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王都へ行きます
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その後の事は、まあ大した事でも無いので、さらっと流そう。
各々が王都へと向かう準備を済ませて、裏庭に集合したのが1時間ほど経った頃。
騎士さん達も、手に手に荷物を持ち…お土産屋の袋の方が多い気もするが…集合したのも、同じ様な時間だった。
俺がホワイト・オルター号をネス湖より呼び寄せ、全員が搭乗したのを確認したあと、手を振るドワーフメイド衆に見送られて飛び立ったのが、大体2時間後ぐらいだった。
わずかな時間で確認した、ユズユズ考案の御守りの呪法具の仕様書は、なかなかの出来で、すぐに生産可能なまでの完成度。
なので、当初の予定通り父さんの屋敷で2人を降ろして、製造準備から量産までを任せる事にした。
もちろんダンジョンにいるモフリーナにも通信しておいた。
何をかって? もちろん魔石の大量仕入れのために決まっている。
準備が出来次第、俺に連絡が来るので、ユズユズに取りに行って貰い、即座に製造開始してもらう。
まあ、モフリーナへの魔石のお代はエネルギーでも…と考えていたのだが、想定以上にダンジョン大陸での収入が良かったらしく、好きなだけ進呈するといわれた。
なので、今回は有り難く貰っておこうと思う。
諸々の話を父さんの屋敷にあらかじめ呼んでいた職人達と終えた俺は、再び空へと舞い上がった。
正味30分ほどの打ち合わせなのだが、不明な点や緊急の用事は、通信の呪法具で事足りるので、これで十分。
王都への空の旅は、何度も往復しているのでオートパイロットで快適楽ちん。
空いた時間は、王都で陛下や他の貴族や責任者達とするであろう、戦争関連の質疑応答の事前準備だ。
基本的に、防衛も攻撃も基本的には俺の力技になるのだが、それでもきっちり時間をとって対応するのが正攻法だろう。
戦争に負けないから、何も言わず俺に従え! とかやる様な、アホンダラな僕ちんでは無いのだよ。
嫁達はのんびりリラックスして、母さんやコルネちゃんユリアちゃんを交えてお茶タイム。
サラとリリアさんは、甲斐甲斐しく世話をしている様だが…あの2人が真面目に仕事しているのは、何だか不気味だ。
ナディア達と蜂達は、王都に着くまでに、この大陸だけの地図の縮小版を複数描いてもらっている。
あまり細かくすると見難いので、簡略化して地形や大凡の地名が分かる物を、縦横1mぐらいまでにした物だ。
会議や前線で複数必要になるだろうから、まあ…大体10枚ぐらいお願いしている。
妙に蜂達が手慣れてきていて、クィーンもちょっと驚いてる感じだ。
もしかして、日本のゼ〇リンみたいに詳細な住宅地図も作れるかもしれない。蜂達も成長したんだと、納得しておこう。
さて、空の旅だが、最大戦速とまでは行かないまでも、そこそこの速度で飛んでいるのだが、全く揺れ無い。
このホワイト・オルター号の最大の特徴なんだが、常時360°全周にシールドを展開しているので、風圧の影響を受けているのはシールドなのだ。
つまり、空にでっかい透明で長細い歪な形の球が浮いていて、更にその中にホワイト・オルター号が浮いているという事。
シールドには何か所か穴があり、多少は空気の流れはあるので、換気も十分。窒息する事は無い。
穴と言っても、元が透明なシールドなので、どこにその穴があるのか分からないのだが。
まあ、シールドは可視化する事も出来るし、穴を塞いで完全防御態勢を取る事も出来るので、穴があっても大丈夫だ。
ってか、自由に穴を開けたり、穴の大きさを変える事が出来なければ、着陸も乗り降りも荷物の搬出入も大変だからな。
実際の所、時速80kmほどで飛行し続けているのだが、飛行船の窓を全開にしても、そよ風しか感じない。
そう言えば…某漫画で、時速80kmで走る車の窓から手を伸ばして、手の平にかかる圧力は、おっぱいを揉んでいる時に近いとか聞いたけど…本当だろうか?
このまま進むと、多分深夜から明け方にかけて王都に到着する。
そんな時間に到着するのも、あまりよろしくないので、時間調整として王都に接近したら、王都を中心に半径10kmほどを旋回させることにした。
だって、誰にとっても睡眠も大事だからね。
夜中に王城横の訓練場に付いたりしたら、きっと騎士や兵士が大わらわするだろうし、陛下達だった起きちゃうだろう。
搭乗している皆も、眠い目を擦りながら降りなきゃならんし、宿舎へ移動もしなきゃならん。
場合によっては、夜中とかに緊急謁見とか鳴るかもしれないが、絶対にやりたくない。
なので、朝ご飯食べて身支度整えて、そろそろ到着しますよ~っと王城に連絡を入れて、さらに受け入れ態勢が整えられた頃合いを見計らってから着陸するつもりだ。
ってなわけで、本日はお空の上で1泊します。
なので嫁達よ。今夜は絶対に来るんじゃないぞ?
いいか、フリじゃないからな?
明日は大事な話を陛下とするんだから、目の下にクマとかあり得んからな!
絶対に来るなよ!? マジで頼みますよ?
帰ったら、いっぱい相手するから…本当に、お願いします!
各々が王都へと向かう準備を済ませて、裏庭に集合したのが1時間ほど経った頃。
騎士さん達も、手に手に荷物を持ち…お土産屋の袋の方が多い気もするが…集合したのも、同じ様な時間だった。
俺がホワイト・オルター号をネス湖より呼び寄せ、全員が搭乗したのを確認したあと、手を振るドワーフメイド衆に見送られて飛び立ったのが、大体2時間後ぐらいだった。
わずかな時間で確認した、ユズユズ考案の御守りの呪法具の仕様書は、なかなかの出来で、すぐに生産可能なまでの完成度。
なので、当初の予定通り父さんの屋敷で2人を降ろして、製造準備から量産までを任せる事にした。
もちろんダンジョンにいるモフリーナにも通信しておいた。
何をかって? もちろん魔石の大量仕入れのために決まっている。
準備が出来次第、俺に連絡が来るので、ユズユズに取りに行って貰い、即座に製造開始してもらう。
まあ、モフリーナへの魔石のお代はエネルギーでも…と考えていたのだが、想定以上にダンジョン大陸での収入が良かったらしく、好きなだけ進呈するといわれた。
なので、今回は有り難く貰っておこうと思う。
諸々の話を父さんの屋敷にあらかじめ呼んでいた職人達と終えた俺は、再び空へと舞い上がった。
正味30分ほどの打ち合わせなのだが、不明な点や緊急の用事は、通信の呪法具で事足りるので、これで十分。
王都への空の旅は、何度も往復しているのでオートパイロットで快適楽ちん。
空いた時間は、王都で陛下や他の貴族や責任者達とするであろう、戦争関連の質疑応答の事前準備だ。
基本的に、防衛も攻撃も基本的には俺の力技になるのだが、それでもきっちり時間をとって対応するのが正攻法だろう。
戦争に負けないから、何も言わず俺に従え! とかやる様な、アホンダラな僕ちんでは無いのだよ。
嫁達はのんびりリラックスして、母さんやコルネちゃんユリアちゃんを交えてお茶タイム。
サラとリリアさんは、甲斐甲斐しく世話をしている様だが…あの2人が真面目に仕事しているのは、何だか不気味だ。
ナディア達と蜂達は、王都に着くまでに、この大陸だけの地図の縮小版を複数描いてもらっている。
あまり細かくすると見難いので、簡略化して地形や大凡の地名が分かる物を、縦横1mぐらいまでにした物だ。
会議や前線で複数必要になるだろうから、まあ…大体10枚ぐらいお願いしている。
妙に蜂達が手慣れてきていて、クィーンもちょっと驚いてる感じだ。
もしかして、日本のゼ〇リンみたいに詳細な住宅地図も作れるかもしれない。蜂達も成長したんだと、納得しておこう。
さて、空の旅だが、最大戦速とまでは行かないまでも、そこそこの速度で飛んでいるのだが、全く揺れ無い。
このホワイト・オルター号の最大の特徴なんだが、常時360°全周にシールドを展開しているので、風圧の影響を受けているのはシールドなのだ。
つまり、空にでっかい透明で長細い歪な形の球が浮いていて、更にその中にホワイト・オルター号が浮いているという事。
シールドには何か所か穴があり、多少は空気の流れはあるので、換気も十分。窒息する事は無い。
穴と言っても、元が透明なシールドなので、どこにその穴があるのか分からないのだが。
まあ、シールドは可視化する事も出来るし、穴を塞いで完全防御態勢を取る事も出来るので、穴があっても大丈夫だ。
ってか、自由に穴を開けたり、穴の大きさを変える事が出来なければ、着陸も乗り降りも荷物の搬出入も大変だからな。
実際の所、時速80kmほどで飛行し続けているのだが、飛行船の窓を全開にしても、そよ風しか感じない。
そう言えば…某漫画で、時速80kmで走る車の窓から手を伸ばして、手の平にかかる圧力は、おっぱいを揉んでいる時に近いとか聞いたけど…本当だろうか?
このまま進むと、多分深夜から明け方にかけて王都に到着する。
そんな時間に到着するのも、あまりよろしくないので、時間調整として王都に接近したら、王都を中心に半径10kmほどを旋回させることにした。
だって、誰にとっても睡眠も大事だからね。
夜中に王城横の訓練場に付いたりしたら、きっと騎士や兵士が大わらわするだろうし、陛下達だった起きちゃうだろう。
搭乗している皆も、眠い目を擦りながら降りなきゃならんし、宿舎へ移動もしなきゃならん。
場合によっては、夜中とかに緊急謁見とか鳴るかもしれないが、絶対にやりたくない。
なので、朝ご飯食べて身支度整えて、そろそろ到着しますよ~っと王城に連絡を入れて、さらに受け入れ態勢が整えられた頃合いを見計らってから着陸するつもりだ。
ってなわけで、本日はお空の上で1泊します。
なので嫁達よ。今夜は絶対に来るんじゃないぞ?
いいか、フリじゃないからな?
明日は大事な話を陛下とするんだから、目の下にクマとかあり得んからな!
絶対に来るなよ!? マジで頼みますよ?
帰ったら、いっぱい相手するから…本当に、お願いします!
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