システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

文字の大きさ
上 下
425 / 1,466

番外編)新装備って難しい

しおりを挟む
 ----- 今回はおまけエピソード -----

 時は少しだけ遡って、サラが大量創造が終わってほっと一息ついた時。

「ところで大河さん。他に創造するものは無いんですか?」
「んん? どういう事?」
 サラの唐突な質問の意図が理解できん。
「いえ、もしも転移者が攻めて来た時の、新たな戦力的な物を創らなくてもいいのかなっと」
「ああ、なるほど。確かにそれも考えてはみたんだよね」
「戦力ですか? それはどういった物で?」
「おっと、リリアさんは良く知らないんだっけ。まあ、結婚式で嫁~ずとコルネちゃんが変身したのは知ってると思うけど…」
 俺とかユズユズのは知らないんだよな、確か。
「いえ、管理局の記録を見ましたので、存じ上げております。確か…トールちゃんマンでしたっけ?」
「ちっがーーーーーーーーーーう! メタルガードだ!」
 何て名前を出しやがる!
「大河さん…大して違いは無いかと…」
「サラまで何て事を言うんだ! 断じてトールちゃんマンなどという、どこかのビートなたけちゃんの変身後の名前と同列にすな!」
 ひょうきんな族に出れそうな名前は勘弁してくれ…いや、メタルガードも格好良くはないけど…
「そんな些細な事はどうでもいいのです。新たな戦力となる何かを創らないのかという事です!」
「些細言うな! 大事な事なんだよ! んで、創造に疲れたサラが、何でまた別の創造したがるんだ?」
 もう申請確認は嫌だ~! 寝たい~! おやつ食べたい~! とか言って、死んだ魚の目の様になってたサラが何でまた…
「もう同じ物ばっかり創るのに飽きたんです! たまには、こう…どーーーん! と変わった物を創りたいんです! 申請しても許可されるかどうかのギリギリの線を攻めて、許可された時のあの快感が…」
「ふ~~ん…ギリギリをねえ…って事で、リリアさん。どうかギリギリの線でサラを攻めてみてください」
 どこからともなく取り出した鞭とロウソクを持ったリリアさんが、
「Yes Sir!」
 ビシッッッ! と唸る鞭が床を叩く。
「ひぃぃぃぃぃ! そんな攻めは要りません!」
「サラ、遠慮するな。リリアさんもヤル気になってる事だし。よかったな、希望通りのギリギリ攻めてくれるぞ…生と死の」
「ほーーーっほっほっほ! ご主人様からの許可も出た事ですから、遠慮なくいきますわよ!」
「やーーーめーーーれーーーー!」
 ま、この2人はおいといてっと…戦力かあ。

 もしも考えるとしたら、そうだなあ…まず、嫁~ずは戦隊物を元にした装備だから、ここは慣例に則って、やはり巨大合体ロボに搭乗させるべきだろうか?
 でも、どう考えてもこの世界観に合わないよなあ。巨大な動物型ゴーレムとか創ってみるか? 各人それぞれに一体ずつ創って、変形合体させる…う~~ん、何か違うなあ…。 
 まあ、5人はホワイト・オルター号に搭乗させて、史上最強の兵器をぶっ放させたらいいだろう。
 って事は、ユズユズか? いや、あの2人こそ、不要な気がするけど…創るとしたら、追加武装とかかな?
 何たってユズキの装備はネタ変形するだけだし、遠距離攻撃武器とかどうだろうか? うん、一考の余地はある。
 あとは俺か。元々俺の装備は、勢いでガキの頃の憧れを形にした物だし、装備的には最弱なのは否めない。
 とは言え、結構気に入ってるのも事実だし…追加装備かお助けメカかなあ。でも巨大ロボもやっぱり捨てがたいし。
 お助けメカを創るとしたら、基本的には小さくて持ち運びしやすく、いざとなったら巨大化とかどうだろう?
 ゴールドなライターっぽいメカなんて、かなりいい線いってないか? あれなら普段はポケットに入れられるし、変形したら巨大ロボにもなるから、ちょうど良いかも。でも、何か違うんだよなあ…俺自身が戦ってる気しないんだよな、あれって。
 2本のスティックで巨大な28番目のロボット操ってる方が、まだ戦ってる実感あるし。腕時計型のコントローラーで、「頑張れ、ロボ!」とか命令されて頑張るジャイアントなロボでもいいんだけど、異世界物の絵面的にどうなのって感じするしなあ。
 ここは一発、魔神のZみたいにジェットなスクランダーと合体して、俺が空を飛ぶってのはどうだろう? 異世界だから、ドラゴンの羽を模したらいけるんじゃね?
 いやいや、それを見た領民が悪魔が出たとか言いそうだな。
 なら、俺の姿のままでマトリョーシカ人形みたいに、次々に装備を重ねて巨大化…って、そりゃ闘士なゴーデ〇アンじゃねーか!
 ダメダメ、そうじゃなくて、俺自体が巨大化…って、それじゃUFOな戦士のダイのアポロンだよ!
 う~~~む…世界観を崩さず、なお且つ戦力となる様な物って、意外とアニメとかになってるよなあ…

 部屋の片隅で、リリアさんとサラが戯れているが…
 ビシッ! ギャン! バシッ! アンッ! ズビシ! ああ~ん… ビシビシッ! も…もっと…
 うん…あっちは見なかった事にしよう… 

 新装備かあ~何がいいかなぁ~。
しおりを挟む
感想 725

あなたにおすすめの小説

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!

drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。 この物語は異世界テンプレ要素が多いです。 主人公最強&チートですね 主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください! 初めて書くので 読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。 それでもいいという方はどうぞ! (本編は完結しました)

こちらの異世界で頑張ります

kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で 魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。 様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが

倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、  どちらが良い?……ですか。」 「異世界転生で。」  即答。  転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。  なろうにも数話遅れてますが投稿しております。 誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。 自分でも見直しますが、ご協力お願いします。 感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~

春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。 冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。 しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。 パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。 そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。

成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?

後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。 目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。 日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。 そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。 さて、新しい人生はどんな人生になるのかな? ※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします! ◇◇◇◇◇◇◇◇ お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。 執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。 ◇◇◇◇◇◇◇◇ 9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます! 9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~

はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま) 神々がくじ引きで決めた転生者。 「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」 って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう… まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

処理中です...