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よ ろ し く
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リリアさんの趣味全開のサラ虐めは、一旦横に置いておいて。
随分と前置きが長くなってしまったが、ユリアちゃんと今後の事をお話ししながら、特殊なユリアちゃんの体質っていうか身体に関してこの先の取り扱いの説明をしなければな。
「ユリアちゃん。お兄ちゃんはユリアちゃんに言わなきゃならない事があるんだ。大事なお話なんで聞いてくれるかな?」
きょとんとした顔のユリアちゃんに正面から向き合い、真面目な顔で俺は話しかけた。
「? おにいちゃんが、だいじなおはなし?」
「そう。とっても大事なお話なんだ」
ユリアちゃんの言葉に、強い肯定の意味を込めて、俺は頷いた。
「うん! ゆりあ、ちゃんときくよ!」
よしよし、いい子だ。
「それじゃ、よく聞いてね。実はユリアちゃんは…………」
俺はユリアちゃんが内包する巨大なエネルギーの話、そのエネルギーを使ってシールドを張る事が出来る事、そして俺やコルネちゃんの妹であり、父さんや母さんの娘である事を、ゆっくりと丁寧に話した。
義理の妹である事は、当然ながらぼかしたままだ。
近い将来、誰かがユリアちゃんの出自をハプニングや何らかの事情で告げたり、自分の出自に関して気付いたりした時に、詳しい事は話せばいいかなと思っての事だ。
ここまでは、彼女自身の問題。ここからは、彼女の周りに関する問題だ。
「それでね、ユリアちゃんにはこのカードを持っててもらおうと思う」
そう言って俺が手渡したのは、あの銅鐸のカード。正確には、銅鐸の絵が描かれているカードなんだが。
「これ、な~に?」
まあ、当然疑問に思うわな。
「これは、ユリアちゃんを助けてくれるカードだよ。帰ったら練習しようね」
「うん!」
そう言って、カードをいそいそとポッケにしまうユリアちゃん。
「そのカードはね、使ったら別の形の物になっちゃう神様からもらった特別製のカードなんだ」
「かみさま?」
「そう。水と生命の女神ネス様。それがあれば、とっても怖い怪物だって、ユリアちゃんなら勝てちゃう凄い物だよ」
まあ、嫁やコルネちゃんにユズユズだって、ほとんどの敵はワンパンでいけるだろうから、それよりも大きなエネルギーの持ち主で、シールド発生機能を備えた身体を持ってるユリアちゃんなら、余裕だろう。
「ユリアちゃんが、コルネお姉ちゃんを助けるお役目を水と生命の女神ネス様が与えてくれたんだ。だから、このカードをくれたんだよ。使い方はさっきも言ったけど、帰ったらお兄ちゃんの奥さんやユズキとユズカっていう人達とか、妖精さん達が教えてくれるからね。だから、いまはポッケに大事にしまっておいてね」
「うん! だいじにもってる!」
よしよし、順調順調。
「お兄ちゃん、お嫁さん達、父さんや母さん、コルネお姉ちゃん、あとは妖精さんのナディアが言ってくれるからね。それ以外の人が何を言っても使えないようになっているから、注意が必要だよ。もしもユリアちゃんがどうしても使いたいときは、さっき言った人にお願いをする事を忘れない様に。お約束出来るかな?」
「うん、だいじょうぶ…なでぃあってだれ?」
あ、まだ紹介してなかったか…えっと、ナディア~聞こえるか?
