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大事な銅鐸
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よし、今までの事は忘れて、作業に専念しよう!
まずは火御華の新ボディーだな。
これは先に述べた通り、サラの呼びボディーをベースに幼児化して、成長できる余地を残すように…
あれ? でも普通の人の姿でいいのかな?
あ、今の火御華の姿を参考にしたらいいのか…えっと、確かお人形さん遊びをしてたんだっけ…どれどれ?
確認ためにモニターを覗き込むと、すやすやと火御華はおねんねの最中だった。
……まあ、いい。
青白い肌を持ってて、「メキメキニ~、ヌダラダラ~」が口癖で、額から鼻筋に掛けて仮面風の模様? があってっと。あの模様みたいなのは、ポイッだな。
青白い肌も、この世界で今後も生活するなら止めた方が無難か…だが、そうするとこの世界の人々と同じになってしまうなあ…これは後で考えるとして。
注目すべきは、もの凄く大切そうに握りしめてる、あの銅鐸か…これもレプリカでも創るか? いや、せっかくだから何か能力を付与するべきか。
って事は、別にガチャ玉を使わなきゃダメか。
ふむ、ってことはガチャ玉が2個必要と…でも創ってるところをモフリーナ達に見られるわけにはいかないから、
「モフリーナ、俺とサラとリリアさんを、どっか隔離された部屋に移してくれ」
前にガチャ玉を大量に使った部屋は、すでに魔物部屋になってるみたいだから、モフリーナに造ってもらわなきゃな。
「はい、お任せください。それですぐに移動されますか?」
ん~?
「サラ~! リリアさ~ん! 手が空いたら、ちょっとこっち来て~!」
何やらゴソゴソゴロゴロと、管理室内で日曜のお父さんよろしくトドになってる2人に声を掛けると、すぐにやってきた。
「いや~暇してました~! ささ、始めましょう!」
「調子いいな、サラ…何するか分かってんのか?」
俺、お前に何も言ってないはずなんだが。
「ええ、しっかりと考えは読んでました!」
そうだ、こういう奴だったなサラは。
「私は必要無いのでは?」
一緒に付いて来た不服そうなリリアさんは、ものすごく面倒くさそうだが。
「一応、サラの暴走防止のための監視役って事で。んじゃモフリーナ、3人を転移してくれ。あとでナディアに念話するから」
「了解しました!」
俺達3人は、あの微妙な浮遊感と共に、モフリーナによってどことも知れぬ部屋へと転送された。
天井の放つ仄かな明かりだけが頼りの、何も無いだだっ広い空間。
俺達が転送されたのは、そんな部屋だった。
「ここは、どこだ?」
俺の疑問は、至極当然の事だと思うのだが、
「いや、あんたが望んだ部屋でしょうに…」
サラに飽きられてしまった。まあ、そりゃそうなんだが…
「まあ、いいや。早速始めるぞ! ガチャ玉は補充したから、十分に数はあるはずだから…っと、これこれ」
俺の上着のポッケには、常に数個のガチャ玉が忍ばせてあるのだ。
「誰も触れないし、私達以外では見る事も出来ないからと言って、ポケットに普通入れときますか?」
今度は、リリアさんがジト目で俺を見る…何故だ! ごく普通の事をしてるだけなのに!
「いや、大河さん。普通は金庫にしまったりしとく物ですからね? かなりの貴重品ですから! もっと丁寧に扱ってください!」
サラにまで怒られた…解せん…
「それで、火御華のボディーを創るのですね? 私の方で保存カプセルを用意しておきましょう」
保存カプセル? サラのボディーの時は、水槽みたいな入れ物だった気が。
「ああ、サラの大量生産品は、水槽にまとめて沈めて置けばいいですが、今回は一品ものですからね」
「ちょ、リリア! 私のボディーの扱いって、そんなぞんざいな扱いなんですか!?」
俺も、ちょっと可哀そうになって来た。
「当たり前です。消費期限付きのサラのボディーと違って、今回は成長させなければなりません。あなたの安い大量生産品と同じ扱いな訳が無いでしょうに。これだからツルペタ貧乳スカスカ脳の馬鹿は…」
「ひどっ!」
うん、俺も酷いと思う…でも、
「まあ、リリアさんの言いたい事も分かるよ。確かに特別製である事は間違いないからね」
「大河さんまで!?」
うるさいサラは無視してっと。
「んじゃま、早速創りますか。今回はガチャ玉2個使うど! 1個はボディーに、もう1個は銅鐸だ」
「「銅鐸?」」
「そ、銅鐸。大事そうに持ってるからね。だから銅鐸のレプリカを創る」
これには訳があるのだよ。
「いや、あの火御華が持ってる銅鐸を持たせればいいのでは?」
「サラが言いたい事はわかるよ。でも、恐怖の大王の所在がはっきりしないじゃん。睡眠時にも火御華があそこまで銅鐸を大事にしてるって事は、もしかしたら…」
「銅鐸に恐怖の大王の欠片が宿っているかもという事ですね。一理あります」
「さすがリリアさん、その通り。もしかしたら単に大事な物ってだけかもしれないけど、それならボディーを変えた時に手元になかったら悲しむだろう? だから、レプリカを創ってあげるんだよ」
これが俺の思いやりだ。どうだ、他人を思いやる気持ちを忘れない男って、魅力的だろう?
「なるほど! でも大河さんの事ですから、今度創る銅鐸も、ただの銅鐸じゃないんですよね?」
「ふっふっふ…良くぞ聞いてくれた! サラの考えた通り、ただの銅鐸では無い! その能力とは…」
「「ごくりっ…その能力とは?」」
まずは火御華の新ボディーだな。
これは先に述べた通り、サラの呼びボディーをベースに幼児化して、成長できる余地を残すように…
あれ? でも普通の人の姿でいいのかな?
