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量産&増産
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その後、まずは狭い…いや狭くは無いけど、長らくカーゴルームに居てもらった魔物達をダンジョン最上階に下ろし、モフリーナがどんどん最下層の管理室へと転移させた。
次いでモフリーナが魔物を創り出す装置を設置すると、もふりんがそれを操作して、最下層に降りた魔物達から遺伝子情報を採取して、ガンガン魔物を量産していった。もちろん、生れた魔物は、取りあえずこの塔の各階層へと早速配置。
しかし、これでは期限まで間に合わないと感じたモフリーナは、エネルギー充填回数を倍にしたいと俺に願い出た。
寝起きに1発充填した後、休憩を挟めば夕方にはまた充填可能なほどにエネルギー量が回復する事が分かった俺は、それを快諾したのだが…それはそれは大変な日々でございました。
毎日毎日、朝起きたらせっせとエネルギーを充填しては休憩。休憩が終わったら、また夕方にエネルギーを充填。
そして夜は別の意味で、嫁に搾取される俺…。
もふりんが、いらん気遣いをしてくれて、屋上の1階層下…つまりはダンジョン最上階に、風呂・トイレ・キッチン付きの無駄に豪華な部屋を用意してくれたののだが、風呂は見晴らしの良いガラス張りで景観を楽しめる巨大なジャグジーだし、ベッドは100人乗っても大丈夫! ってぐらいの巨大さと頑丈さを誇る物だった。
これで嫁達が張り切らないわけが無かった…もふりんが良い笑顔で「ここを使って頑張ってください」とは言ったけど、夜の夫婦生活を頑張れって意味じゃないはずだぞ、嫁達よ…。
サラとリリアさんはホワイトオルター号を飛ばし、この飛行船の目玉であるオートマッピング機能で、この大陸の地図を作成中。
何故か乗馬用の鞭を手に、「キリキリ働かせます!」と、サラを見ながら言っていたリリアさんが怖かった。
あと、真っ青な顔で俺に助けを求めるサラが面白かった。もちろん、助けません。
ユズ&ユズにも、防音のしっかりした部屋が貸与されていて、きっと毎日励んでいる事だろう。
最近、ユズカが赤ちゃんが欲しいとかボソリと言ってたのを、嫁達が聞いていたからな。
さて、順調にこの大陸全体のダンジョン化が完了したのは、この塔に降り立ってから8日目の事だった。
巨大な塔型ダンジョンが100基、森林型ダンジョンが同じく100エリア、大陸の地下に超巨大洞窟&迷路の複合型ダンジョンが4層、堂々の完成。
魔物はあと2日ほどで全域に行き渡る程度には量産出来ると、もふりんが何やらファイルを見ながら教えてくれた。
あんたは、どっかの工場長ですか?
いや、確かに魔物生産施設も拡大に拡大を繰重ねたおかげで、今や1時間ほどで数百体の魔物が生み出されており、生れ出た魔物達は即座に各地に転送されてるわけで、ファクトリー感がもの凄いけど。
それを仕切ってるのがもふりんだから、工場長で間違いはないんだろうけど、幼女には似合わないなあ…。
ちなみに生れ出る魔物は、もちろんカーゴルームで運んで来たような、あの可愛らしいデフォルメキャラでは無い。
今回は超巨大なダンジョンに魔物を配置するため、急いで量産しなければならない事は、当初より分っていた。
普段のモフリーナであれば、自らの遺伝子情報を採取して、いちいちカスタムなり調整なりして魔物を生み出すのだが、それではとても間に合わないという事で、事前に作成しておいたベースとなる魔物から情報を採取して、計画通りに調整をして量産をしているのだ。
もふもふだったコボルトは身長2mを越えて屈強な魔物に、スケルトンだってリアルな骸骨になってマントを羽織っている。
ゴブリンやオークも、全て肉体的にも頭脳的にもカスタム・ハイブリッド化された者を筆頭に、軍団とでも言うべき集団が各地に送り込まれている。
あの可愛かった丸っこいドラゴンなんて、翼長20mにもなる巨体になり、第9番ダンジョンの黒竜と引けを取らない姿だ。
その他にも卵だったり、水晶に封印されてた魔物達も全て孵化や解放され、見た事も無いような魔物がガンガン生み出されている。
まあ、生れたばかりなので戦闘経験が無いのが難点ではあるのだが、戦闘に特化した肉体を元々与えられた、言ってみればチートな魔物達だ。
多少の不安はあるが、いきなりの現場投入でもなんとかなるかもしれない。
一応、ブレンダーとクイーンも、少しだけ戦闘訓練にお付き合いさせている。
この戦闘訓練による経験の蓄積は、次世代の魔物生産時にカスタム内容に反映されて受け継がれ、次世代型が生れれば生まれるほどに最適化される。
つまり、どんどん強くなっていくってわけで、この連鎖は止まる事なく永遠に続くのだ。
実は、アルテアン領にあるダンジョンでは、意図的に戦闘力を落としている。
ダンジョンでの収支を考えるた結果、冒険者が死なない(怪我しないわけでは無い)方が、長期的に魂のエネルギーを搾取できると踏まえてそうしている。
なお且つ、死んだ魔物を再生する時には、余計な記憶は消去する事で、戦闘による経験を極力貯めない様にしているので、常に魔物の戦闘力を一定に保っている。
だからこそ多くの冒険者が挑戦し、繁盛しているのだ。
そもそも、この世界にはレベルもスキルという概念も無い。
よくあるチートな能力も無い。
魔法は限られたごく一部の人々か、先天的に魔法適正を持つ種族しか使えない。
俺だって正確には魔法を使っているわけじゃ無い。
魔素が進化した精霊さんにお願いしているだけだ。
だから、この世界の人々は、己を鍛える事で、戦闘力を上げているのだ。
ただただ、自らの日々の鍛錬と経験がものをいう世界。
だがこんな世界において生まれながらにして戦闘に最適化された魔物の存在は、まさにチートな魔物であるといって過言では無いだろう。
例え転移してくる奴らがチートであっても、この魔物の絶え間ない進化に敵うはずも無いと信じたい。
いや、転移してきた奴らって、この世界で魔法とか使えるのか?
まあ、考えても仕方ない…やれる範囲で手は尽くした。
さあ、もうすぐ大陸丸ごとダンジョンのオープンだ!
次いでモフリーナが魔物を創り出す装置を設置すると、もふりんがそれを操作して、最下層に降りた魔物達から遺伝子情報を採取して、ガンガン魔物を量産していった。もちろん、生れた魔物は、取りあえずこの塔の各階層へと早速配置。
しかし、これでは期限まで間に合わないと感じたモフリーナは、エネルギー充填回数を倍にしたいと俺に願い出た。
寝起きに1発充填した後、休憩を挟めば夕方にはまた充填可能なほどにエネルギー量が回復する事が分かった俺は、それを快諾したのだが…それはそれは大変な日々でございました。
毎日毎日、朝起きたらせっせとエネルギーを充填しては休憩。休憩が終わったら、また夕方にエネルギーを充填。
そして夜は別の意味で、嫁に搾取される俺…。
もふりんが、いらん気遣いをしてくれて、屋上の1階層下…つまりはダンジョン最上階に、風呂・トイレ・キッチン付きの無駄に豪華な部屋を用意してくれたののだが、風呂は見晴らしの良いガラス張りで景観を楽しめる巨大なジャグジーだし、ベッドは100人乗っても大丈夫! ってぐらいの巨大さと頑丈さを誇る物だった。
これで嫁達が張り切らないわけが無かった…もふりんが良い笑顔で「ここを使って頑張ってください」とは言ったけど、夜の夫婦生活を頑張れって意味じゃないはずだぞ、嫁達よ…。
サラとリリアさんはホワイトオルター号を飛ばし、この飛行船の目玉であるオートマッピング機能で、この大陸の地図を作成中。
何故か乗馬用の鞭を手に、「キリキリ働かせます!」と、サラを見ながら言っていたリリアさんが怖かった。
あと、真っ青な顔で俺に助けを求めるサラが面白かった。もちろん、助けません。
ユズ&ユズにも、防音のしっかりした部屋が貸与されていて、きっと毎日励んでいる事だろう。
最近、ユズカが赤ちゃんが欲しいとかボソリと言ってたのを、嫁達が聞いていたからな。
さて、順調にこの大陸全体のダンジョン化が完了したのは、この塔に降り立ってから8日目の事だった。
巨大な塔型ダンジョンが100基、森林型ダンジョンが同じく100エリア、大陸の地下に超巨大洞窟&迷路の複合型ダンジョンが4層、堂々の完成。
魔物はあと2日ほどで全域に行き渡る程度には量産出来ると、もふりんが何やらファイルを見ながら教えてくれた。
あんたは、どっかの工場長ですか?
いや、確かに魔物生産施設も拡大に拡大を繰重ねたおかげで、今や1時間ほどで数百体の魔物が生み出されており、生れ出た魔物達は即座に各地に転送されてるわけで、ファクトリー感がもの凄いけど。
それを仕切ってるのがもふりんだから、工場長で間違いはないんだろうけど、幼女には似合わないなあ…。
ちなみに生れ出る魔物は、もちろんカーゴルームで運んで来たような、あの可愛らしいデフォルメキャラでは無い。
今回は超巨大なダンジョンに魔物を配置するため、急いで量産しなければならない事は、当初より分っていた。
普段のモフリーナであれば、自らの遺伝子情報を採取して、いちいちカスタムなり調整なりして魔物を生み出すのだが、それではとても間に合わないという事で、事前に作成しておいたベースとなる魔物から情報を採取して、計画通りに調整をして量産をしているのだ。
もふもふだったコボルトは身長2mを越えて屈強な魔物に、スケルトンだってリアルな骸骨になってマントを羽織っている。
ゴブリンやオークも、全て肉体的にも頭脳的にもカスタム・ハイブリッド化された者を筆頭に、軍団とでも言うべき集団が各地に送り込まれている。
あの可愛かった丸っこいドラゴンなんて、翼長20mにもなる巨体になり、第9番ダンジョンの黒竜と引けを取らない姿だ。
その他にも卵だったり、水晶に封印されてた魔物達も全て孵化や解放され、見た事も無いような魔物がガンガン生み出されている。
まあ、生れたばかりなので戦闘経験が無いのが難点ではあるのだが、戦闘に特化した肉体を元々与えられた、言ってみればチートな魔物達だ。
多少の不安はあるが、いきなりの現場投入でもなんとかなるかもしれない。
一応、ブレンダーとクイーンも、少しだけ戦闘訓練にお付き合いさせている。
この戦闘訓練による経験の蓄積は、次世代の魔物生産時にカスタム内容に反映されて受け継がれ、次世代型が生れれば生まれるほどに最適化される。
つまり、どんどん強くなっていくってわけで、この連鎖は止まる事なく永遠に続くのだ。
実は、アルテアン領にあるダンジョンでは、意図的に戦闘力を落としている。
ダンジョンでの収支を考えるた結果、冒険者が死なない(怪我しないわけでは無い)方が、長期的に魂のエネルギーを搾取できると踏まえてそうしている。
なお且つ、死んだ魔物を再生する時には、余計な記憶は消去する事で、戦闘による経験を極力貯めない様にしているので、常に魔物の戦闘力を一定に保っている。
だからこそ多くの冒険者が挑戦し、繁盛しているのだ。
そもそも、この世界にはレベルもスキルという概念も無い。
よくあるチートな能力も無い。
魔法は限られたごく一部の人々か、先天的に魔法適正を持つ種族しか使えない。
俺だって正確には魔法を使っているわけじゃ無い。
魔素が進化した精霊さんにお願いしているだけだ。
だから、この世界の人々は、己を鍛える事で、戦闘力を上げているのだ。
ただただ、自らの日々の鍛錬と経験がものをいう世界。
だがこんな世界において生まれながらにして戦闘に最適化された魔物の存在は、まさにチートな魔物であるといって過言では無いだろう。
例え転移してくる奴らがチートであっても、この魔物の絶え間ない進化に敵うはずも無いと信じたい。
いや、転移してきた奴らって、この世界で魔法とか使えるのか?
まあ、考えても仕方ない…やれる範囲で手は尽くした。
さあ、もうすぐ大陸丸ごとダンジョンのオープンだ!
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