318 / 1,466
いらん事を言うな!
しおりを挟む
恐ろしい…この世界の遺伝子は、マジで恐ろしい。
異種族間の交配の真実を知ってしまったら、途端にこの世界の真の顔が分かった気がした。
とは言っても、現状では人魚さん達だけが、何らかの理由で男性が産まれなくなってしまったため、異種族の男性を求めているだけらしいので、ちょっと安心。
異種族間での恋愛が流行ると、この星は女性ばっかりになっちゃって、滅亡の危機だからな。
異種族間で愛を育んだ結果、滅亡する…悲しい要因だな。
そうならない様に陰ながら同種族間での恋愛を推奨しよう!
だがひとつ理解できた事がある。
この世界では女性の遺伝子が強烈だという事と、それ故に女性が強いという事。
父さんが母さんに頭が上がらないのは、遥か古の時から遺伝子に刻み込まれた、男性が女性に持つ畏怖とか恐怖とか本能的な何かのせいかもな。
だってなあ…異種族の男を襲う女が存在する可能性があるんだもんなぁ…怖いよなあ…特殊な性癖を持ってる男なら、それはそれで嬉しいのかもしれないが、俺はヤダなあ。
まあ、俺はどっちが主導権あるとか関係なく、やっぱイチャラブがいいなあ。
『大河さん…いい歳こいたおっさんが、イチャラブとか…キモいです』
キモいとか言うな! それにこの世界では、俺はまだ15歳だ!
『いえ、マスター。私もちょっとヒキました…』
マジかぁ…でも、種の存続とか繁栄の為だけに、ごにょごにょするのはなあ…
『大河さん、それはあくまでも男女比が極端な種族である人魚さんだからですよ? 普通は同種族間で繁殖してますからね?』
繁殖って…本当に生々しいな、おい。でも、そうだよな。そう聞いて、ちょっと安心した。
『あ、ちなみに私と大河さんでは、子供は出来ませんので、安心して励んでください』
励まねーよ! あれ? お前って妊娠できないのか?
『ええ。このアバターは、あくまでもこの世界で大河さんをサポートするために造物されたものですから』
そう言やお前の身体はアバターだったな。まあ、サラの事なんてどうでもいいや。
『ひっど!』
『マスター、それでは、私とではどうなのでしょう?』
な、ナディア君…ち、ちみは何を言っているのだね?
『確か、私は子供を生す事が可能な肉体であると認識しておりましたが』
『ええ、ナディアは子供産めますね』
おま、サラ! いらん事を言うな!
『『『マスター、私たちもですか?』』』
アーデ、アーム、アーフェン…お前たちまで…
『ええ、産めますよ』
サラーーーー! いらん事を言うなー!
『とすると、マスターと私の間に出来た子供は…私と同じ妖精族ですね』
『『『私たちの場合は天鬼族ですね』』』
ぐっ! ま、まあ…そうなるの…かな…
『『『『種の存続と繁栄の為に、マスターの種を搾取しなければ!』』』』
お、俺は嫌だからな! 本当に嫌だからな! ってか搾取って何だよ!
『ナディア、アーデ、アーム、アーフェン。いいですか、大河さんの居た世界には、こんな諺が有ります』
またサラは何を言い出すつもりだ?
『『『『ごくりっ!』』』』
『嫌よ嫌よも良いの内!』
ぶっ!
『『『『ほっほ~!!』』』』
お前ら、何を喜んでるんだよ!
『痛いのは最初だけだよ…だんだん良くなる法華の太鼓と言うじゃまいか!』
『『『『おおー!!』』』』
違う、絶対に違う!
『天井のシミを数えている間に終わるよ…』
『『『『なるほど!!』』』』
完全にダメな奴だろ! ってか、諺でもなんでもねーよ! ってか、納得すんな!
『というわけで、大河さんはツンデレなのです!』
『『『『了解しました!!』』』』
誰がツンデレか! ってか了解すんな!
『近々デレるはずですから、じっくりねっとりと攻めましょう!』
『『『『はい!!』』』』
もう、ヤダ…こいつら…。
俺って創造主だよね? 何で言う事を聞いてくれないのさ…
『マスターが学習機能を付けてくれましたので、色々と知識を蓄積し学習した結果です。有難うございます』
絶対にサラのいらん知識だろ! それも、お笑いとエロ方面に偏った知識!
『大河さん。朱に交われば赤くなるものですよ』
くっそ! その諺の使い方は正しいじゃねーか!
自分が朱だって自覚あるんだな、クソサラ!
『もちろんです! いつでもどこでも桃色思考のサラちゃんですから!』
こいつだけは、いつか絶対に泣かしてやる!
俺のメンタルがズタボロになるのもお構いなしに、ホワイト・オルター号は、あの恐怖の大王と戦った盆地に向かって、静かに星空の中を飛び続けるのであった。
異種族間の交配の真実を知ってしまったら、途端にこの世界の真の顔が分かった気がした。
とは言っても、現状では人魚さん達だけが、何らかの理由で男性が産まれなくなってしまったため、異種族の男性を求めているだけらしいので、ちょっと安心。
異種族間での恋愛が流行ると、この星は女性ばっかりになっちゃって、滅亡の危機だからな。
異種族間で愛を育んだ結果、滅亡する…悲しい要因だな。
そうならない様に陰ながら同種族間での恋愛を推奨しよう!
だがひとつ理解できた事がある。
この世界では女性の遺伝子が強烈だという事と、それ故に女性が強いという事。
父さんが母さんに頭が上がらないのは、遥か古の時から遺伝子に刻み込まれた、男性が女性に持つ畏怖とか恐怖とか本能的な何かのせいかもな。
だってなあ…異種族の男を襲う女が存在する可能性があるんだもんなぁ…怖いよなあ…特殊な性癖を持ってる男なら、それはそれで嬉しいのかもしれないが、俺はヤダなあ。
まあ、俺はどっちが主導権あるとか関係なく、やっぱイチャラブがいいなあ。
『大河さん…いい歳こいたおっさんが、イチャラブとか…キモいです』
キモいとか言うな! それにこの世界では、俺はまだ15歳だ!
『いえ、マスター。私もちょっとヒキました…』
マジかぁ…でも、種の存続とか繁栄の為だけに、ごにょごにょするのはなあ…
『大河さん、それはあくまでも男女比が極端な種族である人魚さんだからですよ? 普通は同種族間で繁殖してますからね?』
繁殖って…本当に生々しいな、おい。でも、そうだよな。そう聞いて、ちょっと安心した。
『あ、ちなみに私と大河さんでは、子供は出来ませんので、安心して励んでください』
励まねーよ! あれ? お前って妊娠できないのか?
『ええ。このアバターは、あくまでもこの世界で大河さんをサポートするために造物されたものですから』
そう言やお前の身体はアバターだったな。まあ、サラの事なんてどうでもいいや。
『ひっど!』
『マスター、それでは、私とではどうなのでしょう?』
な、ナディア君…ち、ちみは何を言っているのだね?
『確か、私は子供を生す事が可能な肉体であると認識しておりましたが』
『ええ、ナディアは子供産めますね』
おま、サラ! いらん事を言うな!
『『『マスター、私たちもですか?』』』
アーデ、アーム、アーフェン…お前たちまで…
『ええ、産めますよ』
サラーーーー! いらん事を言うなー!
『とすると、マスターと私の間に出来た子供は…私と同じ妖精族ですね』
『『『私たちの場合は天鬼族ですね』』』
ぐっ! ま、まあ…そうなるの…かな…
『『『『種の存続と繁栄の為に、マスターの種を搾取しなければ!』』』』
お、俺は嫌だからな! 本当に嫌だからな! ってか搾取って何だよ!
『ナディア、アーデ、アーム、アーフェン。いいですか、大河さんの居た世界には、こんな諺が有ります』
またサラは何を言い出すつもりだ?
『『『『ごくりっ!』』』』
『嫌よ嫌よも良いの内!』
ぶっ!
『『『『ほっほ~!!』』』』
お前ら、何を喜んでるんだよ!
『痛いのは最初だけだよ…だんだん良くなる法華の太鼓と言うじゃまいか!』
『『『『おおー!!』』』』
違う、絶対に違う!
『天井のシミを数えている間に終わるよ…』
『『『『なるほど!!』』』』
完全にダメな奴だろ! ってか、諺でもなんでもねーよ! ってか、納得すんな!
『というわけで、大河さんはツンデレなのです!』
『『『『了解しました!!』』』』
誰がツンデレか! ってか了解すんな!
『近々デレるはずですから、じっくりねっとりと攻めましょう!』
『『『『はい!!』』』』
もう、ヤダ…こいつら…。
俺って創造主だよね? 何で言う事を聞いてくれないのさ…
『マスターが学習機能を付けてくれましたので、色々と知識を蓄積し学習した結果です。有難うございます』
絶対にサラのいらん知識だろ! それも、お笑いとエロ方面に偏った知識!
『大河さん。朱に交われば赤くなるものですよ』
くっそ! その諺の使い方は正しいじゃねーか!
自分が朱だって自覚あるんだな、クソサラ!
『もちろんです! いつでもどこでも桃色思考のサラちゃんですから!』
こいつだけは、いつか絶対に泣かしてやる!
俺のメンタルがズタボロになるのもお構いなしに、ホワイト・オルター号は、あの恐怖の大王と戦った盆地に向かって、静かに星空の中を飛び続けるのであった。
2
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる