システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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やっと帰宅だー!

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 神国の偉いさん達や移住者達へと軽い挨拶をした俺達は、まだ日が高いうちにホワイト・オルター号を発進させた。
 一度それに気付くと、ものすごく気になっちゃう事ってあるよね?
 女性陣は、皆揃ってそわそわと落ち着きなく、顔や髪の毛を弄りだした。
 恐怖の大王戦やその後の大移住騒動で、遊ぶ時間はあれど、美容関連は気にする間も無かった面々だが、一旦気になるとどうにも美への欲求は抑えられ無くなる様だ。
「トールちゃん。分ってると思うけど、最速で、最短で、真っ直ぐに、一直線に、家まで飛ぶのよ!」
 母さん、どこでそのセリフを…いや、これは天然か? あのアニメは、確か3期まで見たなあ。
 あの盆地と違って、神国から我が家(父さんの家)までは、特に行く手を遮る様な山脈も無い。
 本当は王都に寄って、国王陛下に報告とか必要なんだろうが…母さんの方が陛下よりも怖いので、パスします。
 後からまた行かなきゃなあ…面倒くさいけど。
「了解、母さん。全力で行くよ~! 2日で到着すると思うから、皆も船室でのんびりしててよ」

 そんなこんなで、慌ただしくも俺達はアーテリオス神国を後にしたのだった。
 帰路は特段何も起こらなかったのだが、帰ってからが大変であった。
 まず父さんの屋敷前に着陸したのだったが、母さんを先頭に、婚約者~ずも含めた女性陣一同がエステに直行してしまった。
 え~っと…婚約者~ず置いて帰ったらまずいよね?
 仕方なく、一泊する事になってしまったよ、父さんの屋敷に。
 日も沈んだ頃に、やっと女性陣が戻ってきた。
 もの凄くご機嫌でした。
 ぴっかぴかに磨き抜かれたお肌と髪の毛を、代わる代わる俺に見せに来た。
 つやつやのお肌を見せるという事は、それなりに露出の大きい服装になるという事なのだが、それを見せつけられる俺は、いい迷惑…でも無いが、いちいち褒め言葉を考えて伝えなければならないのは、迷惑なのかなあ。
 めちゃめちゃ薄着の母さんが、父さんに迫ってるけど…父さん、枯れない様に頑張れ。
 取りあえず婚約者~ずも着替えようか、ちょっと目の毒です。
 あ~メリルさん、その薄~い上着の肩ひもをずらしてまでお肌を見せつけなくても、とても輝いているのは見えてますから…ミルシェは、お腹を隠しなさい! いや、ミレーラそんなモジモジ恥ずかしいなら、スカートをまくってまで太もも見せなくても…いや、見たくないわけじゃ無いから! いや、ここで見たいってわけじゃ無いぞ、イネス! 大胆に捲るな! こらこら、マチルダさん下乳が見えちゃってますから! 服はちゃんと着なさい! ってか、下着はどーしたんだ!
 もうやだ…この5人の羞恥心はどこ行ったんだ…
 うん、コルネちゃんはいつも可愛いよ。だから、そろそろお部屋でお着替えしまようね…もちょっと露出の少ない服に。
 俺の癒し、マイエンジェル・コルネちゃんまでも、皆に毒されてしまったか…

 全員がエステを満喫し満足した様で、まずは一安心。
 本当、女の美に関する執念を舐めてると痛い目に合うからな…まあ、それを上手くコントロールすれば、何かと有利に事を運ぶことも出来るんだろうが…俺にそんな老獪なテクニックなど無い! だから、女性陣には大人しく従うのみ。
 これが男女の関係を上手く続けるコツなんだと、俺は勝手に理解した。
 だから父さん、そんな情けない顔しないで、頑張ってくれ。もしかして、今夜にでも次男か次女が出来ちゃうかな?

 明日には、我が家。
 まずはドワーフさんの救助のため、溜まりに溜まった仕事を片付けて、人魚さんとの約束のイケメンを紹介…出来るかどうかわかんないけど、お見合いぱーりーでも開催してっと。
 
 そして、全てが片付いたら、大海原に乗り出して、大陸創るどーーー!
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