518 / 1,466
打ち合わせしよう!
しおりを挟む
「砂浜での訓練は、足腰を鍛えるのにうってつけだと感じました。あと、奥様の言葉を聞き逃す訳にはまいりません…」
「大規模な模擬戦は、良い経験になりました。あと、奥方様に逆らってはいけません…」
「伯爵様の奥様方は、お強いですねぇ。私も、もっと鍛えなければ!あと、大奥様は笑顔でも声が…」
「いや~コルネリア様とユリアーネ様は、さすがネス様の巫女様と神子様だけありますなあ! あと、命が惜しいので奥様の話は…」
「私、海は初めて見ました! 感動です! あと、人魚さんは何というか…エロいですな~。あと、侯爵様の奥様は怖いです!」
何となく騎士さん達に、この砂浜での訓練の感想を聞いてみたのだが、何故か必ず最後に母さんへの感想を口にしていた。
もちろん、母さんの姿が見えない場所限定でのお話し。
俺だってまだ死にたくないんだよ。
確かに、母さんと直接対峙しなければ、あの怖さは分からないだろう。
父さん直属の部下とか聞いてたもんだから、公爵付きの騎士って事はエリートなんじゃね? とか思ってたんだが…騎士さん達も、かなり色々と苦労しているらしい。
それでも俺は騎士さん達に物申したい。
あのゴットばば…んんっ…裏ボ…んんんっ…いつまでも若く美しいお母様と、10年以上も付き合ってきたんだ!
早くに昇爵されて自分の屋敷を持って家を出たけど、そりゃもう一緒の間、何度死ぬか…んんんんっ…すごく楽しかったです。
くっ…心の中でも本音で話せないとは…これがトラウマか!? (解:違います。それは恐怖です)
とか馬鹿な事を妄想しながらも、そろそろ帰宅の時間。
海上に待機させているホワイト・オルター号を呼び寄せて、全員乗り込んだのを確認したら、いざトール君の街までれっつごー!
そろそろ、サラとリリアさんも帰って来てるはず。
ナディアや天鬼族3人娘は、今回の計画に欠かせない人材だ。
正確には、計画の事前準備に欠かせない…だな。
ユズユズは、あれから船室に引きこもって、ずっと御守り呪法具製作準備にかかりっきりだ。
この国の未来が掛かってるんで、おちゃらけユズカでさえ、めちゃ真面目…に、一応は見える…大丈夫かなぁ…。
いや…まあ、その辺はユズキも居るんで、多分大丈夫だろう。大詰めは俺も手伝うつもりでいる。
それよりも、帰宅してからのナディア達との話の方が、今は大事だ。
一応、嫁達にも話は通しているので、ここはしっかり話さねばな。
そんなこんなを考えていると、まだ夕方であるはずなのだが、山の麓で平地よりも少しだけ早く日が暮れる俺の領地へと、ホワイト・オルター号が到着した。
いつもの如く、我が家の裏庭に船体を寄せて、両親や妹たち、我が家のメンバー全員とペット達、騎士さん達を降ろした後は、ネス湖の中へ沈めておきます。
少なからず潮風の影響で、船体に塩が付着するから、しっかり綺麗な真水で洗浄しなきゃね。
基本的にシールドで保護されている船体だけど、乗り降りの時なんかは、どうしてもシールドを解除するんで、潮風が入ってきちゃうから、きちんとね。
そもそも錆びない気もするけど…まあ、気分の問題だよ。
ホワイト・オルターが湖にゆっくりと沈んで行くのを見届けた? 騎士さん達は、父さんの解散という号令で、わいわいと宿へと戻っていった。
お疲れでしょうから、温泉にゆっくりつかって休んで欲しい…母さんもずっと近くにいた事だし、気も張ってただろうからね。
我が家のメンバーは、屋敷の中へ。
夕方でも煌々と明かりの魔道具が照らす玄関ホールには、ナディアを筆頭に天鬼族3人娘に妖精さん一同とサラとリリアさんが並んで待っていた。
『お帰りなさいませ』
俺達に向かって、みんなで綺麗に揃った声のあいさつと、、きっちりと腰を折った綺麗な礼で迎えてくれた。
ナディア達は別として、サラとリリアさんにそんな礼をされたら、何か裏があるんじゃないかと、穿った目で見てしまうのは、おかしい事なんだろうか?
『絶対におかしいです! サラちゃんを何だと思ってるんですか!』
え? ぽんこつナビ。
『うっきーーーー!』
あ、ぽんこつとナビの間に、お猿も追加で。
『貴方様、それは失礼と言う物です。サラの評価は間違ってませんが、私は普段から礼儀正しいのです』
『なっ!?』
普段か…ら?
『何か?』
イエ、ソウデスネ。レイギ…トテモタダシイデス。
『大河さん! リリアに言ってやってください! 私は出来る女なんです! あと、今気が付きましたが、お猿ついかしたら、ぽんこつお猿ナビじゃないですか!』
『何故か思考がカタカナで流れ込んできましたが、どういう意図があるのでしょう? 是非とも説明をお願いします』
『大河さん!』『貴方様?』
ああ、もう煩い煩い!
ナディア、アーデ、アーム、アーフェン! つでに妖精さん達に、蜂達よ! 今から会議を行うので、会議室に集合!
ついでに煩いサラとリリアさんは、お茶とお茶菓子、あとは大量の紙と筆記具の用意だ!
急げ! 戦までもうあまり時間が無いぞ!
『了解しました、マスター!』
『はぁ…では、私はお茶の用意を。サラは紙と筆記具をお願いしますね』『へいへい…』
よし、夕食までに、大まかにでも打ち合わせをすますぞ!
