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ポテンシャルはあるはずだ!
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「さて、諸君。本日集まってもらったのは他でも無い、諸君の意見を聞きたいからだ」
俺は執務室の机に両肘を付き、掌を組んで顎を乗せて少し伏し目がちに、招集した者達に向い声を掛けた。
「はぁ…」
目の前の若い男は、胡乱気な目付きで、俺の言葉にやる気の無さそうな返事をした。
「私が開発した呪法を使った通信具とお守りは一応の成功を収めたと言っても過言では無い」
「ええ、そうですねえ…」
若い男が同意の言葉を口にするが、
「そうかなぁ?」
もう一人の女性は、少々疑問が残る様だ。
「いや、効果は発揮できなかったかもしれないが、お守りという形で呪法具を広める事に一役買ったのだから、一応は成功としておこう」
こじつけかも知れないが、まあ、そういう事にしてくれ。
「だが、この世界に新たな理を齎した呪法の可能性とは、本当にこんな物なのか?」
俺の力強い言葉に、招集した者達は少し仰け反った。
「いや、こんな物では無い! 呪法にはまだまだ可能性がある! まだまだ、こんな物ではないはずだ!」
熱のこもった俺の言葉は、2人に衝撃を与えただろう。
「そう、この俺が…いや、俺たちで新たな世界を切り拓くのだ! 呪法には、それだけのポテンシャルはあるはずだ!」
俺の言葉を2人は黙って聞いている…いや、聞き入っている。
「君達には、このポテンシャルを秘めたる呪法を、世の人々のために活用してほしい!」
そう、君達にしか出来ないのだ!
「さあ、君達の輝ける未来の為、世の人々の豊かな生活の為、君達の力を貸して欲しい!」
俺は立ち上がり、握りこぶしを天に突き上げて叫んだ。
「通信具…お守り…それが呪法の限界では無い…」
突き上げた握りこぶしを目の前に下ろし、ぎゅっと目を瞑る。
そう、それが限界なんかじゃないんだ。
「限界はあるものでなく、自分で決めるものでござるよ!」
「「ん?」」
今まで黙って聞いていた目の前の者達が、同時に疑問の声をあげた。
「それが拙者が見い出した答えでござる!」
カッ! と、目を見開き目の前の若人を見ながら叫んだ。
「「るろ剣!」」
ん?
「伯爵様…何故に最後はるろ剣?」「真面目に聞いて、損したわぁ…」
んん?
「え、知ってるの?」
「「当然!」」
ぐはっ!
「というか、もうお守りが終わったんなら、新しいの造りましょうよ」
そう言ったのは、何を隠そう招集した若人であるユズキ。
「ってか、漢字しか使えないんだから、私達でやるしかないじゃない。ねぇ、ユズキ」
もう一人の若人ユズカが、それに続く。
「えっと…呪法具開発してくれるの?」
「そりゃ、ユズカが言うように、日本の文化を知らないと呪法って使えないでしょう?」
呆れた様な顔で俺に向かってユズキが言うと、
「何でこんなに扱いづらい法則にしたの?」
呆れ顔でユズカが俺に追い打ちをかけた。
「えっと…ネス様から賜った理で…」
何か、汗がダラダラ出てきたぞ…
「だから、何でそんな形の理を望んだんですかって言ってんのよ! あんた、馬鹿?」
もしかして、貴女はユズカでは無くア〇カさんですか?
「まぁまぁ、ユズカ。もう出来ちゃったものは仕方ないよ。僕達で頑張ればいいじゃないか」
「も、もう…ユズキってら…うん、がんばろ♡」
「ユズカ…」「ユズキ…」
あ、これ…駄目な奴だ。
ラブラブが始まる奴だ。
「あ~、うん…ごほん!」
俺の方なんて見ちゃいねえ! 見つめあって…顔が、もうちゅーする寸前だぞ!?
「とまれ止まれ! すとっぷ、すたーーーーっぷ! そこまで! ラブラブは自室でやれ!」
あ、めっちゃユズカに睨まれた…怖い…。
「取りあえず、2人共協力してくれるって事で良いんだな?」
あ、もう2人で見つめあってる…だみだこりゃ…。
「ああ、もう! お前達は2時間休憩時間やるから、さっさと部屋に行け! ここでサカルな!」
非常に危険な空気になって来たので、執務室から2人を追い出した。
はぁ、取りあえず呪法具開発の再開は決定でいいよな。
あとは、どうやって管理局長とコンタクトするかだな…懐かしいアニメがもう一度観たい…。
俺は執務室の机に両肘を付き、掌を組んで顎を乗せて少し伏し目がちに、招集した者達に向い声を掛けた。
「はぁ…」
目の前の若い男は、胡乱気な目付きで、俺の言葉にやる気の無さそうな返事をした。
「私が開発した呪法を使った通信具とお守りは一応の成功を収めたと言っても過言では無い」
「ええ、そうですねえ…」
若い男が同意の言葉を口にするが、
「そうかなぁ?」
もう一人の女性は、少々疑問が残る様だ。
「いや、効果は発揮できなかったかもしれないが、お守りという形で呪法具を広める事に一役買ったのだから、一応は成功としておこう」
こじつけかも知れないが、まあ、そういう事にしてくれ。
「だが、この世界に新たな理を齎した呪法の可能性とは、本当にこんな物なのか?」
俺の力強い言葉に、招集した者達は少し仰け反った。
「いや、こんな物では無い! 呪法にはまだまだ可能性がある! まだまだ、こんな物ではないはずだ!」
熱のこもった俺の言葉は、2人に衝撃を与えただろう。
「そう、この俺が…いや、俺たちで新たな世界を切り拓くのだ! 呪法には、それだけのポテンシャルはあるはずだ!」
俺の言葉を2人は黙って聞いている…いや、聞き入っている。
「君達には、このポテンシャルを秘めたる呪法を、世の人々のために活用してほしい!」
そう、君達にしか出来ないのだ!
「さあ、君達の輝ける未来の為、世の人々の豊かな生活の為、君達の力を貸して欲しい!」
俺は立ち上がり、握りこぶしを天に突き上げて叫んだ。
「通信具…お守り…それが呪法の限界では無い…」
突き上げた握りこぶしを目の前に下ろし、ぎゅっと目を瞑る。
そう、それが限界なんかじゃないんだ。
「限界はあるものでなく、自分で決めるものでござるよ!」
「「ん?」」
今まで黙って聞いていた目の前の者達が、同時に疑問の声をあげた。
「それが拙者が見い出した答えでござる!」
カッ! と、目を見開き目の前の若人を見ながら叫んだ。
「「るろ剣!」」
ん?
「伯爵様…何故に最後はるろ剣?」「真面目に聞いて、損したわぁ…」
んん?
「え、知ってるの?」
「「当然!」」
ぐはっ!
「というか、もうお守りが終わったんなら、新しいの造りましょうよ」
そう言ったのは、何を隠そう招集した若人であるユズキ。
「ってか、漢字しか使えないんだから、私達でやるしかないじゃない。ねぇ、ユズキ」
もう一人の若人ユズカが、それに続く。
「えっと…呪法具開発してくれるの?」
「そりゃ、ユズカが言うように、日本の文化を知らないと呪法って使えないでしょう?」
呆れた様な顔で俺に向かってユズキが言うと、
「何でこんなに扱いづらい法則にしたの?」
呆れ顔でユズカが俺に追い打ちをかけた。
「えっと…ネス様から賜った理で…」
何か、汗がダラダラ出てきたぞ…
「だから、何でそんな形の理を望んだんですかって言ってんのよ! あんた、馬鹿?」
もしかして、貴女はユズカでは無くア〇カさんですか?
「まぁまぁ、ユズカ。もう出来ちゃったものは仕方ないよ。僕達で頑張ればいいじゃないか」
「も、もう…ユズキってら…うん、がんばろ♡」
「ユズカ…」「ユズキ…」
あ、これ…駄目な奴だ。
ラブラブが始まる奴だ。
「あ~、うん…ごほん!」
俺の方なんて見ちゃいねえ! 見つめあって…顔が、もうちゅーする寸前だぞ!?
「とまれ止まれ! すとっぷ、すたーーーーっぷ! そこまで! ラブラブは自室でやれ!」
あ、めっちゃユズカに睨まれた…怖い…。
「取りあえず、2人共協力してくれるって事で良いんだな?」
あ、もう2人で見つめあってる…だみだこりゃ…。
「ああ、もう! お前達は2時間休憩時間やるから、さっさと部屋に行け! ここでサカルな!」
非常に危険な空気になって来たので、執務室から2人を追い出した。
はぁ、取りあえず呪法具開発の再開は決定でいいよな。
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