『はい、マスター。感度良好です!』
…聞こえてるのね。んじゃ、ちょっとアーデ達や一緒に来た皆を連れてこっち来てくれるかな。
『了解しました』
うん、皆で来たね…もの凄いスピードで。土煙上がってるけど、ここ広いけど一応室内だからね。
埃っぽくなるから、急がなくてもいいよ。
あ、ナディアは羽は出してね。
「さて、ユリアちゃん。皆に紹介するからちょっと立ってね」
ナディア達と正対した俺の横にちょこちょことやって来て、素直に並ぶユリアちゃん。
「では改めて紹介しよう。俺の末の妹のユリアーナ・デ・アルテアン。みんな、コルネちゃん同様、サポートしてくれ」
すると、優雅に一礼したナディアが一歩前に出て、美しい羽根をゆっくりと動かしながら、
「初めまして、ユリアーネ様。私は妖精族の長をしております、ナディアと申します。今後ともよろしくお願いいたします」
そう言って、もう一度、ゆっくりと頭を下げた。
「きれいなはね…」
ユリアちゃんは、ナディアの羽に釘づけだ。それを見たナディアも、にっこりと優しい微笑みをユリアちゃんに向けた。
「私はアーデです」「私はアームです」「私はアーフェンです」
『どうぞよろしくお願いいたします』
額からは小さいけど角を生やし、真っ白な羽を大きく広げた天鬼族3人娘も、負けじと羽を見せつける。
「わぁ~! まっしろ~!」
3人娘も、ちょっと得意げに羽をパタパタと広げた。
『ユリアーネ様、よろしくお願いします』
お人形さんの様な、可愛らしい妖精達に、またもやおめめがキラッキラなユリアちゃん。
抱きしめたくて、うずうずしている様だ。
そして最後は、驚かせない様に後ろで小さくなっていた、クイーン配下の働き蜂。
おずおずとナディアや天鬼族の足元を歩いて前に出てきた。
一瞬、ユリアちゃんがビクッ! としたが、俺が横で「大丈夫。とってもいい子達だよ」と言ってあげると、俺の顔を見ながらゆっくりと頷き蜂達を見つめるユリアちゃん。
まあ、虫が40匹も集まれば怖いかもな…しかもお尻に針持ってるし。
蜂達は喋れないからか、ゆっくりと浮上すると空中で隊列を組んで、
『よ ろ し く』
いつぞや、ドワーフの長の家出見た様な見事な蜂文字? を見せた。俺はもちろん盛大に拍手を贈った。
最初は恐々見ていたユリアちゃんも、俺を真似たのか同じく拍手喝さい。
俺やユリアちゃんのリアクションに満足したのか、蜂達もほっとした様子で、また皆の後ろにそっと下がって控えた。
よし、サラにリリアさん、モフリーナにもふりんは終わってる様だし、紹介はこれでいいかな?
随分と前置きが長くなってしまったが、ユリアちゃんと今後の事をお話ししながら、特殊なユリアちゃんの体質っていうか身体に関してこの先の取り扱いの説明をしなければな。
「ユリアちゃん。お兄ちゃんはユリアちゃんに言わなきゃならない事があるんだ。大事なお話なんで聞いてくれるかな?」
きょとんとした顔のユリアちゃんに正面から向き合い、真面目な顔で俺は話しかけた。
「? おにいちゃんが、だいじなおはなし?」
「そう。とっても大事なお話なんだ」
ユリアちゃんの言葉に、強い肯定の意味を込めて、俺は頷いた。
「うん! ゆりあ、ちゃんときくよ!」
よしよし、いい子だ。
「それじゃ、よく聞いてね。実はユリアちゃんは…………」
俺はユリアちゃんが内包する巨大なエネルギーの話、そのエネルギーを使ってシールドを張る事が出来る事、そして俺やコルネちゃんの妹であり、父さんや母さんの娘である事を、ゆっくりと丁寧に話した。
義理の妹である事は、当然ながらぼかしたままだ。
近い将来、誰かがユリアちゃんの出自をハプニングや何らかの事情で告げたり、自分の出自に関して気付いたりした時に、詳しい事は話せばいいかなと思っての事だ。
ここまでは、彼女自身の問題。ここからは、彼女の周りに関する問題だ。
「それでね、ユリアちゃんにはこのカードを持っててもらおうと思う」
そう言って俺が手渡したのは、あの銅鐸のカード。正確には、銅鐸の絵が描かれているカードなんだが。
「これ、な~に?」
まあ、当然疑問に思うわな。
「これは、ユリアちゃんを助けてくれるカードだよ。帰ったら練習しようね」
