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ふむふむ、ここがサラが算出した【環境改良かえる君】投下の最適ポイントというわけか。
うん、全くわからん! 見渡す限り、な~んにも無いただの平地…ってか、真っ平らな何の変哲もない場所だからな。
座標とか色々とサラとかリリアさんには分かるのかもしれんが、一般人代表のこのトール君に分かるはずない。
いや、俺がただの一般人かどうかは、異論があるだろうけど…。
「んじゃま、【環境改良かえる君】投下!」
って、飛行船の窓からポイッてするだけなんだが。
俺の動きを見守っていた嫁~ずが、ゴクリと唾を飲み込んだ音が、やけに大きく俺の耳に届いた気がした。
俺の手を離れた【環境改良かえる君】は、地面に到達した瞬間に、眩い光を発した。
割れたのかな? もしや大爆発か!? と、一瞬考えたんだが、そんな大参事が起こる事も無く、光は本当に一瞬で消えた。
そして、【環境改良かえる君】落下地点から、波が広がって行くように、何かが湧き出る様に、周囲に視認できる程のエネルギーの奔流が始まった。
そして何重にもなった波紋の様な波が収まったと思ったら、次々と周囲が緑色に染まっていった…いや、緑の波が広がっていった。
その波はおさまる事なく広がり続けた。緑の波、それはありとあらゆる植物の芽生えだった。
芽生えた植物はどんどん成長していき、樹木はあっという間に、林になり森になり樹海となった。
コケやシダなどは土と岩しかなかった土地をどんどん覆い尽くし、草丈の低い草花や樹木は多いに葉を茂らせた。
大地の変わりようは、まるでCGかアニメを見ている様だった。
壮大な光景を前にした嫁~ずも、サラやリリアさんでさえ、声を失っていた。
もちろん俺もだ。ふと気づくと、口を開けっ放しだったのだろう。涎が首まで垂れていた…ふきふき。
「こ、これはすごいな…」
俺がふと漏らした声に、誰もが同じ思いだった様で、
「まさか、あの大地がこれほど変わるなんて…」
「あっという間に、茶色が緑色に…」
「こ、これが…ネス様の御力…なのです…ね…」
「あああああああ…ネス様…」
「おおお! 早く探検しましょう!」
どれがどの嫁の言葉か分かるかな? まあ、1人だけ分かりやすいのがいるけど。
「ユズキ、早く行こう! 楽しそうだよ!」「駄目だよユズカ…危ないかもしれないよ?」
この2人は安定のリアクションだな。
「皆さん、まだ改良が完了しておりません。下船は明日になるかと」
冷静なリリアさんの言葉を受け、一同はこのショー…いや一大スペクタルを見守る事にした。
大地の変容は、俺達が見ている間も続き、陽が傾き始めるまで俺達の目を愉しませた。
夕暮れになると、大分眼下の変化も落ち着いてきた様なので、ホワイト・オルター号でゆっくりと周辺を見て周る事にした。
どこもかしこも緑に覆われていただけでなく、良く見ると樹々の間や草むらの間などに、池の様な物も確認出来た。
地下水? この大地は地価が空洞なはずだから、地下水とか無いはずなんだが…これが管理局パワーなのか?
上空から出も分かる程に澄んだ水を湛えたその池は、この植物やこの先に転移してくる奴らの大事な生命線となるのだろう。
もちろん、こうなる様に願い考えて【環境改良かえる君】を使ったわけだが、まさかここまで変わるとは思わなかった。
そろそろ樹々の成長も落ち着いてきたようで、目に見えて大きな変化も無くなってきたので、嫁達も晩飯の支度に向かった。
だが誰もが眼下で起こった光景に興奮を隠せていなかった。
まあ、かく言う俺も、まだドキドキしてるんだけどね。
それは晩飯の最中も続き、お行儀悪くも食事中はおしゃべりが止まらなかった。
今夜はローテーションもお休み。ちょっとほっとする。
だって、この興奮状態で突撃されたら…俺の身が持ちそうにないから。
明かりを消した部屋で、俺は1人で夜の星明かりに照らされた眼下の光景をいつまでも眺めていた。
とか、ちょっと格好つけてみたのがいけなかったのだろう。
コンコンコン…と、扉をノックする音が。
こんな夜更けに誰だ? とか、言わない。だって、誰にでも予想できる事だから。
ダンダンダン…再度、扉をノックする音が。心なしか、さっきよりも音が大きい。
開けるべきか開けざるべきか。ここが運命の分岐点。
ドンドンドン! あ、これ怒ってる…開けないと、後が怖いやつだ…
「中にいるのは分かっております! 今すぐに鍵を開けてください!」
「もう逃げられません! 観念してください!」
「あ、開けてくれないと、お、怒りますよ…」
「大丈夫、怖くないですよ?」
「もう、鍵を壊そうか?」
俺はどこの犯人だよ! いや、もう諦めて開けますよ…そしてイネス、壊すな!
「はいはい…ちょっと待って…」
俺は諦めて扉の鍵を外すと、予想通り部屋に雪崩こんで来た…興奮さめやらぬ飢えた嫁5人。
今夜、俺の何かが尽きるかもしれない…
うん、全くわからん! 見渡す限り、な~んにも無いただの平地…ってか、真っ平らな何の変哲もない場所だからな。
座標とか色々とサラとかリリアさんには分かるのかもしれんが、一般人代表のこのトール君に分かるはずない。
いや、俺がただの一般人かどうかは、異論があるだろうけど…。
「んじゃま、【環境改良かえる君】投下!」
って、飛行船の窓からポイッてするだけなんだが。
俺の動きを見守っていた嫁~ずが、ゴクリと唾を飲み込んだ音が、やけに大きく俺の耳に届いた気がした。
俺の手を離れた【環境改良かえる君】は、地面に到達した瞬間に、眩い光を発した。
割れたのかな? もしや大爆発か!? と、一瞬考えたんだが、そんな大参事が起こる事も無く、光は本当に一瞬で消えた。
そして、【環境改良かえる君】落下地点から、波が広がって行くように、何かが湧き出る様に、周囲に視認できる程のエネルギーの奔流が始まった。
そして何重にもなった波紋の様な波が収まったと思ったら、次々と周囲が緑色に染まっていった…いや、緑の波が広がっていった。
その波はおさまる事なく広がり続けた。緑の波、それはありとあらゆる植物の芽生えだった。
芽生えた植物はどんどん成長していき、樹木はあっという間に、林になり森になり樹海となった。
コケやシダなどは土と岩しかなかった土地をどんどん覆い尽くし、草丈の低い草花や樹木は多いに葉を茂らせた。
大地の変わりようは、まるでCGかアニメを見ている様だった。
壮大な光景を前にした嫁~ずも、サラやリリアさんでさえ、声を失っていた。
もちろん俺もだ。ふと気づくと、口を開けっ放しだったのだろう。涎が首まで垂れていた…ふきふき。
「こ、これはすごいな…」
俺がふと漏らした声に、誰もが同じ思いだった様で、
「まさか、あの大地がこれほど変わるなんて…」
「あっという間に、茶色が緑色に…」
「こ、これが…ネス様の御力…なのです…ね…」
「あああああああ…ネス様…」
「おおお! 早く探検しましょう!」
どれがどの嫁の言葉か分かるかな? まあ、1人だけ分かりやすいのがいるけど。
「ユズキ、早く行こう! 楽しそうだよ!」「駄目だよユズカ…危ないかもしれないよ?」
この2人は安定のリアクションだな。
「皆さん、まだ改良が完了しておりません。下船は明日になるかと」
冷静なリリアさんの言葉を受け、一同はこのショー…いや一大スペクタルを見守る事にした。
大地の変容は、俺達が見ている間も続き、陽が傾き始めるまで俺達の目を愉しませた。
夕暮れになると、大分眼下の変化も落ち着いてきた様なので、ホワイト・オルター号でゆっくりと周辺を見て周る事にした。
どこもかしこも緑に覆われていただけでなく、良く見ると樹々の間や草むらの間などに、池の様な物も確認出来た。
地下水? この大地は地価が空洞なはずだから、地下水とか無いはずなんだが…これが管理局パワーなのか?
上空から出も分かる程に澄んだ水を湛えたその池は、この植物やこの先に転移してくる奴らの大事な生命線となるのだろう。
もちろん、こうなる様に願い考えて【環境改良かえる君】を使ったわけだが、まさかここまで変わるとは思わなかった。
そろそろ樹々の成長も落ち着いてきたようで、目に見えて大きな変化も無くなってきたので、嫁達も晩飯の支度に向かった。
だが誰もが眼下で起こった光景に興奮を隠せていなかった。
まあ、かく言う俺も、まだドキドキしてるんだけどね。
それは晩飯の最中も続き、お行儀悪くも食事中はおしゃべりが止まらなかった。
今夜はローテーションもお休み。ちょっとほっとする。
だって、この興奮状態で突撃されたら…俺の身が持ちそうにないから。
明かりを消した部屋で、俺は1人で夜の星明かりに照らされた眼下の光景をいつまでも眺めていた。
とか、ちょっと格好つけてみたのがいけなかったのだろう。
コンコンコン…と、扉をノックする音が。
こんな夜更けに誰だ? とか、言わない。だって、誰にでも予想できる事だから。
ダンダンダン…再度、扉をノックする音が。心なしか、さっきよりも音が大きい。
開けるべきか開けざるべきか。ここが運命の分岐点。
ドンドンドン! あ、これ怒ってる…開けないと、後が怖いやつだ…
「中にいるのは分かっております! 今すぐに鍵を開けてください!」
「もう逃げられません! 観念してください!」
「あ、開けてくれないと、お、怒りますよ…」
「大丈夫、怖くないですよ?」
「もう、鍵を壊そうか?」
俺はどこの犯人だよ! いや、もう諦めて開けますよ…そしてイネス、壊すな!
「はいはい…ちょっと待って…」
俺は諦めて扉の鍵を外すと、予想通り部屋に雪崩こんで来た…興奮さめやらぬ飢えた嫁5人。
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