システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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フラグでしょうか?

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 その後、ちょこっとだけ今後の事の打ち合わせを終えた俺は、嫁ーずともっち君とナディアを連れて、ホワイト・オルター号で王都に向けて飛び立った。
 今回、サラ&リリアさんと、ユズユズ、そしていつも通りにドワーフメイドさん達、ブレンダーとクイーン達は、お留守番。
 途中で実家に寄り道するんだが、それはアーデ、アーム、アーフェンを拾うため。
 べ、別に、あのお胸に凶器を隠しているエロっぽいメイドさん達に会いたいわけじゃないからな!?
 絶対に違うからな!?
  まあ、実際に実家の前に着陸したら、すぐにアーデ達が駆けつけてきたんで、遠目にメイドさん達と挨拶するぐらいしか出来なかったのではあるが。
 俺としては、あまり会う機会も無い…って事も無いけど、挨拶と世間話ぐらいのコミュニケーションは必要じゃないか、あまつさえ触れあいタイムも必要なんじゃないかなあ…などと考えていたのだが、嫁ーず一同が、揃って俺をタラップから降ろさなかった。
 めっちゃ身体を張って止められたよ。
 何で? って思ってたら、急ぎの旅なんだから時間を無駄にするなと、一刀両断。
 俺が降りたら、絶対にあいさつ程度じゃすまない、長々と何やかんやと理由をつけてメイドさん達のお胸をガン見する…だと。
「俺って、そんなに信用無いのか?」
 と、ぼそっと呟くと、
『女性の大きな胸に関しては、全くありません!』
 嫁ーずの恐ろしく揃った返事を聞かされる羽目になった。
 そんな事ないぞ! ちょっとお前達では無理な目の保養を…などと思った瞬間、嫁ーずが声を揃えて、 
『あ”~~~~ん”!?』
「ごめんなさい!」
 思わず謝ってしまった、俺であった。

 ホワイト・オルター号は、アーデ達を拾い上げた後さっさと離陸し、今はのんびり空の旅。
 急ぐ旅でも無いので、速度は結構ゆっくり目だ。
 出発がそもそも遅かったので、急いで王都に向かったところで、日暮れというか深夜になる事は間違いない。 
 ならばのんびり空の旅と洒落こみ、空の上で1泊したのち、翌日の昼前に王城横の騎士さん達の訓練場に着ければちょうど良かろうという風に、父さんと通信の呪法具で話したのだ。
 その時、「いきなり王都に来るなんて、何事だ?」と、父さんが訝しんだ。
 一応、父さんに渡した装備に関して、母さんに任せっぱなしだったから、様子を見に行くとだけ伝えておいた。
 まさか、母さんのお腹の中に、俺の新しい弟か妹が居るかどうかの確認なんて言えないからな。
 あ、それと妖精さん達ともっち君を交代させるってのも、実際にもっち君を見せないと分からないだろうし。

 ホワイト・オルター号には、1度飛行した空路に関してはオートパイロット機能が有るので、この空の旅はとっても楽ちん。
 父さんと会った時、どんな顔したら良いだろうか? とか、何を話そうか? なんて、家族と笑いながら夕食を食べて、その夜はゆっくりと自室で寝た。
 もちろん、1人でだぞ?
 流石に嫁ーずも、空の上で俺を襲う様な事はしなかった。
 あ、いや…明日には彼女達にとっての、義父母や義妹達と会う事になるか、自重したのかな?
 俺だったら、前日にそんな事をしてたら、顔合わせる時に滅茶苦茶に気まずいから、きっと彼女達もそうなのだと思っておこう。

 この世界では、空を飛ぶ魔物や動物も居る。
 1例として、俺が餓鬼の頃に討伐したワイバーンなどが有名だ。
 俺はまだ出会った事は無いが、モフリーナのダンジョン塔のボスの黒竜の様なドラゴンとかも居るらしい。
 ま、ドラゴン自体が、この広い大陸全土で10頭も居ないらしいから、出会う事はまずないだろうけど。
 そんな飛行型の魔物や動物などの事も考えてシールドを張っているので、空で夜を迎えた所で何の問題も無い。
 むしろ、地上でキャンプした方が危険かもしれない。
 シールドは設定により形状を変化させることも可能で、実は飛行時はティアドロップ形状になっている。
 鋭い水滴の先端を進行方向に、幅広の形状を後ろにする事で空気抵抗を減らしている。
 これは高速になればなる程に、先端が鋭くなって行く設定。
 逆に減速すればするほど先端部は緩やかな曲線を描く様に変形していき、空気抵抗も増える為、飛行船のくせに結構な減速が出来る優れ物。
 最終的には完全なる球形に変形して停止し、着陸時には地面と接する部分は地面の形に変形する。
 着陸時にシールドが地面を押し退けたりはしない。
 漫画とかで結界とかシールドが半球型をしていたりするけど、あれって地下から攻撃されたらどうすんだろ?
 その点、俺のホワイト・オルター号のシールドは、地面に沿う形で展開されているので、地下からの攻撃なんて怖くないのだ。
 しかも、人の出入りや荷物の出し入れ時には、その部分のシールドだけが解除されるので安心だ。
 あの恐怖の大王戦の後に勝手に乗り込んで来た不思議ちゃん…もとい、ポリンちゃんの様に、誰かが勝手に乗り込んだり、何かを積みこんだりする事も可能だけど…。

 そうだよ、そこを改善しなきゃダメだよなあ…などと考えている内に、俺の瞼はだんだんと重くなっていった。

『マスターのこれは、フラグでしょうか?』
『疑う余地がありませんです』『明々白々なフラグです』『紛うかたなきフラグです』

 ナディアと、アーデ、アーム、アーフェンの声が夢の中で聞こえた様な…
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