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残念な奴
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『あ、勘違いしないでください。別に強制はしませんよ』
あ、そうじゃなくて…大陸創るって…まさか、海底火山に核爆弾を放り込む気ですか?
『ん? どうして君がそれを知ってるのです…いや、サラですね?』
ええ、サラに聞きました…それで、あのエネルギー吸収ボールから、核爆弾を創って海底火山に放り込むって事ですか?
『そんな事はしませんよ? そんな事したら、放射能の影響云々より、巨大津波で君のいる大陸は水没しますし、核と火山灰の冬で億単位の年月、この星は死の星になります』
…こわっ! んじゃ、どうやって?
『え? 海底を隆起させるだけですよ』
へ? そんな簡単に?
『ええ、簡単に。ただ、隆起させただけでは、海水の影響もあって人はすぐに住めません。なので、君が人が住める大地へと改造するのです。もちろんエネルギー変換玉を使って』
え~~~っと…ちょっと使い方が想像できません…
『そうですねぇ…例えば真水ですよね。例えば、周囲の海水を真水に変え、地下水脈を創り出す大地へと改変したり』
ほう! そりゃすごい!
『君の記憶にある様な、地球の植物が育成できる土壌に、大地を改変したり』
ふむふむ。
『君の住む大陸から…そうですね、船で簡単に行き来できる航路が出来る様に、海流を変えたり』
いや、それは気候に影響ないのか?
『ノアの箱舟同様に、植物や生物を運ぶのですから、当然では?』
ノアって…簡単に言うけど、何年かかるんだよ…
『まあ、そんな感じで大陸をもう一つ創ってみてはいかがという提案で、それを全面的にサポートしちゃいましょうというのが、ご褒美です。大陸が出来た暁には、君がその大陸の王ですよ』
スケール大きすぎだろ! 俺はこじんまりした田舎領地で、のんびりスローライフの方がいいよ!
『そうですか? でも、それだと見てて面白くも何とも…いえ、何でもありません』
あんた、今…面白くも何ともないとか言い掛けたよな!?
『気のせいです』
気のせいなんかじゃねーよ!
『空耳です』
クッ! もういいよ…。でも、大陸の王はやらない!
『きんた…肝の小さな男ですねぇ』
おま、飛んでもない事言い掛けたよな? な!?
『でも、この大陸だけでは、いずれ人は死滅しますよ?』
サラッと流しやがったな? まあ、いいや。
死滅って言うけど、そんなにこの大陸は危機的状況なの?
『そうですねえ…そもそもこの大陸に、人がどのぐらい住んでいるか知ってますか?』
正確には知らないなあ。
『実は約1億5千万人です。君が住んでいた日本よりもちょっと多いぐらいです』
へえ~結構な数いるんだ。
『そしてこの大陸は、君の住んでいた地球にあるオーストラリア大陸の約3倍の面積です』
それに問題が?
『オーストラリア大陸だと、人口が2千6百万人弱です。大陸の大きさで考慮して、3倍にしても8千万人にもなりません』
対してこっちは、約2倍の人口比って事か。
『そして人の生存圏は、オーストラリア大陸と変わりません』
つまり、人が住めない場所もそれなりに多いって事なのか。
『この盆地がいい例でしょう? こんな感じの場所が、この大陸の半分近くを占めてます』
って事は…明らかに飽和状態って事か…なるほどな。
『この大陸の大きさ程ではなくとも構いませんので、もう少し住みやすい環境の大陸が欲しい所です』
うん、なる程…理解した。大陸を創るのは賛成だ。
『では、新たな大陸の王となって、ネコ耳ネコ尻尾娘のハーレム王となるのですね?』
ならねーよ!
『でも好きなんでしょう?』
好きだけど…好きだけど、ならねーから! 絶対にだ!
『チッ…これだから、DT野郎は…』
何か言ったか?
『いえ、何も』
あんた、やっぱサラの上司だよ…思考の根底が絶対に一緒だ。残念な思考だよ!
『失礼ですね。私は残念な思考じゃ有りません。気の毒な性根とはよく言われますが!』
似た様なもんだよ…もう、いいや…大陸は創ればいいじゃん。
協力はするよ…するけど、使い道は俺に任せてくれる?
『構いませんよ。これでカズムが溜めこんでいたエネルギーが輪廻転生システムに送られますから、そろそろ大きくシステムも改変できるでしょうし』
へいへい…んで、どうやって大陸創ったらいいんですかい、大将。
『大将ではありません。それでは萩○欽一さんになってしまうではありませんか!』
お前もか…お前もサラ同様に、地球…日本ネタでツッコミを入れるのか…
『全く…言葉には気を付けて下さい。でないと、あなたに飛びます飛びますと言わせますよ?』
…やっぱ残念な奴だったな…
『兎に角、大陸の創造に関しては、寝てる内にサラの脳に直接知識を焼きつけておきます。起きてから2、3時間は頭痛でのたうち回るでしょうが…ぷっ』
あんた、ドSだな。
『って事で、あとはお任せしますね~! では、また!』
また!? 次があるのか? おい、ちょ…
気が付くと、俺は元の、暗い様な、ぼんやりと明るい様な空間に1人ぽつんと立っていた。
もういいや、寝よ…
あ、そうじゃなくて…大陸創るって…まさか、海底火山に核爆弾を放り込む気ですか?