あ、今の火御華の姿を参考にしたらいいのか…えっと、確かお人形さん遊びをしてたんだっけ…どれどれ?
確認ためにモニターを覗き込むと、すやすやと火御華はおねんねの最中だった。
……まあ、いい。
青白い肌を持ってて、「メキメキニ~、ヌダラダラ~」が口癖で、額から鼻筋に掛けて仮面風の模様? があってっと。あの模様みたいなのは、ポイッだな。
青白い肌も、この世界で今後も生活するなら止めた方が無難か…だが、そうするとこの世界の人々と同じになってしまうなあ…これは後で考えるとして。
注目すべきは、もの凄く大切そうに握りしめてる、あの銅鐸か…これもレプリカでも創るか? いや、せっかくだから何か能力を付与するべきか。
って事は、別にガチャ玉を使わなきゃダメか。
ふむ、ってことはガチャ玉が2個必要と…でも創ってるところをモフリーナ達に見られるわけにはいかないから、
「モフリーナ、俺とサラとリリアさんを、どっか隔離された部屋に移してくれ」
前にガチャ玉を大量に使った部屋は、すでに魔物部屋になってるみたいだから、モフリーナに造ってもらわなきゃな。
「はい、お任せください。それですぐに移動されますか?」
ん~?
「サラ~! リリアさ~ん! 手が空いたら、ちょっとこっち来て~!」
何やらゴソゴソゴロゴロと、管理室内で日曜のお父さんよろしくトドになってる2人に声を掛けると、すぐにやってきた。
「いや~暇してました~! ささ、始めましょう!」
「調子いいな、サラ…何するか分かってんのか?」
俺、お前に何も言ってないはずなんだが。
「ええ、しっかりと考えは読んでました!」
そうだ、こういう奴だったなサラは。
「私は必要無いのでは?」
一緒に付いて来た不服そうなリリアさんは、ものすごく面倒くさそうだが。
「一応、サラの暴走防止のための監視役って事で。んじゃモフリーナ、3人を転移してくれ。あとでナディアに念話するから」
「了解しました!」
俺達3人は、あの微妙な浮遊感と共に、モフリーナによってどことも知れぬ部屋へと転送された。
天井の放つ仄かな明かりだけが頼りの、何も無いだだっ広い空間。
俺達が転送されたのは、そんな部屋だった。
「ここは、どこだ?」
俺の疑問は、至極当然の事だと思うのだが、
「いや、あんたが望んだ部屋でしょうに…」
サラに飽きられてしまった。まあ、そりゃそうなんだが…
「まあ、いいや。早速始めるぞ! ガチャ玉は補充したから、十分に数はあるはずだから…っと、これこれ」
俺の上着のポッケには、常に数個のガチャ玉が忍ばせてあるのだ。
「誰も触れないし、私達以外では見る事も出来ないからと言って、ポケットに普通入れときますか?」
今度は、リリアさんがジト目で俺を見る…何故だ! ごく普通の事をしてるだけなのに!
「いや、大河さん。普通は金庫にしまったりしとく物ですからね? かなりの貴重品ですから! もっと丁寧に扱ってください!」
サラにまで怒られた…解せん…
「それで、火御華のボディーを創るのですね? 私の方で保存カプセルを用意しておきましょう」
保存カプセル? サラのボディーの時は、水槽みたいな入れ物だった気が。
「ああ、サラの大量生産品は、水槽にまとめて沈めて置けばいいですが、今回は一品ものですからね」
「ちょ、リリア! 私のボディーの扱いって、そんなぞんざいな扱いなんですか!?」
俺も、ちょっと可哀そうになって来た。
「当たり前です。消費期限付きのサラのボディーと違って、今回は成長させなければなりません。あなたの安い大量生産品と同じ扱いな訳が無いでしょうに。これだからツルペタ貧乳スカスカ脳の馬鹿は…」
「ひどっ!」
うん、俺も酷いと思う…でも、
「まあ、リリアさんの言いたい事も分かるよ。確かに特別製である事は間違いないからね」
「大河さんまで!?」
うるさいサラは無視してっと。
「んじゃま、早速創りますか。今回はガチャ玉2個使うど! 1個はボディーに、もう1個は銅鐸だ」
「「銅鐸?」」
「そ、銅鐸。大事そうに持ってるからね。だから銅鐸のレプリカを創る」
これには訳があるのだよ。
「いや、あの火御華が持ってる銅鐸を持たせればいいのでは?」
「サラが言いたい事はわかるよ。でも、恐怖の大王の所在がはっきりしないじゃん。睡眠時にも火御華があそこまで銅鐸を大事にしてるって事は、もしかしたら…」
「銅鐸に恐怖の大王の欠片が宿っているかもという事ですね。一理あります」
「さすがリリアさん、その通り。もしかしたら単に大事な物ってだけかもしれないけど、それならボディーを変えた時に手元になかったら悲しむだろう? だから、レプリカを創ってあげるんだよ」
これが俺の思いやりだ。どうだ、他人を思いやる気持ちを忘れない男って、魅力的だろう?
「なるほど! でも大河さんの事ですから、今度創る銅鐸も、ただの銅鐸じゃないんですよね?」
「ふっふっふ…良くぞ聞いてくれた! サラの考えた通り、ただの銅鐸では無い! その能力とは…」
「「ごくりっ…その能力とは?」」
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