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灰かぶり?
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新たな領の収入源として、でっかい滝の傍にホテルを造った。
もちろんそれを嫁達に黙っている事など出来るはずが無い…だって、俺だぞ?
あの嫁達に頭が上がると思うか?
もしも黙ってて、あとでばれたりしたら…ガクガクブルブル…俺の干物が出来上がる程に、搾り取られる姿が目に浮かぶ。
そもそも人魚さん達の為に、生贄…人身御供…お見合い相手を大量ゲットしたんだから、当然後日開催される人魚さんの乱こ…大お見合いパーティで、ホテルの存在は絶対にバレる。
ならば、先に話しておくのが一番良いだろう。
俺も成長したのだ。
嫁に隠し事は、出来るだけしない…絶対とは言い切らないが、出来るだけしない様に心がけている。
んで、正直に白状したホテルの存在なのだが、皆が皆、是非とも見学したいと騒ぎだした。
ユズカとドワーフメイド衆もだ。
「えぇっと…滝しかないけど…行きたいの?」
『もちろん!』
息ぴったりの返事だな。
「それじゃ、明日にでも見に行ってみる?」
『やったー!』
めっちゃ喜んでるな。
特に行きたいと言わなかったユズキに、何でと聞いてみると、
「え? どうせこの流れになったら、伯爵様が絶対に負けますので、一緒に行く事になるだろうと予想してました」
…我が家の執事に全部見透かされてた。
「そうか…そんなに俺は立場が弱いのか…」
落ち込んでいる俺にユズキは、
「男は女の尻に敷かれているぐらいが丁度良いのですよ。いざという時に、女を護る事が出来れば、それで良いのです」
何だか悟った様な顔をしながら、夫婦の在り方を語っていた。
だけど…
「ユズキ…そもそも、お前はユズカの尻に敷かれまくってるじゃん。それにユズカにいざって時は来るのか?」
「……伯爵様は?」
「「………………」」
トールヴァルド家で数少ない…というか、たった2人の男達は、さめざめと泣いた。
その夜、俺はサラに連絡を取ってみた。
何せ定時連絡なんて考えもしないサラとリリアさんの行動が気になったからであり、母さんの(ついでに父さんの)装備の創造のタイミングをどうするかという相談もあったからだ。
それに、ダンジョンマスターがどこにダンジョンを造ったのか、一体どうなったかが一番気になったんだけど。
あ~…もすもす、サラばあさん?
『何がですかいのぉ、じいさんや』
お約束の返しだな。
んで、どうなったんだ?
『つまらない男ですねえ』
はいはい、んじゃ爺さんでいいですよ。
そんな事より、ダンジョンはどうなったんだ?
『ノリが悪いですねえ…まあ、当年とって前世と合わせてオーバー60だったら仕方ないですねえ』
うるせ!
『モフレンダナは、自分のダンジョンのあった山の麓に穴をあけました』
ああ、あの盆地を囲む山脈の山裾か…
『地下2階までは普通のダンジョンだそうですが、3階は立ち入っただけで転送されるそうです、ダンジョン大陸に』
なるへそ…モフレンダもボーディと同じ迷路型ダンジョンマスターだったのか。
『いえ、迷宮型だそうです』
迷宮なのか…
『ええ。だからモフレンダのダンジョンは一本道です』
ま、迷宮だからね。
『次にボーディですが、カジマギーがテスカトリポカを地の底に落とした、元暗黒教ダークランド皇国の皇都近くの森の中に、ひっそりと迷路を造ってました』
なるほど…あそこか。
『地下1階層ですが、複雑な迷路になってるそうです。ゴール地点には、豪華転送陣が部屋中に配置されていて、入っただけで起動すると言ってましたよ』
別に転送陣が豪華じゃ無くてもいいけど…
『現在は、ボーディ曰く、そのダンジョンから神経を繋いだまま、海の上を全力全開で驀進中です!』
無茶苦茶すんなな、おい!
『飛行船は常に全速航行中ですからね。何とかせんといかんばい!』
全速は良いけど、最後のは意味不明だな…何をどうするつもりなんだよ…
『あ、現在のダンジョンマスター達は、リリアと話をしている最中です』
リリアと? 変な性癖を植え付けるつもりじゃ無いだろうな?
『それも多少はあるかもしれませんが…』
おいぃぃぃ!
『基本的には、例の大陸を治めるホムンクルス国王の製造に関して共同研究してますよ』
ん? ダンジョンマスターって、何か分身みたいなのを自由に造れるんじゃねえの? ほら、モフリーナの所のもふりんとか、ボーディのカジマギーとかみたいな。
『ん~なんか良く分からないけど、制限がどうとか言ってました。なので、リリアがベースとなるボディを準備して、そこにダンジョンマスターの力で魂を吹き込む灰かぶり方式とか何とか言ってました』
灰かぶりじゃ無くて、ハイブリッド方式だろ?
『あ、ソレです!』
でも…それって大丈夫なのか? 寿命とかの問題もあるんじゃねえの?
サラのボディーだって、寿命は10年とか15年とか言ってなかったっけ。
『機能を制限すれば寿命はほぼ無限ですよ。私やリリアの場合は、管理局との通信とかシールドとか、スーパーでハイクオリティな計算機能とかが有りますからねぇ』
通信は分かるけど、お前のスーパーでハイクオリティな計算機能なんて、使ってるところ見た事ないけどな。
『きっと忘れてるだけです』
いや、しっかり記憶してるけどな。
『ボケじいさんは、もう忘れたのかのぉ?』
だーれがボケ爺さんか!
