484 / 1,466
お名前発表!
しおりを挟む
「さあ、全ての準備は整いました…あ、名前がまだでしたね。あとは彼女の名前を書き込めば終了です。それで、名前は?」
リリアさんが、何も無かったかのような顔で俺を見たのだが、モフリーナと俺は顔を見合わせて困惑した。
あれ(床でジタバタ中のサラ)を、無視してもいいものか悩んだ…が、もう考えても無駄かと諦めた。
「あっと、名前だったな。この子の名前はユリアちゃん。ユリアーナ・デ・アルテアン」
「「…」」
この沈黙は何だろう。
「まさか…貴方は、南斗〇将〇宿命〇ままに! とか言わせる気ですか!?」
何を言ってるのかな、リリア君。そんな事を言うはずないだろう?
ってか、それはユリア違いだ! 私も天〇帰りましょう! とか言い出したらどうすんだよ!
「と、トールヴァルド様が、本当に考えてたなんて…」
モフリーナも、大概失礼だよな! ちゃんと考えてたわ!
「あのな、2人共。父さん達と、国王陛下と相談した結果だぞ? 俺が決めたわけじゃ無いんだからな」
「「…へ~~~~~~~」」
めっちゃ疑惑の目だな。いや、だが今回だけは本当だからな。
「う…お、大河さん…うっぷ…峻烈〇男達の戦〇の為に私がしてあげ〇れるのは、心置き〇く送り出す事〇け…Death !」
ゾンビの様にゆらりと立ち上がったサラが、長いセリフを口にしたが、
「それもリリアさんと同じユリアだ、馬鹿者ーーーー!」
んじゃ俺は、ほぉぁたたたたたたたたた…ぉぁったー! とか言わなきゃならんのか? ヤダぞ?
「まさか、吉〇の女芸人…」
「リリアさん、ストップストップストーーーーップ! 危険だから、それ以上はお口にチャックだ!」
恐ろしい…何て恐ろしい事を口走ろうとしてたんだ、このアマ!
「この子の名前は、ユリアーナ・デ・アルテアンで決定なんだよ! 異論も反論も一切認めない! これは侯爵閣下と国王陛下の決定なんだからな!」
『長い物に巻かれやがった!』
「3人共、何言ってんだ! 巻かれた方が楽なんだから、当たり前だろーが!」
『そして認めた!』
「いいんだよ。ユリアちゃん…可愛いじゃないか。俺は気に入った」
だって、本当に可愛いじゃん。
俺とコルネちゃん、そしてユリアちゃん。皆、5歳ずつ離れてるんだぜ。
そういえば最近のコルネちゃんは、話してると言葉に漢字が増えた気がする…あくまでニュアンスだけど。
きっとまだ7歳のユリアちゃんは、ひらがないっぱいなんだろうなあ~。いいじゃないか、愛妹ユリアちゃん!
きっと彼女を構ってたら、コルネちゃんも「お兄ちゃん、一緒に遊ぼう~よ~!」とか言ってくるんだよ、ヤキモチ焼いたりして。
そしたらユリアちゃんも、「おにいちゃんは、ゆりあのものなのー!」とか言って、ほっぺ膨らまして俺にしがみ付いてきたりして。
「リリアさん…トールヴァルド様の顔が気持ち悪いんですけど…」
「ものすごく、わるいかおになってまち!」
「モフリーナさん、もふりんちゃん。あれがあの男の本性です。近づくと妊娠しますよ?」
「いやいや、リリア。さすがにそれは無いと思うけど。サラちゃんとしては、その流れで襲って欲しい所ですけど」
「サラはあの顔に欲情するとでも?」
「……近づくだけにしようかな…妊娠するなら」
『妊娠(にんしん)したいんかーい!』
リリアさん、モフリーナ、もふりんの声が揃った。
「何も声を揃えて言わなくても…。でも、やっぱり妊娠だけしても仕方ないですね。その前段階というかプロセスというか、ぶっちゃけエッチしなきゃ意味ないですね」
『ぶっちゃけたよ、この女(あま)!』
もう声が揃うのはデフォルトな様だ。
「だって、身体の疼きが…」
俺が幸せな妄想に浸っている間に、何やらサラ、リリアさん、モフリーナ、もふりんの4人で、何か話してたようだが?
話の内容が気にはなるが、それよりもだ、
「んで、リリアさんや。ユリアーナ・デ・アルテアンで大丈夫なんだろ?」
「え、ええ…まあ、特に問題はないと思いますが…」
よし! では、
「んじゃ長々引っ張っても仕方ないから、そろそろ本当に目覚めてもらおう!」
未だに、裸のまま布1枚掛けられただけで機械に繋がれてた幼女を横目に、俺は力強く宣言したのだった。
「さあ、時は満ちた。今こそ目覚めの刻だ。いざ、儀式を始めよう!」
またもや女性陣の冷たい目が俺に集まった。
いや、海外の童話じゃないんだから、眠ってるお姫様起こすのにキスとかしないよ? ちょっとだけしたいなあ~とか思ったりもしてないからね! 本当だからね!
「目覚めのキスとかどうでもいいです…中二病的セリフに寒気を覚えただけです」
サラの評価には、大変遺憾を覚えるが、今はノリノリなのだ!
さあ、いざ行かん! 目覚めの儀式へと!
