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優秀な人魚さん(閑話?)
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ドワーフメイド衆が2週間もの間、領地の責任者全員が不在の中、溜まりに溜まった書類と格闘し、ノックアウトどころかHPが0寸前にまで追い込まれたため、サラ発案で人魚さんに応援を頼んだわけなのだが…
結果だけを先に語っておこう。
人魚姫さん…いや、人魚さん達は、もんのすごく有能だった。
俺はアーテリオス神国に到着し、べダム首長との会談を終えた頃に連絡を受けた。
ドワーフメイドさん曰く、人魚姫さんは、配下(?)の人魚さん2名を引き連れて翌朝一番に屋敷にやって来るなり、書類の山を一気に処理してしまったそうだ。
次々と処理されてゆく書類の数々を見たドワーフメイド衆は、口を揃えて『まるで魔法を見ているかのようだった』と、表現していた。
いやあ、標準語に戻ってくれてよかったよ、ドワーフさん。
あのクセの強いドワーフ語が戻ったって事は、通常のお仕事モードに戻れたって事だろう…そうだよね?
精神的に何かあると、時々あのドワーフ語に戻っちゃうからなあ…良く見ておいてドワーフさん達の仕事量を調整してあげないとな。
とにかく、地球で言えばミカン箱3箱ほどあったらしい書類は、その日の夕方までに綺麗さっぱり処理されたとの事。
優秀な仕事をしてくれた人魚さん方を労うために、ドワーフメイドさんが夕食を準備したらしいのだが、『あっしー君よんでるからぁ~、すぐにお店に同伴よぉ~! 今夜もハッスルハッスル~♪』と、彼女達の客が予め用意していた馬車に乗り込むと、そのまま娼館へ帰って行ったらしい。どこかで客と一緒に食事をしてからだけど。ドワーフさん達をノックアウトするほどあった仕事をあっさりと熟し、そのあと休みも取らずに、食事も男も食べちゃうって…恐るべきスタミナだな、人魚さん…
ちなみに、人魚さん達のあっしー君は3人で、金持ちっぽいナイスミドルと、細マッチョな貴族の御曹司っぽい青年と、守ってあげたくなるような一見すると美少女にしか見えない少年だったらしい…最後のは、ちゃんと成人してんだろうな? 性犯罪は許さんぞ? それぞれペアで馬車に乗って行ったそうだ。
誰と誰がカップルなのか気になるが、そこは聞かないでおいた。
人魚さん達は、別に恋をしている訳でも商売のためでも無く、単に種族の為、繁殖の為だってのが、ロマンもクソも無いところだが。
まあ、海の泡となって消えちゃう童話よりもいいけど、ちょっと生々しいな。
兎にも角にも、あのドワーフメイドさんを困らせた書類の山は、全て消え去ったわけだ。
めでたしめでたし。
『いえ、それは溜まってた書類だけでは?』
うっ…痛い所を突いてきたな、サラよ。
『痛いも痒いも、誰もが考えてた事では?』
そうだけど…一旦、危機は回避出来たって事で…
『まあ、もしもの時はまた人魚さんにお願いすればいいんですけどね』
それもそうなんだけど、ちょっと気になった事があって…
『人魚さんに関してですか?』
ああ。今まで考えない様にしてたんだが…人魚さん達って、自分達の国が有るんだよな?
『あるそうですね。行った事ないですけど』
これって国際問題とかにならないのか? その辺り、ちょっと心配なんだけど。
『そう言えば、今回助けに来てくれたのって、人魚の国のお姫様とか言ってましたもんね』
そう、それ! お姫様! 本当に良いのか、娼館で働いてて!?
『それは、本人の希望ですから、いいんやねえやろうか?』
どこの方言だよ…でも、我が国にとって、他の国のお姫様が、国王の許可もなくやって来てるわけなんだよな。
『そうは言いますが、元々大河さんが交流を持つまでは、人魚さんの存在は知られていても、人魚さんの国の事は誰にも知られてなかったわけですから、人魚さんの自治区があるんだ…ぐらいに考えてたら、よかとやなかやろうか』
何でさっきから、ごく一部に方言を入れてくるんだよ。まあ、それは良いとして…そうか、確かに誰も知らなかったんだもんな。
『ですから、あまり気にしなくても良いと、うむいるわきさ!』
分らん…最後のはニュアンスでしか分からん…
『本人は喜んどるのだで、気にせんでもええでしょう』
全部方言だと!? もう理解の範疇を超えたぞ!
