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お見合い…だと?
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父さんへの誕生日プレゼントという名目で、母さんが衝撃の大告白をしてから暫し時は過ぎ、俺と嫁ーず、両親と妹達は、ようやく落ち着いてお茶を飲みながら談笑となった。
「そう言えば母さん、コルネちゃんの教育に目覚めたんだって?」
俺の事を、お兄さまなんて呼び始めちゃったコルネちゃん。
そんな他人行儀な呼び方、俺は嫌いだ。
お兄ちゃんって呼んで欲しいよ、いつまでも…。
「お兄さま、私も侯爵家の令嬢として、普段からあちらこちらの社交会では多くの人に見られているんです。言葉遣いもきちんとしなければ、お父様とお母さまが恥をかいてしまうんですよ?」
確かにそうだけども…
「そうよ、トールちゃん。可愛いコルネちゃんは、社交界では注目の令嬢なんですからね。もう最近では、お見合いの申し込みが毎日山の様に届けられて大変なんだから」
「な、なんだとーーーーーーーーーーー!!」
お、お見合いだ…と? コルネちゃんに、お見合いだと?
「ど、どうなされたの、お兄さま?」「どうしたの、トールちゃん?」「どうしたんだ、トール?」「おにいちゃん、だいじょうぶ?」
コルネちゃん、母さん、父さん、そしてユリアちゃんが、俺の大声にびっくりしていた。
「コルネちゃんにお見合いだと! どこのどいつからだ!?」
最近ちょっと第二次性徴期を迎えて肉体的にも成長著しい、可愛い可愛い俺のラブリーエンジェル・コルネちゃんに見合いの申し込みだと?
「ちょっと落ち着きなさい、トールちゃん」
「これが落ち着いてられるか!」
何で母さんはそんなに落ち着いてられるんだ?
「トール、まあ落ち着け。俺と母さんが許可を出さない限り、見合いなんぞ実現せん。そもそも、見合いしたからと言って、結婚しなけりゃならないという分けでも無いんだぞ?」
そうだけど、確かにそうだけれども!
「お兄さま、私ももう13歳ですよ? そもそもメリルお姉さまが10歳、ミルシェお姉さまが11歳、ミレーラお姉さまが12歳でお兄さまと婚約しましたわよね?」
そ、そうだったかもしれない…
「今の私の年齢で婚約したとしても、何も問題は無いのではないでしょう?」
そ、そうだけども…
「あら、コルネさんは良く覚えておいでですわね。そう、あの時は婚約したと同時に、トール様のお屋敷に住む事になりまして…」
メリルが、
「懐かしいですわね。領都リーカの自宅を離れて、私もトールさまと住み始めたんでしたわね」
ミルシェが、
「ええ…アーテリオスから…騎士様に護られながら、長い旅をして…やって来ました…懐かしい思い出です…」
ミレーラが、それぞれそう言った。
「そうでしたわね。私も、一度に3人のお姉さま(予定)が出来て、とても嬉しかったと記憶しております。私の年齢の時には、すでに3人の婚約者がお兄さまにはいらっしゃいましたけど、そこはどうお考えなのですか?」
「ぐ、ぐぅ…そうなんだけど…」
「トールさま、王家の一番下の私の妹は、10歳で婚約者が決まりましたわよ?」
メリルの止めの言葉に、返す言葉がございませぬ…。
「コルネちゃん、そう怒らないであげて。あの時のトールちゃんは、やむにやまれぬ事情で婚約を押し付けられたのですから。もちろん、本人が認たからこそ婚約が成立したわけですけどね」
母さんの、俺に対するフォローなんだか止めなんだかよく分からない言葉に、コルネちゃんも頷く。
メリルもミルシェもミレーラも、やむにやまれぬ事情ってとこには、ちょっと物言いたい感じだったが、本人が認めたから婚約が成立ってとこには、深く頷いていた。
「むぐぐぐ…可愛い可愛い超可愛いコルネちゃんにクソ蟲が付くのは気に喰わんが、まあそれは一旦はおいておこう。んで、見合いを申し込んで来た奴って、一体どこのどいつだ?」
俺の目が黒い内は…って、碧眼だから黒くないけど…いや、それはどうでもいい。
とにかく、俺がそいつを見極めてやる!
「そうねえ…ほとんどが王都近郊の貴族家からね。年齢的に極端に離れてるのは、書類段階で却下したわ」
うむうむ、流石は母さん。
ロリコン爺からの見合いなんて許せるか! ロリコン死すべし!
「それと、第一夫人以外での見合いの申し込みの書類は、即座に焼却したわ」
良く分かっておられる、母さん! ハーレム野郎には天誅を!
「だから残っているのは多くは無いけれど…残る家で一番有力なのは、スベルド大公の所かしら?」
どっかで聞いた事がある様な…?
『マスター…ちょっといいですか?』
ナディアか、どうした?
『もしもマスターとコルネリア様に血のつながりが無かったとしても、コルネリア様とは婚約できませんね』
何で?
『ロリコン死すべし、ハーレム野郎には天誅をって…』
『『『『おまいう?』』』』
ナディアだけでなく、アーデ達までもが俺の頭の中でそう宣った!