『ん? どうして君がそれを知ってるのです…いや、サラですね?』
ええ、サラに聞きました…それで、あのエネルギー吸収ボールから、核爆弾を創って海底火山に放り込むって事ですか?
『そんな事はしませんよ? そんな事したら、放射能の影響云々より、巨大津波で君のいる大陸は水没しますし、核と火山灰の冬で億単位の年月、この星は死の星になります』
…こわっ! んじゃ、どうやって?
『え? 海底を隆起させるだけですよ』
へ? そんな簡単に?
『ええ、簡単に。ただ、隆起させただけでは、海水の影響もあって人はすぐに住めません。なので、君が人が住める大地へと改造するのです。もちろんエネルギー変換玉を使って』
え~~~っと…ちょっと使い方が想像できません…
『そうですねぇ…例えば真水ですよね。例えば、周囲の海水を真水に変え、地下水脈を創り出す大地へと改変したり』
ほう! そりゃすごい!
『君の記憶にある様な、地球の植物が育成できる土壌に、大地を改変したり』
ふむふむ。
『君の住む大陸から…そうですね、船で簡単に行き来できる航路が出来る様に、海流を変えたり』
いや、それは気候に影響ないのか?
『ノアの箱舟同様に、植物や生物を運ぶのですから、当然では?』
ノアって…簡単に言うけど、何年かかるんだよ…
『まあ、そんな感じで大陸をもう一つ創ってみてはいかがという提案で、それを全面的にサポートしちゃいましょうというのが、ご褒美です。大陸が出来た暁には、君がその大陸の王ですよ』
スケール大きすぎだろ! 俺はこじんまりした田舎領地で、のんびりスローライフの方がいいよ!
『そうですか? でも、それだと見てて面白くも何とも…いえ、何でもありません』
あんた、今…面白くも何ともないとか言い掛けたよな!?
『気のせいです』
気のせいなんかじゃねーよ!
『空耳です』
クッ! もういいよ…。でも、大陸の王はやらない!
『きんた…肝の小さな男ですねぇ』
おま、飛んでもない事言い掛けたよな? な!?
『でも、この大陸だけでは、いずれ人は死滅しますよ?』
サラッと流しやがったな? まあ、いいや。
死滅って言うけど、そんなにこの大陸は危機的状況なの?
『そうですねえ…そもそもこの大陸に、人がどのぐらい住んでいるか知ってますか?』
正確には知らないなあ。
『実は約1億5千万人です。君が住んでいた日本よりもちょっと多いぐらいです』
へえ~結構な数いるんだ。
『そしてこの大陸は、君の住んでいた地球にあるオーストラリア大陸の約3倍の面積です』
それに問題が?
『オーストラリア大陸だと、人口が2千6百万人弱です。大陸の大きさで考慮して、3倍にしても8千万人にもなりません』
対してこっちは、約2倍の人口比って事か。
『そして人の生存圏は、オーストラリア大陸と変わりません』
つまり、人が住めない場所もそれなりに多いって事なのか。
『この盆地がいい例でしょう? こんな感じの場所が、この大陸の半分近くを占めてます』
って事は…明らかに飽和状態って事か…なるほどな。
『この大陸の大きさ程ではなくとも構いませんので、もう少し住みやすい環境の大陸が欲しい所です』
うん、なる程…理解した。大陸を創るのは賛成だ。
『では、新たな大陸の王となって、ネコ耳ネコ尻尾娘のハーレム王となるのですね?』
ならねーよ!
『でも好きなんでしょう?』
好きだけど…好きだけど、ならねーから! 絶対にだ!
『チッ…これだから、DT野郎は…』
何か言ったか?
『いえ、何も』
あんた、やっぱサラの上司だよ…思考の根底が絶対に一緒だ。残念な思考だよ!
『失礼ですね。私は残念な思考じゃ有りません。気の毒な性根とはよく言われますが!』
似た様なもんだよ…もう、いいや…大陸は創ればいいじゃん。
協力はするよ…するけど、使い道は俺に任せてくれる?
『構いませんよ。これでカズムが溜めこんでいたエネルギーが輪廻転生システムに送られますから、そろそろ大きくシステムも改変できるでしょうし』
へいへい…んで、どうやって大陸創ったらいいんですかい、大将。
『大将ではありません。それでは萩○欽一さんになってしまうではありませんか!』
お前もか…お前もサラ同様に、地球…日本ネタでツッコミを入れるのか…
『全く…言葉には気を付けて下さい。でないと、あなたに飛びます飛びますと言わせますよ?』
…やっぱ残念な奴だったな…
『兎に角、大陸の創造に関しては、寝てる内にサラの脳に直接知識を焼きつけておきます。起きてから2、3時間は頭痛でのたうち回るでしょうが…ぷっ』
あんた、ドSだな。
『って事で、あとはお任せしますね~! では、また!』
また!? 次があるのか? おい、ちょ…
気が付くと、俺は元の、暗い様な、ぼんやりと明るい様な空間に1人ぽつんと立っていた。
もういいや、寝よ…
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