『もっと方言を勉強しろし!』
お前…俺の記憶の中の知識からしか日本の事を知らないんじゃ無かったか? 何で俺の知らない方言で話せるんだ?
『ドワーフの言葉ですが、何か?』
そ、そうだったのか…ドワーフさん、方言のマルチリンガルだったとは…
この世界の言語は、意味ある言葉であればどんな言語であっても自動翻訳されるはずなんだが…ドワーフさんの言語だけはこの世界の理を超えちゃってるんだなあ…。
いやいや、良く考えたらエルフさんはカタコトだし、人魚さんの国の宮廷語も同じか…昭和死語だったもんな。
『細かい事考え過ぎると、禿げますよ?』
禿げねーよ!
将来はどうかわからんが、今はそんな事考えたぐらいじゃ抜けませんよーだ!
『寝ている間に、1本ずつ抜きましょうか?』
や・め・ろ! 怖いわ、普通に!
『毟り取った衣笠。今はつるつる!』
昔取った杵柄か? 空耳アワーかよ! ってか、つるつる言うな!
鉄人・衣笠選手に謝れ! 国民栄誉賞もらってる凄い人なんだぞ!
『某カツラのCMに出てましたから、公認では?』
それでもネタにした事は、きちんと謝っとけ!
*おまけ 知らない人は検索しようね*
『警察だ! 早く開けろ!』
何だ何だ?
『「だ~れ~?」「警察だ!」「警察はここじゃないよ~」「ここは警察じゃないよ! 俺が警察から来たんだよ!」「だ~れ~?」』
おまえ、何の脈絡も無く、何故にいきなりスネークマ〇ショーなんだ? 今時、誰も知らないぞ?
『いえ、何となく笑い成分が足りないので、ここらで足しておこうかと…』
ほう、なるほど。俺的には、シンナー中毒のが好きだったな~。
『おうカメ! シンナーに気を付けて壁塗んな!』
そうそれ! でも、著作権的にヤバいから、ここらで止めような。
『うひゃひゃひゃひゃひゃ…わっかりました~親方~!』
結果だけを先に語っておこう。
人魚姫さん…いや、人魚さん達は、もんのすごく有能だった。
俺はアーテリオス神国に到着し、べダム首長との会談を終えた頃に連絡を受けた。
ドワーフメイドさん曰く、人魚姫さんは、配下(?)の人魚さん2名を引き連れて翌朝一番に屋敷にやって来るなり、書類の山を一気に処理してしまったそうだ。
次々と処理されてゆく書類の数々を見たドワーフメイド衆は、口を揃えて『まるで魔法を見ているかのようだった』と、表現していた。
いやあ、標準語に戻ってくれてよかったよ、ドワーフさん。
あのクセの強いドワーフ語が戻ったって事は、通常のお仕事モードに戻れたって事だろう…そうだよね?
精神的に何かあると、時々あのドワーフ語に戻っちゃうからなあ…良く見ておいてドワーフさん達の仕事量を調整してあげないとな。
とにかく、地球で言えばミカン箱3箱ほどあったらしい書類は、その日の夕方までに綺麗さっぱり処理されたとの事。
優秀な仕事をしてくれた人魚さん方を労うために、ドワーフメイドさんが夕食を準備したらしいのだが、『あっしー君よんでるからぁ~、すぐにお店に同伴よぉ~! 今夜もハッスルハッスル~♪』と、彼女達の客が予め用意していた馬車に乗り込むと、そのまま娼館へ帰って行ったらしい。どこかで客と一緒に食事をしてからだけど。ドワーフさん達をノックアウトするほどあった仕事をあっさりと熟し、そのあと休みも取らずに、食事も男も食べちゃうって…恐るべきスタミナだな、人魚さん…
ちなみに、人魚さん達のあっしー君は3人で、金持ちっぽいナイスミドルと、細マッチョな貴族の御曹司っぽい青年と、守ってあげたくなるような一見すると美少女にしか見えない少年だったらしい…最後のは、ちゃんと成人してんだろうな? 性犯罪は許さんぞ? それぞれペアで馬車に乗って行ったそうだ。
誰と誰がカップルなのか気になるが、そこは聞かないでおいた。
人魚さん達は、別に恋をしている訳でも商売のためでも無く、単に種族の為、繁殖の為だってのが、ロマンもクソも無いところだが。
まあ、海の泡となって消えちゃう童話よりもいいけど、ちょっと生々しいな。
兎にも角にも、あのドワーフメイドさんを困らせた書類の山は、全て消え去ったわけだ。
めでたしめでたし。
『いえ、それは溜まってた書類だけでは?』
うっ…痛い所を突いてきたな、サラよ。
『痛いも痒いも、誰もが考えてた事では?』
そうだけど…一旦、危機は回避出来たって事で…
『まあ、もしもの時はまた人魚さんにお願いすればいいんですけどね』
それもそうなんだけど、ちょっと気になった事があって…
『人魚さんに関してですか?』
ああ。今まで考えない様にしてたんだが…人魚さん達って、自分達の国が有るんだよな?
『あるそうですね。行った事ないですけど』
これって国際問題とかにならないのか? その辺り、ちょっと心配なんだけど。
『そう言えば、今回助けに来てくれたのって、人魚の国のお姫様とか言ってましたもんね』
そう、それ! お姫様! 本当に良いのか、娼館で働いてて!?
『それは、本人の希望ですから、いいんやねえやろうか?』
どこの方言だよ…でも、我が国にとって、他の国のお姫様が、国王の許可もなくやって来てるわけなんだよな。
『そうは言いますが、元々大河さんが交流を持つまでは、人魚さんの存在は知られていても、人魚さんの国の事は誰にも知られてなかったわけですから、人魚さんの自治区があるんだ…ぐらいに考えてたら、よかとやなかやろうか』
何でさっきから、ごく一部に方言を入れてくるんだよ。まあ、それは良いとして…そうか、確かに誰も知らなかったんだもんな。
『ですから、あまり気にしなくても良いと、うむいるわきさ!』
分らん…最後のはニュアンスでしか分からん…
『本人は喜んどるのだで、気にせんでもええでしょう』
全部方言だと!? もう理解の範疇を超えたぞ!
『もっと方言を勉強しろし!』
お前…俺の記憶の中の知識からしか日本の事を知らないんじゃ無かったか? 何で俺の知らない方言で話せるんだ?
『ドワーフの言葉ですが、何か?』
そ、そうだったのか…ドワーフさん、方言のマルチリンガルだったとは…
この世界の言語は、意味ある言葉であればどんな言語であっても自動翻訳されるはずなんだが…ドワーフさんの言語だけはこの世界の理を超えちゃってるんだなあ…。
いやいや、良く考えたらエルフさんはカタコトだし、人魚さんの国の宮廷語も同じか…昭和死語だったもんな。
『細かい事考え過ぎると、禿げますよ?』
禿げねーよ!
将来はどうかわからんが、今はそんな事考えたぐらいじゃ抜けませんよーだ!
『寝ている間に、1本ずつ抜きましょうか?』
や・め・ろ! 怖いわ、普通に!
『毟り取った衣笠。今はつるつる!』
昔取った杵柄か? 空耳アワーかよ! ってか、つるつる言うな!
鉄人・衣笠選手に謝れ! 国民栄誉賞もらってる凄い人なんだぞ!
『某カツラのCMに出てましたから、公認では?』
それでもネタにした事は、きちんと謝っとけ!
*おまけ 知らない人は検索しようね*
『警察だ! 早く開けろ!』
何だ何だ?
『「だ~れ~?」「警察だ!」「警察はここじゃないよ~」「ここは警察じゃないよ! 俺が警察から来たんだよ!」「だ~れ~?」』
おまえ、何の脈絡も無く、何故にいきなりスネークマ〇ショーなんだ? 今時、誰も知らないぞ?
『いえ、何となく笑い成分が足りないので、ここらで足しておこうかと…』
ほう、なるほど。俺的には、シンナー中毒のが好きだったな~。
『おうカメ! シンナーに気を付けて壁塗んな!』
そうそれ! でも、著作権的にヤバいから、ここらで止めような。
『うひゃひゃひゃひゃひゃ…わっかりました~親方~!』
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