リリアさんが、何も無かったかのような顔で俺を見たのだが、モフリーナと俺は顔を見合わせて困惑した。
あれ(床でジタバタ中のサラ)を、無視してもいいものか悩んだ…が、もう考えても無駄かと諦めた。
「あっと、名前だったな。この子の名前はユリアちゃん。ユリアーナ・デ・アルテアン」
「「…」」
この沈黙は何だろう。
「まさか…貴方は、南斗〇将〇宿命〇ままに! とか言わせる気ですか!?」
何を言ってるのかな、リリア君。そんな事を言うはずないだろう?
ってか、それはユリア違いだ! 私も天〇帰りましょう! とか言い出したらどうすんだよ!
「と、トールヴァルド様が、本当に考えてたなんて…」
モフリーナも、大概失礼だよな! ちゃんと考えてたわ!
「あのな、2人共。父さん達と、国王陛下と相談した結果だぞ? 俺が決めたわけじゃ無いんだからな」
「「…へ~~~~~~~」」
めっちゃ疑惑の目だな。いや、だが今回だけは本当だからな。
「う…お、大河さん…うっぷ…峻烈〇男達の戦〇の為に私がしてあげ〇れるのは、心置き〇く送り出す事〇け…Death !」
ゾンビの様にゆらりと立ち上がったサラが、長いセリフを口にしたが、
「それもリリアさんと同じユリアだ、馬鹿者ーーーー!」
んじゃ俺は、ほぉぁたたたたたたたたた…ぉぁったー! とか言わなきゃならんのか? ヤダぞ?
「まさか、吉〇の女芸人…」
「リリアさん、ストップストップストーーーーップ! 危険だから、それ以上はお口にチャックだ!」
恐ろしい…何て恐ろしい事を口走ろうとしてたんだ、このアマ!
「この子の名前は、ユリアーナ・デ・アルテアンで決定なんだよ! 異論も反論も一切認めない! これは侯爵閣下と国王陛下の決定なんだからな!」
『長い物に巻かれやがった!』
「3人共、何言ってんだ! 巻かれた方が楽なんだから、当たり前だろーが!」
『そして認めた!』
「いいんだよ。ユリアちゃん…可愛いじゃないか。俺は気に入った」
だって、本当に可愛いじゃん。
俺とコルネちゃん、そしてユリアちゃん。皆、5歳ずつ離れてるんだぜ。
そういえば最近のコルネちゃんは、話してると言葉に漢字が増えた気がする…あくまでニュアンスだけど。
きっとまだ7歳のユリアちゃんは、ひらがないっぱいなんだろうなあ~。いいじゃないか、愛妹ユリアちゃん!
きっと彼女を構ってたら、コルネちゃんも「お兄ちゃん、一緒に遊ぼう~よ~!」とか言ってくるんだよ、ヤキモチ焼いたりして。
そしたらユリアちゃんも、「おにいちゃんは、ゆりあのものなのー!」とか言って、ほっぺ膨らまして俺にしがみ付いてきたりして。
「リリアさん…トールヴァルド様の顔が気持ち悪いんですけど…」
「ものすごく、わるいかおになってまち!」
「モフリーナさん、もふりんちゃん。あれがあの男の本性です。近づくと妊娠しますよ?」
「いやいや、リリア。さすがにそれは無いと思うけど。サラちゃんとしては、その流れで襲って欲しい所ですけど」
「サラはあの顔に欲情するとでも?」
「……近づくだけにしようかな…妊娠するなら」
『妊娠(にんしん)したいんかーい!』
リリアさん、モフリーナ、もふりんの声が揃った。
「何も声を揃えて言わなくても…。でも、やっぱり妊娠だけしても仕方ないですね。その前段階というかプロセスというか、ぶっちゃけエッチしなきゃ意味ないですね」
『ぶっちゃけたよ、この女(あま)!』
もう声が揃うのはデフォルトな様だ。
「だって、身体の疼きが…」
俺が幸せな妄想に浸っている間に、何やらサラ、リリアさん、モフリーナ、もふりんの4人で、何か話してたようだが?
話の内容が気にはなるが、それよりもだ、
「んで、リリアさんや。ユリアーナ・デ・アルテアンで大丈夫なんだろ?」
「え、ええ…まあ、特に問題はないと思いますが…」
よし! では、
「んじゃ長々引っ張っても仕方ないから、そろそろ本当に目覚めてもらおう!」
未だに、裸のまま布1枚掛けられただけで機械に繋がれてた幼女を横目に、俺は力強く宣言したのだった。
「さあ、時は満ちた。今こそ目覚めの刻だ。いざ、儀式を始めよう!」
またもや女性陣の冷たい目が俺に集まった。
いや、海外の童話じゃないんだから、眠ってるお姫様起こすのにキスとかしないよ? ちょっとだけしたいなあ~とか思ったりもしてないからね! 本当だからね!
「目覚めのキスとかどうでもいいです…中二病的セリフに寒気を覚えただけです」
サラの評価には、大変遺憾を覚えるが、今はノリノリなのだ!
さあ、いざ行かん! 目覚めの儀式へと!
2
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

『転生したら「村」だった件 〜最強の移動要塞で世界を救います〜』
ソコニ
ファンタジー
29歳の過労死サラリーマン・御影要が目覚めたのは、なんと「村」として転生した姿だった。
誰もいない村の守護者となった要は、偶然迷い込んできた少年リオを最初の住民として迎え入れ、徐々に「村」としての力を開花させていく。【村レベル:1】【住民数:0】【スキル:基本生活機能】から始まった異世界生活。

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる