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カーゴルームには…
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俺達は、飛行船の船体部とそこから釣り下げられたキャビン部分を繋ぐ支柱の中にある通路を通り、カーゴルームへと昇った。
秘密の通路としてして作ったこの通路なんだが…もう完璧にばれてしまって、便利な連絡通路となり下がってしまった。
最近では、もっと広くししろとか文句を言われる始末。何だかなあ~って感じなのだよ。
さて、そんな秘密の通路だが、スカートの女性の後ろを行くのは、少々問題がある。
何たって、垂直に近い角度の支柱の中にある通路は、ビルの壁面についている様な梯子をイメージして作っているので、スカートの女性の後ろから登ったりすると、ちょっと見上げるだけでスカートの中が丸見えになってしまうのだ。
そんなアニメや漫画の様な展開は、俺の望むところでは無い。
ってか、そんな事故を起こす様な主人公が出てくる漫画とかアニメって、どうなんだ? 現実的に考えてあり得ないよな?
そんな階段を昇るって事は、何かから逃げてる時なんじゃないかな。
いや、ゾンビとかの敵から逃げるとか、水や炎の様な災害から避難してる時なら、男が殿でも仕方ないけど、そんな時に見上げておぱんつ見て喜ぶ事も無いだろう。
けどさ、ダンジョンとか進むときに崖昇りでの最後尾とかおかしくね? だって先は未知の領域なんだぜ? 男が先に登らんでどうする! とか思ってみたりして…もちろん個人の感想だから異論は認める!
まあ、先に登るのが嫁の場合は、話しも変わってくるけど…こんな風に…
「今日は気合入れた下着ですので、じっくり見てもらっても構いませんわよ?」
なぜか俺の直前を昇りたがる嫁達。ってか、メリル…その言い方では、俺が普段から見たがってる様に聞こえるじゃないか!
もしや見せたいのか? いや、見るなら部屋でじっくり見させて頂きますよ?
何もこんな変わったシチュエーションで覗いてまで見ようとは思いませんけど?
「だって、トール様はいつもすぐに脱がせるじゃないですか…」
おい! 何を言いだすんだ、このポンコツ王女は!
「確かにメリルの言う通りねえ」
ミルシェも同調しない!
「え? 私の時は、時間を掛けてゆっくりと…」
もしもし、ミレーラさん? 何を言いだすのかね?
「あ、トール様。今日の私はドワーフ職人に特注した新作です! なんとスケスケですよ?」
マチルダさんや…それはちょっと見たいかも…
「はっはっは! 旦那様、私は履いておりません!」
イネス! お前は履いて来い!
嫁だと恥じらいって物が無くなるのか…そういうの嫌いじゃないんだけど…ここは狭い支柱の中なんだよ。
つまりは声が良く響くんだ…出口であるカーゴルームでは…きっとこの話が良く聞こえてるんだろうなあ。
「伯爵様! それでじっくり覗き見したんですか!?」
ほら、ユズカが喰いついた。
「俺が先頭で出てきただろうが! 見てねーよ!」
「え?」
何だ、その意外そうな顔は!
「あー、もうその話題はいいから! 取りあえず、もふもふ放してやれ!」
抱っこしているもふもふが、ジタバタと逃げ出そうとしているが、がっちり掴んで離さないユズカ。
「え~~~~~~!」
「不満そうな顔しない! 嫌われても知らんぞ?」
俺がそう言うと、渋々ながら抱っこしていたコボルトの子供を放した。
自由になったコボルトの子供は、一目散に逃げていった。
その後姿を「あ~~~~~~」と、残念そうに見送ったユズカの両手は、虚空を彷徨っていた。
確かにコボルトの子供は、滅茶苦茶可愛い。毛並みもモフモフで、いつまでも触っていたくなるのも分かる気もする。
だが、さすがに半日捕まえてモフモフしまくりは、非常識だと思うぞ…ユズカよ。そりゃ嫌われるって。
さてと、俺はご挨拶に…えっと、どこいった? あ、いたいた!
「お~い、もふりん! 何か問題はなかったか~?」
俺が話しかけたのは、まだ子供の猫獣人の女の子。人族で言えば、5~6歳ぐらいかな?
「あい、もんだいありまちぇん!」
もふりんは、元気に挙手して答えてくれました。うん、可愛い。
「そかそか、モフリーナからの連絡は?」
「いまのところますたーからは、なにもないでし! すべてじゅんちょうでし!」
「そかそか、良かった良かった」
喋るたびにピコピコ動く可愛い猫耳の付いた頭を、つい撫でてしまったが、目を細めて嬉しそうにしてくれた。
止めようとすると、もっともっと撫でろといわんばかりに、頭を手のひらに押し付けてくるもふりん…ギガかわゆす!
「うん、それじゃもう少し時間は掛かるかもしれないんで、必要な物とかあったら遠慮せずにいうんだぞ? 一緒に来てくれた魔物の皆もな?」
「はいです!」『ぐぎゃ!』『きゃん!』『んご!』『がう!』
なんか、色んな返事が一度に返って来た。
そう。カーゴルームには、ダンジョンの魔物達がいっぱい乗っているです!