もちろんそれを嫁達に黙っている事など出来るはずが無い…だって、俺だぞ?
あの嫁達に頭が上がると思うか?
もしも黙ってて、あとでばれたりしたら…ガクガクブルブル…俺の干物が出来上がる程に、搾り取られる姿が目に浮かぶ。
そもそも人魚さん達の為に、生贄…人身御供…お見合い相手を大量ゲットしたんだから、当然後日開催される人魚さんの乱こ…大お見合いパーティで、ホテルの存在は絶対にバレる。
ならば、先に話しておくのが一番良いだろう。
俺も成長したのだ。
嫁に隠し事は、出来るだけしない…絶対とは言い切らないが、出来るだけしない様に心がけている。
んで、正直に白状したホテルの存在なのだが、皆が皆、是非とも見学したいと騒ぎだした。
ユズカとドワーフメイド衆もだ。
「えぇっと…滝しかないけど…行きたいの?」
『もちろん!』
息ぴったりの返事だな。
「それじゃ、明日にでも見に行ってみる?」
『やったー!』
めっちゃ喜んでるな。
特に行きたいと言わなかったユズキに、何でと聞いてみると、
「え? どうせこの流れになったら、伯爵様が絶対に負けますので、一緒に行く事になるだろうと予想してました」
…我が家の執事に全部見透かされてた。
「そうか…そんなに俺は立場が弱いのか…」
落ち込んでいる俺にユズキは、
「男は女の尻に敷かれているぐらいが丁度良いのですよ。いざという時に、女を護る事が出来れば、それで良いのです」
何だか悟った様な顔をしながら、夫婦の在り方を語っていた。
だけど…
「ユズキ…そもそも、お前はユズカの尻に敷かれまくってるじゃん。それにユズカにいざって時は来るのか?」
「……伯爵様は?」
「「………………」」
トールヴァルド家で数少ない…というか、たった2人の男達は、さめざめと泣いた。
その夜、俺はサラに連絡を取ってみた。
何せ定時連絡なんて考えもしないサラとリリアさんの行動が気になったからであり、母さんの(ついでに父さんの)装備の創造のタイミングをどうするかという相談もあったからだ。
それに、ダンジョンマスターがどこにダンジョンを造ったのか、一体どうなったかが一番気になったんだけど。
あ~…もすもす、サラばあさん?
『何がですかいのぉ、じいさんや』
お約束の返しだな。
んで、どうなったんだ?
『つまらない男ですねえ』
はいはい、んじゃ爺さんでいいですよ。
そんな事より、ダンジョンはどうなったんだ?
『ノリが悪いですねえ…まあ、当年とって前世と合わせてオーバー60だったら仕方ないですねえ』
うるせ!
『モフレンダナは、自分のダンジョンのあった山の麓に穴をあけました』
ああ、あの盆地を囲む山脈の山裾か…
『地下2階までは普通のダンジョンだそうですが、3階は立ち入っただけで転送されるそうです、ダンジョン大陸に』
なるへそ…モフレンダもボーディと同じ迷路型ダンジョンマスターだったのか。
『いえ、迷宮型だそうです』
迷宮なのか…
『ええ。だからモフレンダのダンジョンは一本道です』
ま、迷宮だからね。
『次にボーディですが、カジマギーがテスカトリポカを地の底に落とした、元暗黒教ダークランド皇国の皇都近くの森の中に、ひっそりと迷路を造ってました』
なるほど…あそこか。
『地下1階層ですが、複雑な迷路になってるそうです。ゴール地点には、豪華転送陣が部屋中に配置されていて、入っただけで起動すると言ってましたよ』
別に転送陣が豪華じゃ無くてもいいけど…
『現在は、ボーディ曰く、そのダンジョンから神経を繋いだまま、海の上を全力全開で驀進中です!』
無茶苦茶すんなな、おい!
『飛行船は常に全速航行中ですからね。何とかせんといかんばい!』
全速は良いけど、最後のは意味不明だな…何をどうするつもりなんだよ…
『あ、現在のダンジョンマスター達は、リリアと話をしている最中です』
リリアと? 変な性癖を植え付けるつもりじゃ無いだろうな?
『それも多少はあるかもしれませんが…』
おいぃぃぃ!
『基本的には、例の大陸を治めるホムンクルス国王の製造に関して共同研究してますよ』
ん? ダンジョンマスターって、何か分身みたいなのを自由に造れるんじゃねえの? ほら、モフリーナの所のもふりんとか、ボーディのカジマギーとかみたいな。
『ん~なんか良く分からないけど、制限がどうとか言ってました。なので、リリアがベースとなるボディを準備して、そこにダンジョンマスターの力で魂を吹き込む灰かぶり方式とか何とか言ってました』
灰かぶりじゃ無くて、ハイブリッド方式だろ?
『あ、ソレです!』
でも…それって大丈夫なのか? 寿命とかの問題もあるんじゃねえの?
サラのボディーだって、寿命は10年とか15年とか言ってなかったっけ。
『機能を制限すれば寿命はほぼ無限ですよ。私やリリアの場合は、管理局との通信とかシールドとか、スーパーでハイクオリティな計算機能とかが有りますからねぇ』
通信は分かるけど、お前のスーパーでハイクオリティな計算機能なんて、使ってるところ見た事ないけどな。
『きっと忘れてるだけです』
いや、しっかり記憶してるけどな。
『ボケじいさんは、もう忘れたのかのぉ?』
だーれがボケ爺さんか!
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