「うん!」
そう言って、カードをいそいそとポッケにしまうユリアちゃん。
「そのカードはね、使ったら別の形の物になっちゃう神様からもらった特別製のカードなんだ」
「かみさま?」
「そう。水と生命の女神ネス様。それがあれば、とっても怖い怪物だって、ユリアちゃんなら勝てちゃう凄い物だよ」
まあ、嫁やコルネちゃんにユズユズだって、ほとんどの敵はワンパンでいけるだろうから、それよりも大きなエネルギーの持ち主で、シールド発生機能を備えた身体を持ってるユリアちゃんなら、余裕だろう。
「ユリアちゃんが、コルネお姉ちゃんを助けるお役目を水と生命の女神ネス様が与えてくれたんだ。だから、このカードをくれたんだよ。使い方はさっきも言ったけど、帰ったらお兄ちゃんの奥さんやユズキとユズカっていう人達とか、妖精さん達が教えてくれるからね。だから、いまはポッケに大事にしまっておいてね」
「うん! だいじにもってる!」
よしよし、順調順調。
「お兄ちゃん、お嫁さん達、父さんや母さん、コルネお姉ちゃん、あとは妖精さんのナディアが言ってくれるからね。それ以外の人が何を言っても使えないようになっているから、注意が必要だよ。もしもユリアちゃんがどうしても使いたいときは、さっき言った人にお願いをする事を忘れない様に。お約束出来るかな?」
「うん、だいじょうぶ…なでぃあってだれ?」
あ、まだ紹介してなかったか…えっと、ナディア~聞こえるか?
『はい、マスター。感度良好です!』
…聞こえてるのね。んじゃ、ちょっとアーデ達や一緒に来た皆を連れてこっち来てくれるかな。
『了解しました』
うん、皆で来たね…もの凄いスピードで。土煙上がってるけど、ここ広いけど一応室内だからね。
埃っぽくなるから、急がなくてもいいよ。
あ、ナディアは羽は出してね。
「さて、ユリアちゃん。皆に紹介するからちょっと立ってね」
ナディア達と正対した俺の横にちょこちょことやって来て、素直に並ぶユリアちゃん。
「では改めて紹介しよう。俺の末の妹のユリアーナ・デ・アルテアン。みんな、コルネちゃん同様、サポートしてくれ」
すると、優雅に一礼したナディアが一歩前に出て、美しい羽根をゆっくりと動かしながら、
「初めまして、ユリアーネ様。私は妖精族の長をしております、ナディアと申します。今後ともよろしくお願いいたします」
そう言って、もう一度、ゆっくりと頭を下げた。
「きれいなはね…」
ユリアちゃんは、ナディアの羽に釘づけだ。それを見たナディアも、にっこりと優しい微笑みをユリアちゃんに向けた。
「私はアーデです」「私はアームです」「私はアーフェンです」
『どうぞよろしくお願いいたします』
額からは小さいけど角を生やし、真っ白な羽を大きく広げた天鬼族3人娘も、負けじと羽を見せつける。
「わぁ~! まっしろ~!」
3人娘も、ちょっと得意げに羽をパタパタと広げた。
『ユリアーネ様、よろしくお願いします』
お人形さんの様な、可愛らしい妖精達に、またもやおめめがキラッキラなユリアちゃん。
抱きしめたくて、うずうずしている様だ。
そして最後は、驚かせない様に後ろで小さくなっていた、クイーン配下の働き蜂。
おずおずとナディアや天鬼族の足元を歩いて前に出てきた。
一瞬、ユリアちゃんがビクッ! としたが、俺が横で「大丈夫。とってもいい子達だよ」と言ってあげると、俺の顔を見ながらゆっくりと頷き蜂達を見つめるユリアちゃん。
まあ、虫が40匹も集まれば怖いかもな…しかもお尻に針持ってるし。
蜂達は喋れないからか、ゆっくりと浮上すると空中で隊列を組んで、
『よ ろ し く』
いつぞや、ドワーフの長の家出見た様な見事な蜂文字? を見せた。俺はもちろん盛大に拍手を贈った。
最初は恐々見ていたユリアちゃんも、俺を真似たのか同じく拍手喝さい。
俺やユリアちゃんのリアクションに満足したのか、蜂達もほっとした様子で、また皆の後ろにそっと下がって控えた。
よし、サラにリリアさん、モフリーナにもふりんは終わってる様だし、紹介はこれでいいかな?
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