「大規模な模擬戦は、良い経験になりました。あと、奥方様に逆らってはいけません…」
「伯爵様の奥様方は、お強いですねぇ。私も、もっと鍛えなければ!あと、大奥様は笑顔でも声が…」
「いや~コルネリア様とユリアーネ様は、さすがネス様の巫女様と神子様だけありますなあ! あと、命が惜しいので奥様の話は…」
「私、海は初めて見ました! 感動です! あと、人魚さんは何というか…エロいですな~。あと、侯爵様の奥様は怖いです!」
何となく騎士さん達に、この砂浜での訓練の感想を聞いてみたのだが、何故か必ず最後に母さんへの感想を口にしていた。
もちろん、母さんの姿が見えない場所限定でのお話し。
俺だってまだ死にたくないんだよ。
確かに、母さんと直接対峙しなければ、あの怖さは分からないだろう。
父さん直属の部下とか聞いてたもんだから、公爵付きの騎士って事はエリートなんじゃね? とか思ってたんだが…騎士さん達も、かなり色々と苦労しているらしい。
それでも俺は騎士さん達に物申したい。
あのゴットばば…んんっ…裏ボ…んんんっ…いつまでも若く美しいお母様と、10年以上も付き合ってきたんだ!
早くに昇爵されて自分の屋敷を持って家を出たけど、そりゃもう一緒の間、何度死ぬか…んんんんっ…すごく楽しかったです。
くっ…心の中でも本音で話せないとは…これがトラウマか!? (解:違います。それは恐怖です)
とか馬鹿な事を妄想しながらも、そろそろ帰宅の時間。
海上に待機させているホワイト・オルター号を呼び寄せて、全員乗り込んだのを確認したら、いざトール君の街までれっつごー!
そろそろ、サラとリリアさんも帰って来てるはず。
ナディアや天鬼族3人娘は、今回の計画に欠かせない人材だ。
正確には、計画の事前準備に欠かせない…だな。
ユズユズは、あれから船室に引きこもって、ずっと御守り呪法具製作準備にかかりっきりだ。
この国の未来が掛かってるんで、おちゃらけユズカでさえ、めちゃ真面目…に、一応は見える…大丈夫かなぁ…。
いや…まあ、その辺はユズキも居るんで、多分大丈夫だろう。大詰めは俺も手伝うつもりでいる。
それよりも、帰宅してからのナディア達との話の方が、今は大事だ。
一応、嫁達にも話は通しているので、ここはしっかり話さねばな。
そんなこんなを考えていると、まだ夕方であるはずなのだが、山の麓で平地よりも少しだけ早く日が暮れる俺の領地へと、ホワイト・オルター号が到着した。
いつもの如く、我が家の裏庭に船体を寄せて、両親や妹たち、我が家のメンバー全員とペット達、騎士さん達を降ろした後は、ネス湖の中へ沈めておきます。
少なからず潮風の影響で、船体に塩が付着するから、しっかり綺麗な真水で洗浄しなきゃね。
基本的にシールドで保護されている船体だけど、乗り降りの時なんかは、どうしてもシールドを解除するんで、潮風が入ってきちゃうから、きちんとね。
そもそも錆びない気もするけど…まあ、気分の問題だよ。
ホワイト・オルターが湖にゆっくりと沈んで行くのを見届けた? 騎士さん達は、父さんの解散という号令で、わいわいと宿へと戻っていった。
お疲れでしょうから、温泉にゆっくりつかって休んで欲しい…母さんもずっと近くにいた事だし、気も張ってただろうからね。
我が家のメンバーは、屋敷の中へ。
夕方でも煌々と明かりの魔道具が照らす玄関ホールには、ナディアを筆頭に天鬼族3人娘に妖精さん一同とサラとリリアさんが並んで待っていた。
『お帰りなさいませ』
俺達に向かって、みんなで綺麗に揃った声のあいさつと、、きっちりと腰を折った綺麗な礼で迎えてくれた。
ナディア達は別として、サラとリリアさんにそんな礼をされたら、何か裏があるんじゃないかと、穿った目で見てしまうのは、おかしい事なんだろうか?
『絶対におかしいです! サラちゃんを何だと思ってるんですか!』
え? ぽんこつナビ。
『うっきーーーー!』
あ、ぽんこつとナビの間に、お猿も追加で。
『貴方様、それは失礼と言う物です。サラの評価は間違ってませんが、私は普段から礼儀正しいのです』
『なっ!?』
普段か…ら?
『何か?』
イエ、ソウデスネ。レイギ…トテモタダシイデス。
『大河さん! リリアに言ってやってください! 私は出来る女なんです! あと、今気が付きましたが、お猿ついかしたら、ぽんこつお猿ナビじゃないですか!』
『何故か思考がカタカナで流れ込んできましたが、どういう意図があるのでしょう? 是非とも説明をお願いします』
『大河さん!』『貴方様?』
ああ、もう煩い煩い!
ナディア、アーデ、アーム、アーフェン! つでに妖精さん達に、蜂達よ! 今から会議を行うので、会議室に集合!
ついでに煩いサラとリリアさんは、お茶とお茶菓子、あとは大量の紙と筆記具の用意だ!
急げ! 戦までもうあまり時間が無いぞ!
『了解しました、マスター!』
『はぁ…では、私はお茶の用意を。サラは紙と筆記具をお願いしますね』『へいへい…』
よし、夕食までに、大まかにでも打ち合わせをすますぞ!
2
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる