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海底600m
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さあ、偉い人達にも再度一度ご退場願った事だし、ここからは急ピッチで事を進めましょうかね。
『トールヴァルド様、モフリーナです。シールド発生装置の移送準備が整いました。移送場所を指定いただきましたら、即座にお運びいたしますので、どうかご指示を』
モフリーナからの通信は、何だかもの凄く謙ってる気がするのだが…
『うん、ご苦労様。後で連絡するので、暫く待って欲しい』
『了解いたしました。ご連絡をお待ちしております』
…これは、きっとこの事態の原因が、間接的ではあるにしろ、第一ダンジョンのマスターだからだろうか。
確かに皇都に蔓延るゾンビにしても、巨大スライムにしても、間接的にダンジョンマスターが関わっている事には違いない。
その元凶を助けて欲しいというモフリーナの願いは、多分普通の人にしてみたら、『馬鹿言ってんじゃねーよ!』レベルで怒られそうな事だが、俺は普通じゃないからなあ。
色々と問題があるのは確かだが、まさかあの蟲がこんな事態を引き起こすなんて考えてもいなかっただろうし、ヒルコなんて物が皇都周辺に生息してたなんてのは、誰も知らなかった事。
まさに偶然に偶然が重なった、超イレギュラーな事態って事は、俺には分ってる。
そもそも、自分が生き残りたいと思ってやった事だから、許すとは言わないまでも、少しは理解してやりたいとは思う。
それに、俺は善人じゃない。
はっきり言って何の罪も無い人達が犠牲になったのかもしれないが、俺にとっては縁も所縁も無い人達。
この戦争の引き金になった、お馬鹿皇帝を容認した国の住民が、いくら犠牲になった所で知ったこっちゃない。
人でなしと、後ろ指さされても構わない。
俺のこれからの計画にも関わる事だから、助けると決めたら助けるのだ。
もっとも、助けた後に、性格が破綻してるとか、この世界の人々を意図的に苦しめるとかするのであれば、討滅も有り得るが。
ま、結局の所、モフリーナを依怙贔屓というか、お願いを聞いたって事になるんだろうけどな。
モフリーナのダンジョンのおかげで、大いに我が王国は、我が領地は潤うっているんだ。
少しぐらいの贔屓は、許して欲しいと思う。
『なる程…つまり、面識も無い人の生死など、どうでもいいと?』
ぶっちゃけると、そういう事になるな、リリアさんよ。
『清々しい程のクズっぷりですね』
クズで結構毛だらけネコ灰だらけ、っとくらぁ!
『開き直りましたね、流石はクズ中のクズですね』
おお、何とでも言え! 俺はクズだからな!
『その割には、嫁達に頭が上がらないクズですけどね』
それは別問題だ!
嫁には…嫁達には…我が家の女性陣には…内緒にしてね?
『…肝っ玉の小さいクズでしたか…まあ、今回は見逃してあげましょう』
何を見逃してくれるのか良く分からないが、ありがとう…? かな。
いや、何で俺が礼を言わねばならんのだ?
『じゃ、奥様方に全部お話し致しましょうか?』
勘弁してくだせぇ、御代官様!
『御代官では無いですけどね。で、何が知りたいんですか?』
…勘が良いな、リリアさん。
実は、この世界で誰も知らないっていう、石油のありかを教えてもらえないでしょうか?
『別に構いませんが…貴方様は原油を精製できるんですか? と言うよりも、採掘出来ますか?』
え~~~~それは、もしや海底に眠ってるって事?
『正解です! 海底油田です。この大陸から一番近い油田で、海底600mほどに有りますね』
…ガチャ玉で掘りだせないだろうか? ついでに精製も…。
『出来るか出来ないかで言えば出来るとは思いますが…本気ですか?』
えっと…呪法具で造れないかな?
『マジで言ってます?』
あ、駄目ですよね…ごめんなさい。
『あのですね、確かにエネルギー変換玉を使えば、採掘も精製も出来ますよ?』
う、うん…
『ですが、エネルギー変換玉のルールを忘れたんですか?』
どゆこと?
『基本的には、貴方様が使用するか、貴方様に指名されて譲渡された人しか使えないんですよ?』
あっ!
『そんな非効率的な物で、貴方の死後、どうやって操業を続けるおつもりですか?』
そういやそうだ…確かに無理だよな。
『大体、この大陸の周囲の80%が断崖絶壁で、船すら近づけません。サラの胸は、永遠に絶壁で、男が近寄りませんが』
『リリアー! 私を引き合いに出すなー!』
この際、サラの超絶断崖絶壁ツンツルテンは良いとして、
『オイコラマテ! 大河さん、流石にそこまででは無いですからね! サラちゃんにもあるんですからね、胸が!』
それじゃ、石油を手に入れるのは難しいのか…う~~む…
『潔く諦めるのが良いと思います。石油製品など無くても、何とかこの世界はまわってますし』
『2人して無視すんなやーーー!』
サラ、うっさい!
『胸が無い奴は、ヒステリーになるんですかねえ?』
『うっきーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
そっかぁ…石油は駄目かぁ。
プラスチックとか欲しかったんだけどなあ。
何か良い手は無いだろうか?
『トールヴァルド様、モフリーナです。シールド発生装置の移送準備が整いました。移送場所を指定いただきましたら、即座にお運びいたしますので、どうかご指示を』
モフリーナからの通信は、何だかもの凄く謙ってる気がするのだが…
『うん、ご苦労様。後で連絡するので、暫く待って欲しい』
『了解いたしました。ご連絡をお待ちしております』
…これは、きっとこの事態の原因が、間接的ではあるにしろ、第一ダンジョンのマスターだからだろうか。
確かに皇都に蔓延るゾンビにしても、巨大スライムにしても、間接的にダンジョンマスターが関わっている事には違いない。
その元凶を助けて欲しいというモフリーナの願いは、多分普通の人にしてみたら、『馬鹿言ってんじゃねーよ!』レベルで怒られそうな事だが、俺は普通じゃないからなあ。
色々と問題があるのは確かだが、まさかあの蟲がこんな事態を引き起こすなんて考えてもいなかっただろうし、ヒルコなんて物が皇都周辺に生息してたなんてのは、誰も知らなかった事。
まさに偶然に偶然が重なった、超イレギュラーな事態って事は、俺には分ってる。
そもそも、自分が生き残りたいと思ってやった事だから、許すとは言わないまでも、少しは理解してやりたいとは思う。
それに、俺は善人じゃない。
はっきり言って何の罪も無い人達が犠牲になったのかもしれないが、俺にとっては縁も所縁も無い人達。
この戦争の引き金になった、お馬鹿皇帝を容認した国の住民が、いくら犠牲になった所で知ったこっちゃない。
人でなしと、後ろ指さされても構わない。
俺のこれからの計画にも関わる事だから、助けると決めたら助けるのだ。
もっとも、助けた後に、性格が破綻してるとか、この世界の人々を意図的に苦しめるとかするのであれば、討滅も有り得るが。
ま、結局の所、モフリーナを依怙贔屓というか、お願いを聞いたって事になるんだろうけどな。
モフリーナのダンジョンのおかげで、大いに我が王国は、我が領地は潤うっているんだ。
少しぐらいの贔屓は、許して欲しいと思う。
『なる程…つまり、面識も無い人の生死など、どうでもいいと?』
ぶっちゃけると、そういう事になるな、リリアさんよ。
『清々しい程のクズっぷりですね』
クズで結構毛だらけネコ灰だらけ、っとくらぁ!
『開き直りましたね、流石はクズ中のクズですね』
おお、何とでも言え! 俺はクズだからな!
『その割には、嫁達に頭が上がらないクズですけどね』
それは別問題だ!
嫁には…嫁達には…我が家の女性陣には…内緒にしてね?
『…肝っ玉の小さいクズでしたか…まあ、今回は見逃してあげましょう』
何を見逃してくれるのか良く分からないが、ありがとう…? かな。
いや、何で俺が礼を言わねばならんのだ?
『じゃ、奥様方に全部お話し致しましょうか?』
勘弁してくだせぇ、御代官様!
『御代官では無いですけどね。で、何が知りたいんですか?』
…勘が良いな、リリアさん。
実は、この世界で誰も知らないっていう、石油のありかを教えてもらえないでしょうか?
『別に構いませんが…貴方様は原油を精製できるんですか? と言うよりも、採掘出来ますか?』
え~~~~それは、もしや海底に眠ってるって事?
『正解です! 海底油田です。この大陸から一番近い油田で、海底600mほどに有りますね』
…ガチャ玉で掘りだせないだろうか? ついでに精製も…。
『出来るか出来ないかで言えば出来るとは思いますが…本気ですか?』
えっと…呪法具で造れないかな?
『マジで言ってます?』
あ、駄目ですよね…ごめんなさい。
『あのですね、確かにエネルギー変換玉を使えば、採掘も精製も出来ますよ?』
う、うん…
『ですが、エネルギー変換玉のルールを忘れたんですか?』
どゆこと?
『基本的には、貴方様が使用するか、貴方様に指名されて譲渡された人しか使えないんですよ?』
あっ!
『そんな非効率的な物で、貴方の死後、どうやって操業を続けるおつもりですか?』
そういやそうだ…確かに無理だよな。
『大体、この大陸の周囲の80%が断崖絶壁で、船すら近づけません。サラの胸は、永遠に絶壁で、男が近寄りませんが』
『リリアー! 私を引き合いに出すなー!』
この際、サラの超絶断崖絶壁ツンツルテンは良いとして、
『オイコラマテ! 大河さん、流石にそこまででは無いですからね! サラちゃんにもあるんですからね、胸が!』
それじゃ、石油を手に入れるのは難しいのか…う~~む…
『潔く諦めるのが良いと思います。石油製品など無くても、何とかこの世界はまわってますし』
『2人して無視すんなやーーー!』
サラ、うっさい!
『胸が無い奴は、ヒステリーになるんですかねえ?』
『うっきーーーーーーーーーーーーーーーー!!』
そっかぁ…石油は駄目かぁ。
プラスチックとか欲しかったんだけどなあ。
何か良い手は無いだろうか?
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