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この星では無問題
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さてさて、結婚式の準備やら、毎年恒例の貴族会議や納税の準備にと、ドタバタした師走を王都にある父さんのでっかい屋敷で過ごした俺達だが、せめて年明けの本日だけはのんびりとしようと、お仕事は全面的にストップしている。
なにせ、婚約者~ず最年少のミレーラが、本日目出度く法律上の成人を迎えるからだ。
この国では、本当に年をとるのは毎年の誕生日なのだが、法律上便宜的に成人と見做されるのは、成人の誕生日を迎える年の正月…ややこしいが、つまりは今日なのだ。これでミレーラは14歳であるが15歳の権利を有したので、合法的に結婚が出来るのです。
コラ、ソコ! ロリとか言うな! 一応は、これでも法的に成人してんだよ!
日本だと事案だが、ここでは合法なんだよ!
まあ、この星の人って身体の成長も早いし…最初に会った時のミレーラだと、本当に子供って感じだったけど、今だと高校3年生ぐらいには見えるな。
え? それでも事案だって? ふふん、この星では無問題なのだよ!
ミレーラ本人もメリルもミルシェも、これでやっと一緒に結婚できると喜んでいるし、マチルダとイネスも別の意味でやっと身をかためられると涙ながらに喜び、ミレーラを祝福していた。
マチルダ、イネス…もしかして年齢が気になってたのか? 見た目は女子大生って感じで、まだまだ若いけど…
ってな事で、こんな日に仕事をしてたら、我が家の面々に痛烈なお仕置きをされるだろう事は、想像に難くない。
しかも本日は、各婚約者~ずの家族もこの王都にやって来るのだ。
王都に到着したと同時に、サラとリリアさん、ユズカとユズキの4人で、各地を周って式に参列してくれるご家族のお迎えに向かっってもらった。
すでに皆の実家に関しては、ホワイト・オルター号のマップに記録されているので、発着陸以外はオートパイロットで行けるし、簡単な操縦ならばサラが出来る。
ユズカとユズキという暴走夫婦とリリアさんという危険物まで一緒なのだが…それ以外に人員を選出できなかった。
俺が行かないのは無論だが、ナディアはコルネちゃんの警護だから離せないし、天鬼族の3人はホワイト・オルター号を操縦できないので、当然ながらこれも却下。
ブレンダーとクイーンは…行けるわけ無いし、妖精さん達だけでなんて、もっと無理。
領地から連れてきた、ミルシェのご両親である、グラルとセリスさん。
王都に住んでいて、本日挨拶に来られたイネスのご両親…しまった、名前聞いてねー! は、当然無理。
って事で、いらない人員…ごほごほ…適正な人員は、この4人になったのだ。
通信の呪法具で受けた報告では、全員もれなく搭乗出来たとの事で、予定では本日のおやつの時間までには到着するとの事だが…2点ほど問題があった。
1点目は、何故か隣国であるアーテリオス神国のべダム首長まで、奥様を伴って乗り込んでいるという…何でだよ…
これには陛下もびっくりで、仕方が無いので、国賓として遇する事となった。
まあ、ミレーラとも血のつながりがあるそうだから、親類っちゃ~親類だけど…事前連絡も無しに来るか? 一国のトップだぞ?
式まで取りあえずは王城の貴賓室を使わせて頂く事で、まあなんとか解決。
ある意味、姫巫女ミレーラは戦争での戦利品というか人質というか、まあ敗戦国であるアーテリオスが戦勝国であるグーダイド王国に差し出した生け贄の様なもの。
それが王女と並んで結婚式を挙げるともなれば、両国の友好と平和の象徴とも言えるかもしれない。
アーテリオスの首長にとっては、感慨深いものがあって当然だろうしね。
2点目は、母さんのお姉さん夫婦と子供…つまり、マチルダのご両親と俺の従姉弟達なのだが…を迎えに行った時に、これも何故かスベルド先王陛下御夫妻が前触れもなく乗り込んできたという。
先王陛下御夫妻…つまりはメリルの祖父母なんだが、数名の部下を伴って乗っているらしい。
「スロスト商会の皆を迎えに来ると思っとった!」
との事で、来たら絶対に乗り込むんだと、荷造りも完璧だったそうだ。
先王陛下と大王妃様の勢いに押されて、ユズキもユズカも逆らえなかったそうだ…うん、そうだろうとも。
逆らったら不敬だの何だの言われるかもしれんしな…仕方ないと思うよ。
貴族会議にもスベルド領を治める代官である伯爵だけを出席させるような、田舎でスローライフ中のお年寄りが、孫の結婚式だからと言って王都に来るとも思えない。
絶対に、ホワイト・オルター号に乗りたかっただけなんだろう。
だけど、このままだと俺の領地での結婚式にも出るとか言い出しそうだなあ…陛下ですら断ってるのに。
身内だけで楽しい式を予定してるのに、どうすべ?
もう、先王陛下御一行の接遇と説得は、陛下に丸投げしよう…考えるの面倒くさい。
よし、取りあえず俺は、婚約者~ずの身内だけを歓待しよう!
あ、後でさりげなく名前確認しなきゃ…イネスのご両親の…誰にも気づかれない様に、本当にさりげなくね。
結婚式目前の婚約者の両親の名前を知らないって、めっちゃ失礼だからな……
なにせ、婚約者~ず最年少のミレーラが、本日目出度く法律上の成人を迎えるからだ。
この国では、本当に年をとるのは毎年の誕生日なのだが、法律上便宜的に成人と見做されるのは、成人の誕生日を迎える年の正月…ややこしいが、つまりは今日なのだ。これでミレーラは14歳であるが15歳の権利を有したので、合法的に結婚が出来るのです。
コラ、ソコ! ロリとか言うな! 一応は、これでも法的に成人してんだよ!
日本だと事案だが、ここでは合法なんだよ!
まあ、この星の人って身体の成長も早いし…最初に会った時のミレーラだと、本当に子供って感じだったけど、今だと高校3年生ぐらいには見えるな。
え? それでも事案だって? ふふん、この星では無問題なのだよ!
ミレーラ本人もメリルもミルシェも、これでやっと一緒に結婚できると喜んでいるし、マチルダとイネスも別の意味でやっと身をかためられると涙ながらに喜び、ミレーラを祝福していた。
マチルダ、イネス…もしかして年齢が気になってたのか? 見た目は女子大生って感じで、まだまだ若いけど…
ってな事で、こんな日に仕事をしてたら、我が家の面々に痛烈なお仕置きをされるだろう事は、想像に難くない。
しかも本日は、各婚約者~ずの家族もこの王都にやって来るのだ。
王都に到着したと同時に、サラとリリアさん、ユズカとユズキの4人で、各地を周って式に参列してくれるご家族のお迎えに向かっってもらった。
すでに皆の実家に関しては、ホワイト・オルター号のマップに記録されているので、発着陸以外はオートパイロットで行けるし、簡単な操縦ならばサラが出来る。
ユズカとユズキという暴走夫婦とリリアさんという危険物まで一緒なのだが…それ以外に人員を選出できなかった。
俺が行かないのは無論だが、ナディアはコルネちゃんの警護だから離せないし、天鬼族の3人はホワイト・オルター号を操縦できないので、当然ながらこれも却下。
ブレンダーとクイーンは…行けるわけ無いし、妖精さん達だけでなんて、もっと無理。
領地から連れてきた、ミルシェのご両親である、グラルとセリスさん。
王都に住んでいて、本日挨拶に来られたイネスのご両親…しまった、名前聞いてねー! は、当然無理。
って事で、いらない人員…ごほごほ…適正な人員は、この4人になったのだ。
通信の呪法具で受けた報告では、全員もれなく搭乗出来たとの事で、予定では本日のおやつの時間までには到着するとの事だが…2点ほど問題があった。
1点目は、何故か隣国であるアーテリオス神国のべダム首長まで、奥様を伴って乗り込んでいるという…何でだよ…
これには陛下もびっくりで、仕方が無いので、国賓として遇する事となった。
まあ、ミレーラとも血のつながりがあるそうだから、親類っちゃ~親類だけど…事前連絡も無しに来るか? 一国のトップだぞ?
式まで取りあえずは王城の貴賓室を使わせて頂く事で、まあなんとか解決。
ある意味、姫巫女ミレーラは戦争での戦利品というか人質というか、まあ敗戦国であるアーテリオスが戦勝国であるグーダイド王国に差し出した生け贄の様なもの。
それが王女と並んで結婚式を挙げるともなれば、両国の友好と平和の象徴とも言えるかもしれない。
アーテリオスの首長にとっては、感慨深いものがあって当然だろうしね。
2点目は、母さんのお姉さん夫婦と子供…つまり、マチルダのご両親と俺の従姉弟達なのだが…を迎えに行った時に、これも何故かスベルド先王陛下御夫妻が前触れもなく乗り込んできたという。
先王陛下御夫妻…つまりはメリルの祖父母なんだが、数名の部下を伴って乗っているらしい。
「スロスト商会の皆を迎えに来ると思っとった!」
との事で、来たら絶対に乗り込むんだと、荷造りも完璧だったそうだ。
先王陛下と大王妃様の勢いに押されて、ユズキもユズカも逆らえなかったそうだ…うん、そうだろうとも。
逆らったら不敬だの何だの言われるかもしれんしな…仕方ないと思うよ。
貴族会議にもスベルド領を治める代官である伯爵だけを出席させるような、田舎でスローライフ中のお年寄りが、孫の結婚式だからと言って王都に来るとも思えない。
絶対に、ホワイト・オルター号に乗りたかっただけなんだろう。
だけど、このままだと俺の領地での結婚式にも出るとか言い出しそうだなあ…陛下ですら断ってるのに。
身内だけで楽しい式を予定してるのに、どうすべ?
もう、先王陛下御一行の接遇と説得は、陛下に丸投げしよう…考えるの面倒くさい。
よし、取りあえず俺は、婚約者~ずの身内だけを歓待しよう!
あ、後でさりげなく名前確認しなきゃ…イネスのご両親の…誰にも気づかれない様に、本当にさりげなくね。
結婚式目前の婚約者の両親の名前を知らないって、めっちゃ失礼だからな……
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