システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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お前らって、イランよね?

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 結果だけをお伝えしよう。

 ダンジョン管理室内で紆余曲折あったものの、無事に旧火御華ボディーは管理局長へと転送されました。
 例の如く、サラと局長の面倒な通信が必要なのかと思いきや、実はモフリーナがダンジョンの神様とやらを経由しても、リリアさんが通信しても何の問題も無い事が分かり、手柄の取り合いになったというひと悶着はあったものの、まあ無事に終了したわけだ。
 最終的には、前回の実績があるからという理由で、サラに送ってもらったのだが…本当にこれで恐怖の大王戦って終わりなのか?
 今回、変なフラグが立った気がする。
 遥かな未来の別次元から、恐怖の大王の欠片を宿した特殊な転移をしてやってきた恐怖の大王。
 最初のキノコ〇ゲも大概だけど、今回の火御華も大概だと思う。
 サクッと消える運命の厄災の元なんて、どこの世界のラノベにもアニメにも出てこないぞ?
 ほとんどの場合、異世界から勇者を召喚したり、突如十把一絡げの能力が覚醒したり、超ご都合主義で最後には辻褄が合わなくなる様な超進化や能力の獲得をしたりする奴らによって倒されるもんじゃなかろうか?
 俺の様に、チートっぽいだけの能力を持たされた一般ぴーぽーに、管理局長は一体何を期待しているというのか。
 確かにこの星の人々とは隔絶してる(気がする)能力を貰ってはいるが、使い道が微妙に難しかったり、滅茶苦茶余計で面倒くさいサラというオマケまで付いて来る始末。
 とどめにリリアさんという、オマケのオマケという無駄飯ぐらいまでやって来てしまった。
 俺は転生したこの星で、のんびり人生を送り、愛する家族と田舎の良い空気の中で暮らしたいだけなんだがなあ…

「黙って聞いていれば、誰がオマケか!」
「オマケのオマケで無駄飯ぐらいとは、酷い言い種です。訂正を要求します!」
 ほら…面倒くさいだろ?
「あのな、サラ、リリアさん。そもそも君達って何なの?」
 ズバッと聞いた方が良いかな?
「私は大河さんの専属ナビゲートであり、愛人候補です!」
「そんなサラのメンテ要員?」
 サラよ、ナビは良いとして愛人候補は却下だ。
 そしてリリアさん、何故に疑問形?
「って事はだな…2人は人型である必要性は無いって事だよな?」
「「なっ!?」」
「おい! 今、気が付いたって顔したな? してたよな?」
「「そんな事はありません」」
 知らばっくれる気か?
「そもそも論なんだが、リリアさんはサラのボディー交換が終わったんだから、もう用済みだよな」
「その通り!」「いいえ、まだ必要です!」
 意見真っ二つ。
「リリアはさっさとあの真っ白白すけ空間にカエレ!」
「サラのボディー酷使は、使用推奨期間を大幅に削ります。貴重な研究材料ですから、離れるわけにはいきません!」
「危険になっらた呼ぶから、カエレ!」
「危険になったら通信すら出来ないでしょうが! 傍で常時監視が必要です!」
「カエレ!」
「いやです!」
 ………エンドレス。 
「あのさ、2人共。結局はどっちもこの世界にはイランのじゃね?」
「「なっ!?」」
「だって、サラはガチャ玉使う時だけナビしてくれたらいいだけだろ? それなら人型である必要はないし、そもそもこの星に居る必要も無いよな? そうなったらリリアさんだってこの星にいる必要は無くなると…ってことで、2人共いらなくね?」
 今更だけど、本質的な事をズバッと切り込んでやった。
「「いるんです!」」
 と思ったら、反論きました。
「「あんな管理局はいやだ! ここに住みたい!」」
 お前ら…結局はここで遊びたいだけだろ…
「夢で局長にチェンジお願いしようかなぁ~2人共」
「「やーめーてー!」」
 そうは言っても、もうサラなんて10年以上いるし、リリアさんも何だかんだ言っても、居るのが日常になっちゃったしな。
「はぁ…まあ、もういいや。何だか面倒くさくなってきたし」
「「面倒くさい言うな!」」
 お前等、マジで面倒くさいんだもん。 

「マスター! 放置している処分予定者達ですが、食料供給が多くないですか?」
「こちらの気持ち悪い汗だくの男なんですが、ぐふぐふ言いながらハーピー追いかけてますが、どうします?」
「大変です! 大きなハサミをもってふぉっふぉっふぉって言ってるセミみたいな奴が、ダンジョン5階層を突破しました!」
「こちらでは頭が長い異星人っぽいのが、ダンジョン2階の通路で卵を産み始めました!」
 こっちはこっちで大変だ…俺の眷属扱いだから、仕方ないなあ。
「ナディアはもふりんと相談して食料供給量を減らしてくれ。そいつらは、ちょっと痩せた方がいい。アーデはハーピーが逃げ切ったら、モフリーナに連絡して、即イノセント型魔物を全力で投入してぶつける様に。全部、自爆で構わない! 殲滅しろ! アーム…そいつは、ほっとけ。きっと後ろから夕日が似合いそうな異星人が付いて行くだろうけど、そっちも放置で。アーフェン、どこだ!? 卵はモフリーナに言って即刻撤去しろ! そいつはエッグチ〇ンバーといって、近づいたらカニみたいなのを顔に飛ばして来るから気を付けろ! 腹の中に卵産み付けられるぞ! 出来たらイノセント型モンスターで破壊だ!」
 まだまだダンジョン大陸は大騒動が続きそうだなあ。
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