システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

文字の大きさ
上 下
571 / 1,466

こりゃ封印だな…

しおりを挟む
 う~む…威力95%減で、あの威力か…
 少なくとも、数千人は残ってたであろう敵兵力の9割ほどが、まともに動く事が出来なくなっている。
 太陽神の神罰、サンライト・ハンマーと、月神の神罰、ミーティア・キャノンは、本気で封印せなあかんなあ。
 いや、分かってはいたんだ。
 この、国連で使用禁止されそうな威力の、大量破壊兵器というか大量殺りく兵器の恐ろしさは。
 全力で撃てば、半径数十Kmもの範囲で、あらゆる生命体を滅ぼすだろうと、リリアさんが演算予測してくれてたから、しっかりと威力は抑えたんだよ。
 下手したら味方だけでなく、撃った俺自身までもまで巻き込れる恐れがあるもんな、それだと。

『大河さん…やりすぎでしょう…』
 サラよ、言い訳をさせてくれ! そんなつもりは全然なかったんだ!
『この世界を滅ぼす兵器を生み出すとは…大量破壊兵器までも、よっぽどストレスが溜まってたんですね』
 いや、リリアさん! ストレスなんて…嫁の相手でストレスなんて…
『やっぱ、アレは溜まらないけど、ストレスは溜まったんですね!』
 お願いだ、リリアさん…そんな的確な分析は止めて下さい…
 いや、これで良いのだ! だって、父さんの仕事も楽になるんだから!
『西から昇っ〇お日様が~東に沈~〇~♪』
『これでいいのだ!』
 お前ら、息ぴったりだよな…マジで。 

 結局、最初にネスの言葉に従って、モフリーナのダンジョン領域へと移動した人達には、被害は無かった。
 彼等は、モフリーナによって、一旦第9番ダンジョンの一画に転移させられ、その後ダンジョン大陸へと移動させられる予定だ。
 第9番ダンジョンで、本当にネスの言葉に従って居るか、敵意は無いか、武器の持ち込みは無いかなどがチェックされ、チェックにひっかかった奴は、憐れそのまま第9番ダンジョンの養分となりこの世から消える。
 チェックを通り抜けた者は、ダンジョン大陸の地下の一画に移動させられ、もふりんが更なるチェックをする。
 そのチェックで引っかかったら、もふりんによって地下の最下層へと送られ、二度と生きて日の目を見る事は無い。
 この戦争が終わったら、ダンジョン大陸に保護した人達に関してから考える。
 まあ、ちょっと考えついた事があるから、それまでは地下に居てもらおう。
 まだダンジョン大陸には、保護した転移者達も居るんだから、勝手に動き回れない様にだけはして貰うつもりだ。

 さてさて、戦争の現場はどうなったかな?
 ありゃ? それでも数百人は五体満足で戦える敵兵が居たはずなのに、父さんが無双しまくってる。
 巨大な両手剣を片手で振りまわしつつ、どんどん敵陣の奥に突き進んでるよ。
 俺達も空から追いかけよう…あれ? 父さんが立ち止まったぞ?
 よく見りゃ、父さんの目の前にいるのは、めっちゃ豪華な鎧着た…もしかして、馬鹿皇帝か?
 あ、父さんが剣を一閃したら、馬鹿皇帝の首がふっ飛んでいった…南無南無…
 って事は、戦争もこれで一応は終わりかな?

『大河さん、後始末が残ってますよ?』
 おっと! 例の各地で好き勝手やってる野盗紛いの鬼畜野郎どもが残ってたな。
 ここは父さんに任せとけば、まあ大丈夫だろう。
 それじゃ、サラの言う様に、後始末に行こうか。

「皆、父さんがどうやら敵の大将首を討ち取ったらしい。これで戦争自体は終わったんだけど…」
「トール様、分かっております。私達トール様の妻…いえ、G戦隊ジェムファイターの戦いは、ここからですね!」
 メリルが、フンスフンスと鼻息荒く高らかに宣言すると、嫁一同は力強く頷いた。
 うん、そんな名前だったね…忘れてたよ。 
「伯爵様。僕とユズカも同じ気持ちです。一刻も早く犠牲者を助けに行きましょう!」
 ユズキの言葉に、なぜかユズカがうっとりしてる。
 言葉は有り難いけど、その緊張感の無いユズカのラブラブっぷり…何とかならない?
「トールちゃん、あの人はほっといて大丈夫です。先を急ぎなさい!」
「あいあい、まむ!」
 うむ、父さんには悪いけど、母さんの言葉には従わなきゃ駄目だよね。

 そりゃ勿論、俺だって皆と同じ気持ちさ。
 この戦争の、国としての対外的な始末は、一応ついた。
 だけど、本当の後始末は、まだ始まっても居ない。 
 いや、すでにホワイト・オルター号を前進させた時から、蜂達には屋外に出ている鬼畜野郎どもをフルボッコにしてしまえと、クイーンを通じて指令は出しているのだが、俺達のこの手での始末はこれからだ。

 んじゃ、あの馬鹿皇帝がしでかした、この戦争の本当の後始末を、俺達の手でつけにに行こうではないか!
しおりを挟む
感想 725

あなたにおすすめの小説

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』

ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。 誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?

後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。 目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。 日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。 そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。 さて、新しい人生はどんな人生になるのかな? ※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします! ◇◇◇◇◇◇◇◇ お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。 執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。 ◇◇◇◇◇◇◇◇ 9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます! 9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~

はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま) 神々がくじ引きで決めた転生者。 「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」 って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう… まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか

処理中です...