581 / 1,466
ナニソレ?
しおりを挟む
ダンジョンの魔物が原因だと!?
『ええ、ダンジョンの魔物の所為ですね』
んで、また管理局が関わってるのか?
『まあ、間接的にですけどね…詳細は調査中です』
そっか。まあ、調査結果? が出たら、また教えてくれ、サラ。
『へい、了解じゃ!』
どこのおっさんだよ…
俺達の元に、ナディアや妖精達によって確保されたゾンビ(っぽいもの)が、ふわふわと浮かびながら運ばれて来た。
もしかしなくても、精霊さん達が協力してくれてるっぽいな。
ならば、もうちょっと精霊さんには協力していただこう。
とにかく、どんなダンジョンの魔物の影響で、ゾンビになったのか調べないとな。
精霊さん精霊さん、ちょっとこの辺に、土で小屋を造って、そいつを入れてくれないかな?
あ、俺とリリアさんが入ったら、出入り口も一旦塞いでね。
窓も無しで…ってしたら、中は真っ暗か…んじゃ火の精霊さんは明かりをお願いします。
俺の要望通り、例のゾンビを置いた場所の周囲が、うぞうぞと動き始め、あっという間に小屋になった。
100人乗っても大丈夫な、どっかの倉庫よりもちょっと大きいぐらいぐらいの小屋だ。
俺の正面の壁には、ぽっかりと開いた出入り口。
リリアさんを引き連れて、そこから中へと入ると、入り口はうごごごご…と地面が盛り上がって行く。
入り口の向こうでは、心配そうな顔で俺達を見ている家族の顔。
精霊さん、小屋はすぐ作ったのに、何で入り口塞ぐのに時間がかかるんだろう?
え? シチュエーションは大事に? 家族との別れの場面の演出? アニメっぽいでしょうって?
どこでそんな無駄な知識を得たんだよ、精霊さん達…いや、確かにドキドキするシーンだけど、要らん演出だってば。
やがて、入り口が完全に塞がると、パッと小屋の中に明かりが灯った。
火の精霊さんも、最初から明かり点けててくれていいんだよ? 無駄な演出要らないからね?
さて、精霊さん達の無駄に力のこもった演出の末、準備が整ったようだ。
俺とリリアさんは顔を見合わせて小さく頷くと、目の前のゾンビをまずはじっくりと観察した。
って、結界があって近づけないんだけど…ナディア、ちょっと結界を解除してくんない?
『マスター、その中に妖精が居ますので、お声がけください』
え、こん中に妖精さん居るの?
『居りますけれども?』
いや、今から結構グロイ事するのに、直視出来るんだろうか…
『大丈夫です。妖精には、顔を背けておくように言い含めていますから』
そっか…んじゃ、念のために感染とか汚染の予防の為に、俺が変身してから結界を解いてもらうか。
妖精さん達は、自分の周囲の結界を張ったままにして貰ってっと。
あ、しまった! リリアさん用の防護服なんてねーぞ! どうすべ!?
「え、何ですか? 私の準備は万端ですけれど?」
声のした方へと顔を向けると…ナニソレ?
顔の部分が透明なプラスチックみたいなの以外は、真っ白なラバーっぽい素材で出来た、頭の先から足の先までを覆う真っ白なツナギ。
背中には良く分からんリュックみたいなのがついてるけど、それも真っ白。
「感染対策の防護服は万全ですが?」
「俺、どっかでそんなの見た記憶があるんだけどなあ…」
どこだっけ?
「これは、地球の防護服を参考に管理局が開発したものです。まあ、参考にしたのはバイ〇ハザードですけれど」
「映画かよ!」
そういや、確かにそんなの着てたな。
「無論、アウ〇ブレイク仕様とかもあります」
「それも映画じゃねーか!」
確か、もっとゴツかった気が…
「そう言えば、サラも似た様な物を持ってますよ。スズメバチ駆除用のですが」
「用途が違いすぎるわ! しかも、ウィルスとか防いでくれねーし!」
確かにTVでよく見たけどな…たまにスズメバチが入り込んで刺されたりしてたけど…防護服の意味ねーよな、あれ。
「五月蠅いですねぇ。ここは狭いんですから、大声出さなくても聞こえますから」
「……誰の所為だ、誰の」
まったく…ツッコミどころ満載の服着やがって…
「ちょっと何言ってるか分からないですね」
「お前は、富澤た〇しか!」
だめだ…こいつのボケには、ツッコまずに居られない…
これ以上、話してたら疲れるだけだから…
「へ・ん・し・ん!」
変身プロセスは、割愛させて頂きます。
いつもの如く、銀ピカの鎧姿に変身。
この装備は、外気もシャットアウトするし、寄生虫も寄せ付けない優れものなので、安心安全。
「んじゃ、妖精さんは、自分を結界で包んでね。出来たら、このゾンビの結界を解除して」
結界の中で、もぞもぞと動くゾンビ…飛び掛かってきたりしないよな?