秘密の通路としてして作ったこの通路なんだが…もう完璧にばれてしまって、便利な連絡通路となり下がってしまった。
最近では、もっと広くししろとか文句を言われる始末。何だかなあ~って感じなのだよ。
さて、そんな秘密の通路だが、スカートの女性の後ろを行くのは、少々問題がある。
何たって、垂直に近い角度の支柱の中にある通路は、ビルの壁面についている様な梯子をイメージして作っているので、スカートの女性の後ろから登ったりすると、ちょっと見上げるだけでスカートの中が丸見えになってしまうのだ。
そんなアニメや漫画の様な展開は、俺の望むところでは無い。
ってか、そんな事故を起こす様な主人公が出てくる漫画とかアニメって、どうなんだ? 現実的に考えてあり得ないよな?
そんな階段を昇るって事は、何かから逃げてる時なんじゃないかな。
いや、ゾンビとかの敵から逃げるとか、水や炎の様な災害から避難してる時なら、男が殿でも仕方ないけど、そんな時に見上げておぱんつ見て喜ぶ事も無いだろう。
けどさ、ダンジョンとか進むときに崖昇りでの最後尾とかおかしくね? だって先は未知の領域なんだぜ? 男が先に登らんでどうする! とか思ってみたりして…もちろん個人の感想だから異論は認める!
まあ、先に登るのが嫁の場合は、話しも変わってくるけど…こんな風に…
「今日は気合入れた下着ですので、じっくり見てもらっても構いませんわよ?」
なぜか俺の直前を昇りたがる嫁達。ってか、メリル…その言い方では、俺が普段から見たがってる様に聞こえるじゃないか!
もしや見せたいのか? いや、見るなら部屋でじっくり見させて頂きますよ?
何もこんな変わったシチュエーションで覗いてまで見ようとは思いませんけど?
「だって、トール様はいつもすぐに脱がせるじゃないですか…」
おい! 何を言いだすんだ、このポンコツ王女は!
「確かにメリルの言う通りねえ」
ミルシェも同調しない!
「え? 私の時は、時間を掛けてゆっくりと…」
もしもし、ミレーラさん? 何を言いだすのかね?
「あ、トール様。今日の私はドワーフ職人に特注した新作です! なんとスケスケですよ?」
マチルダさんや…それはちょっと見たいかも…
「はっはっは! 旦那様、私は履いておりません!」
イネス! お前は履いて来い!
嫁だと恥じらいって物が無くなるのか…そういうの嫌いじゃないんだけど…ここは狭い支柱の中なんだよ。
つまりは声が良く響くんだ…出口であるカーゴルームでは…きっとこの話が良く聞こえてるんだろうなあ。
「伯爵様! それでじっくり覗き見したんですか!?」
ほら、ユズカが喰いついた。
「俺が先頭で出てきただろうが! 見てねーよ!」
「え?」
何だ、その意外そうな顔は!
「あー、もうその話題はいいから! 取りあえず、もふもふ放してやれ!」
抱っこしているもふもふが、ジタバタと逃げ出そうとしているが、がっちり掴んで離さないユズカ。
「え~~~~~~!」
「不満そうな顔しない! 嫌われても知らんぞ?」
俺がそう言うと、渋々ながら抱っこしていたコボルトの子供を放した。
自由になったコボルトの子供は、一目散に逃げていった。
その後姿を「あ~~~~~~」と、残念そうに見送ったユズカの両手は、虚空を彷徨っていた。
確かにコボルトの子供は、滅茶苦茶可愛い。毛並みもモフモフで、いつまでも触っていたくなるのも分かる気もする。
だが、さすがに半日捕まえてモフモフしまくりは、非常識だと思うぞ…ユズカよ。そりゃ嫌われるって。
さてと、俺はご挨拶に…えっと、どこいった? あ、いたいた!
「お~い、もふりん! 何か問題はなかったか~?」
俺が話しかけたのは、まだ子供の猫獣人の女の子。人族で言えば、5~6歳ぐらいかな?
「あい、もんだいありまちぇん!」
もふりんは、元気に挙手して答えてくれました。うん、可愛い。
「そかそか、モフリーナからの連絡は?」
「いまのところますたーからは、なにもないでし! すべてじゅんちょうでし!」
「そかそか、良かった良かった」
喋るたびにピコピコ動く可愛い猫耳の付いた頭を、つい撫でてしまったが、目を細めて嬉しそうにしてくれた。
止めようとすると、もっともっと撫でろといわんばかりに、頭を手のひらに押し付けてくるもふりん…ギガかわゆす!
「うん、それじゃもう少し時間は掛かるかもしれないんで、必要な物とかあったら遠慮せずにいうんだぞ? 一緒に来てくれた魔物の皆もな?」
「はいです!」『ぐぎゃ!』『きゃん!』『んご!』『がう!』
なんか、色んな返事が一度に返って来た。
そう。カーゴルームには、ダンジョンの魔物達がいっぱい乗っているです!
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