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さって、また茶番だよ~
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「皆様、わざわざお出で下さり、感謝いたします」
集まった長達が車座になり座る一角で、俺は立ち上がり、そう言うと頭を下げた。
それに倣ってか、ナディアと天鬼族3人娘も同様に頭を下げる。
「この場に集まって頂いたのは他でもありません。私が信奉する聖なる女神ネス様のお言葉によるものです」
そう言うと、一部の人は不信感を露にする。
ま、隣国との交流も無いこの地の人には、最近名前が売れ始めたネスの事なんて伝わって無いだろうから、仕方が無い事だ。
「あのお…ネス様という神様は、聞いたことが無いんですが…」
そう言いだす輩が出ることは、先刻承知之介でっせ。
「はい、その質問にお答えしましょう…ナディア、アーデ、アーム、アーフェン、いいかな?」
ナディアにそう言うと、コクンと小さく頷いたナディア達4人が俺の横に並び立つ。
「このナディアは、ネス様の眷属であり、横に並ぶ3人も同じくネス様の眷属です」
俺が言ったと同時に、ナディアは七色に輝く美しい揚羽蝶の様な羽を皆の目の前に現す。
「「「おお…!」」」
一度見たことのあるカパス老でさえ、思わず声が出てしまうほどの美しさ。
「そ、その羽は!?」
初めて見た人はもちろん驚くよね。
仄暗い洞窟内だからこそ、なおさら虹色に輝く羽は一層神秘的だ。
天鬼族3人娘も、背中を皆の方に向けて、美しい天使の様な白い羽を、パタパタと動かす。
「えええ! その羽は飾りじゃなかったのか? まさか…生えてるのか!?」
丁度正面に座っていた男性が思わずといった風に立ち上がると、手をわなわなさせながら声を張り上げる。
「こちらの3人は、アーデ、アーム、アーフェンと申します。もちろん飾りではございませんよ」
俺の言葉に合わせ、地を蹴る事なく3人はふわっと浮き上がり、そのまま羽をパタパタさせながら、俺が『もういいよ』と、念話で指示するまで空に留まった。
「彼女たちが神の眷属であるという事は、お判りいただけましたか?」
別にきつい口調でもなかったんだが、全員首が取れるんじゃないかというぐらいの勢いで、首を縦に何度も振った。
「よかった。それでは神々の言葉をお伝えしようかと思いましたが、まだネス様の事をよく理解できていないでしょうから、この場に顕現して頂こうかと思います」
まさかの神降臨!? この場に集まった長達は、いきなりの俺の宣言に慌てふためく。
ま、このために先日ちょちょっと作ったんだけどね、こいつをガチャ玉で。
このために天鬼族3人娘それぞれが手に持ってきた、ティッシュペーパーの箱の倍ほどの大きさの木箱をそっと地面に置くと、蓋をゆっくりと開けた。
そして中から取り出したのは、美しい布に包まれたネス、太陽神、月神の像。
全高一尺ほどのネスと、それより少し小さめの太陽神と月神の真っ白な像。
3人は地に置いた木箱の上に、包んでいた布を被せた後、その上にそれぞれの像をそっと置いた。
「これは、神々がこの世にお姿を現すときの依り代となる、神木で作られた神像です」
「「「!!!」」」
俺の言葉で想像できたんだろうな、この後の展開を。
俺とナディアと天鬼族3人娘は、女神像の前に移動し(つまり長たちの輪の中だな)箱に乗った女神像に向かって跪き、
「では、お越しいただきましょう。敬虔なる女神ネス様の使徒、トールヴァルドが願い奉る。聖なる女神ネス様、太陽神様、月神様…どうかこの場へお越しください」
そう言葉を掛けた。微妙に緊張してたんで、コックリさん呼ぶ時みたいになってしまったが、そこは大目に見て欲しい。
俺の言葉に呼応したかのように、女神像が光り始める。
光はだんだん強くなっていき、やがて眼を焼く程に強く輝くと、不意に光が収まる。
そして俺達の前、ちょうど像が並んだ場所の1m程上の空中に、3女神が降臨した。
いや…まあ、適当にガチャ玉で創った、携帯用の女神投影装置なだけなんだけどね。
あまりの輝きに目を瞑っていた長達だったが、瞼越しでも感じていた光が収まったのが分かったのか、そっと目を開けた。
そして、宙に浮かぶ女神たちの神々しい(太陽神と月神は可愛いだけだが…)御姿に驚き、慌てて平伏した。
『我が名は、水と生命を司る女神ネス。我が使徒トールヴァルドの呼びかけに応じ、神界より降りて参った』
慈愛に満ちた微笑みを湛えたネスが、俺達に声を掛けた。
『我が使徒トールヴァルドよ、我だけでなく、何故に太陽神と月神を呼び出したのだ』
さあ、準備完了!
またまた番茶…じゃなかった茶番開始だ!
集まった長達が車座になり座る一角で、俺は立ち上がり、そう言うと頭を下げた。
それに倣ってか、ナディアと天鬼族3人娘も同様に頭を下げる。
「この場に集まって頂いたのは他でもありません。私が信奉する聖なる女神ネス様のお言葉によるものです」
そう言うと、一部の人は不信感を露にする。
ま、隣国との交流も無いこの地の人には、最近名前が売れ始めたネスの事なんて伝わって無いだろうから、仕方が無い事だ。
「あのお…ネス様という神様は、聞いたことが無いんですが…」
そう言いだす輩が出ることは、先刻承知之介でっせ。
「はい、その質問にお答えしましょう…ナディア、アーデ、アーム、アーフェン、いいかな?」
ナディアにそう言うと、コクンと小さく頷いたナディア達4人が俺の横に並び立つ。
「このナディアは、ネス様の眷属であり、横に並ぶ3人も同じくネス様の眷属です」
俺が言ったと同時に、ナディアは七色に輝く美しい揚羽蝶の様な羽を皆の目の前に現す。
「「「おお…!」」」
一度見たことのあるカパス老でさえ、思わず声が出てしまうほどの美しさ。
「そ、その羽は!?」
初めて見た人はもちろん驚くよね。
仄暗い洞窟内だからこそ、なおさら虹色に輝く羽は一層神秘的だ。
天鬼族3人娘も、背中を皆の方に向けて、美しい天使の様な白い羽を、パタパタと動かす。
「えええ! その羽は飾りじゃなかったのか? まさか…生えてるのか!?」
丁度正面に座っていた男性が思わずといった風に立ち上がると、手をわなわなさせながら声を張り上げる。
「こちらの3人は、アーデ、アーム、アーフェンと申します。もちろん飾りではございませんよ」
俺の言葉に合わせ、地を蹴る事なく3人はふわっと浮き上がり、そのまま羽をパタパタさせながら、俺が『もういいよ』と、念話で指示するまで空に留まった。
「彼女たちが神の眷属であるという事は、お判りいただけましたか?」
別にきつい口調でもなかったんだが、全員首が取れるんじゃないかというぐらいの勢いで、首を縦に何度も振った。
「よかった。それでは神々の言葉をお伝えしようかと思いましたが、まだネス様の事をよく理解できていないでしょうから、この場に顕現して頂こうかと思います」
まさかの神降臨!? この場に集まった長達は、いきなりの俺の宣言に慌てふためく。
ま、このために先日ちょちょっと作ったんだけどね、こいつをガチャ玉で。
このために天鬼族3人娘それぞれが手に持ってきた、ティッシュペーパーの箱の倍ほどの大きさの木箱をそっと地面に置くと、蓋をゆっくりと開けた。
そして中から取り出したのは、美しい布に包まれたネス、太陽神、月神の像。
全高一尺ほどのネスと、それより少し小さめの太陽神と月神の真っ白な像。
3人は地に置いた木箱の上に、包んでいた布を被せた後、その上にそれぞれの像をそっと置いた。
「これは、神々がこの世にお姿を現すときの依り代となる、神木で作られた神像です」
「「「!!!」」」
俺の言葉で想像できたんだろうな、この後の展開を。
俺とナディアと天鬼族3人娘は、女神像の前に移動し(つまり長たちの輪の中だな)箱に乗った女神像に向かって跪き、
「では、お越しいただきましょう。敬虔なる女神ネス様の使徒、トールヴァルドが願い奉る。聖なる女神ネス様、太陽神様、月神様…どうかこの場へお越しください」
そう言葉を掛けた。微妙に緊張してたんで、コックリさん呼ぶ時みたいになってしまったが、そこは大目に見て欲しい。
俺の言葉に呼応したかのように、女神像が光り始める。
光はだんだん強くなっていき、やがて眼を焼く程に強く輝くと、不意に光が収まる。
そして俺達の前、ちょうど像が並んだ場所の1m程上の空中に、3女神が降臨した。
いや…まあ、適当にガチャ玉で創った、携帯用の女神投影装置なだけなんだけどね。
あまりの輝きに目を瞑っていた長達だったが、瞼越しでも感じていた光が収まったのが分かったのか、そっと目を開けた。
そして、宙に浮かぶ女神たちの神々しい(太陽神と月神は可愛いだけだが…)御姿に驚き、慌てて平伏した。
『我が名は、水と生命を司る女神ネス。我が使徒トールヴァルドの呼びかけに応じ、神界より降りて参った』
慈愛に満ちた微笑みを湛えたネスが、俺達に声を掛けた。
『我が使徒トールヴァルドよ、我だけでなく、何故に太陽神と月神を呼び出したのだ』
さあ、準備完了!
またまた番茶…じゃなかった茶番開始だ!
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