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俺が悪かった…
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いや、そんな光景を思い出してる場合じゃない! 今、俺の目の前に広がる光景を一言で例えるならば、
「なんじゃあこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
モフレンダが何処かに行こうとするディー・アーナの腰に縋りつき、ボーディとヘーリ・オースがお互いの髪を引っ張り合い、モフリーナがテーラ・マテールと額を突き合わせて言い争いをしていた。
そう、太陽に向かって吠える刑事物のデカさんの最後の叫びの様な光景が、目の前で繰り広げられていたのだ。
一言でこの状態を表現するなら、まさしく何じゃこりゃ? だよな。
「な、何が起きているのでしょうか?」
目の前に広がる乱痴気騒ぎに、思わずミルシェがメリルに尋ねた。
「ミルシェさん…私に分かるとでも?」
いや、メリルの言葉は至極ご尤もです。
俺だって訳がわからんもん。
「ど、どうしたら…いいのでしょうか…」
「ミレーラさん…私達でどうにか出来るはずがないと思いますが」
あわあわしているミレーラの口から思わず飛び出た言葉に、酷く冷静に回答するのはマチルダ。
「…楽しそうだな…」
どこを見てそう思ったのか、後でじっくり聞かせて欲しい物だね、イネス君。
そんな嫁ーずを余所に、サラとリリアさん&ナディアは頭を抱えていた。
「あっちゃー!」「こうなりましたか…」「え~~~~っと…」
まさか、これが暴走!?
そんな俺達一同にむかい、むくりと起き上がったカジマギーともふりんが、
「覚醒してから、ずっとこの調子なのです…」「どうにかちてくだちゃい…」
半泣き状態で、俺達に向かって頭を下げた。
いや、暴走だったら内部電源が落ちるのを待てばいいが、覚醒しちゃったらリリスの力が完全解放されちゃうんだから、人が止められるわけ無いだろう?
『大河さん、あんたナニ言ってるんですか?』『こんな時にまで、ネタとは…』『人の造りしもの…』
サラとリリアさんはこの際一先ず置いといて…ナディア! 何でそんなネタを知ってんだよ!
『マスターの記憶を漁りました』
そんな事、すな!
『それで大河さん、どうするんですか、コレ?』
ああ、うん…取りあえず、何を揉めてるのか聞き取りせにゃならんだろ?
『んじゃ、大河さんがあの争いの場に入って止めて来てくださいね』
無茶言うなあ、サラ。でも、そうしなきゃならんだろうなあ…俺、これで死ぬかもしれないね?
『あなたは死なないわ。わたしが守るもの』
だから、その危険なネタはヤメロ、ナディア!
『いえ、マスターがネタフリしたのかと思いまして、そうであればきっちりと答えるのが眷属たる私の役目ですので』
あ、ごめん…俺が悪かった…うん、ナディアは悪くない…のかな?
ってか、ネタなんて振って無いからな?
『大河さん、そんなんどうでもいいです! この状況をちゃんと理解してますか?』
あ、ごめん…脳が拒否してた…この状況…。
『この状況を、ちゃんと見ろ! そして考えろ! 原因はあんただ!』
そ、そうだな…俺が原因の可能性が無いとは言えないかもしれないから、見ておく事だけはしておいた方が良い様な気がしないでも無い。
『何が言いたいのかよくわからんわ! とにかくちゃんと見ろ、このお馬鹿!』
サラはうっせえなぁ…お前は俺の婆ちゃんか?
『この美少女捕まえて、何が婆ちゃんか! お前の目は老眼か!?』
はいはい、婆さんや。
『マスター…サラが婆さんでも山姥でもどうでも良いですけれど、取りあえずこの状況をまずはきちんと把握して対処しなければならないのでは?』
いや、まあナディアの言う通りなんだよね。
何時までも現実逃避気味に、頭の中でごちゃごちゃやってても仕方ない。
「お前ら、何で喧嘩してんだ! 理由を話せ、理由を! 不満があるなら聞いてやるから!」
そう言いながら、俺はトラブルの真っただ中へと突き進んだ。
すると、俺が近づくと、何故か騒動は瞬時に収まり、
「はっ!」「…ああ…」「おぉ!」
何かほっとした様な、何かを期待した様な目で俺を見るダンジョンマスターズ。
「えっ?」「まさか?」「これは?」
滅茶苦茶に驚いているホムンクルス達。
え? 今の今まで喧嘩してたんじゃねーの?
何、この反応の違いは? 何故に全員が俺に注目してんの?
「聞いてくれ! 妾が…」「…お願い…わた…」「トールヴァルドさ…」
ダンジョンマスターズが、一斉に何かを言い掛けた瞬間、
「「「おお、神よ!」」」
ホムンクルス達が、その場で俺に跪き、両手を組んで祈りをささげ始めた。
『神~!?』
背後では、我が家一同が声を揃えて叫んでた。
いや、ごく一部は笑ってたり頭を抱えてたりして…いや、この笑い声誰だ!?
って、それはどうでもいい!
マジで何がどうなったんだ?
「なんじゃあこりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
モフレンダが何処かに行こうとするディー・アーナの腰に縋りつき、ボーディとヘーリ・オースがお互いの髪を引っ張り合い、モフリーナがテーラ・マテールと額を突き合わせて言い争いをしていた。
そう、太陽に向かって吠える刑事物のデカさんの最後の叫びの様な光景が、目の前で繰り広げられていたのだ。
一言でこの状態を表現するなら、まさしく何じゃこりゃ? だよな。
「な、何が起きているのでしょうか?」
目の前に広がる乱痴気騒ぎに、思わずミルシェがメリルに尋ねた。
「ミルシェさん…私に分かるとでも?」
いや、メリルの言葉は至極ご尤もです。
俺だって訳がわからんもん。
「ど、どうしたら…いいのでしょうか…」
「ミレーラさん…私達でどうにか出来るはずがないと思いますが」
あわあわしているミレーラの口から思わず飛び出た言葉に、酷く冷静に回答するのはマチルダ。
「…楽しそうだな…」
どこを見てそう思ったのか、後でじっくり聞かせて欲しい物だね、イネス君。
そんな嫁ーずを余所に、サラとリリアさん&ナディアは頭を抱えていた。
「あっちゃー!」「こうなりましたか…」「え~~~~っと…」
まさか、これが暴走!?
そんな俺達一同にむかい、むくりと起き上がったカジマギーともふりんが、
「覚醒してから、ずっとこの調子なのです…」「どうにかちてくだちゃい…」
半泣き状態で、俺達に向かって頭を下げた。
いや、暴走だったら内部電源が落ちるのを待てばいいが、覚醒しちゃったらリリスの力が完全解放されちゃうんだから、人が止められるわけ無いだろう?
『大河さん、あんたナニ言ってるんですか?』『こんな時にまで、ネタとは…』『人の造りしもの…』
サラとリリアさんはこの際一先ず置いといて…ナディア! 何でそんなネタを知ってんだよ!
『マスターの記憶を漁りました』
そんな事、すな!
『それで大河さん、どうするんですか、コレ?』
ああ、うん…取りあえず、何を揉めてるのか聞き取りせにゃならんだろ?
『んじゃ、大河さんがあの争いの場に入って止めて来てくださいね』
無茶言うなあ、サラ。でも、そうしなきゃならんだろうなあ…俺、これで死ぬかもしれないね?
『あなたは死なないわ。わたしが守るもの』
だから、その危険なネタはヤメロ、ナディア!
『いえ、マスターがネタフリしたのかと思いまして、そうであればきっちりと答えるのが眷属たる私の役目ですので』
あ、ごめん…俺が悪かった…うん、ナディアは悪くない…のかな?
ってか、ネタなんて振って無いからな?
『大河さん、そんなんどうでもいいです! この状況をちゃんと理解してますか?』
あ、ごめん…脳が拒否してた…この状況…。
『この状況を、ちゃんと見ろ! そして考えろ! 原因はあんただ!』
そ、そうだな…俺が原因の可能性が無いとは言えないかもしれないから、見ておく事だけはしておいた方が良い様な気がしないでも無い。
『何が言いたいのかよくわからんわ! とにかくちゃんと見ろ、このお馬鹿!』
サラはうっせえなぁ…お前は俺の婆ちゃんか?
『この美少女捕まえて、何が婆ちゃんか! お前の目は老眼か!?』
はいはい、婆さんや。
『マスター…サラが婆さんでも山姥でもどうでも良いですけれど、取りあえずこの状況をまずはきちんと把握して対処しなければならないのでは?』
いや、まあナディアの言う通りなんだよね。
何時までも現実逃避気味に、頭の中でごちゃごちゃやってても仕方ない。
「お前ら、何で喧嘩してんだ! 理由を話せ、理由を! 不満があるなら聞いてやるから!」
そう言いながら、俺はトラブルの真っただ中へと突き進んだ。
すると、俺が近づくと、何故か騒動は瞬時に収まり、
「はっ!」「…ああ…」「おぉ!」
何かほっとした様な、何かを期待した様な目で俺を見るダンジョンマスターズ。
「えっ?」「まさか?」「これは?」
滅茶苦茶に驚いているホムンクルス達。
え? 今の今まで喧嘩してたんじゃねーの?
何、この反応の違いは? 何故に全員が俺に注目してんの?
「聞いてくれ! 妾が…」「…お願い…わた…」「トールヴァルドさ…」
ダンジョンマスターズが、一斉に何かを言い掛けた瞬間、
「「「おお、神よ!」」」
ホムンクルス達が、その場で俺に跪き、両手を組んで祈りをささげ始めた。
『神~!?』
背後では、我が家一同が声を揃えて叫んでた。
いや、ごく一部は笑ってたり頭を抱えてたりして…いや、この笑い声誰だ!?
って、それはどうでもいい!
マジで何がどうなったんだ?
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