やがて、ゾンビを被っていたいた結界が解かれた。
『ええ、ダンジョンの魔物の所為ですね』
んで、また管理局が関わってるのか?
『まあ、間接的にですけどね…詳細は調査中です』
そっか。まあ、調査結果? が出たら、また教えてくれ、サラ。
『へい、了解じゃ!』
どこのおっさんだよ…
俺達の元に、ナディアや妖精達によって確保されたゾンビ(っぽいもの)が、ふわふわと浮かびながら運ばれて来た。
もしかしなくても、精霊さん達が協力してくれてるっぽいな。
ならば、もうちょっと精霊さんには協力していただこう。
とにかく、どんなダンジョンの魔物の影響で、ゾンビになったのか調べないとな。
精霊さん精霊さん、ちょっとこの辺に、土で小屋を造って、そいつを入れてくれないかな?
あ、俺とリリアさんが入ったら、出入り口も一旦塞いでね。
窓も無しで…ってしたら、中は真っ暗か…んじゃ火の精霊さんは明かりをお願いします。
俺の要望通り、例のゾンビを置いた場所の周囲が、うぞうぞと動き始め、あっという間に小屋になった。
100人乗っても大丈夫な、どっかの倉庫よりもちょっと大きいぐらいぐらいの小屋だ。
俺の正面の壁には、ぽっかりと開いた出入り口。
リリアさんを引き連れて、そこから中へと入ると、入り口はうごごごご…と地面が盛り上がって行く。
入り口の向こうでは、心配そうな顔で俺達を見ている家族の顔。
精霊さん、小屋はすぐ作ったのに、何で入り口塞ぐのに時間がかかるんだろう?
え? シチュエーションは大事に? 家族との別れの場面の演出? アニメっぽいでしょうって?
どこでそんな無駄な知識を得たんだよ、精霊さん達…いや、確かにドキドキするシーンだけど、要らん演出だってば。
やがて、入り口が完全に塞がると、パッと小屋の中に明かりが灯った。
火の精霊さんも、最初から明かり点けててくれていいんだよ? 無駄な演出要らないからね?
さて、精霊さん達の無駄に力のこもった演出の末、準備が整ったようだ。
俺とリリアさんは顔を見合わせて小さく頷くと、目の前のゾンビをまずはじっくりと観察した。
って、結界があって近づけないんだけど…ナディア、ちょっと結界を解除してくんない?
『マスター、その中に妖精が居ますので、お声がけください』
え、こん中に妖精さん居るの?
『居りますけれども?』
いや、今から結構グロイ事するのに、直視出来るんだろうか…
『大丈夫です。妖精には、顔を背けておくように言い含めていますから』
そっか…んじゃ、念のために感染とか汚染の予防の為に、俺が変身してから結界を解いてもらうか。
妖精さん達は、自分の周囲の結界を張ったままにして貰ってっと。
あ、しまった! リリアさん用の防護服なんてねーぞ! どうすべ!?
「え、何ですか? 私の準備は万端ですけれど?」
声のした方へと顔を向けると…ナニソレ?
顔の部分が透明なプラスチックみたいなの以外は、真っ白なラバーっぽい素材で出来た、頭の先から足の先までを覆う真っ白なツナギ。
背中には良く分からんリュックみたいなのがついてるけど、それも真っ白。
「感染対策の防護服は万全ですが?」
「俺、どっかでそんなの見た記憶があるんだけどなあ…」
どこだっけ?
「これは、地球の防護服を参考に管理局が開発したものです。まあ、参考にしたのはバイ〇ハザードですけれど」
「映画かよ!」
そういや、確かにそんなの着てたな。
「無論、アウ〇ブレイク仕様とかもあります」
「それも映画じゃねーか!」
確か、もっとゴツかった気が…
「そう言えば、サラも似た様な物を持ってますよ。スズメバチ駆除用のですが」
「用途が違いすぎるわ! しかも、ウィルスとか防いでくれねーし!」
確かにTVでよく見たけどな…たまにスズメバチが入り込んで刺されたりしてたけど…防護服の意味ねーよな、あれ。
「五月蠅いですねぇ。ここは狭いんですから、大声出さなくても聞こえますから」
「……誰の所為だ、誰の」
まったく…ツッコミどころ満載の服着やがって…
「ちょっと何言ってるか分からないですね」
「お前は、富澤た〇しか!」
だめだ…こいつのボケには、ツッコまずに居られない…
これ以上、話してたら疲れるだけだから…
「へ・ん・し・ん!」
変身プロセスは、割愛させて頂きます。
いつもの如く、銀ピカの鎧姿に変身。
この装備は、外気もシャットアウトするし、寄生虫も寄せ付けない優れものなので、安心安全。
「んじゃ、妖精さんは、自分を結界で包んでね。出来たら、このゾンビの結界を解除して」
結界の中で、もぞもぞと動くゾンビ…飛び掛かってきたりしないよな?
やがて、ゾンビを被っていたいた結界が解かれた。
2
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる