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スプラッターは嫌だ!
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引っ張り出した複合素粒子電池は、何とも言えない鈍色をした一見すると金属の様な材質で出来た物だった。ただ、血や肉片が所々こびりついており、その上その物の形状がまるで臓器の様にも見える、曲線で構成されていたので、まるで臓器摘出手術をしたかの様だった。
いや、人造とはいえ、全く人と変わらぬ見た目が変わらぬボディーで、そのボディーに癒着した機械を引きはがして抜き出したんだから、臓器摘出と言えなくもない。
一気にスプラッターな世界に変わってしまった。
「さて、次に超小型ポジトロン電子頭脳を、この最新式の素子吸引機で取り出します…脳から」
出たよ、醤油ちゅるちゅる…略称きゅぽきゅぽ。
「これを鼻の穴から…入りませんね…仕方ありません、舐めますか」
「舐めるのかよ! 不衛生だろーが!」
仮にも手術用具だろーが!
「いえいえ、お気になさらず。いかなるウィルスも細菌も、このボディーを侵す事は出来ません」
ああ、そうですか…もう、考えるの止めよう…
「はむっ…ん…じゅる…ちゅ…ん…じゅる…ぁ…はぁはぁ…ぺちょぺちょ…ぁむ…はぁはぁ…」
俺は一体、何を見せられてるのだろう…
「ふぅ…これで滑りが良くなったはずです…では、いざ挿入!」
挿入言うな!
「ほら、もう先っちょ入りましたよ…ゆっくり動くからね…もう少しで一番奥まで…」
この人、目がヤバい!
「よし、奥まで入りましたね。では、この赤い握りを数回きゅぽきゅぽと…」
あ、やっぱり、きゅぽきゅぽなんだ。
「こっちのホースは、フラスコに…おお、出てきましたよ! 見てください!」
いや、見たくない! スプラッターは苦手なんだ!
「ん~出が悪いですね…もう少しきゅぽきゅぽしますか…」
耳塞いでて良いかな? 目も瞑っとこ。俺は、じっとこの時間を耐えると決めたんだ。
暫くすると、ものすごくいい笑顔のリリアさんに肩をポンポンと叩かれた。
「摘出完了です。中央演算装置には、少し手古摺りましたが、この私にかかればこの通りです!」
そう言って目の前に差し出されたものは、血と薄黄色した何かが中途半端に混じりあった液体の中に漂う、米粒サイズの何かだった。
「これが中央演算装置です」
いや、指さされたって分らんよ…ってか、見たくねーし!
「もう、さっさと新しい体に移植して終わろうよ…ちょっと気分悪くなってきた…」
何度でも言ってやる。ホラーとサスペンスは良いけど、スプラッターはダメだ!
「せっかちですねえ…もしかして童貞ですか? 嫌われますよ、早いと」
「お前もか! サラと同じ弄り方かよ! そうだよ、この体では童貞だよ! 悪いかよ!」
管理局員は、皆こうなのか?
「よくチェリーを守れましたね。性獣サラがずっと側にいて」
「当たり前だ! 俺には理性ってものがあるんだからな!」
こんな奴を相手に喪失したかねーわ!
「まあいいです。では、複合素粒子電池のここを切り離して、こっちの新品に接続して…」
さっきまでのエロ顔から一転して、真面目な研究所員…いや、医者っぽい顔つきになったリリアさんが、摘出した電池と新品とを並べて何やらやっていた。
ああ、こうして新品を見るとよく分かる…これって人体解剖図でよく見た膵臓にそっくりだ。
ふむ…取り出した電池? から血管みたいな物を取り外してるみたいだが、あれを新品にとりつけるのか…なるほどな。
しかし、あの膵臓みたいな物の中に、本当に粒子加速器があるのか?
やっぱ管理局の科学力って、遥か未来の物なんだなって、実感できた。
「さあ完成です。では、この管の先に付けた針を貴方の心臓に刺しますので、点火してください」
そう言って、あの膵臓に似た複合素粒子電池に透明な管を接続し、その管の先に懐かしい畳針ぐらいある太い針を接続した物を、俺に向けた。
え? は? それ、刺すの? 心臓に? マジで!?
「痛くありませんよ、ちょっとチクッとするだけです」
いや、心臓だぞ!? 本当に大丈夫なのか? ってか、チクッ! で済むわけないだろーが! 俺の心臓が止まるぞ!?
「怖いですか? 天井のシミを数えてる間に終わりますよ」
そのネタって、鉄板だな! ってか、怖いに決まってんだろ!
「大丈夫です…ほら、段々眠くな~る眠くな~る…」
リリアさんが何処からか取り出した糸の付いた5円玉を、振り子の様にぷら~んぷら~んと振りながら、俺の目を見つめつつ何事かを唱えだした。
「3つ数える内に、貴方はふか~い眠りにつきます…1…2…3…」
俺の意識は、そこで途絶えた…
いや、人造とはいえ、全く人と変わらぬ見た目が変わらぬボディーで、そのボディーに癒着した機械を引きはがして抜き出したんだから、臓器摘出と言えなくもない。
一気にスプラッターな世界に変わってしまった。
「さて、次に超小型ポジトロン電子頭脳を、この最新式の素子吸引機で取り出します…脳から」
出たよ、醤油ちゅるちゅる…略称きゅぽきゅぽ。
「これを鼻の穴から…入りませんね…仕方ありません、舐めますか」
「舐めるのかよ! 不衛生だろーが!」
仮にも手術用具だろーが!
「いえいえ、お気になさらず。いかなるウィルスも細菌も、このボディーを侵す事は出来ません」
ああ、そうですか…もう、考えるの止めよう…
「はむっ…ん…じゅる…ちゅ…ん…じゅる…ぁ…はぁはぁ…ぺちょぺちょ…ぁむ…はぁはぁ…」
俺は一体、何を見せられてるのだろう…
「ふぅ…これで滑りが良くなったはずです…では、いざ挿入!」
挿入言うな!
「ほら、もう先っちょ入りましたよ…ゆっくり動くからね…もう少しで一番奥まで…」
この人、目がヤバい!
「よし、奥まで入りましたね。では、この赤い握りを数回きゅぽきゅぽと…」
あ、やっぱり、きゅぽきゅぽなんだ。
「こっちのホースは、フラスコに…おお、出てきましたよ! 見てください!」
いや、見たくない! スプラッターは苦手なんだ!
「ん~出が悪いですね…もう少しきゅぽきゅぽしますか…」
耳塞いでて良いかな? 目も瞑っとこ。俺は、じっとこの時間を耐えると決めたんだ。
暫くすると、ものすごくいい笑顔のリリアさんに肩をポンポンと叩かれた。
「摘出完了です。中央演算装置には、少し手古摺りましたが、この私にかかればこの通りです!」
そう言って目の前に差し出されたものは、血と薄黄色した何かが中途半端に混じりあった液体の中に漂う、米粒サイズの何かだった。
「これが中央演算装置です」
いや、指さされたって分らんよ…ってか、見たくねーし!
「もう、さっさと新しい体に移植して終わろうよ…ちょっと気分悪くなってきた…」
何度でも言ってやる。ホラーとサスペンスは良いけど、スプラッターはダメだ!
「せっかちですねえ…もしかして童貞ですか? 嫌われますよ、早いと」
「お前もか! サラと同じ弄り方かよ! そうだよ、この体では童貞だよ! 悪いかよ!」
管理局員は、皆こうなのか?
「よくチェリーを守れましたね。性獣サラがずっと側にいて」
「当たり前だ! 俺には理性ってものがあるんだからな!」
こんな奴を相手に喪失したかねーわ!
「まあいいです。では、複合素粒子電池のここを切り離して、こっちの新品に接続して…」
さっきまでのエロ顔から一転して、真面目な研究所員…いや、医者っぽい顔つきになったリリアさんが、摘出した電池と新品とを並べて何やらやっていた。
ああ、こうして新品を見るとよく分かる…これって人体解剖図でよく見た膵臓にそっくりだ。
ふむ…取り出した電池? から血管みたいな物を取り外してるみたいだが、あれを新品にとりつけるのか…なるほどな。
しかし、あの膵臓みたいな物の中に、本当に粒子加速器があるのか?
やっぱ管理局の科学力って、遥か未来の物なんだなって、実感できた。
「さあ完成です。では、この管の先に付けた針を貴方の心臓に刺しますので、点火してください」
そう言って、あの膵臓に似た複合素粒子電池に透明な管を接続し、その管の先に懐かしい畳針ぐらいある太い針を接続した物を、俺に向けた。
え? は? それ、刺すの? 心臓に? マジで!?
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いや、心臓だぞ!? 本当に大丈夫なのか? ってか、チクッ! で済むわけないだろーが! 俺の心臓が止まるぞ!?
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そのネタって、鉄板だな! ってか、怖いに決まってんだろ!
「大丈夫です…ほら、段々眠くな~る眠くな~る…」
リリアさんが何処からか取り出した糸の付いた5円玉を、振り子の様にぷら~んぷら~んと振りながら、俺の目を見つめつつ何事かを唱えだした。
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