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ダンジョンの魔物です!
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そうだよ、何で忘れてたんだろう!
あの恐怖の大王との戦いの時に、キノ〇ルゲ大王の周りをうろうろしてた、アホ毛の生えたゾンビに似てたんだよ!
あれ? でも、今回見た奴には、アホ毛は無かったな…
『マスター、確かにあの時の敵に似てはいますが、別物です』
それは、妖精さん情報?
『はい。現在、城門付近で倒れていた者を、検体として妖精に結界にて状態保存をして確保させております。精霊さん方にお手伝いしていただければ、こちらまで持ってこれるかと』
う~~~む…、そのまま確保したままで、返事はちょっと待ってて。
おい、サラ! リリアさん! 緊急事態発生だ!
どうせナディアとの念話も聞いてんだろ!
『そう頭の中で怒鳴らなくても、ちゃんとモニターしてますよ』
『ちゃんと聞いておりましたよ。貴方様の隣の部屋で、お茶とお菓子をいただきながら』
お前ら、優雅だな…
『それで、大河さん。何か聞きたい事でもあるんですか?』
ああ。大至急、局長に連絡を取ってくれ。
『はあ…何て?』
まず、カズムの因子は、キノコお化けとヒミコっっぽいので2回送ったはずだけど、どうなったのか?
次に、この世界にまだ因子が残っていないか?
あのゾンビが、それらの影響を受けてないか?
最後に、あの中二病な名前の国に、局長が何かしてないか?
『はいはい。ちょっと待っててくださいよっと』
サラの返事を聞いた俺は、父さんと嫁達の元へと向かった。
「トール様、難しいお顔をして、どうされましたか?」
心配そうな顔で、ミルシェが俺に声を掛けてきたのは、食堂の扉を開けようとした時だった。
そんなに難しい顔してたのか、俺って。
「ああ、ちょっと考え事を…皆、集まってる?」
「はい。皆さん、もう集まっておいでです…それで敵は…?」
ああ、皆にはまだ何も言って無かったな。
当然、軍議の内容に関しては、父さんも俺も口を閉ざしている。
首脳陣との会話に関しては、機密事項も含まれているので、口外禁止ではあるのだが…
「それは、皆の前で話そう」
ミルシェの問いかけに、そう答えてから、俺は扉を開いた。
「先ほど、父さんと暗黒教ダークランド皇国の皇都を偵察に行ったんだが、どうにも様子がおかしい。具体的には、あの盆地で戦った恐怖の大王の手下の様な奴が入口付近をうろついている」
大概の事には動じなくなってきた我が家の面々も、これにはちょっとびっくり。
「では、トール様…また恐怖の大王がこの地に降り立ったという事でしょうか?」
「うん、メリルがそう思うのも当然だけど、ネス様からは何の神託も来ていないんだよ」
あの戦いも、ユリアちゃんの転移の時も、一応はネス絡みにしてたから、こう言っておこう。
あ…いや、その本人であるユリアちゃんは、きょとんとしてるけど。
「なるほど。では、トール様の考えは、恐怖の大王の配下とは、違った敵であるとお考えなのですか?」
さすがはマチルダだな。正確に俺の考えを読んでいる。
「その通り。今はナディアに命じて、妖精さん達に皇都の様子を見に行かせているが、十中八九別物だと思う」
念のために、サラに局長が絡んでないか確認させているが…まあ、無いだろう。
ここまでの面倒事を、あの局長がしでかすとも思えない。
まあ、原因の一旦にはなっている可能性は否めないが…。
「皆は、今までの街は、全て焼き払って来たのを覚えているだろう?」
父さんも母さんも含め、食堂に集まった皆が頷く。
「あれは、助け出した人達の精神的な負担を軽減するという事もあるが、腐乱死体などが原因で疫病などが発生するのを防ぐ目的もあったんだ」
これには、ほぼ全員が関わっていたので、少し表情も暗くなりがちだが、避けることは出来ない。
俺たちがやって来た事なんだから、避けるってのもおかしな話だからな。
「そして、あの死体が魔物化するのを防ぐという目的も」
御多分に漏れず、異世界物のテンプレではあるが、死体がゾンビ化したりもするらしい。
まあ、恐怖の大王戦以外で、リビングデッドとかゾンビとかキョンシーとか見たこと無いけど。
腐った死体が動くとか、どういう原理なんだか。
恐怖の大王の様に、胞子で操るとかならわかるけどな。
「あの街の詳細が分かるまでは、うかつに動くことは出来ないので、少しの…「ご報告します!」…間」
俺の話に、ナディアが被せて来た。
いつも一歩下引いて俺に付いてくる(俺の躾では有りません)様な、控えめで奥ゆかしい(俺のイメージです)ナディアなのに、余程の緊急事態か!?
「先ほど、妖精たちによって確保されていた死体が再び活動を開始したと、報告がありました」
何と! んじゃ、やっぱりゾンビなのか?
「ゾンビか!?」
「正体は不明です。ですが、疫病などに侵された様子はなさそうです」
う~~~む…
『大河さん、大河さん、大変です!』
今度は、サラかよ…どうした?
『あ、今回の件に管理局は一切かかわって…ん? もしかして引き金になってはいるのかな?』
何が言いたいんだか、意味不明だぞ?
『あ、いえ…あのゾンビの原因? 正体? が、判明したんです!』
おお! それは朗報…かな?
『原因は、ダンジョンの魔物です!』
あの恐怖の大王との戦いの時に、キノ〇ルゲ大王の周りをうろうろしてた、アホ毛の生えたゾンビに似てたんだよ!
あれ? でも、今回見た奴には、アホ毛は無かったな…
『マスター、確かにあの時の敵に似てはいますが、別物です』
それは、妖精さん情報?
『はい。現在、城門付近で倒れていた者を、検体として妖精に結界にて状態保存をして確保させております。精霊さん方にお手伝いしていただければ、こちらまで持ってこれるかと』
う~~~む…、そのまま確保したままで、返事はちょっと待ってて。
おい、サラ! リリアさん! 緊急事態発生だ!
どうせナディアとの念話も聞いてんだろ!
『そう頭の中で怒鳴らなくても、ちゃんとモニターしてますよ』
『ちゃんと聞いておりましたよ。貴方様の隣の部屋で、お茶とお菓子をいただきながら』
お前ら、優雅だな…
『それで、大河さん。何か聞きたい事でもあるんですか?』
ああ。大至急、局長に連絡を取ってくれ。
『はあ…何て?』
まず、カズムの因子は、キノコお化けとヒミコっっぽいので2回送ったはずだけど、どうなったのか?
次に、この世界にまだ因子が残っていないか?
あのゾンビが、それらの影響を受けてないか?
最後に、あの中二病な名前の国に、局長が何かしてないか?
『はいはい。ちょっと待っててくださいよっと』
サラの返事を聞いた俺は、父さんと嫁達の元へと向かった。
「トール様、難しいお顔をして、どうされましたか?」
心配そうな顔で、ミルシェが俺に声を掛けてきたのは、食堂の扉を開けようとした時だった。
そんなに難しい顔してたのか、俺って。
「ああ、ちょっと考え事を…皆、集まってる?」
「はい。皆さん、もう集まっておいでです…それで敵は…?」
ああ、皆にはまだ何も言って無かったな。
当然、軍議の内容に関しては、父さんも俺も口を閉ざしている。
首脳陣との会話に関しては、機密事項も含まれているので、口外禁止ではあるのだが…
「それは、皆の前で話そう」
ミルシェの問いかけに、そう答えてから、俺は扉を開いた。
「先ほど、父さんと暗黒教ダークランド皇国の皇都を偵察に行ったんだが、どうにも様子がおかしい。具体的には、あの盆地で戦った恐怖の大王の手下の様な奴が入口付近をうろついている」
大概の事には動じなくなってきた我が家の面々も、これにはちょっとびっくり。
「では、トール様…また恐怖の大王がこの地に降り立ったという事でしょうか?」
「うん、メリルがそう思うのも当然だけど、ネス様からは何の神託も来ていないんだよ」
あの戦いも、ユリアちゃんの転移の時も、一応はネス絡みにしてたから、こう言っておこう。
あ…いや、その本人であるユリアちゃんは、きょとんとしてるけど。
「なるほど。では、トール様の考えは、恐怖の大王の配下とは、違った敵であるとお考えなのですか?」
さすがはマチルダだな。正確に俺の考えを読んでいる。
「その通り。今はナディアに命じて、妖精さん達に皇都の様子を見に行かせているが、十中八九別物だと思う」
念のために、サラに局長が絡んでないか確認させているが…まあ、無いだろう。
ここまでの面倒事を、あの局長がしでかすとも思えない。
まあ、原因の一旦にはなっている可能性は否めないが…。
「皆は、今までの街は、全て焼き払って来たのを覚えているだろう?」
父さんも母さんも含め、食堂に集まった皆が頷く。
「あれは、助け出した人達の精神的な負担を軽減するという事もあるが、腐乱死体などが原因で疫病などが発生するのを防ぐ目的もあったんだ」
これには、ほぼ全員が関わっていたので、少し表情も暗くなりがちだが、避けることは出来ない。
俺たちがやって来た事なんだから、避けるってのもおかしな話だからな。
「そして、あの死体が魔物化するのを防ぐという目的も」
御多分に漏れず、異世界物のテンプレではあるが、死体がゾンビ化したりもするらしい。
まあ、恐怖の大王戦以外で、リビングデッドとかゾンビとかキョンシーとか見たこと無いけど。
腐った死体が動くとか、どういう原理なんだか。
恐怖の大王の様に、胞子で操るとかならわかるけどな。
「あの街の詳細が分かるまでは、うかつに動くことは出来ないので、少しの…「ご報告します!」…間」
俺の話に、ナディアが被せて来た。
いつも一歩下引いて俺に付いてくる(俺の躾では有りません)様な、控えめで奥ゆかしい(俺のイメージです)ナディアなのに、余程の緊急事態か!?
「先ほど、妖精たちによって確保されていた死体が再び活動を開始したと、報告がありました」
何と! んじゃ、やっぱりゾンビなのか?
「ゾンビか!?」
「正体は不明です。ですが、疫病などに侵された様子はなさそうです」
う~~~む…
『大河さん、大河さん、大変です!』
今度は、サラかよ…どうした?
『あ、今回の件に管理局は一切かかわって…ん? もしかして引き金になってはいるのかな?』
何が言いたいんだか、意味不明だぞ?
『あ、いえ…あのゾンビの原因? 正体? が、判明したんです!』
おお! それは朗報…かな?
『原因は、ダンジョンの魔物です!』
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