今すぐどうにか出来るという確証も無く、下手をすると俺という存在をこの世から消されるという恐れもあったからだ。
ほっといたって、俺の寿命が尽きた時には、俺はこの世界の神となるそうなんで、その時に改めて管理局の闇を暴いたって良いわけだし、そもそも俺一人が山ほどのリスクを背負ってする事でもないし、今は無視しててもいいかなって思っての事。
さて、なんとかユズユズ夫妻と嫁ーず達、ドワーフの村の人々や、各工房の親方衆まで巻き込んで大々的に開発に乗り出した呪法具開発も、いくつかの商品については生産型を量産するまでに、なんとかこぎつけた。
関係ないが、昔とっても偉い国文学者の先生と話しをした時、先生は俺にとって衝撃的な事を仰った。
『あのね、大河君。量産型って言葉は一般的じゃないんだよ』
え、そうなの? だって、量産型ザ〇って緑色のとかあったじゃん? って、その時俺は思った。
いや、誰だって思う事だろ?
『君はきっとガン〇ムで量産型って言葉を知ったんじゃないかな? でもね、実はあれは本当は生産型なんだよ。だって、それが開発されるまでは試作型があったわけでしょう? それならば、生産ラインに乗せるために改良を重ねたタイプは、生産型が本来の呼び名なんだ。量産型って言うのは、量産するために一定の型にはめたタイプだから間違いという程でも無いけど、カスタマイズされた機体が出るという事は、量産型では無く生産型と呼ぶのが正しいと思うんだ』
っと、何だか良く分からない説明をされてしまった。
いや、間違ってないなら、生産型でも量産型でもいいじゃない? って思ったら、
『ガ〇ダムだって、連邦軍の試作モビル〇ーツだ! ならばジ〇は量産型ガン〇ムと呼ばれてるかい? 呼ばれてないだろう? だったら、06ザ〇だって、量産型なんて呼ばれちゃいけないんだ!』
えっと…確か昔みたガ〇ダムの解説本では、〇ムはガン〇ムの量産型だって書いてあった様な…。
『違う! それを量産型と呼ぶのであれば、明らかにバージョンアップしている06が新型で05が旧型なのに、なんでどっちも量産型なんだ? 試作から量産に発展改良するならまだ話は分かるが、78から明らかに生産コストを落として装甲も武装もダウングレード著しい79へと改悪されて至ったのに、同じ量産型ではおかしいだろう!? 私はジ〇は明らか量産型であると断言するが、ザ〇は生産型なんだ! 国語的に!』
うん、意味が分からんが、ガン〇ム・ファースト世代の国語の偉い人がそう言うのならそうかもしれないと、あの時は妙に納得していた。
でも、ジ〇だって、OVAとかで色々とバリエーションがあった様な…。
まあ、その先生とは、とあるオフ会で会った方だし酔って居られたので、どう突っ込んで良いのか分からなかっただけなのだが。
だって、俺ってそれに反論したり討論するほど学がないからな。
おっと、どうでも良い話で熱くなってしまった。
とにかく販売可能な形で生産開始したのは、呪術式加熱調理器具と呪術式計算機。
呪術式縫製機械(ミシン)はドワーフさん達が試作品を取り込んでしまって、改良が進んでいないので販売出来ないのだ。
とは言え、日々何がしかの作品をミシンで生み出しているし、ブラックボックスとなっている呪法具部品以外を独自に手を入れ改良しているらしいので、近いうちに完成するであろうとは思っている。
ちなみに呪術式加熱調理器具の大きさは、何とかミカン箱4個分…つまり試作品の半分ほどにまでなった。
電子レンジの倍以上の大きさではあるが、これが精いっぱいだったのだ。
呪術式計算機は、レジ式のトレーが飛び出して来る形状と、お金を入れるトレーの無いタイプの2種類が完成した。
名称も、レジ式呪術式計算機と、卓上式呪術式計算機と命名。
よく考えたら、お金を扱わない仕事の人も多数いるわけだし需要も多そうだったので、そういった層も顧客として取り込みたかったらだ。
とにかく、商売繁盛の為には、ガンガン呪法具を普及させたいトール君なのです。
そんなこんなで、まずは国王様に完成した呪術式加熱調理器具と卓上式呪術式計算機を献上する事にした。
もちろんロットナンバーはどちらも0001番だ。
4桁しか無いからって、別に9999台しか製造しないって事じゃないぞ?
次はこの世界でも一般的な書き文字であるローマ字を取り入れて、頭にA、I、U…と付けたら、幾らでも増やせるからな。
献上の為には王都まで行く必要があるんだが、そろそろいい時期でもある。
一体、今の時期がどう良いのかって?
まさか、忘れてないよな?
我が家にとって最も大事な事だぞ?
我がアルテアン家の最重要かつ最優先事項である、安定期に入った母さんを我が領に迎える事だ。
そう、そろそろ我が家のゴッド母ちゃんの移動には丁度いい時期って事だよ。
※こっそり新作投稿しています。
姫様はおかたいのがお好き
不定期更新ですが、( `・∀・´)ノヨロシクオネガイシマス!
それは管理局の目を欺くためという事もあったが、そもそも輪廻転生システムの秘密を知った所で、今すぐどうにか出来るという確証も無く、下手をすると俺という存在をこの世から消されるという恐れもあったからだ。
ほっといたって、俺の寿命が尽きた時には、俺はこの世界の神となるそうなんで、その時に改めて管理局の闇を暴いたって良いわけだし、そもそも俺一人が山ほどのリスクを背負ってする事でもないし、今は無視しててもいいかなって思っての事。
さて、なんとかユズユズ夫妻と嫁ーず達、ドワーフの村の人々や、各工房の親方衆まで巻き込んで大々的に開発に乗り出した呪法具開発も、いくつかの商品については生産型を量産するまでに、なんとかこぎつけた。
関係ないが、昔とっても偉い国文学者の先生と話しをした時、先生は俺にとって衝撃的な事を仰った。
『あのね、大河君。量産型って言葉は一般的じゃないんだよ』
え、そうなの? だって、量産型ザ〇って緑色のとかあったじゃん? って、その時俺は思った。
いや、誰だって思う事だろ?
『君はきっとガン〇ムで量産型って言葉を知ったんじゃないかな? でもね、実はあれは本当は生産型なんだよ。だって、それが開発されるまでは試作型があったわけでしょう? それならば、生産ラインに乗せるために改良を重ねたタイプは、生産型が本来の呼び名なんだ。量産型って言うのは、量産するために一定の型にはめたタイプだから間違いという程でも無いけど、カスタマイズされた機体が出るという事は、量産型では無く生産型と呼ぶのが正しいと思うんだ』
っと、何だか良く分からない説明をされてしまった。
いや、間違ってないなら、生産型でも量産型でもいいじゃない? って思ったら、
『ガ〇ダムだって、連邦軍の試作モビル〇ーツだ! ならばジ〇は量産型ガン〇ムと呼ばれてるかい? 呼ばれてないだろう? だったら、06ザ〇だって、量産型なんて呼ばれちゃいけないんだ!』
えっと…確か昔みたガ〇ダムの解説本では、〇ムはガン〇ムの量産型だって書いてあった様な…。
『違う! それを量産型と呼ぶのであれば、明らかにバージョンアップしている06が新型で05が旧型なのに、なんでどっちも量産型なんだ? 試作から量産に発展改良するならまだ話は分かるが、78から明らかに生産コストを落として装甲も武装もダウングレード著しい79へと改悪されて至ったのに、同じ量産型ではおかしいだろう!? 私はジ〇は明らか量産型であると断言するが、ザ〇は生産型なんだ! 国語的に!』
うん、意味が分からんが、ガン〇ム・ファースト世代の国語の偉い人がそう言うのならそうかもしれないと、あの時は妙に納得していた。
でも、ジ〇だって、OVAとかで色々とバリエーションがあった様な…。
まあ、その先生とは、とあるオフ会で会った方だし酔って居られたので、どう突っ込んで良いのか分からなかっただけなのだが。
だって、俺ってそれに反論したり討論するほど学がないからな。
おっと、どうでも良い話で熱くなってしまった。
とにかく販売可能な形で生産開始したのは、呪術式加熱調理器具と呪術式計算機。
呪術式縫製機械(ミシン)はドワーフさん達が試作品を取り込んでしまって、改良が進んでいないので販売出来ないのだ。
とは言え、日々何がしかの作品をミシンで生み出しているし、ブラックボックスとなっている呪法具部品以外を独自に手を入れ改良しているらしいので、近いうちに完成するであろうとは思っている。
ちなみに呪術式加熱調理器具の大きさは、何とかミカン箱4個分…つまり試作品の半分ほどにまでなった。
電子レンジの倍以上の大きさではあるが、これが精いっぱいだったのだ。
呪術式計算機は、レジ式のトレーが飛び出して来る形状と、お金を入れるトレーの無いタイプの2種類が完成した。
名称も、レジ式呪術式計算機と、卓上式呪術式計算機と命名。
よく考えたら、お金を扱わない仕事の人も多数いるわけだし需要も多そうだったので、そういった層も顧客として取り込みたかったらだ。
とにかく、商売繁盛の為には、ガンガン呪法具を普及させたいトール君なのです。
そんなこんなで、まずは国王様に完成した呪術式加熱調理器具と卓上式呪術式計算機を献上する事にした。
もちろんロットナンバーはどちらも0001番だ。
4桁しか無いからって、別に9999台しか製造しないって事じゃないぞ?
次はこの世界でも一般的な書き文字であるローマ字を取り入れて、頭にA、I、U…と付けたら、幾らでも増やせるからな。
献上の為には王都まで行く必要があるんだが、そろそろいい時期でもある。
一体、今の時期がどう良いのかって?
まさか、忘れてないよな?
我が家にとって最も大事な事だぞ?
我がアルテアン家の最重要かつ最優先事項である、安定期に入った母さんを我が領に迎える事だ。
そう、そろそろ我が家のゴッド母ちゃんの移動には丁度いい時期って事だよ。
※こっそり新作投稿しています。
姫様はおかたいのがお好き
不定期更新ですが、( `・∀・´)ノヨロシクオネガイシマス!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1,596
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる