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大陸のお名前発表!
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モフリーナに導かれてやって来ましたのは、白一色の部屋の最奥にある、取っ手が付いただけのシンプルな銀色の扉。
先ほど通った扉とは違い、この扉は単に隣の部屋に繋がっているだけだと、モフリーナは教えてくれた。
いや、それはどうでもいいんだけど…って事は、この先が本当の最重要区画って事か。
何だか緊張するなあ…ちょっと、おしっこしたくなって来た…けど、我慢我慢。
扉を開けて隣の部屋に行くだけだって野に、何だろうこの緊迫感は。
誰も一言も発さないのが、この緊張感を止めどなく高めている。
銀色の扉か…業務用の冷蔵庫みたい…などと馬鹿な事を考えて気を紛らわしている俺。
そんな俺達の気持ちなんて、まるで気にしていないのか、モフリーナは、
「皆さんをお連れしました~」
と、妙に明るく声を掛け乍ら、片手で扉を開け放った。
扉の先にあるのは、これまた普通の応接間に似たソファーとテーブルが置かれた部屋。
あ、いや…普通じゃないな。
だって、どう見たって野球場ほどの広さの部屋の真ん中に応接セットがあるんだから、変と言えば間違いなく変。
ってか、さっきのモフリーナの声だって届いてないだろうが!
ま、それはどうでもいいか…俺達はぞろぞろと応接セットに座る、モフレンダ、ボーディ、もふりん、カジマギーの傍まで近寄った。
「ようこそ、皆の衆! ここが我々の最高機密区画だ!」
滅茶苦茶に胸をはって偉そうに俺達を出迎えてくれたのは、ロリ・ダンジョンマスターのボーディ。
「ああ、家族全員ご招待っていうんで、遠慮なくお邪魔させてもらったよ」
俺の辞書に遠慮なんて言葉は…あるけど、モザイクかかってるんで、見えません!
「うむうむ。楽しんでくれたらそれで良いぞ。聞くところによると、其方らにもあまり時間的余裕がないとか。早速で悪いのじゃが、彼奴等に名前を付けてやってはくれぬか?」
ちゃんと、もふりんかカジマギーが、俺達の事情を説明してくれたらしい。
ボーディが彼奴等といいながら指さしたのは、応接セットから少し離れた所にある3台並べて置いてあるベッド。
そのベッドの上に横たわっている…人じゃないな、ホムンクルス的な奴かな?
ちょこっと距離があって、容姿は確認出来ないんだが、微妙に横たわるホムンクルス的な奴らにかけてある薄い布の一部が盛り上がっている所を見るに、どうやら2体は女型らしい。
残る1体は、男型かな? 子供って可能性も少しはあるけど…王様にするのに、子供は無いよな…んじゃ、やっぱ男?
「ささ、離れて見ていても分からぬじゃろう? もそっと近くに行こうぞ」
何だか、妙にボーディが嬉しそうだ。
これは、あれか? 自分の作った物に命を吹き込まれるのが嬉しいとか、そう言う事かな?
「これ、ぼけっと突っ立って居らんで、早うせい! 早う早う!」
遊園地に連れて来て貰った子供みたいだな、ボーディ。
そんな分けで、ボーディに急かされたからって訳でもないけど、取りあえず王様の顔とやらを見に近づいてみた。
「こっちの成人女性タイプは、モフレンダの眷属じゃ…ん? モフレンダはどこじゃ?」
3台並べてあるベッドの左には、黒髪の美しい成人女性が横たわっていた。
それも、多分すっぽんぽんで、薄いシーツが1枚かかっているだけの状態で。
俺がじっと見つめていると、背後からドス黒いオーラが漂って来た。
振り返ると、嫁ーずの合計10個のジト目が俺を睨んでいた。
こわ! めっちゃこわ!
「あ、いや…別に裸だから見てたとかじゃないぞ? どんな名前が良いか考えてただけだからな! それにこんな女には興味ない。俺には世界一可愛い嫁さんが5人も居るんだから、他の女になんか気を取られるはずないだろ?」
早口でまくし立てたけど、余計に怪しくなった気がする。
その証拠に、嫁達のジト目はジト目のまんまだった。
もういいちゃ、開き直ろう…。
「あとな、この大陸の名前も考えてたんだよ! いつまでもダンジョン大陸じゃだめだろ? だって人が住む事になるんだぞ? そこがダンジョン大陸とかおかしいじゃないか。だから、良い名前が無いかなって考えただけだ…あ! 良い名前思い浮かんだ!」
これまた早口でまくし立てている最中に、ちょっと頭に大陸の名前が思い浮かんだ。
「トール様、ちなみにこの大陸のお名前は、一体全体どんなお名前にされるのですか?」
相変わらずのジト目のメリルだけど、俺に言葉を確認する様に質問してきた。
「うむ、良くぞ聞いてくれた! このダンジョン大陸の新たな名前は……」
『新たな名前は?』
全員でハモッたな?
「じゃじゃーーーん! 発表します! その名も、パンゲア大陸です!」
『パンゲア大大陸!?』
うん。我ながら、良い名前じゃね?
「うむ、パンゲア大陸。多くの種族がこの世界にはいるが、今はほとんどの種族が分かれて生活してるじゃないか。パンゲアってのは、如何なる種族であっても、敵対していなければ1つにまとまって協力し合い生きていこうって意味なのだ」
『ほっほーーーー!』
うん、本当は地球での大陸移動説において、大陸が全部くっ付いてた分裂前の超大陸の事なんだけどね、パンゲアって。
「いいんじゃないかなあ・・・パンゲア」
ミルシェ君、良く言ってくれた!
「私も…いいと思います…」
ミレーラもそう思うか?
「その名前と言葉の意味は知りませんでしたが、パンゲアという響きがいいですね」
ほう、そう思うかね、マチルダ君。
「パンとゲロ?」
イネスよ、あとでじっくりお話ししようか? 君のその馬鹿さ加減について。
「なるほど、パンゲアですか…正式な呼称が出来るというのは、よろしいのではないでしょうか。それで、この女性の名前はどうなさいますか?」
メリルが、実に冷静に問いかけて来た。
う~~~~~~~~~~~~~~~~~む…あっ!
「モフレンダの眷属ってのは関係なく、この女性は月神の御遣いとかの設定にして…名前は“ディ・アーナ”でどうかな?」
『ディ・アーナ!?』
あれ? 外した?
先ほど通った扉とは違い、この扉は単に隣の部屋に繋がっているだけだと、モフリーナは教えてくれた。
いや、それはどうでもいいんだけど…って事は、この先が本当の最重要区画って事か。
何だか緊張するなあ…ちょっと、おしっこしたくなって来た…けど、我慢我慢。
扉を開けて隣の部屋に行くだけだって野に、何だろうこの緊迫感は。
誰も一言も発さないのが、この緊張感を止めどなく高めている。
銀色の扉か…業務用の冷蔵庫みたい…などと馬鹿な事を考えて気を紛らわしている俺。
そんな俺達の気持ちなんて、まるで気にしていないのか、モフリーナは、
「皆さんをお連れしました~」
と、妙に明るく声を掛け乍ら、片手で扉を開け放った。
扉の先にあるのは、これまた普通の応接間に似たソファーとテーブルが置かれた部屋。
あ、いや…普通じゃないな。
だって、どう見たって野球場ほどの広さの部屋の真ん中に応接セットがあるんだから、変と言えば間違いなく変。
ってか、さっきのモフリーナの声だって届いてないだろうが!
ま、それはどうでもいいか…俺達はぞろぞろと応接セットに座る、モフレンダ、ボーディ、もふりん、カジマギーの傍まで近寄った。
「ようこそ、皆の衆! ここが我々の最高機密区画だ!」
滅茶苦茶に胸をはって偉そうに俺達を出迎えてくれたのは、ロリ・ダンジョンマスターのボーディ。
「ああ、家族全員ご招待っていうんで、遠慮なくお邪魔させてもらったよ」
俺の辞書に遠慮なんて言葉は…あるけど、モザイクかかってるんで、見えません!
「うむうむ。楽しんでくれたらそれで良いぞ。聞くところによると、其方らにもあまり時間的余裕がないとか。早速で悪いのじゃが、彼奴等に名前を付けてやってはくれぬか?」
ちゃんと、もふりんかカジマギーが、俺達の事情を説明してくれたらしい。
ボーディが彼奴等といいながら指さしたのは、応接セットから少し離れた所にある3台並べて置いてあるベッド。
そのベッドの上に横たわっている…人じゃないな、ホムンクルス的な奴かな?
ちょこっと距離があって、容姿は確認出来ないんだが、微妙に横たわるホムンクルス的な奴らにかけてある薄い布の一部が盛り上がっている所を見るに、どうやら2体は女型らしい。
残る1体は、男型かな? 子供って可能性も少しはあるけど…王様にするのに、子供は無いよな…んじゃ、やっぱ男?
「ささ、離れて見ていても分からぬじゃろう? もそっと近くに行こうぞ」
何だか、妙にボーディが嬉しそうだ。
これは、あれか? 自分の作った物に命を吹き込まれるのが嬉しいとか、そう言う事かな?
「これ、ぼけっと突っ立って居らんで、早うせい! 早う早う!」
遊園地に連れて来て貰った子供みたいだな、ボーディ。
そんな分けで、ボーディに急かされたからって訳でもないけど、取りあえず王様の顔とやらを見に近づいてみた。
「こっちの成人女性タイプは、モフレンダの眷属じゃ…ん? モフレンダはどこじゃ?」
3台並べてあるベッドの左には、黒髪の美しい成人女性が横たわっていた。
それも、多分すっぽんぽんで、薄いシーツが1枚かかっているだけの状態で。
俺がじっと見つめていると、背後からドス黒いオーラが漂って来た。
振り返ると、嫁ーずの合計10個のジト目が俺を睨んでいた。
こわ! めっちゃこわ!
「あ、いや…別に裸だから見てたとかじゃないぞ? どんな名前が良いか考えてただけだからな! それにこんな女には興味ない。俺には世界一可愛い嫁さんが5人も居るんだから、他の女になんか気を取られるはずないだろ?」
早口でまくし立てたけど、余計に怪しくなった気がする。
その証拠に、嫁達のジト目はジト目のまんまだった。
もういいちゃ、開き直ろう…。
「あとな、この大陸の名前も考えてたんだよ! いつまでもダンジョン大陸じゃだめだろ? だって人が住む事になるんだぞ? そこがダンジョン大陸とかおかしいじゃないか。だから、良い名前が無いかなって考えただけだ…あ! 良い名前思い浮かんだ!」
これまた早口でまくし立てている最中に、ちょっと頭に大陸の名前が思い浮かんだ。
「トール様、ちなみにこの大陸のお名前は、一体全体どんなお名前にされるのですか?」
相変わらずのジト目のメリルだけど、俺に言葉を確認する様に質問してきた。
「うむ、良くぞ聞いてくれた! このダンジョン大陸の新たな名前は……」
『新たな名前は?』
全員でハモッたな?
「じゃじゃーーーん! 発表します! その名も、パンゲア大陸です!」
『パンゲア大大陸!?』
うん。我ながら、良い名前じゃね?
「うむ、パンゲア大陸。多くの種族がこの世界にはいるが、今はほとんどの種族が分かれて生活してるじゃないか。パンゲアってのは、如何なる種族であっても、敵対していなければ1つにまとまって協力し合い生きていこうって意味なのだ」
『ほっほーーーー!』
うん、本当は地球での大陸移動説において、大陸が全部くっ付いてた分裂前の超大陸の事なんだけどね、パンゲアって。
「いいんじゃないかなあ・・・パンゲア」
ミルシェ君、良く言ってくれた!
「私も…いいと思います…」
ミレーラもそう思うか?
「その名前と言葉の意味は知りませんでしたが、パンゲアという響きがいいですね」
ほう、そう思うかね、マチルダ君。
「パンとゲロ?」
イネスよ、あとでじっくりお話ししようか? 君のその馬鹿さ加減について。
「なるほど、パンゲアですか…正式な呼称が出来るというのは、よろしいのではないでしょうか。それで、この女性の名前はどうなさいますか?」
メリルが、実に冷静に問いかけて来た。
う~~~~~~~~~~~~~~~~~む…あっ!
「モフレンダの眷属ってのは関係なく、この女性は月神の御遣いとかの設定にして…名前は“ディ・アーナ”でどうかな?」
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