俺、ロリコンでもハーレム野郎でも無いと思うけど?
『『『『自覚無いんかい、この変態野郎が!』』』』
俺が創った妖精達が、俺を虐める…
「そう言えば母さん、コルネちゃんの教育に目覚めたんだって?」
俺の事を、お兄さまなんて呼び始めちゃったコルネちゃん。
そんな他人行儀な呼び方、俺は嫌いだ。
お兄ちゃんって呼んで欲しいよ、いつまでも…。
「お兄さま、私も侯爵家の令嬢として、普段からあちらこちらの社交会では多くの人に見られているんです。言葉遣いもきちんとしなければ、お父様とお母さまが恥をかいてしまうんですよ?」
確かにそうだけども…
「そうよ、トールちゃん。可愛いコルネちゃんは、社交界では注目の令嬢なんですからね。もう最近では、お見合いの申し込みが毎日山の様に届けられて大変なんだから」
「な、なんだとーーーーーーーーーーー!!」
お、お見合いだ…と? コルネちゃんに、お見合いだと?
「ど、どうなされたの、お兄さま?」「どうしたの、トールちゃん?」「どうしたんだ、トール?」「おにいちゃん、だいじょうぶ?」
コルネちゃん、母さん、父さん、そしてユリアちゃんが、俺の大声にびっくりしていた。
「コルネちゃんにお見合いだと! どこのどいつからだ!?」
最近ちょっと第二次性徴期を迎えて肉体的にも成長著しい、可愛い可愛い俺のラブリーエンジェル・コルネちゃんに見合いの申し込みだと?
「ちょっと落ち着きなさい、トールちゃん」
「これが落ち着いてられるか!」
何で母さんはそんなに落ち着いてられるんだ?
「トール、まあ落ち着け。俺と母さんが許可を出さない限り、見合いなんぞ実現せん。そもそも、見合いしたからと言って、結婚しなけりゃならないという分けでも無いんだぞ?」
そうだけど、確かにそうだけれども!
「お兄さま、私ももう13歳ですよ? そもそもメリルお姉さまが10歳、ミルシェお姉さまが11歳、ミレーラお姉さまが12歳でお兄さまと婚約しましたわよね?」
そ、そうだったかもしれない…
「今の私の年齢で婚約したとしても、何も問題は無いのではないでしょう?」
そ、そうだけども…
「あら、コルネさんは良く覚えておいでですわね。そう、あの時は婚約したと同時に、トール様のお屋敷に住む事になりまして…」
メリルが、
「懐かしいですわね。領都リーカの自宅を離れて、私もトールさまと住み始めたんでしたわね」
ミルシェが、
「ええ…アーテリオスから…騎士様に護られながら、長い旅をして…やって来ました…懐かしい思い出です…」
ミレーラが、それぞれそう言った。
「そうでしたわね。私も、一度に3人のお姉さま(予定)が出来て、とても嬉しかったと記憶しております。私の年齢の時には、すでに3人の婚約者がお兄さまにはいらっしゃいましたけど、そこはどうお考えなのですか?」
「ぐ、ぐぅ…そうなんだけど…」
「トールさま、王家の一番下の私の妹は、10歳で婚約者が決まりましたわよ?」
メリルの止めの言葉に、返す言葉がございませぬ…。
「コルネちゃん、そう怒らないであげて。あの時のトールちゃんは、やむにやまれぬ事情で婚約を押し付けられたのですから。もちろん、本人が認たからこそ婚約が成立したわけですけどね」
母さんの、俺に対するフォローなんだか止めなんだかよく分からない言葉に、コルネちゃんも頷く。
メリルもミルシェもミレーラも、やむにやまれぬ事情ってとこには、ちょっと物言いたい感じだったが、本人が認めたから婚約が成立ってとこには、深く頷いていた。
「むぐぐぐ…可愛い可愛い超可愛いコルネちゃんにクソ蟲が付くのは気に喰わんが、まあそれは一旦はおいておこう。んで、見合いを申し込んで来た奴って、一体どこのどいつだ?」
俺の目が黒い内は…って、碧眼だから黒くないけど…いや、それはどうでもいい。
とにかく、俺がそいつを見極めてやる!
「そうねえ…ほとんどが王都近郊の貴族家からね。年齢的に極端に離れてるのは、書類段階で却下したわ」
うむうむ、流石は母さん。
ロリコン爺からの見合いなんて許せるか! ロリコン死すべし!
「それと、第一夫人以外での見合いの申し込みの書類は、即座に焼却したわ」
良く分かっておられる、母さん! ハーレム野郎には天誅を!
「だから残っているのは多くは無いけれど…残る家で一番有力なのは、スベルド大公の所かしら?」
どっかで聞いた事がある様な…?
『マスター…ちょっといいですか?』
ナディアか、どうした?
『もしもマスターとコルネリア様に血のつながりが無かったとしても、コルネリア様とは婚約できませんね』
何で?
『ロリコン死すべし、ハーレム野郎には天誅をって…』
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ナディアだけでなく、アーデ達までもが俺の頭の中でそう宣った!
俺、ロリコンでもハーレム野郎でも無いと思うけど?
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