システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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怪しい影

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* 今回のお話は、本編と一切関係御座いません。
  R15の表現や内容も含まれております。
  気になる方は、どうか飛ばしてくださいませ。



 た、助けてくれーーーー! くれーーー! くれーー! くれー! …! 

 俺の助けを呼ぶ声は、暗い暗い洞窟の中に響き渡った。
 この足元さえ見えない洞窟の中を、俺はただひたすら走って逃げていた。
 何からかは分からない。
 ただ、背後に恐ろしい何かが迫って来ているのは確かだ。
 足元の感触から、どうやら俺が裸足であると言う事は認識できた。
 いや、足元だけじゃない、この素肌を通り抜ける風の感覚…走る度に揺れる…股間のアレの…感触。
 どう考えても、やけにスース―する股間の感覚から考えても、俺は素っ裸なはずだ!
 一体、どうしてこんな所を走っているんだろう?
 俺は、何から逃げているんだろう?
 何時間走り続けているのだろう?
 足を止めようとも考えたが、背後に迫りくる、恐ろしいまでのプレッシャーが、それを許さない。
 立ち止まったが最後、俺は骨の髄までしゃぶり尽くされ、この洞窟に打ち捨てられるだろう。

 あ、そうだ! 変身して戦えば全部解決なんじゃないか?
 裸じゃ無くなるし、あの装備で戦って、そう負ける様な相手がこの世界に居るとも思えない。
 変身すれば…暗視モードが付いているヘルム越しなら、この洞窟の全容だって分かるはずだ。
 ただ、素っ裸の今は、立ち止まる事は出来ない。
 走りながら変身せねば…「へんしん!!」………
 何故だ! 変身できないじゃないか!
 しまった! 変身できないショックから、思わず立ち止まってしまった!
 背後に迫る巨大なプレッシャー…最初に、そのヌルリとした感触が俺の右の足元に絡みついた。
 やばい! と感じた時には、左の足元にも同じ感触が。
 思わず振りほどこうと身体を捩った瞬間、両手が同時に絡め取られてしまった。
 くっ…こいつ、触手系のモンスターか!? 
 いや、分かったぞ! あの遥かな地底に閉じ込めたヒルコ(改)テスカトリポカのヤツか!
 どうやったかは知らないが、俺を地底の迷路型ダンジョンに引き込んだっていう訳か!

 手を引き戻し、激しく身体を揺さぶるも、拘束は解けない。
 いや、それどころか背後から何かがのしかかる様な重みが掛かり、とうとう俺の首にまで触手が絡みついた。
 お、俺の異世界ライフ…いや、異星界ライフはここまでなのか!?
 せめて嫁ーず達の安全確保のためにも、こいつはここで始末しないと!
 俺の命を懸けて…いや、でも変身できない…だが、戦わないなんて選択肢はあり得ない!
 だが、ぐっぐぐぐぐ…身動きが…。
 
 触手が俺の身体を這いずり回り始めた…更に動きを止めようというの…か?
 足元から触手が這い上がって来た。
 両手を拘束している触手が、腕全体に絡みついてくる。
 背後から圧し掛かる敵の本体が、首に回された触手が、俺の胸まで伸びて来る。
 ちょ! そこは…何だ、この触手の奴! 股間の俺の大事なぱおーん君を暖かく包み込んで…。
 それだけじゃ無く、そこは俺のちく…微妙に刺激しやがって! びくっ! ってなったじゃねーか!
 力強いが、柔らかく俺を全方位がら包む触手が、俺の性感た…感じる所を、微妙に刺激しやがる!
 ヤバイヤバイヤバイ! 命の危険だって言うのに!
 あ…股間がぬめっと暖かく柔らかい物に包まれ…めっちゃヌメヌメしてて…こんな時なのに、ズキューン! ってなっちまう!
 そ、そこは感じるから刺激するな! おいこら、そこは肛も…触手を入れようとするな!
 ヤメ…ぐぬぅ…口の中にまで触手が、ぬるっと侵入して…い、息が!

 畜生、テスカポリトカの奴め! キモイ奴だと思っていたが、まさか俺を性的に喰い尽くそうというのか!?
 意地でも貴様の思い通りになんてなってやらないぞ! 
 あ、でも…体が反応して…んん…あふ…やっば…あ、あしがガクガクブルブルしてきた…んぁ…ちょ、やめて…マジで…ああん!
 ちくしょーー! こんな奴になんか負けるもんかーーー!

「クスクス…寝てても反応するのですね」
「さっきまでは可愛かったのに、凄いですねぇ」
「もう…メリルさんもミルシェさんも…トールさま…うなされてる…よ?」
「ミレーラ。トール様は、ここが弱いんですよ…ほら、ビクッ! て」
「マチルダ、確かトール様は、こっちはまだ使った事ないと言ってたよな?」

 屋敷にあるトールの寝室にある、巨大なベッドの上では、深い眠りについていた裸のトールに絡みつく5つの怪しい影が。

「では、第一夫人として、まずは最初に毒見を…」
「ちょっと、メリル! 順番はじゃんけんで決めましょうよ!」
「わ、私は…寝てるトールさまの…を…ごにょごにょ出来たらいいかなあ…って」
「ミレーラは、実はむっつりだったのか?」
「イネスさん、ここをどうやって攻めるんですか? まさか、舌で…?」

 先程まで、全力全開でこの蠢く影達の相手をしていたトールであったが、体力の限界を迎えて意識を失って…いや、悪夢にうなされてはいたが、しっかり寝ていた。
 まさか、影達がトールの全力全開でもノックアウト出来なかった嫁達であったなどとは、夢にも思わなかったトール。
 暗い寝室のベッドの上で、意識を失い深い眠りについたトールの身体を玩具にしていたのは、紛れも無く嫁ーず一同だった。

「あ……また、勃った」
 それは誰の言葉なのだろうか。
 暗い室内では、声の主を確認する事も出来ない。
「寝ているトール様…続けて頂きますわ」
「あ、メリル続けてはずるい! 次は私よ!」
「使用可能にしたのは、私とミレーラのテクニックのおかげですので、権利は…」
「わ、私は…先っちょをペロペロしただけです…」
「マチルダ、ミレーラよく聞け。お尻の穴からの刺激が一番なのだ!」
 もの凄い物騒な内容の会話がなされていた。

「起きてたら絶対に駄目って言いますわね」
「寝てるからって…メリルさん酷いよ…」
「そういうミレーラなんて、嫌々と言いながらも、大胆にあそこに舌を…」
「可愛いもんじゃないか、ミルシェ。私なんて、指2本だぞ!?」
「自慢できませんよ、イネス。でも、あの薄い本でもしてましたね」

 トールが目を覚まさないのを良い事に、深夜のベッドの上では、嫁達による搾り取り作戦は、まだまだ続くのであった。
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