システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児

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コネって大事

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 うん、大まかな方針は決まったし、あの不思議ちゃんの様子でも見に行くとするか。
『大河さん、弱った少女の心の隙間に付け込もうと考えてるんですか?』
『マスター…軽蔑します』
 違うわ! さすがに初心者にはママンの説教はきついだろうと思ってな。
 本当に様子を見るだけだよ。
 それに、このままだとママンと一夜をともにすることになるんだが…そうなると、あの娘のメンタル、回復不可能なほどのダメージ受けるど?
『むむむ…いくら密航者とはいえ、それは可哀想な気がしますね』
 だろ?
『マスター、どうなさるおつもりですか? 変に情けをかけると、懐かれてしまうと愚考します』
 懐くとか、捨て犬みたいだな。まあ、宿泊用の部屋をあてがうだけだよ。
 部屋はいっぱいあるからな…だが、俺だけが行くのも問題あるって事か。
 んじゃ、サラ。後で様子見ついでに、てきとうに部屋に案内しといて。一番小さい部屋でいいから。
『あいあい さー!』
 後、飯はユズカに言って部屋に運ばせて。
『ルームサービスですか?』
 いや、食堂に来させる気か? あの不思議空間に巻き込まれるぞ?
『それは嫌ですねえ~。部屋に持っていかせます』
 うんうん、軟禁状態にしとくのが、あの子と俺たちの精神の安寧の為に一番良いと思うぞ。
『『ですねよね~』』
 そういえば、アーデもアームもアーフェンもえらく静かだな…
『マスター、この子達…寝てます』
 お前ら、自由だな! 別にいいけど、いいんだけど…もちっとこの問題解決のために、アイデア出すとか協力しようとかないわけ?
『『『すぴ~…すぴ~…すぴ~』』』
 気持ちよさそうに寝てるな。こ3人も、ある意味不思議ちゃんだからなあ…
 よし、そんじゃサラ、ナディア、今後の方針はさっきの決定の通りに。
 後はべダムさんとの話し合い次第だな。あの人が俺のお願いを断るとも思えないから大丈夫でしょう。
 持つべきは、誠実でこっちの言う事をよく聞いてくれる、絶大な権力を持つお友達だよね。 
『確かに、グーダイド王家とべダム首長のコネは、かなり強力ですね』『マスターのコネは最強』
 うむ、コネは使ってなんぼだ! かじれる脛はかじってなんぼだ! サラは売りに出したらなんぼだ!?
『ひっど!』
 ま、値が付かないけどな…
『え、もしや私の価値ってプライスレス?』
 知ってるか? 不用品はお金を払ってリサイクルセンターに引き取ってもらうんだぞ。
『それが?』
 サラも誰か引き取ってくれんだろうか…今なら幾らか持参金もつけるが…
『サラちゃんは引く手あまたですよ!? 持参金なんて付けたら、戦争が起こります!』
 返品不可って契約結ばないとな。
『……90日間、返品保障でお願いします…不安になってきた』
 ダメだ! 絶対に受け付けない! 返品するぐらいなら、どっかの娼館にでも売りつけてもらおう!
『…サラちゃんは、娼婦として行きずりの男達に汚されてしまうのですね…』 
 お前を買ってくれる特殊な性癖の方がいらっしゃればね。
『ヘタレでシスコンなDT野郎がきっと買ってくれるはずです!』
 俺は買わねーよ!
『え? 大河さんが、ヘタレでシスコンなDT野郎なんですか?』
『マスター、自爆です』
 ………。

 もういいから、さっさとサラはあの不思議ちゃんの世話に行けー!
 ナディアは、アーデ、アーム、アーフェンを起こして、ベッドに放り込んで来い!
 俺は、母さんや婚約者~ずに、今後の方針を説明をしに行くからな!
 後のことは任せたぞ!
『『りょう~かい!』』
 はあ、疲れる…
 
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