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モグラ叩き
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予定通り午前中は書類仕事をガシガシ熟し、父さん達に色々と事後報告を行った。
もちろん俺の義妹となる幼女に関しても報告済みだ。コルネちゃんは万歳して喜び舞い踊った…かもしれない。
いつの間にか父さん達は王都へと移動していた様で、急ぎ王都から戻ると呪法具の向こうで楽しそうに語っていた。
もちろん国王陛下にも概要は伝えたぞ。かなり端折ったけど、どうせ本日ダンジョン大陸へと俺が向かって居なくなったら、メリルが報告するだろうから、詳細は省いたって構わないはず。
もしも話さなくたって、父さん達が王都に居るなら帰郷の為には国王陛下に報告とか相談の1つも必要だろう。
その時にやっぱり色々と話すだろうから、端折ったぐらいでちょうどいいのだ。
って事で(どういう事やねん! という反論は聞かない)、本日もやってまいりましたダンジョン大陸。
おともはいつものサラとリリアさんです。もちろん、案内人はモフリーナさんです。
「その紹介はどうなんですか?」「もう少し言い方という物が…」
サラとリリアさんからクレームがつきましたが、ここは無視です。
「案内人…ですか? 言い得て妙ですが…」
ダンジョンから跳んで来るのに必要なんだから、案内人で間違ってないと思うけど?
『もう諦めましたけどね』
意気投合しやがった、こいつら…まあ、いっか。
さって、もふりんとナディア達はどこかなあ~あと、保護した可愛い子供達は…っと。
数あるモニターを眺めていると、ナディアはどうやら要注意転移者を叩いて遊んでる様だった。
よく見ると、少し離れた所でも、同じようにアーデ、アーム、アーフェンが並んで転移者叩きの最中だった。
いや、転移者叩きってなんで分ったかというと、モニターに映る転移者が一歩進むたびに魔物にぶつかる様に指示してたからなんだけど、その様子が生前ゲーセンで遊んだモグラたたきにどことなく似てたからなんだ。
転移者達の意表をつくような形で、物陰から上から横から後ろから、果ては死角から、力は弱いが素早い小型の魔物を突撃させて、少しずつ転移者達の体力を削るという、何とも鬼畜な攻め方。
4人はもの凄く楽しそうにプレイしているが、そのサポートにもふりんは付っきりになっている。
「今度は右斜め後ろから突撃です」「あい!」「あ、あの岩陰から行って下さい!」「りょうかいでち!」「左前に投石して気を逸らして、右後ろからアタック!」「おまかせ!」「今度は全方位から蝶のように舞い、蜂のように刺すんです!」「いきまーす!」
次々と出る4人の妖精達の指示に従って、あちこちのモニターを見ながら高性能ゲーム機の制御装置と化したもふりんが、次々と魔物達を転移させては攻撃させ、攻撃が終わったらさっさと転移で離脱させる。
矢継ぎ早にもふりんに襲い掛かる指示の嵐に対応すべく、素早い指示で魔物達を転移させるもふりん動きは、もはや手元がブレて見えるほどの速度になっていた。
ヒットアンドアウェー戦法とでも言うのだろうか…画面越しに見たらモグラ叩きにしか見えないけど。
楽しそうに奇奇怪怪な転移者を叩きまくってるから、まあちょっとキリの良いところまで遊ばせておこう。
んじゃま、恐怖の大王さんも宇宙の彼方に消えちゃった様なので、ここいらで火御華ちゃんでも起こそうかね。
未だボディーの起動には成功しているが、精神体の移植は保留中の火御華ちゃん。
色々な事情が重なったため、ずっと機械に繋がったまま眠っていたのだが、そろそろ起こしてあげたいと思う。
嫁達の合意というか許可も取れた事だし、そろそろ起きてもらいましょう。
「さあ、悠久の眠りの時より、今こそ目覚めるのだ!」
「大河さん、また中二病ですか?」
「馬鹿も~~ん! こういう時のお約束だ!」
「はあ、お約束は良いですけど…火御華のボディーを管理しているのはリリアですよ? しかも格好つけて目覚めるのだ! とか言ってるようですけど、そんな言葉だけではボディーは起きませんし…何を目覚めさせるつもりですか?」
「……俺の秘めたる力…かな…」
「それは隠された性癖って事ですか?」
「違う! 本当に火御華を起こそうとしただけだ!」
「そんな香ばしいポーズで叫ばなくても、ボタン一つで起きますけど?」
そう言って、ボタンをポチッと押すポーズをするサラ。
「あ、うん…そうなんだけどさ。雰囲気というか…気分の問題というか…ノリというか…」
「つまりはやっぱり、中二病乙って事ですよね」
「……」
もちろん俺の義妹となる幼女に関しても報告済みだ。コルネちゃんは万歳して喜び舞い踊った…かもしれない。
いつの間にか父さん達は王都へと移動していた様で、急ぎ王都から戻ると呪法具の向こうで楽しそうに語っていた。
もちろん国王陛下にも概要は伝えたぞ。かなり端折ったけど、どうせ本日ダンジョン大陸へと俺が向かって居なくなったら、メリルが報告するだろうから、詳細は省いたって構わないはず。
もしも話さなくたって、父さん達が王都に居るなら帰郷の為には国王陛下に報告とか相談の1つも必要だろう。
その時にやっぱり色々と話すだろうから、端折ったぐらいでちょうどいいのだ。
って事で(どういう事やねん! という反論は聞かない)、本日もやってまいりましたダンジョン大陸。
おともはいつものサラとリリアさんです。もちろん、案内人はモフリーナさんです。
「その紹介はどうなんですか?」「もう少し言い方という物が…」
サラとリリアさんからクレームがつきましたが、ここは無視です。
「案内人…ですか? 言い得て妙ですが…」
ダンジョンから跳んで来るのに必要なんだから、案内人で間違ってないと思うけど?
『もう諦めましたけどね』
意気投合しやがった、こいつら…まあ、いっか。
さって、もふりんとナディア達はどこかなあ~あと、保護した可愛い子供達は…っと。
数あるモニターを眺めていると、ナディアはどうやら要注意転移者を叩いて遊んでる様だった。
よく見ると、少し離れた所でも、同じようにアーデ、アーム、アーフェンが並んで転移者叩きの最中だった。
いや、転移者叩きってなんで分ったかというと、モニターに映る転移者が一歩進むたびに魔物にぶつかる様に指示してたからなんだけど、その様子が生前ゲーセンで遊んだモグラたたきにどことなく似てたからなんだ。
転移者達の意表をつくような形で、物陰から上から横から後ろから、果ては死角から、力は弱いが素早い小型の魔物を突撃させて、少しずつ転移者達の体力を削るという、何とも鬼畜な攻め方。
4人はもの凄く楽しそうにプレイしているが、そのサポートにもふりんは付っきりになっている。
「今度は右斜め後ろから突撃です」「あい!」「あ、あの岩陰から行って下さい!」「りょうかいでち!」「左前に投石して気を逸らして、右後ろからアタック!」「おまかせ!」「今度は全方位から蝶のように舞い、蜂のように刺すんです!」「いきまーす!」
次々と出る4人の妖精達の指示に従って、あちこちのモニターを見ながら高性能ゲーム機の制御装置と化したもふりんが、次々と魔物達を転移させては攻撃させ、攻撃が終わったらさっさと転移で離脱させる。
矢継ぎ早にもふりんに襲い掛かる指示の嵐に対応すべく、素早い指示で魔物達を転移させるもふりん動きは、もはや手元がブレて見えるほどの速度になっていた。
ヒットアンドアウェー戦法とでも言うのだろうか…画面越しに見たらモグラ叩きにしか見えないけど。
楽しそうに奇奇怪怪な転移者を叩きまくってるから、まあちょっとキリの良いところまで遊ばせておこう。
んじゃま、恐怖の大王さんも宇宙の彼方に消えちゃった様なので、ここいらで火御華ちゃんでも起こそうかね。
未だボディーの起動には成功しているが、精神体の移植は保留中の火御華ちゃん。
色々な事情が重なったため、ずっと機械に繋がったまま眠っていたのだが、そろそろ起こしてあげたいと思う。
嫁達の合意というか許可も取れた事だし、そろそろ起きてもらいましょう。
「さあ、悠久の眠りの時より、今こそ目覚めるのだ!」
「大河さん、また中二病ですか?」
「馬鹿も~~ん! こういう時のお約束だ!」
「はあ、お約束は良いですけど…火御華のボディーを管理しているのはリリアですよ? しかも格好つけて目覚めるのだ! とか言ってるようですけど、そんな言葉だけではボディーは起きませんし…何を目覚めさせるつもりですか?」
「……俺の秘めたる力…かな…」
「それは隠された性癖って事ですか?」
「違う! 本当に火御華を起こそうとしただけだ!」
「そんな香ばしいポーズで叫ばなくても、ボタン一つで起きますけど?」
そう言って、ボタンをポチッと押すポーズをするサラ。
「あ、うん…そうなんだけどさ。雰囲気というか…気分の問題というか…ノリというか…」
「つまりはやっぱり、中二病乙って事ですよね」
「……」
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