311 / 1,466
助っ人はお姫様?
しおりを挟む
俺の異世界ファンタジーへの定番設定への文句はさておき、今は大事なドワーフメイドさんを助けるのが先だ。
父さんの領地のように、仕事を分散するのは、また帰ってから考えるとして…
「なるほど、父さんの領地でのやり方は理解できたよ。それは今後の課題として…現状、獅子奮闘してくれてるメイドさんの手助けは出来ないものかと…」
俺がそういうと、サラが満面の笑顔で自信満々に手を挙げた。しかも両手を。
「はい、ドジっ子メイド君」
「誰がドジっ子ですか! そんな事言うなら、最高にして最良の解決案があるのに、教えてあげませんよ!」
サラがそんな解決案を考えつくとも思えんが。
「へ~へ~。それでは出来るメイドさん、この未熟な私めにご教授ください」
「…何か引っかかる気がしますが、まあいいです。今後はサラちゃんの扱いを変えて、三食昼寝付きプラス週休3日制で崇め奉ってくれても…」
「いいから、さっさと言え!」
こいつ、ウッザ!
「せっかちですねえ。まあいいです。ドワーフメイド衆に連絡を取って、スパリゾートの娼館に通信の呪法具を持って行かせて下さい」
『娼館?』
全員の頭にクエスチョン・マークが浮かぶ。
「そこで、人魚さんにその法具を手渡してください」
『人魚さん??』
全員、混乱の真っ最中。
「あとは人魚さんが上手くやってくれます」
『へ?』
この場にいる全員が、こいつ一体何を言ってるんだろう状態。
「あのな、サラ。人魚さんは確かに妊活のために何人か常に娼館にいるよ? でも、その人魚さんに連絡して、一体どうしろと?」
この場にいる全員が、うんうんと頷く。
「知らないんですか? 人魚さんの生息域は、アルテアン領に組み込まれてますが、実際には小さいですけど海の中に人魚さんの国があるんです」
まあ…それは知ってたけど…
「彼女たちは、人魚の国でかなり高度な教育を受けてますよ」
「え?」
「つまり、めっちゃ頭がいいんです」
「え??」
「特に、確か今は人魚の国の姫様が妊活中だったはず」
「人魚姫が娼館で妊活していいのかよ!」
仮にもお姫様なんだろ? 不特定多数の男と…ごにょごにょ…していいのか?
「彼女たちの文化ですから、私たちが口を出すことではありませんので」
いや、まあそうだけど…
「人魚の国は小さいので、全員が人魚の国の官僚みたいなものです。書類仕事なんて、お茶の子さいさいです。彼女たちに助力を願えば、確実に仕事は回るはずです!」
人魚さん、すげえ! それが本当なら願ってもない!
それに、意外にサラはすげえかも! よく人魚さんの事情なんて知ってたな…情事をしにきた人魚さんの事情…あ、なんかおもろい。
「よし、それ採用! すぐに連絡する!」
こうして、ドワーフメイドさん救援緊急対策会議は一旦締められることとなった。
ま、夜中だしね。
「夜中だからこそ、娼館に連絡すべきなのです! 今なら、組んず解れず、上になり下になり、前から後ろからがっつりばっこん、人魚さんはお仕事の真っ最中ですから、起きてるはずです」
お前な…表現って物をだな…
「あんまりお仕事に熱中して、ぬちゅぬちゅしちゃうと、足腰立たなくなって、昼過ぎまで寝ちゃって起きてくれなくなりますよ? 人魚だけに足は無いですけど」
面白くないわ! ってか、表現を考エロ!
「やりますね…大河さん。考えとエロの組み合わせとは…」
あああ!! 話が進まん! もう黙っとけ!
そんな事より、今はドワーフさんに連絡せねば!
という事で、早速連絡を入れて、スパの娼館にまで走ってもらった。
結果として、この案は大正解。
本日、人魚姫さんは、好みの男が来店していないので、控室で煎餅かじってお茶をしたらしい。ちなみにドワーフ村産の緑茶だったとか。
給料を倍払うので、手伝ってほしいと言ったら、
「お金の事なんてもーまんたい! それよりヤンエグと花金オールでハッスル花びら回転セッティングよろぴく~!」
うん、多分…お金よりも、お金持ちの若いイケメンと花の金曜日にオールナイトで複数人とハッスルできる場をセッティングしろって事かな? ってか、花金って…花びら回転って…どんだけスキ者なんだよ…
まあ、それで良いなら出来るだけ考えてみるけど、お給料もきちんと払うよ?
「ああ、うん。伯爵領の若い人達に声をかけてみるよ。人魚姫さんが満足できるかは、何とも言えなけど」
「おっけ~おっけ~おっけ~牧場! ずぎゅーん! びびびーーん! って股間にきたわぁぁぁぁぁ!」
変なやる気入っちゃったな、人魚のお姫様…
「領主ちゃんの豪邸で大ハッスルしちゃうわよ~! 滾ってきたわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
なんか、ものすっごく危険な人をマイホームに引き込んだ気がする…
「ぐぇっへっへっへ…大量イケメンとベッドで熱いランバダた~いむ!」
助っ人ってよりも、ただの助べえじゃねえのか…このお姫様…
「一番搾りはあちきの総取り、うっはうはよ~! 何本搾れるかしら~?」
こんなのが姫様で、人魚の国…大丈夫なんだろうか…
父さんの領地のように、仕事を分散するのは、また帰ってから考えるとして…
「なるほど、父さんの領地でのやり方は理解できたよ。それは今後の課題として…現状、獅子奮闘してくれてるメイドさんの手助けは出来ないものかと…」
俺がそういうと、サラが満面の笑顔で自信満々に手を挙げた。しかも両手を。
「はい、ドジっ子メイド君」
「誰がドジっ子ですか! そんな事言うなら、最高にして最良の解決案があるのに、教えてあげませんよ!」
サラがそんな解決案を考えつくとも思えんが。
「へ~へ~。それでは出来るメイドさん、この未熟な私めにご教授ください」
「…何か引っかかる気がしますが、まあいいです。今後はサラちゃんの扱いを変えて、三食昼寝付きプラス週休3日制で崇め奉ってくれても…」
「いいから、さっさと言え!」
こいつ、ウッザ!
「せっかちですねえ。まあいいです。ドワーフメイド衆に連絡を取って、スパリゾートの娼館に通信の呪法具を持って行かせて下さい」
『娼館?』
全員の頭にクエスチョン・マークが浮かぶ。
「そこで、人魚さんにその法具を手渡してください」
『人魚さん??』
全員、混乱の真っ最中。
「あとは人魚さんが上手くやってくれます」
『へ?』
この場にいる全員が、こいつ一体何を言ってるんだろう状態。
「あのな、サラ。人魚さんは確かに妊活のために何人か常に娼館にいるよ? でも、その人魚さんに連絡して、一体どうしろと?」
この場にいる全員が、うんうんと頷く。
「知らないんですか? 人魚さんの生息域は、アルテアン領に組み込まれてますが、実際には小さいですけど海の中に人魚さんの国があるんです」
まあ…それは知ってたけど…
「彼女たちは、人魚の国でかなり高度な教育を受けてますよ」
「え?」
「つまり、めっちゃ頭がいいんです」
「え??」
「特に、確か今は人魚の国の姫様が妊活中だったはず」
「人魚姫が娼館で妊活していいのかよ!」
仮にもお姫様なんだろ? 不特定多数の男と…ごにょごにょ…していいのか?
「彼女たちの文化ですから、私たちが口を出すことではありませんので」
いや、まあそうだけど…
「人魚の国は小さいので、全員が人魚の国の官僚みたいなものです。書類仕事なんて、お茶の子さいさいです。彼女たちに助力を願えば、確実に仕事は回るはずです!」
人魚さん、すげえ! それが本当なら願ってもない!
それに、意外にサラはすげえかも! よく人魚さんの事情なんて知ってたな…情事をしにきた人魚さんの事情…あ、なんかおもろい。
「よし、それ採用! すぐに連絡する!」
こうして、ドワーフメイドさん救援緊急対策会議は一旦締められることとなった。
ま、夜中だしね。
「夜中だからこそ、娼館に連絡すべきなのです! 今なら、組んず解れず、上になり下になり、前から後ろからがっつりばっこん、人魚さんはお仕事の真っ最中ですから、起きてるはずです」
お前な…表現って物をだな…
「あんまりお仕事に熱中して、ぬちゅぬちゅしちゃうと、足腰立たなくなって、昼過ぎまで寝ちゃって起きてくれなくなりますよ? 人魚だけに足は無いですけど」
面白くないわ! ってか、表現を考エロ!
「やりますね…大河さん。考えとエロの組み合わせとは…」
あああ!! 話が進まん! もう黙っとけ!
そんな事より、今はドワーフさんに連絡せねば!
という事で、早速連絡を入れて、スパの娼館にまで走ってもらった。
結果として、この案は大正解。
本日、人魚姫さんは、好みの男が来店していないので、控室で煎餅かじってお茶をしたらしい。ちなみにドワーフ村産の緑茶だったとか。
給料を倍払うので、手伝ってほしいと言ったら、
「お金の事なんてもーまんたい! それよりヤンエグと花金オールでハッスル花びら回転セッティングよろぴく~!」
うん、多分…お金よりも、お金持ちの若いイケメンと花の金曜日にオールナイトで複数人とハッスルできる場をセッティングしろって事かな? ってか、花金って…花びら回転って…どんだけスキ者なんだよ…
まあ、それで良いなら出来るだけ考えてみるけど、お給料もきちんと払うよ?
「ああ、うん。伯爵領の若い人達に声をかけてみるよ。人魚姫さんが満足できるかは、何とも言えなけど」
「おっけ~おっけ~おっけ~牧場! ずぎゅーん! びびびーーん! って股間にきたわぁぁぁぁぁ!」
変なやる気入っちゃったな、人魚のお姫様…
「領主ちゃんの豪邸で大ハッスルしちゃうわよ~! 滾ってきたわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
なんか、ものすっごく危険な人をマイホームに引き込んだ気がする…
「ぐぇっへっへっへ…大量イケメンとベッドで熱いランバダた~いむ!」
助っ人ってよりも、ただの助べえじゃねえのか…このお姫様…
「一番搾りはあちきの総取り、うっはうはよ~! 何本搾れるかしら~?」
こんなのが姫様で、人魚の国…大丈夫なんだろうか…
2
お気に入りに追加
1,833
あなたにおすすめの小説
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。

死んだのに異世界に転生しました!
drop
ファンタジー
友人が車に引かれそうになったところを助けて引かれ死んでしまった夜乃 凪(よるの なぎ)。死ぬはずの夜乃は神様により別の世界に転生することになった。
この物語は異世界テンプレ要素が多いです。
主人公最強&チートですね
主人公のキャラ崩壊具合はそうゆうものだと思ってください!
初めて書くので
読みづらい部分や誤字が沢山あると思います。
それでもいいという方はどうぞ!
(本編は完結しました)

こちらの異世界で頑張ります
kotaro
ファンタジー
原 雪は、初出勤で事故にあい死亡する。神様に第二の人生を授かり幼女の姿で
魔の森に降り立つ 其処で獣魔となるフェンリルと出合い後の保護者となる冒険者と出合う。
様々の事が起こり解決していく

異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。

外れスキル『収納』がSSS級スキル『亜空間』に成長しました~剣撃も魔法もモンスターも収納できます~
春小麦
ファンタジー
——『収納』という、ただバッグに物をたくさん入れられるだけの外れスキル。
冒険者になることを夢見ていたカイル・ファルグレッドは落胆し、冒険者になることを諦めた。
しかし、ある日ゴブリンに襲われたカイルは、無意識に自身の『収納』スキルを覚醒させる。
パンチや蹴りの衝撃、剣撃や魔法、はたまたドラゴンなど、この世のありとあらゆるものを【アイテムボックス】へ『収納』することができるようになる。
そこから郵便屋を辞めて冒険者へと転向し、もはや外れスキルどころかブッ壊れスキルとなった『収納(亜空間)』を駆使して、仲間と共に最強冒険者を目指していく。
成長促進と願望チートで、異世界転生スローライフ?
後藤蓮
ファンタジー
20年生きてきて不幸なことしかなかった青年は、無職となったその日に、女子高生二人を助けた代償として、トラックに轢かれて死んでしまう。
目が覚めたと思ったら、そこは知らない場所。そこでいきなり神様とか名乗る爺さんと出会い、流れで俺は異世界転生することになった。
日本で20年生きた人生は運が悪い人生だった。来世は運が良くて幸せな人生になるといいな..........。
そんな思いを胸に、神様からもらった成長促進と願望というチートスキルを持って青年は異世界転生する。
さて、新しい人生はどんな人生になるのかな?
※ 第11回ファンタジー小説大賞参加してます 。投票よろしくお願いします!
◇◇◇◇◇◇◇◇
お気に入り、感想貰えると作者がとても喜びますので、是非お願いします。
執筆スピードは、ゆるーくまったりとやっていきます。
◇◇◇◇◇◇◇◇
9/3 0時 HOTランキング一位頂きました!ありがとうございます!
9/4 7時 24hランキング人気・ファンタジー部門、一位頂きました!ありがとうございます!

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる